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公開日:2026.06.03最終更新日:2026.06.03

ホームページ制作で知っておきたい法律!違反リスクもわかりやすく解説

知らないと危険!ホームページ制作の法律

ホームページ制作には、著作権法や景品表示法、個人情報保護法など、さまざまな法律が関わっています。知らずに違反してしまうと、損害賠償や行政処分、社会的信用の失墜といった深刻なリスクにつながりかねません。

本記事では、ホームページ制作で押さえておきたい主な法律と、やってしまいがちな違反例、違反時のリスク、そして担当者ができる防止策までをまとめて解説します。

ホームページ制作で法律を意識すべき理由

ホームページは、訪問者に情報を届ける場であると同時に、企業の姿勢や信頼性が表れる場でもあります。掲載する文章や画像、収集する個人情報、広告表現の一つひとつに法律のルールが関わっており、何気ない判断が思わぬトラブルに発展することも珍しくありません。

中小企業や個人商店であっても、規模の大小にかかわらず法律は等しく適用されます。自社は小さいから大丈夫という認識は通用せず、違反が発覚すれば取引先や顧客からの信頼を一気に失う可能性があります。

担当者が最低限のルールを押さえておけば、こうしたリスクを避けながら安心して制作や情報発信に取り組めます。法律を意識することは、企業を守りながらホームページを健全に運用するための土台になるのです。

ホームページ制作に関わる主な法律と対策

ホームページ制作に関わる主な法律と対策

ホームページ制作には、文章や画像の扱いから広告表現、個人情報の収集まで、複数の法律が関わっています。ここでは、担当者として最低限押さえておきたい主な法律と、それぞれに必要な対策を解説します。

著作権法

著作権法は、文章・画像・イラスト・動画・音楽など、人が創作したものを保護する法律です。

インターネット上の素材は基本的にすべて誰かの著作物であり、無断で使用すれば著作権侵害にあたります。

ホームページ制作では、他サイトから画像や文章を引用する場面、フリー素材を利用する場面、外部ライターやデザイナーに発注する場面など、著作権が関係する局面が数多くあります。素材の出所や利用条件の確認を怠ると、思わぬトラブルにつながりかねません。

対策としては、使用する素材を信頼できる提供元から入手し、利用規約を必ず確認することが基本です。フリー素材であっても商用利用の可否やクレジット表記の要否は素材ごとに異なります。また、制作会社や外部スタッフに発注する場合は、納品物の著作権がどちらに帰属するかを契約書で明確にしておくと、後々のトラブルを防げます。

ホームページの著作権については、ホームページは誰のもの?著作権の帰属から侵害しない方法を解説の記事で詳しく解説しています。

商標法

商標法は、商品名・サービス名・ロゴ・マークなど、ブランドを表す標識を保護する法律です。

登録された商標は所有者だけが使用でき、第三者が無断で使うと商標権の侵害となります。

ホームページ制作で注意すべきは、他社の登録商標を自社の商品名やキャッチコピー、メタタグなどに使ってしまうケースです。たとえ意図せず使用していても、検索キーワードとして仕込んでいた場合は、商標権侵害として警告や訴訟の対象になることがあります。

対策として、商品名やサービス名を決める前に、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で既存の登録商標を検索しておくことが有効です。類似する商標がすでに登録されていれば、別の名称を検討する判断ができます。あわせて、自社の商品名やロゴを商標登録しておけば、模倣品や類似サービスから自社ブランドを守ることが可能です。

景品表示法

景品表示法は、消費者に誤解を与える広告表現や、不当に高額な景品を提供する行為を禁じる法律です。

ホームページに掲載する商品説明やキャッチコピーも、当然この法律の対象になります。

特に注意すべきは、根拠のない誇張表現や、競合より優れていると誤認させる表現です。「日本一」・「業界No.1」・「必ず効果が出る」といった断定的な言葉は、客観的なデータがなければ違反と判断される可能性があります。

対策として、優位性を示す表現を使う際は、必ず裏付けとなる調査データや出典を明示し、その根拠資料を社内で保管しておくことが重要です。第三者機関の調査結果を引用する場合は、調査時期や対象範囲を正確に記載します。あわせて、価格表示で「通常価格」や「セール価格」を使う場合は、実際にその価格で販売した実績があるかも確認が必要です。

違反すれば企業名が公表され、ブランドイメージに大きな影響が及びます。

個人情報保護法

個人情報保護法は、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなど、特定の個人を識別できる情報を適切に扱うための法律です。

ホームページでお問い合わせフォームや会員登録機能を設けている場合、すべての企業がこの法律の対象となります。

事業者には、個人情報を取得する際に利用目的を明示すること、安全に管理すること、本人の同意なく第三者に提供しないことなどが義務付けられています。違反すれば行政指導や勧告を受けるほか、情報漏洩が発生した際には大きな信用低下を招きます。

対策として、プライバシーポリシーをホームページに掲載し、フォーム画面でも利用目的を明示することです。あわせて、サイト全体をSSL化して通信を暗号化し、収集した情報の保管・アクセス権限を社内で明確に管理する体制を整えておく必要があります。

2022年の改正以降は漏洩時の報告義務も強化されているため、事故時の対応フローも事前に決めておくと安心です。

特定商取引法

特定商取引法は、通信販売や訪問販売など、消費者トラブルが起きやすい取引を規制する法律です。

ホームページで商品やサービスを販売する場合、通信販売に該当するため、この法律のルールに従う必要があります。具体的には、販売事業者名・所在地・電話番号・販売価格・送料・返品条件・支払方法など、決められた項目を「特定商取引法に基づく表記」として掲載しなければなりません。表示を怠ったり、虚偽の情報を載せたりすれば、行政処分や業務停止命令の対象になります。

対策として、商品販売やサービス申込フォームを設置する前に、必要な表示項目をすべて満たした「特定商取引法に基づく表記」ページを作成しておくことが必須です。記載漏れや古い情報がないか、定期的に見直す習慣も欠かせません。表記が整っているホームページは、利用者から信頼できる販売者と判断されやすく、購入率の向上につながります。

薬機法

薬機法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・健康食品などの品質・効能・広告表現を規制する法律です。

これらの商品をホームページで紹介・販売する場合、表現に細心の注意が必要になります。たとえば化粧品で「シワが消える」、健康食品で「病気が治る」といった効果効能を断定する表現は、薬機法違反にあたります。医薬品として承認されていない商品で、医薬品的な効能をうたうことは禁じられているためです。

対策として、商品ページやLPの文言を作成する際は、商品ジャンルごとに認められている表現の範囲を事前に確認することが重要です。厚生労働省や日本化粧品工業会などが公開しているガイドラインを参照し、使ってよい表現と避けるべき表現を整理しておきましょう。

社内に薬機法に詳しい担当者がいない場合は、専門の校正サービスや弁護士監修を活用するのも安全な方法です。

不正競争防止法

不正競争防止法は、企業間の公正な競争を守るために、不正な手段で他社の利益を害する行為を禁じる法律です。

ホームページ制作の場面では、他社のデザインや構成を模倣する行為、他社の評判を意図的に下げる記載などが該当します。

具体的には、有名な他社サイトのレイアウトやデザイン要素をそっくり真似て利用者を誤認させた場合に、不正競争行為と判断されることがあります。また、社内の営業秘密や顧客リストを不正に持ち出して自社サイトで利用する行為も、この法律の対象です。

対策として、他社サイトを参考にする際はあくまで構成のヒントとして捉え、デザインやコピーは自社で独自に作り込む姿勢が大切です。あわせて、競合他社を引き合いに出す表現は避け、自社の強みを正面から伝える構成を意識しましょう。

独自性のあるホームページは、法的に安全であるだけでなく、ブランドの差別化にも直結します。

ホームページでやってしまいがちな法律違反の具体例

ホームページでやってしまいがちな法律違反の具体例

ホームページ制作の現場では、悪意なく行った操作が法律違反になっているケースが少なくありません。ここでは、中小企業のホームページで特に起きやすい違反例を4つ紹介します。

他サイトの画像・文章の無断使用

最も起きやすいのが、他サイトの画像や文章をそのままコピーしてしまうケースです。検索結果やSNSで見つけた写真をブログ記事に貼り付けたり、競合サイトの説明文を少しだけ書き換えて自社ページに載せたりといった行為は、すべて著作権侵害にあたります。

個人ブログだから問題ないと考えたり、出典を記載すれば自由に使えると誤解している担当者もいますが、引用には厳密な要件があり、要件を満たさなければ無断使用と判断されます。

Googleの画像検索で出てきた写真をそのまま使うのも同様にNGです。

実際に著作権者から連絡があり、画像1枚で数万円から数十万円の使用料を請求された事例も報告されています。記事を投稿する前に、すべての素材が正規ルートで入手したものか確認する習慣を持ちましょう。

根拠のない「No.1」・「業界最安」表記

商品やサービスの訴求力を高めようと、根拠のない最上級表現を使ってしまうケースも、違反になりやすい典型例です。具体的な調査データや実績に基づいていなければ、景品表示法上の優良誤認・有利誤認にあたります。

特に問題になるのは、自社の感覚や思い込みだけで強い表現を使ってしまうケースです。競合より安いと感じていたから業界最安と書いた、お客様アンケートの感触が良かったから満足度を90%にしたといった判断では、根拠として認められません。

第三者機関による正式な調査データがあり、調査時期・対象範囲・調査方法を明示できる場合に限り、こうした表現は使用可能です。安易な強調表現は、行政指導の対象になるだけでなく、利用者からの信頼性を損ねる原因になります。

プライバシーポリシーなしでの個人情報取得

お問い合わせフォームや資料請求フォームを設置しているにもかかわらず、プライバシーポリシーをホームページに掲載していないケースや、フォーム画面に利用目的を記載していないケースも、よく見られる違反です。

個人情報を取得する際には、利用目的を本人にわかる形で明示することが法律で義務付けられています。フォームを設置しただけでプライバシーポリシーを公開していない状態や、ポリシーは作成済みでもフッターのリンクが切れているような状態は、形式的にも実質的にも違反となる可能性があります。

特に小規模なホームページでは、リニューアル時にプライバシーポリシーのページが消えてしまうケースや、フォームだけ新設してプライバシーポリシーを更新し忘れるケースが目立ちます。フォームを設置する際は、必ず利用目的の明示とプライバシーポリシーへのリンクをセットで確認してください。

他社サイトのデザイン模倣

参考にしたい他社サイトのレイアウトや配色、キャッチコピーの構成をそっくりコピーしてしまうケースも、法律違反につながる代表例です。デザインそのものに著作権が認められる場合があるほか、利用者が別の企業のホームページと誤認するレベルの模倣は、不正競争防止法上の問題にもなります。

中小企業のホームページ制作では、予算やスケジュールの都合から、特定のホームページと同じ構成で作ってほしいと制作会社に依頼するケースもありますが、これは制作会社にも依頼主にもリスクが及びます。万が一訴訟になれば、ホームページの公開停止や損害賠償を求められることもあります。

参考にする際は構成のヒントとして使う程度に留め、デザインやコピーは自社の個性を反映させた独自のものに仕上げることが、安全かつ効果的なホームページにつながります。

法律違反が発覚した時に企業が負うリスク

法律違反が発覚した時に企業が負うリスク

ホームページの法律違反が発覚した場合、企業は複数の責任を負うことになります。ここでは、想定されるリスクを解説します。

民事上の責任

民事上の責任とは、違反によって損害を受けた相手から、賠償や差止めを請求されることを指します。

たとえば、他人の写真や文章を無断で使用した場合、著作権者から損害賠償請求を受ける可能性があります。請求額はケースによって異なりますが、数十万円から数百万円に及ぶこともあり、裁判に発展すれば弁護士費用や対応の手間も加わって、企業の負担は大きく膨らみます。

中小企業にとっては、想定外の支出が経営を圧迫する要因にもなりかねません。民事上の責任は、相手に与えた不利益を金銭で埋め合わせる性質を持つため、違反の代償が直接的な金銭負担として現れる点が特徴です。

被害規模が大きいほど請求額も高くなり、被害者が複数いる場合は損害額が積み重なる可能性もあります。

刑事上の責任

刑事上の責任は、悪質な違反に対して国から科される罰金や懲役などの刑罰です。

著作権法・商標法・薬機法といった法律の違反が悪質と判断された場合、損害賠償だけでは済まず、刑事事件として立件されることがあります。たとえば、薬機法違反で承認外の効能を意図的にうたって商品を販売した場合、数百万円規模の罰金や懲役刑が科される可能性があります。

違反が個人事業主であっても、法人であっても対象となり、責任者が刑事処分を受ける事例も存在します。

刑事責任は社会的影響が極めて大きく、違法行為を行った企業として報道される可能性もあります。金銭的な負担以上に、ブランドや経営者個人の信用を失う結果につながるため、軽い気持ちでの違反であっても重大な結果を招くと認識しておく必要があります。

行政上の責任

行政上の責任とは、消費者庁や厚生労働省といった監督官庁から受ける指導や処分のことです。

景品表示法違反では措置命令や課徴金納付命令、特定商取引法違反では業務停止命令、薬機法違反では業務改善命令などが実施されます。

行政処分は強制力を持つため、改善対応を求められるだけでなく、違反事実が官公庁のホームページで公表されるケースも多くあります。社名と違反内容が一般に公開されれば、検索結果にも残り続け、長期にわたって企業イメージに影響を与えます。

特にECサイトやサービス提供を行う事業者にとっては、業務停止命令が下されればその期間の売上がゼロになることもあり、行政処分は事業継続そのものを脅かすリスクとなります。

日常の運営のなかで、行政の監視対象になっている表記や手続きを定期的に見直す姿勢が欠かせません。

社会的信用の失墜

社会的信用の失墜は、裁判や行政処分の有無にかかわらず、法律違反が公になった瞬間に発生するダメージです。違法サイトとして取り上げられたり、SNSで違反内容が拡散されたりすれば、取引先や顧客の見方は一変します。

取引先との契約打ち切りや、新規取引の停止、採用活動への悪影響、金融機関からの融資判断への波及など、影響は事業のあらゆる場面に及びます。インターネット上では情報の拡散スピードが速く、一度広まった悪い評判は時間が経っても検索結果に残り続けるため、回復には長い時間がかかります。

つまり、社会的信用の失墜は金銭的な損害以上に長期的なダメージを与えるリスクであり、4つの責任のなかでも最も警戒すべきものです。信用を守ることが、結果として企業の競争力を守ることにつながります。

まとめ

ホームページ制作には、著作権法・商標法・景品表示法・個人情報保護法・特定商取引法・薬機法・不正競争防止法といった複数の法律が関わっています。どれも知らずに違反してしまうと、損害賠償や行政処分、刑事責任、そして社会的信用の失墜といった深刻なリスクにつながります。

特に中小企業や個人商店のホームページでは、画像の無断使用や根拠のない表現、プライバシーポリシーの不備など、悪意がなくても起きやすい違反が数多く存在します。だからこそ、それぞれの法律の中身と対策を理解しておくことが重要です。

法律を意識したホームページ制作は、リスクを避けるだけでなく、利用者や取引先からの信頼を守る基盤になります。本記事の内容を参考に、自社のホームページを一度見直してみてください。

ホームページ制作で関わる法律は幅広く、表現一つひとつの判断や、フォーム設置時の対応、表記の整備までを自社だけで進めるには負担がかかるケースも少なくありません。
大阪のホームページ制作会社セブンデザインでは、著作権や景品表示法、個人情報保護法などの基本的な法令に配慮したホームページ制作・運用を行い、安心して活用いただけるホームページづくりに取り組んでいます。
法律面でも信頼できるホームページ制作をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

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