- 2022.08.04
ネットショップのクレジットカード不正利用対策事例
ホームページ制作実績のクライアントが、ネットショップでクレジットカードの不正利用のターゲットになってしまいました。
実は、ホームページ制作会社として、創業して10年ですが、初めての経験で、このクレカの不正利用に対してまったく対応をしていなかったことが原因です。
今回は、ネットショップでどんな対応をしてクレカの不正利用を防いだか、今後のホームページ制作で何を意識するかを紹介します。
クレジットカードの不正利用が急増したネットショップ
今回紹介するネットショップは、非常に高い売上を出し、現在で年間2億円程度になります。
購入者の流入経路が、グーグルとヤフージャパン、マイクロソフトビングの日本国内の主要なサーチエンジンから新規顧客を開拓しています。
もちろん、ネットショップであり、メルマガやマイページ、ポイント付与などリピート対策も行った結果の売上です。
まず初めに、ホームページ制作後、どういった経緯でクレカの不正利用者が増えたかを紹介します。
制作したホームページ
スタートは、ネットショップ作成サービスページを見て、一度相談だけでもしてみようと連絡をいただきました。
そちらの企業は、大阪ではなく東京で、訪問はせずに、ズームなどのウェブ会議システムを使い、ヒアリングと提案を行いました。
ホームページ制作で行いたい内容は、アプローチ先がなく、SEOを行って見込み顧客を集客し、ポイント付与とメルマガでリピート率を高めたいという要望をいただきました。
一般的なネットショップの作成がメインですが、クライアントへの提案はしていますが、通常はなかなか行って貰えない対策をしています。
それは、ホームページ制作提案で、SEO効果を出すには、ライバルサイトを調査した結果、毎日1ページの新規作成をした仮定で、年は必要と話をしていたのです。
ただウェブマスターは、さすがに上司に報告ができないと言われ、何とか半年でと言われ、当社でもできる対策を行っています。
その対策とは、原稿作成ルールをより厳しいものにしたり、作業量を倍にする対策、最後にホームページ制作中からブログ記事作成を行う点です。
現在は、新規ページ作成のSEO効果が非常に高いと言わざるを得ず、ホームページ制作では、必ずブログを作成して、日々更新を行っていただいています。
そしてそのお客さまは、実際にホームページ制作期間になる3ヶ月の間に200記事ほどを作成され、公開した瞬間で約230ページになります。
その効果もあり、公開して5営業日後には、狙ったSEOワードすべてで3位以内にランクインし、5営業日目から高い売上を出すことに成功したのです。
さらには、公開してからは、検索ランクは高いけれども、運営ボリュームを落として、毎日1記事の公開を継続した結果、異常に検索での露出が多いネットショップになったのです。
その状態で、公開してから1年が経過したころに、実は決済代行会社から、クレカの不正利用が多発しているので対策をして欲しいと依頼が来ました。
露出回数が増え、売上も向上し続けていますが、同時にマイナス的な顧客も呼び込む結果です。
不正利用者の増加
お恥ずかしながら、当社のホームページ制作では、これまでネットショップで不正利用された経験がなく、当然、対策も何もせずホームページを制作しています。
主な流れは、恐らく拾ったクレカで、登録して上限額一杯まで購入する流れです。
そちらのネットショップは、18:00過ぎまでは在庫が豊富にある状態なのに、翌朝に確認すると、在庫切れという状態でした。
クライアントは、一応決済代行会社が売上を保証してくれますが、業者からは対策を取って欲しいと頻繁に連絡が入っていたそうです。
そこでホームページ制作会社である当社に相談をいただき、何とかしないととは思ったものの経験がなく、あまり良い提案ができずじまいでした。
ただ、同業他社に連絡をして、さりげなく色々と聞いてもらうと、どうやら狙われるネットショップとそうでない場合があることが分かりました。
狙われていない企業は、何かしらの個人情報を収集するポイントが見られ、クライアントへ、必ずしも効果的とは言い切れないが、携帯番号を抑えましょうと提案しています。
クレジットカード不正利用のネットショップが実施した対策法
クレカの不正利用が多発したネットショップで行って改善できた対策を紹介します。
この方法が上手くいき、今後のホームページ制作には必ず含めた提案を行う予定をしています。
手動チェック体制
クレカの不正利用を防ぐ対策として、SMS認証を行おうと提案をしていますが、実装までに1ヶ月以上の期間が必要です。
そのため、その間は、自動会員登録を辞めて、ユーザーに専用フォームから会員情報を送ってもらい、クライアント自身でその情報が本当かを調べて会員登録をする運びになります。
この対策を行えば、嘘の情報などはある程度見分けがつき、不正利用者数は0になります。
ただ、問題があり、それは新規会員登録数が2/5まで激減してしまったという点です。
ただ現状ではどうしようもなく、それでも決済代行会社から注意や警告が来るよりましと考え、1ヶ月間この対策を行いました。
制作したホームページの売上は、さすがに2/5にはなりませんでしたが、少し減少しています。
SMS認証
上記の手動体制の間に、GMOが提供するバリューオースと言われるSMS認証を実装しています。
クレカの不正利用者は、電話番号の認証がされ、複数台の携帯電話が必要になりますが、問題は、バリューオースでは、重複チェックができないというデメリットがあります。
そのため、制作したホームページ側で、一度でも使った携帯番号は、管理画面で削除処理を行わない限りSMS認証ができない仕組みにしています。
クレジットカード不正利用対策を行ったホームページの効果
上記を制作したホームページに実装した結果、現在は自動登録ですが、不正購入者もなく、新規会員登録数は、以前より増える結果になっています。
もちろん、それなりに予算が必要で、ホームページ制作会社には80万円、バリューオースには1通10円の費用を支払っています。
ただ、それでも仕組みが構築できたメリットの方が大きいと言わざるを得ず、もしホームページ制作後にクレカの不正利用でお悩みであれば、ぜひ上記を試すことをおすすめします。
当ページをご覧の企業の参考になれば幸いです。