- 2023.12.14
ホームページのSEOに効果的な301リダイレクトを行う理由と外す理由
301リダイレクトとは、ページを削除したり、不要なページがある場合に、同じニーズのユーザーが訪れるページへとリダイレクトすることで、ホームページのSEO効果を落とさない施策です。
当社のホームページ制作では、301リダイレクト自体を増やすことを推奨していませんが、サイトリニューアル時には行うことがあります。
今回は、どのような場合に301リダイレクトが必要か、どんなときに301リダイレクトを外すべきかを紹介します。
当社のホームページ制作では301リダイレクトを推奨していない
301リダイレクトを行う理由と外す理由を紹介する前に、前提として当社のホームページ制作では、301リダイレクトを推奨していません。
もちろん、ホームページのリニューアルを行う際には、実施することもあるのですが、その場合でも、できる限り301リダイレクトを行わないように注意を払っています。
なぜ、301リダイレクトを推奨していないかと言うと、301リダイレクトは原稿が同じでURLだけを変更する場合に、元ページから先ページへとSEO効果の80%を譲渡できる仕様です。
ただ、まったく原稿が同じでページでURLだけを変更するケースはそれほど多くなく、原稿を変更することが一般的だと思います。
原稿を変更した結果、どれくらいのSEO効果を譲渡できているかは、サーチエンジン次第になっており、場合によっては、マイナス評価を受けている可能性もあります。
原稿を変更した場合の301リダイレクトの効果はWeb制作会社やSEO会社でも分からないので、それであれば301リダイレクトを過剰に増やさない方が良いと考えています。
実際に、制作実績のホームページを見ても、高いSEO効果を出している企業の大半が301リダイレクトの数が0または1桁になっているので、過剰に増やさない方がSEO効果を高めることが可能です。
では、当ページの本題になる、301リダイレクトを行う理由と外す理由を紹介します。
301リダイレクトを行う理由
当社のホームページ制作では、公開した記事の削除は禁止したり、ページを作成する前に同じニーズの訪問者が訪れるべきページがないかの調査を行っていただいているので、以下に該当するページはありません。
ただ、サイトリニューアルの際に、以下を基準にして301リダイレクトを実施することがあります。
同じニーズのページを統合
ホームページを運営すると、同じニーズのユーザーが訪れるページを作成してしまうことがあります。
同じニーズのページは、数が少なければ、SEOへの影響はありませんが、多くなってくると、カニバリゼーションが大量発生してしまうので、サイト全体の検索順位が下がる恐れがあります。
そのため、定期的にホームページを見直して、同じニーズのページが多くなっていれば、301リダイレクトで統合するようにしましょう。
ただ、カニバリゼーションが大量に発生していても高い検索順位を獲得している制作実績のホームページもあるので、検索順位も含めた検討を行うことが重要です。
削除したページから関連ページへ
ホームページを見直して、不要なページを削除する際には、削除したページから関連するページがある場合は、301リダイレクトを行うことが推奨されます。
サーチエンジンは、サイト内に削除されたページ数が多いと、ユーザーエクスペリエンスが悪いホームページと見なし、サイト全体の検索順位を落とす仕様になります。
そのため、SEOに注力しているホームページでは、関連ページがある場合は、301リダイレクトを行い、ない場合にのみ404 NOT FOUNDになるようにしましょう。
301リダイレクトを外す理由
ホームページの表示速度が遅くなった
301リダイレクトが多いホームページは、表示速度が遅くなってしまう可能性があります。
当サイトは、404 NOT FOUNDの数が1,050ページあるのですが、そのうち1,000ページに対して関連ページへと301リダイレクトを行いました。
その結果、Googleが提供するホームページの表示速度を計測するPageSpeed Insightsの点数は問題がありませんでしたが、ブラウザでホームページを見たときには、1秒弱表示が遅くなりました。
当サイトでは、SEO効果よりも表示速度を重視しているので、301リダイレクトを解除したところ、表示速度が戻り、スムーズなホームページの閲覧ができるようになりました。
そのため、301リダイレクトが多いホームページでは、表示速度が遅くなると理解をして、現在301リダイレクトが多く、何かホームページの表示速度が遅いと思う方は、301リダイレクト数を減らすようにしなくてはなりません。
リダイレクトを設定して1年以上経過した
Google曰く、301リダイレクトは1年くらいでSEO評価の譲渡が完了するそうです。
当社のホームページ制作では、1年ではなく、安全策として、1年半たてば301リダイレクトは解除しても良いと説明しています。
ただし、注意点があり、外部のホームページやSNSから被リンクを受けているページは、301リダイレクトを解除すると、リンクを使ったユーザーは404 NOT FOUNDページに移動してしまいます。
そのため、1年半が経過して、外部サイトから301リダイレクト元ページが被リンクを受けていない場合のみ解除をお願いしています。
期待通りにSEO効果が上がらない
ホームページにSEOを行っているけれども、期待通りに検索順位が上がらない場合、Googleサーチコンソールの見つかりませんでした(404)をチェックして、過剰に301リダイレクトを実施するホームページがあります。
404 NOT FOUNDの数が多いホームページは検索順位が上がりづらいですが、関連性がない301リダイレクトを行っているホームページの検索順位も上がりづらいです。
そのため、見つかりませんでした(404)の数を0にするために、すべてのページで301リダイレクトを行っているホームページでは、不要な301リダイレクトを削除しなくてはSEO効果を発揮できません。
不要かどうかを確かめる方法は、301リダイレクト元のURLを過去のホームページが見れるInternet Archiveで検索して内容を確認していく必要があります。
また、Internet Archiveは、すべてのURLで過去のページが表示されるわけではなく、表示されなかったページは、関連性が見えないので、301リダイレクトを解除して、404 NOT FOUNDに戻しましょう。
まとめ
適切な301リダイレクトは、ホームページのSEO効果を高めるためには必須です。
ただ、301リダイレクトは関連性が重要であると言われ、関連性はウェブマスターやWeb制作会社、SEO会社が考えたものではなく、サーチエンジンが考えているものになります。
そのため、増やさない努力が最重要ではありますが、どうしても必要な場合は、上記の301リダイレクトを行う理由を参考にしてください。
また、過剰に増えてしまった場合は、301リダイレクトを外す理由を参考に、数を厳選していくことが重要です。