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コピーサイトとは?SEO評価を落とさないための対処法

コピーサイトとは?

コピーサイトとは、自社サイトの内容を第三者が無断で複製し、公開したホームページのことです。SEOへの悪影響を防ぐためにも、早めの対応が重要です。

このページでは、コピーサイトとは何かを紹介し、SEO評価を落とさないための対処法について解説します。

コピーサイトとは

コピーサイトとは、自社サイトの内容を無断で複製し、同じ内容のまま公開されているホームページのことを指します。文章や画像、デザイン構成などが元のページと酷似しており、一見すると正規のホームページと見分けがつかない場合があります。

こうしたホームページは、運営者が手間をかけずに検索流入や広告収益を得ようとする目的で作られることが多く、ホームページのオリジナル制作者の意図とは無関係に公開されるケースがほとんどです。

また、検索エンジンのクローラーからは重複コンテンツと判断される可能性があり、正しく評価されるべき元サイトに悪影響を及ぼすこともあります。そのため、早期に気づいて正しく対処することが重要です。

コピーサイトとミラーサイトの違い

コピーサイトとミラーサイトは、どちらも元のページと同じ内容を持つことから、混同されやすい存在です。しかし、作成の意図や法的な扱いには明確な違いがあります。

コピーサイトは、他人のホームページの内容を無断で複製して作られたもので、主に検索エンジンからの流入や広告収入を目的としています。正当な許可なく公開されるため、著作権の侵害にあたる可能性が高く、SEOにも悪影響を与えることがあります。

一方のミラーサイトは、元のサイト運営者が意図的に複製して設置するもので、アクセス負荷の分散や災害時の代替手段などが目的です。正規の運用であれば法的な問題はなく、適切に設計されたものはSEO上のリスクもありません。

両者の違いを正しく理解することで、無用なリスクを避けることができます。

以下では、コピーサイトとミラーサイトの違いを意味・作成者・目的・法的な扱いの観点で比較しています。

比較項目 コピーサイト ミラーサイト
意味 他人のホームページを無断で複製したホームページ 正規のホームページと同じ内容を持つ公式の複製サイト
作成者 第三者 元のホームページの運営者自身
目的 広告収入や検索流入の乗っ取り、詐欺的誘導など 負荷分散、地域別表示、災害時の代替など
法的な扱い 著作権侵害となる可能性が高い 正規運用であれば法的な問題は発生しない

ミラーサイトについてさらに詳しく知りたい方は、別ページのミラーサイトとは?のページをご覧ください。

コピーサイトによるSEOリスク

コピーサイトは内容を盗用しているだけでなく、元サイトのSEOにも悪影響を与える可能性があります。ここでは、検索順位にどのような影響があるのかを解説します。

検索順位が下がる

コピーサイトによって自社のホームページの内容が模倣されてしまうと、検索エンジンはどちらを正規のページとして評価すべきか判断できなくなることがあります。その結果、本来上位に表示されるべき自社サイトの検索順位が下がってしまうケースも少なくありません。

特に、コピーされた側が検索エンジンに対しての発信が弱い場合、オリジナルであるにもかかわらず、コピー側の方が先に評価されることさえあります。これはGoogleのアルゴリズムが先に発見した情報やより評価の高いドメインを重視する傾向があるためです。

したがって、自社のコンテンツがコピーされることは、単に不快なだけでなく、検索順位に実害を及ぼす深刻な問題となり得ます。

Googleからペナルティを受ける

Googleはオリジナル性の高いコンテンツを重視しており、コピーコンテンツを多く含むホームページに対してはペナルティを課すことがあります。ペナルティの対象はコピーサイトの運営者であることが多いですが、場合によってはコピーされた側のホームページも巻き添えとなり、ペナルティを受けることがあります。

特に、コピーサイトが大量に存在したり、他の低品質なリンクと組み合わさったりしている場合には、Googleのアルゴリズムが手動または自動で問題と判断し、検索順位の低下やインデックス削除といった処置が取られる可能性があります。

また、Googleサーチコンソール上で重複コンテンツの警告や品質に関する問題といったメッセージが届くこともあります。

このようなペナルティを防ぐためには、コピーを発見した時点で早期に対応し、自社サイトのオリジナル性や正当性を証明する必要があります。

SEO評価を落とさないためのコピーサイトの対処法

コピーサイトに気づいたら、早めの対応が重要です。ここでは、現実的に取るべき3つの対処法を紹介します。

コピーサイト運営者に連絡を取る

まずはコピーサイトの運営者に対して、直接コンテンツの削除を求める連絡を行いましょう。サイト内にお問い合わせフォームや運営者情報が記載されていれば、そこから連絡を取ることが可能です。

その際に、冷静かつ丁寧な文面で、コピーされた具体的な箇所と、削除を求める理由を明記しましょう。また、やり取りの記録を残しておくことも重要です。証拠が必要になった場合に備えて、メールや連絡内容は保管しておくと安心です。

ただし、連絡がつかないケースや、悪意のある運営者である場合も少なくないため、次の段階の対応も視野に入れておく必要があります。

デジタルミレニアム著作権法に基づく申請を行う

コピーされたコンテンツが明らかに著作権を侵害している場合、Googleに対してデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいた削除申請を行うことができます。DMCA申請を行うことで、検索結果からコピーサイトのページを除外してもらえる可能性があります。

申請はGoogleの公式フォームから行え、日本語にも対応しています。申請の際は、自社サイトがオリジナルであることを示すURLや、侵害されている箇所など具体的な記述が必要です。

法的措置を検討する

コピーサイトが悪質であったり、連絡や申請でも解決しない場合は、法的措置を検討することも視野に入れるべきです。著作権侵害に該当する場合、損害賠償請求や差止請求などの対応が可能になることがあります。

その際には、次のような準備をしておくとスムーズです。

Whois情報を調べる コピーサイトのドメイン情報を調べることで、運営者の連絡先や登録情報を把握できる場合があります。相手が誰なのかを確認するうえでの手がかりになります。
証拠を記録しておく コピーされた状態の画面をキャプチャしたり、Wayback Machineなどのアーカイブサービスを使って記録を残したりしておくことで、後から著作権侵害を立証しやすくなります。

実際に法的手段を講じる場合は、著作権に詳しい弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

自社サイトをリライトする

万が一、自社サイトよりもコピーサイトの方が先にインデックスされてしまった場合には、コンテンツをリライトするという方法もあります。

特に文章の構成や語尾表現、見出しなど、内容の本質は変えずに独自性を強化することがポイントです。また、記事に更新日を明記し、GoogleサーチコンソールのURL検査を活用することで、正規の情報として再評価してもらいやすくなります。

コピーサイトに関するよくある質問

ここでは、コピーサイトに関してよく寄せられる質問について解説します。放置しても問題ないのか、未然に防ぐ方法はあるのかなど、実際の運用で気になるポイントを押さえておきましょう。

コピーサイトを放置しても良いですか?

コピーサイトを見つけたとしても、「面倒だから放っておこう」と考える人は少なくありません。

しかし、放置したままだと、自社サイトの検索順位が下がるリスクがあります。さらに、ユーザーが間違ってコピーサイトを信用してしまえば、ブランドイメージの低下や信頼の損失にもつながりかねません。

すぐに解決できなくても、できる範囲で対処を始めることが、自社サイトの評価を守ることになります。

コピーサイトを作られないための対策方法は何ですか?

コピーサイトを完全に防ぐことは難しいものの、事前に取れる対策はいくつかあります。

たとえば、サイト全体にコピー防止スクリプトを設置する、定期的にコピーチェックツールで監視する、著作権表示を明記しておくなどが効果的です。また、オリジナル性を強く出すために、独自の事例や視点、画像を活用することもコピー抑止につながります。

こうした対策を講じておくことで、被害の発生を未然に防ぐ可能性が高まります。

まとめ:コピーサイトのSEOリスクは大きい

コピーサイトは、見た目の問題にとどまらず、検索順位の低下やGoogleからのペナルティといった深刻なSEOリスクを引き起こす可能性があります。また、ユーザーがコピーサイトを正規の情報源だと誤認してしまうことで、自社の信頼性が損なわれる恐れもあります。

被害に気づいた場合は、運営者への連絡やDMCA申請など、早めに適切な対応を行うことが重要です。

コピーサイトへの理解を深め、早期発見と正しい対処によって、自社サイトの評価とブランドを守りましょう。

コピーサイトによるトラブルは放置せず、早めの対策が重要です。当社では、コピーサイトへの対応をはじめ、ホームページ運営で起こり得るさまざまな課題をサポートしています。もしお困りのことがあれば、大阪のホームページ制作会社セブンデザインにぜひご相談ください。

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