- 2021.10.28
SEOにおける網羅性を高める対策法
これからSEOに取り組む方は、制作会社やSEO会社から網羅性が重要と言われていると思います。
網羅性とは、単に文章ボリュームが多いことではなく、ユーザーが求めているコンテンツが多く、不要な情報がないということを意味しています。
今回は、これまで数多くの会社にホームページ運営やSEOをサポートしてきた経験から、SEO効果がある網羅性とは何かを紹介します。
SEOの網羅性とは
SEOに取り組む方であれば、制作会社やSEO会社などから「検索順位を高めるために、網羅性を意識して新規ページ作成を行ってください」と言われていると思います。
網羅性と聞くと、文章量が多ければ良いと考え、最低2,000文字の記事を作成するケースがありますが、実はこの対策はほとんど意味がありません。
網羅性とは、文字数ではなく、ユーザーが探している情報の掲載と、タイトルタグと本文との関係性が重要になり、すなわち検索意図を満たせるかどうかが重要になります。
この検索意図は、情報量が不足することばかりが着目されますが、実は多すぎることも問題で、タイトルに対して不要なコンテンツは削除しなくてはなりません。
そのため、検索意図を満たすというのは、ユーザーの知りたいに応えることができるページを指し、これが現在のSEOの基本的な対策になるのですが、かなり難易度は高いと言えます。
ただ、難易度が高いからと言って、やらないとSEO効果は出ないので、まずは網羅性を意識することから始めて、運営の中で網羅性を理解していけば、必ず高いSEO効果を実現できます。
SEOの網羅性を高める対策
SEOの網羅性を高めるために、当社が提案する対策法を紹介します。
網羅性を高めることがSEOで上位表示を狙える唯一の手段なので、文字数ではなく検索意図を満たすことだと理解をして対策を行いましょう。
ライバルサイトのチェック
当社では、ホームページを制作する前に、ディレクトリリストを納品します。
ディレクトリリストとは、サイトマップを表化したエクセルファイルになり、すべてのページのタイトルやURL、SEOワードなどが記載されています。
作成するページのSEOワードで、実際に検索を行って、上位表示されているホームページを確認するのが、検索意図を満たした網羅性を高める手っ取り早い対策です。
日本国内で主要なサーチエンジンには、グーグルとヤフージャパン、マイクロソフトビングがありますが、当社の制作実績では、グーグルだけを対象にしています。
グーグルだけを採用する理由は、一般論ですが、現在のホームページへのアクセスの8割がサーチエンジンになり、その中の8割がグーグルになるからです。
さらには、グーグルSEOで成功すれば、他のサーチエンジンでも上位表示ができる可能性は高いので、グーグル対策を行えば、SEOが成功すると言っても過言ではありません。
話を戻して、グーグル検索で、1位から10位までのページを確認し、どういう見出しを使っているのか、御社のホームページに不要な見出しはどれかを確認しましょう。
見出しで検索意図に応えるための単語を利用するのが一般的なSEOになるので、上位表示サイトの見出しをメモして、傾向を把握できれば、御社のページも網羅性が高まっていきます。
ただし、文章のコピー&ペーストは、著作権違反になってしまい、グーグルに通報されれば検索結果から消えますし、下手をすれば裁判沙汰になります。
そのため、参考にはしますが、コピペは行ってはならず、ディレクトリーリストを使って競合他社の見出しを整理して、自分自身の言葉で原稿を用意しましょう。
他の人はこちらも質問
SEOワードが定まっているので、グーグル検索を行い、検索結果に表示される「他の人はこちらも質問」を見出しに活用します。
上記は、【ホームページ制作】の検索結果に表示された「他の人はこちらも質問」です。
こちらは、再検索ワードやユーザーニーズを、グーグルが独自に解析した結果と言われ、網羅性を高める対策に利用ができます。
見出しに利用する際には、コピペではなく、同じ意味の言葉を自分自身で作成しましょう。
また、検索ワード次第では、表示されないケースもあるので、その場合は無理に対策を取る必要はありません。
目視で確認
文章が書き終わって、公開ボタンを押す前に、目視で文章を読み直すことも、網羅性を高めるためには重要です。
タイトルに対して、十分にユーザーの検索意図を満たせる文章が作成できているかを考えることにより、コンテンツの過不足がなくなっていきます。
運営に慣れていない担当者であれば、トップセールスに確認すると良いと思います。
トップセールスは、実際にリアルでお客さまと商談を行っているので、どんな内容や流れで提案しているかを確認すれば、網羅性が高いページへと成長します。
また、目視で確認する際には、誤字や脱字も修正していくようにしましょう。
網羅性とは関係ありませんが、以前グーグルが、SEOでは誤字脱字の修正が重要だと発言しています。
網羅性と関係がないテーマを選ぶ
もしお客さまから、網羅性を高める対策が難しいと言われたら、なるべく網羅性と関係が無さそうなビジネス日記をテーマに選んでページ作成を行っていただきます。
この対策は、該当ページが上位表示できたとしても、検索者数も少ないテーマなので、ほとんど訪問者数の獲得はできません。
しかし、検索順位が高いページ数が多いと、関連するページの検索順位が上がるので、実はトップページやサービスページなどのSEOに効果を発揮します。
ただし、下層ページで網羅性を高めたSEOの方がアクセス数も成約数も高くなる傾向が見られるので、網羅性を高める対策法を模索しながら、一時的なSEOとすることが良いでしょう。
ちなみに、この対策法で成功しているのは、制作実績のプラシアになるので、もし興味上がれば、プラシアのホームページにあるブログをご覧ください。
網羅性を高めてSEO効果を出す
適切に網羅性を高めれば、必ずSEO効果が出てきます。
これまでの経験で言えば、多くの会社で、各ページで狙っているSEOワードのランキングを気にされているので、下層ページでも上位表示を狙う会社は、網羅性を意識しましょう。
そして、網羅性を意識したページを公開し続ければ、期待以上のSEO効果へと成長します。
しかし、制作実績のお客さまでは、網羅性が難しいと考える方もいます。
その場合は、下層ページの流入数は0でも良いかを確認して、網羅性と関係がなさそうなテーマで新規ページ作成を行っていただいています。
もちろん、品質を意識した文章ではありますが、その効果は非常に高く、制作実績のお客さまでは、トップページがビジネスに関するキーワードすべてで上位表示を実現しています。
下層ページでSEOを行っているホームページよりもアクセス数は少ないですが、満足できるだけの成果を出しています。
この網羅性は、知識量やテクニックが大切だと思われる方も多いですが、これまでの経験で言えば、努力量の方が大きな影響を与えていると感じます。
ライバルサイトの調査や目視での確認などを行えば、必ず網羅性が高まり、期待以上のSEO効果を得ることが可能です。