- 2023.08.26
ホームページの訪問者の危険なIPアドレスの調べ方と対処法
ホームページに訪問するユーザーの中には悪意を持って訪れる方もいます。
悪意を持ったユーザーを調べる際に、訪問者のIPアドレスを確認すると思いますが、IPアドレスを見ても、どのIPアドレスが安全で、どれが危険なのかを見極めることは難しいと思われます。
当ページでは、より安心で安全なホームページの運営を行っていただくために、危険なIPアドレスを調べる方法と、その時の対処法について解説します。
IPアドレスとは
IPアドレスのIPとは、Internet Protocolの略になり、インターネットでの通信を可能にしている羅列された数字のことを言います。
インターネットへのアクセスはIPアドレスで管理されており、ホームページに訪問したときには、端末とホームページのデータをアップロードしているサーバーのIPアドレスによって紐づけられています。
IPアドレスには、グローバルIPとプライベートIPという2つの大きなカテゴリーが存在しており、それぞれの特徴を理解することは、セキュリティ面での対策や効率的なホームページの運用にも繋がります。
グローバルIPとは、世界に1つしかないIPアドレスになっており、自分以外は利用することもできないので、お客さま自身のIPアドレスと言うことができます。
プライベートIPとは、地域ごとに設定されているIPアドレスになっており、社内の人間が利用する際には、プライベートIPアドレスを使い回すことが一般的になっています。
ホームページ運営企業は、IPアドレスの基本情報を理解することが大切になり、IPアドレスを知ることによって、ホームページの安全性を大きく高めることができるのです。
では次に、ホームページにアクセスしてきた危険なIPアドレスの調べ方を紹介します。
危険なIPアドレスの調べ方
ラッコツールズのIPアドレス住所検索
自社のホームページに訪問しているIPアドレスから、見たことがない特徴の危険そうなIPアドレスをリストアップしたら、ラッコツールズのIPアドレス住所検索を利用すれば、以下の情報を閲覧することが可能です。
- ホスト名
- 国
- 地域
- 郵便番号
- 緯度、軽度
国内のIPアドレスであれば問題がありませんが、外国のIPアドレスだった場合には注意が必要になっており、特にターゲットにしていない国などについては対処を行ったほうが、ホームページの安全性は高くなります。
AbuseIPDB
AbuseIPDBは、ラッコキーワードのように住所を確認してIPアドレスの危険性を調べるツールではなく、世界中の方が、過去にIPアドレスから受けたホームページへの攻撃方法などが紹介されています。
そのため、AbuseIPDBを見ることで、明確な危険性があるIPアドレスを特定することができるので、適切な対応を行うことによって、ホームページの安全性を高めることが可能です。
ただし、コミュニティサイトになっているので、必ずしもすべての危険なIPアドレスが掲載されているわけではなく、ラッコツールズのIPアドレス住所検索との併用をおすすめします。
ホームページに訪れている危険なIPアドレスを遮断しよう
危険なIPアドレスを調べた後、お客さまが行うべきは、サーバーのコントロールパネルにアクセスして、危険なIPアドレスのアクセス制限を行うことになります。
例えば、当社がホームページ制作で利用することが多い、レンタルサーバー会社のエックスサーバーにはアクセス拒否設定というIPアドレスからアクセスを拒否する設定が行えます。
また、それ以外にも、エックスサーバーにはWordPressセキュリティ設定という機能もあり、WordPressで制作したホームページであれば、国外のIPアドレスを一括で遮断することも可能です。
一般的に、日本国内のみをターゲットにしているホームページであれば、国外のIPアドレスを一括で遮断することで安全性を高めることが可能です。
まとめ
ホームページの訪問者の危険なIPアドレスの調べ方と対処法を紹介しました。
昨今では、ホームページのウイルス対策が必須であると言われており、その理由は、少し調べればホームページが乗っ取られたという事例を多く見つけることが可能です。
ホームページが乗っ取られるだけであれば、まだましですが、最悪のケースでは訪問者に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、ホームページを管理している企業は細心の注意を払わなくてはならず、細心の注意を払う対策の一つとして、危険なIPアドレスの把握と適切な対処があります。
ホームページの安全性が気になるとお考えの方の参考になれば幸いです。