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リンクを別タブで開くtarget=_blankの正しい活用方法

リンクを別タブで開くtarget=_blankの正しい活用方法

ホームページのリンクをクリックした際に新しいタブで画面を開くtarget=_blankの設定は、ホームページ運営において頻繁に使われる手法の一つです。一方で、ルールを知らずに使うと利用者の操作を妨げたり、セキュリティ上のリスクを招いたりする懸念もあります。

この記事では、target=_blankの活用方法や注意点について紹介します。ホームページの利便性と安全性を高めるための指針として役立ててください。

リンクのtarget=_blankとは

target=_blankとは、HTMLのaタグの中に記述する属性の一種で、リンク先のページを新しいタブで開くように指定するコードを指します。

通常、リンクをクリックすると閲覧中の画面が切り替わりますが、target=_blankの設定を加えることで現在のページを閉じずに別の情報を表示させることができます。

具体的な記述方法は以下の通りです。

<a href="URL" target=_blank>リンクテキスト</a>

閲覧中のページを閉じさせることなく、スムーズに情報を参照してもらうための基本的な記述方法として活用されています。

target=_blankのメリット

リンクを別タブで開くtarget=_blankの設定を適切に取り入れることで、利用者の利便性が大きく向上します。ここでは、target=_blankのメリットを紹介します。

元のページを開いたまま補足情報を確認できる

記事を読み進める中で用語の解説や出典サイトを参照したい際に、リンクをクリックして画面が切り替わってしまうと内容を確認した後に元のページへ戻る手間が生じます。

target=_blankを用いて別タブで開く設定にすれば、知りたい情報を確認して、スムーズに元のページの読解を継続できる点が大きなメリットです。

利用者の集中を途切れさせることなく、必要な情報を効率よく補足する場面で重宝されます。

別画面で情報を並べて比較できる

複数の情報をじっくり見比べたい場面や、データをもとに作業を進めたい場面で非常に効果的です。

商品の性能や料金プランが記載された複数のページを別タブで開き、画面を切り替えて確認することで、細かな差異を正確に把握できます。また、片方のタブでマニュアルを確認しながら、もう片方のタブで管理画面を操作するといった並行作業もスムーズに行えます。

target=_blankを活用して情報を視覚的に並べられる状態を整えることは、利用者の迅速な判断を助け、ホームページの利便性向上に直結します。

ホームページからの離脱を防げる

外部サイトへ誘導する際に同じ画面で遷移させると、利用者がそのまま自社サイトに戻ってこなくなる確率が高まります。

target=_blankを適用して別タブで開く設定にしておけば、リンク先の情報を閲覧し終えた後もブラウザ上には元のページが残り続けるため、再びサイト内を回遊してもらう機会を失わずに済みます。

タブを切り替えるだけで元の情報にすぐアクセスできる状態を維持できるため、ストレスなくサイト内を回遊してもらいやすくなる点が大きなメリットです。

target=_blankを利用する時の注意点

target=_blankは便利な一方で、無闇に多用すると利用者の使い勝手を損なう恐れがあります。特に操作性や安全面に関するデメリットを理解していないと、意図せずホームページの利便性を下げる原因になりかねません。ここでは、target=_blankを利用する時の注意点を紹介します。

ブラウザの戻るボタンが機能しなくなる

通常、同じ画面でページを移動した際はブラウザの戻るボタンで前の画面に戻れます。

しかし、別タブで開く場合はこの操作ができません。target=_blankによって新しく生成されたタブには移動前の履歴が引き継がれないため、戻るボタンが反応しない仕組みだからです。

元のページを保持するための設定が、利用者の使い慣れたブラウザ操作を制限してしまい、思わぬ戸惑いや不便さを生む一因になりかねません。

スマホで元のページに戻る手間が増える

画面の小さいスマートフォンでは、パソコンのように複数のタブが並んで表示されません。

target=_blankを使って別のページが開くと、元の画面が背後に隠れてしまうため、戻るためにはタブ一覧を呼び出して切り替えるといった追加の操作が必要になります。

戻るボタンによる直感的な移動ができない不便さは、モバイルユーザーにとって大きなストレスになりかねないため、安易な多用は避けるべきです。

セキュリティリスクを伴う

target=_blankの設定には、リンク先のページから元の画面を不正に操作される脆弱性が含まれています。

window.openerという仕組みを悪用されることで、閲覧者が新しいタブを見ている最中に、元のURLをフィッシングサイトへ書き換えられる危険があります。

運営側に悪意がなくても利用者を深刻なトラブルに巻き込む懸念があるため、ホームページの安全性を高める対策を必ず講じる責任があります。

動作速度の低下を招く恐れがある

target=_blankでリンクを開くと、利用者の閲覧環境によっては元のページとリンク先のページが同じ処理環境を共有して動く場合があります。

リンク先のホームページで負荷の高いプログラムが実行されていると、その影響を受けて自社のページまで動作が重くなってしまう可能性があります。

どのようなブラウザでも快適な操作性を維持するために、パフォーマンスの低下を防ぐ設定を適切に行うことが重要です。

当社のtarget=_blankの活用方法

当社では、利便性の向上とリスク回避を両立させるために、target=_blankの利用基準を設けています。ここでは、当社のtarget=_blankの活用方法を紹介します。

セキュリティ対策のコードを記述する

脆弱性対策として、rel="noopener"とrel="noreferrer"を必ず付加します。

これにより、外部サイトから元のページを勝手に操られるリスクをなくし、ブラウザの動作が重くなる事態も回避可能です。二つの属性には、それぞれ大切な役割があります。

rel="noopener"は、新しく開いたページから元のページを勝手に書き換えられないようにするための防護柵です。一方でrel="noreferrer"は、どのページから移動してきたかという足跡を相手に教えない秘密保持の役割を担います。

二つを並べて書くことで、命令が伝わらない古いブラウザでも、どちらかが身代わりとなって安全を守ってくれるようになります。

当社では、どのような環境でも利用者の安全と快適な動作を保証するために、以下の記述を標準としています。

<a href="https://example.com" target="_blank" rel="noopener noreferrer">外部サイトへ</a>

別タブで開くことを視覚的に伝える

クリック時の挙動を予測しやすくするため、要望に応じて外部リンクに専用アイコンを配置するなどの柔軟な対応を行っています。

言葉による説明を添えなくても、別タブで開くことが視覚的に伝われば、利用者が意図しない画面遷移に戸惑う心配もありません。ホームページのデザインや目的に合わせて最適な表示方法を検討し、使い勝手と美しさを両立させます。

どのような閲覧環境でも迷いなく情報を取得できるよう、利便性を考慮した設計を提案しています。

外部サイトへのリンクのみに活用する

サイト内の移動は同じ画面で行うように設定し、ドメインが異なる外部サイトへ誘導する場合に限り、別タブ表示を採用します。

外部ページを開いた後も元のページがブラウザに残るため、利用者は情報を確認した後にいつでも迷わず自社サイトへ戻れます。有益な外部資料を参照してもらいつつ、自社のコンテンツも最後まで読み進めてもらうための離脱防止策として徹底しています。

操作のルールを統一することで、利用者の利便性を高めながら、自社サイトの情報を最後までスムーズに閲覧できる環境を整えています。

target=_blankに関するよくある質問

target=_blankの設定にあたって、多くの方が抱きやすい疑問をまとめました。ここでは、target=_blankに関するよくある質問を紹介します。

SEOに影響はありますか?

target=_blankの設定が、検索順位に影響することはありません。リンクの開き方によってSEOスコアが加点・原点される仕組みではないためです。

重要となるのは、閲覧者の行動を最適化できるかという点にあります。たとえば、外部リンクを別タブにすれば、元のページを閉じずに情報を確認できるため、自社サイトへスムーズに戻りやすくなります。こうした導線の工夫は、不要な離脱を防ぎ、ユーザー満足度を高めることに繋がります。

利用者の快適な回遊を促す設計は、結果として検索順位の向上を後押しする要因となるでしょう。

内部リンクで使用しても問題ありませんか?

同じサイト内への内部リンクについては、原則として同じタブで表示させるのが望ましいです。

内部リンクを別タブで開く設定にしてしまうと、ブラウザの戻るボタンが機能せず、閲覧者に不便を強いることになりかねません。

PDF資料をダウンロードさせる場合や、入力フォームの途中で別ページを参照させる場合など、元の画面を維持すべきケースを除き、同一サイト内の遷移は画面を切り替えずに移動できるよう設計しましょう。

自然な操作感を保つことで、利用者のストレスを最小限に抑えられます。

セキュリティ対策のコードを記述せずに運用しても大丈夫ですか?

利用者の安全を確保するために、セキュリティ対策用のコードは省略せず記述すべきです。

rel=noopenerなどの属性指定を欠かさないことは、リンク先のページから元の画面を不正操作されるリスクを排除する上で極めて重要となります。もし脆弱性を放置すれば、閲覧者を予期せぬトラブルに巻き込み、ホームページ運営の信頼を損なうことになりかねません。

なお、現在多くのホームページ制作で採用されているWordPressであれば、これらの属性が標準機能で自動的に付与される仕組みになっています。システム側で安全性が担保されるため、記述漏れを心配することなく強固なセキュリティを維持できるのが大きなメリットです。

まとめ:利便性と安全性を両立してtarget=_blankを活用しよう

target=_blankは適切に活用すれば利用者の利便性を大きく高めます。一方で、安全性を守るためのコード記述や、動作への影響を考慮した記述をセットで行うことが重要です。使い勝手の良さとセキュリティ対策を両立させ、信頼されるホームページを制作しましょう。

当社は、SEOに強いホームページ制作会社として、ホームページの制作や日々の運用サポートにおいて最適な設計を提案しています。単にリンクを設定するだけでなく、今回解説したような細部まで徹底した品質管理を行い、検索順位の向上と売上の拡大に貢献します。

リンクの設定やSEO対策に不安がある場合や、成果の出るホームページを目指したい時は、ぜひ一度ご相談ください。豊富な実績を活かし、成長を後押しするホームページ制作を全力でサポートします。

細かな設定一つでホームページの信頼性と成果は大きく変わります。当社はtarget=_blankの適切な設定をはじめ、利便性と安全性を両立したホームページ制作を提供しています。大阪でホームページ制作をお考えの方は、当社のトップページより、選ばれる理由や実績などをぜひご確認ください。
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