ホームページを安定して運用するには、ドメインとレンタルサーバーの管理が欠かせません。しかし、管理を制作会社へ依頼した場合にどれくらいの費用がかかるのか、相場がわからず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、レンタルサーバーを利用している中小企業や個人商店に向けて、制作会社へ依頼した時の費用相場と、外注で失敗しないためのコツを紹介します。
ドメインとサーバー管理とは

ドメインとサーバー管理とは、ホームページを安定して公開し続けるために必要な維持・保守作業の総称です。ドメインはインターネット上の住所にあたり、レンタルサーバーはホームページのデータを保管して訪問者に届ける役割を担っています。
どちらもホームページの制作時に契約しますが、公開後も契約の更新やSSL証明書の管理、メールアカウントの設定、セキュリティ対策といった作業が継続的に発生します。特にドメインやレンタルサーバーの更新を忘れると、ホームページが表示されなくなったりメールの送受信ができなくなるため、目立たない作業でありながら事業への影響は大きいです。
管理の方法には自社で行う方法と制作会社へ依頼する方法があり、それぞれ費用や手間が異なります。
ドメインとサーバー管理を制作会社へ依頼した時の費用相場

ドメインとサーバー管理を制作会社へ依頼した時の費用相場を、ドメイン管理・サーバー管理・セットプランの3つに分けて紹介します。費用の内訳を知っておくことで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
ドメイン管理の費用相場
ドメイン自体の維持費は、.comや.netで年間1,500〜3,000円程度、.jpで年間3,000〜4,000円程度が目安です。
制作会社にドメイン管理を依頼すると、この維持費に加えて更新手続きやDNS設定の代行費用が上乗せされ、年間5,000〜10,000円前後になるケースが多くなります。ドメイン管理を単体で依頼する企業は少なく、多くの場合はサーバー管理とセットで契約する形が一般的です。
ただし、すでにレンタルサーバーの管理は自社で対応できていて、ドメインの更新管理だけを任せたいという場合には、単体での依頼も選択肢に入ります。
サーバー管理の費用相場
レンタルサーバーの管理を制作会社へ依頼した場合、月額3,000〜10,000円前後が相場です。
この費用には、レンタルサーバー自体の利用料に加えて、SSL証明書の更新やメールアカウントの追加、PHPのバージョン管理、障害発生時の対応といった保守作業が含まれます。対応範囲は制作会社ごとに異なるため、どこまでの作業が月額費用に含まれるのかを事前に確認しておくことが重要です。
バックアップの取得やセキュリティ対策がオプション扱いになっている場合もあるため、見積もり時に内訳を細かく確認しましょう。
セットプランの費用相場
ドメインとレンタルサーバーの管理を一括で依頼できるセットプランは、月額5,000〜20,000円程度が相場になります。
ドメインの更新管理からレンタルサーバーの保守、SSL証明書の管理、メール設定までを一つの窓口でまとめて対応してもらえるため、支払い先が分散せず管理の手間が減るのが大きなメリットです。費用に幅があるのは、障害時の対応速度やバックアップの頻度、月あたりの作業対応回数などに差があるためです。
安さだけで選ぶのではなく、自社に必要な対応が含まれているかを基準に比較しましょう。
ドメインとサーバー管理を自社で行うリスク

ドメインとサーバー管理を自社で行う場合、まず問題になりやすいのが技術的な対応です。
SSL証明書の更新やPHPのバージョンアップ、セキュリティパッチの適用など、専門知識が求められる作業は定期的に発生します。知識が不足した状態で対応すると、設定ミスによるホームページの表示トラブルやメール障害を引き起こす可能性があります。
また、サーバー障害が発生した際にも、原因の切り分けや復旧対応を自力で行わなければならず、対応が遅れるほど事業への影響が大きくなります。さらに、管理を一人の担当者に任せている場合、退職や異動によってログイン情報や設定内容が引き継がれず、運用が止まってしまうケースも珍しくありません。
こうしたリスクは、専任のWeb担当者を置きにくい中小企業ほど発生しやすい傾向があります。
制作会社への依頼が向いている会社の特徴

制作会社への依頼が向いている会社には、いくつかの共通した特徴があります。以下に当てはまる場合は、自社管理よりも外注を検討した方が安全です。
専門知識を持つ担当者がいない会社
SSL証明書の更新やDNS設定の変更、PHPのバージョン管理など、ドメインとサーバー管理には専門的な作業がつきものです。
こうした作業は頻度こそ多くないものの、対応を誤るとホームページが表示されなくなったり、メールが届かなくなるといったトラブルに発展します。社内に対応できる人材がいない場合、調べながら手探りで進めることになり、余計な時間とリスクを抱え込むことになります。
制作会社に任せれば、専門的な作業をすべて代行してもらえるため、本業に集中できる環境が整います。
管理が一人の担当者に集中している会社
中小企業では、ドメインやレンタルサーバーの管理をWeb担当者一人に任せる体制になりがちです。
担当者が在籍している間は問題なく回っていても、退職や異動が発生した途端にログイン情報や契約内容がわからなくなるリスクがあります。引き継ぎが不十分なまま後任が対応すると、設定変更のミスやトラブル対応の遅れにつながりかねません。
制作会社に管理を依頼しておけば、契約情報や設定内容が社外に一元管理されるため、社内の人事異動に左右されず安定した運用を続けられます。
トラブル時にすぐ対応できる体制がほしい会社
レンタルサーバーの障害やSSL証明書の期限切れは、予兆なく発生することがあります。
ホームページが閲覧できない時間が長引くほど、訪問者の信頼を損ない、問い合わせや売上の機会を逃す結果になりかねません。自社に技術的な対応力がなければ、原因の特定だけで大きな時間を取られてしまいます。
制作会社と保守契約を結んでおけば、障害発生時に連絡するだけで原因調査から復旧までを任せられるため、事業への影響を最小限に抑えることが可能です。
ドメインとサーバー管理を依頼する時のコツ

ドメインとサーバー管理を制作会社へ依頼する際に、事前に押さえておきたいコツを紹介します。依頼後のトラブルを防ぐためにも、契約前の段階で確認しておきましょう。
サーバーとドメインの契約名義は自社にする
レンタルサーバーやドメインの契約名義は、制作会社ではなく自社名義にしておくのが鉄則です。
制作会社の名義で契約してしまうと、将来的に依頼先を変更したくなった時に、ドメインやサーバーの移管がスムーズに進まなかったり、最悪の場合はホームページのデータごと引き渡しを拒否されるケースもあります。契約名義を自社にしたうえで、管理画面へのログイン権限を制作会社に共有すれば、日常の管理作業はすべて任せられます。
ただし、契約名義が自社にある以上、支払いの管理は自社の責任です。更新時期の見落としを防ぐために、支払い方法はクレジットカード払いに設定しておくと、自動で決済されるため払い忘れのリスクを大幅に減らせます。
名義が自社にあることで、制作会社との関係が変わっても、ホームページやメールの運用を途切れさせずに済みます。
管理費の内訳を事前に確認する
制作会社に管理を依頼する際は、月額費用に何が含まれているのかを必ず確認しましょう。
レンタルサーバーの利用料、SSL証明書の更新、メールアカウントの追加対応、バックアップの取得など、対応範囲は制作会社によって大きく異なります。一見安く見える月額でも、バックアップやセキュリティ対策がオプション扱いになっていて、必要な作業を追加すると想定以上の費用になる場合があります。
見積もりをもらったら、内訳を一つずつ確認して、自社に必要な作業が標準プランに含まれているかを見極めることが大切です。
連絡手段と対応時間を契約前に確認する
管理を依頼する際に見落としがちなのが、緊急時の連絡手段と対応可能な時間帯の確認です。
サーバー障害やSSL証明書の期限切れは営業時間外に発生することもあるため、そうした場合にどこまで対応してもらえるのかを事前に把握しておく必要があります。メールだけでなく電話で直接やり取りできる制作会社であれば、急なトラブルにも迅速に対応してもらいやすくなります。
契約後に認識のズレが出ないよう、連絡手段と対応時間は書面やメールで明確にしておきましょう。
まとめ
ドメインとサーバー管理は、ホームページを安定して運用するための土台です。
自社で管理する場合、技術的な対応力や属人化といったリスクが伴うため、社内の体制に不安がある場合は制作会社への依頼を検討しましょう。依頼する際は、契約名義を自社にしたうえで管理作業を任せること、管理費の内訳を事前に確認すること、連絡手段と対応時間を明確にしておくことが失敗を防ぐポイントです。
費用相場を把握したうえで、自社に必要な対応が含まれているかを基準に依頼先を選びましょう。
