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サーチコンソールで送信するサイトマップの種類とメリット
サーチコンソールでのサイトマップ送信は、Googleにホームページの情報を正しく伝えるために欠かせない作業です。適切に送信することで、SEO効果の向上につながります。
本記事では、サイトマップ送信のメリットをはじめ、送信できるファイルの種類、送信方法、さらによくある質問についても紹介します。
目次
サーチコンソールでサイトマップを送信するメリット
サーチコンソールでサイトマップを送信することで、Googleにサイト内のページの情報を正確に伝えることができます。これにより、クローラーが効率よくホームページを巡回できるようになり、インデックスの精度やスピードが向上します。
特に、新しく追加したページや、内部リンクからたどりにくい下層ページも発見されやすくなるため、サイト全体のコンテンツが漏れなくGoogleに認識されるようになります。
また、サイトマップには最終更新日も含まれるため、ページの更新があった際にGoogleがそれを察知しやすくなります。これにより、新しいコンテンツのインデックスが早まることも期待できます。
なお、サイトマップを送信しただけで検索順位が直接上がるわけではありませんが、インデックスされなければSEO効果を得られません。つまり、サイトマップの送信はSEOの土台を整えるうえで欠かせないステップです。
サーチコンソールで送信するサイトマップの種類
サーチコンソールで送信できるサイトマップには、XMLサイトマップとRSS/Atomフィードの2種類があります。どちらも、Googleにページの情報を伝える役割を持っていますが、使われ方に違いがあります。
XMLサイトマップは、インデックス可能なすべてのページのURLを記載することで、サイト内のページをGoogleにまとめて伝えるためのファイルです。これにより、クローラーの巡回効率が上がり、ページがより見つけられやすくなります。
一方、RSS/Atomフィードは、更新情報の通知を目的とした形式であり、一般的には最新の10〜20件のURLとその概要が含まれています。新着ページの存在を、Googleにすばやく伝える手段として活用されています。
これらのファイルは、サーチコンソールのサイトマップから送信でき、どちらもGoogleにページの情報を正しく伝えるために、重要な役割を果たします。
サイトマップの作成方法
サイトマップは、ホームページの構成や運用環境によって作成方法が異なります。ここでは、WordPress、その他のCMS、HTMLサイトに分けて、それぞれの作り方を紹介します。
WordPressで作成する方法
WordPressでは、プラグインを使うことで簡単にサイトマップを作成できます。
代表的なプラグインの一つが「Google XML Sitemaps」です。まず、WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」を開き、「Google XML Sitemaps」を検索してインストール・有効化します。
有効化後、「設定」→「XML-Sitemap」にアクセスすると、サイトマップの設定画面が表示されます。 設定を進めると、サイトマップのURLが表示されます。このURLをコピーしておきましょう。
なお、WordPressではプラグインを使わなくても、RSSやAtomフィードは標準で自動生成されています。/feed/ や /feed/atom/ のURLにアクセスして、表示されたURLも合わせてメモしておきましょう。
その他のCMSで作成する方法
MovableType、Drupal、JoomlaなどのCMSでも、サイトマップを出力する機能が備わっています。
基本的には、有名なCMSであれば、XMLサイトマップやRSS/Atomフィードを生成できるモジュールやプラグインが公開されているため、特別なカスタマイズをしなくても対応可能なことが多いです。
CMSの管理画面を確認し、サイトマップのURLを取得してください。わからない場合は、公式マニュアルや開発者向けドキュメントを参考にしましょう。
HTMLサイトで作成する方法
HTMLサイトでは、外部ツールを使って手動でサイトマップを作成します。 おすすめは「sitemap.xml Editor」という無料ツールです。トップページのURLや更新頻度、最終更新日の記載の有無などを入力すれば、XMLファイルが自動生成されます。
生成したファイルはFTPソフトでサーバーにアップロードし、そのURLを控えておきましょう。
なお、RSSやAtomフィードはHTMLサイトでは自動生成されないため、必要に応じて別途作成する必要があります。 「Fumy RSS & Atom Maker」のようなフリーソフトを使えば、記事タイトルやURL、更新日などを入力するだけでRSSやAtom形式のフィードファイルを作成できます。
作成後は、同様にサーバーへアップロードし、URLを控えておきましょう。
サーチコンソールでサイトマップを送信する方法
サイトマップの作成が完了したら、Googleサーチコンソールを使って送信を行います。
まず、サーチコンソールにログインし、対象のプロパティを選択します。左メニューのインデックス作成内にあるサイトマップをクリックし、新しいサイトマップの追加という入力欄に、先ほど控えたサイトマップのURLを入力して送信をクリックします。
URLを入力する際には、ドメイン部分はあらかじめ表示されているため、ドメイン以降のパス部分のみを入力するようにしましょう。
送信が成功すると、ステータスに「成功しました」と表示されます。送信後は、定期的にサーチコンソールでステータスを確認し、エラーや取得できない状態になっていないかチェックすると安心です。
サーチコンソールのサイトマップ送信に関するよくある質問
サーチコンソールでサイトマップを送信する際に、よくある疑問点についてまとめました。ここでは、実際に寄せられる質問とその回答を紹介します。
「サイトマップが取得できませんでした」になります
サーチコンソールでサイトマップを送信したあと、「サイトマップが取得できませんでした」と表示されることがあります。主な原因としては、以下のようなものが考えられます。
- サイトマップのURLが間違っている
- サーバーの一時的なエラーによりアクセスできなかった
- XMLファイルの記述が正しくない
まずは、サイトマップのURLが正しいかを確認し、ブラウザでアクセスして表示されるかをチェックしてみてください。それでも解決しない場合は、サイトマップの記述に問題がないかを確認しましょう。
最終読み込み日時が更新されない
サーチコンソールでサイトマップを送信しているにもかかわらず、「最終読み込み日時」が更新されないケースがあります。ステータスは「成功しました」と表示されていても、日時が以前のまま変わらない現象です。
このような状況が発生する原因は明確には公開されていませんが、過去の事例から考えられるのは次のようなケースです。
- サイトマップの内容や記述に手を加えたことが何らかの形で影響している
- そもそもまだGoogleがサイトマップに再アクセスしていない
過去の事例では、特に何も変更していないにもかかわらず、時間が経って突然「最終読み込み日時」が更新されたケースもあります。これはGoogle側の内部処理が影響していると考えられます。
そのため、すぐに日時が変わらなくても慌てる必要はなく、まずは1週間ほど様子を見ましょう。
それでも更新されない場合は、サイトマップの記述内容やサーバーの設定などに問題がないかを確認してみることをおすすめします。
複数のサイトマップはすべて送信すべき?
WordPressを利用していると、同じような内容のサイトマップが複数生成されることがあります。しかし、これらすべてをサーチコンソールで送信する必要はありません。
基本的には、XMLサイトマップ・RSSフィード・Atomフィード、形式ごとに代表的なURLを1つずつ送信すれば十分です。重複するサイトマップを複数送っても大きな問題にはなりませんが、クローラビリティを無駄に消費してしまう可能性があり、場合によってはSEOでマイナス要因になります。
そのため、各形式につき1つずつ送信するというシンプルな対応がもっとも適切です。
定期的に再送信した方がいい?
サーチコンソールでは、一度送信したサイトマップは自動的にクロール対象として扱われるため、基本的には繰り返し送信する必要はありません。ただし、ページ数が大きく増減した場合や、サイト構造を大幅に変更した場合には、あらためて再送信することが推奨されます。
なお、再送信によってペナルティが発生することはなく、適切なタイミングで行えば、クロールの促進につながります。毎日のように頻繁に送る必要はありませんが、必要に応じて再送信を行うとよいでしょう。
まとめ:サーチコンソールでのサイトマップ送信はSEOの第一歩
サーチコンソールを活用してサイトマップを送信することは、Googleにホームページの構成や更新情報を正しく伝えるための重要な作業です。XMLサイトマップに加え、RSSやAtomフィードも活用することで、新規ページや更新内容がスムーズに認識されやすくなります。
WordPress、その他のCMS、HTMLサイトなど、ホームページの構成に応じて作成方法は異なりますが、いずれも送信の流れはシンプルです。
サイトマップを適切に作成・送信することは、検索エンジンとの接点を築き、SEOの土台を整えるうえで欠かせないステップです。まずは一歩目として、サーチコンソールでのサイトマップの送信をしっかり行いましょう。