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WordPressの基礎知識!2つの種類と基本用語を解説
WordPressでホームページを作ろうと考えたときに、何から始めれば良いのか悩む方は多いものです。デザインやコンテンツを考える前に、WordPressに関する基礎知識を理解しておくことで、制作や運用がスムーズに進みやすくなります。
このページでは、WordPressを使う前に知っておきたい基礎知識として、2つの種類の違いや基本用語、選ばれる理由や注意点を解説します。
目次
WordPress制作の前に基礎知識が必要な理由
WordPressを使い始める前に、基本的な知識を理解しておくことは、その後の運用や成果に大きく関わります。ここではWordPress制作の前に基礎知識が必要な理由を解説します。
SEO効果が出やすくなる
WordPressは検索エンジンと相性が良いとされていますが、ただ使えば効果が出るというわけではありません。
基礎知識がないまま進めてしまうと、意図しない形で評価を落とす原因になることもあります。事前に正しい理解を持っておくことで、無駄なつまずきを避け、より良い結果に繋げやすくなります。
スムーズに運用できるようになる
投稿や編集、更新といった作業は、WordPressの仕組みを理解していれば迷わず対応できます。用語や管理画面の構成を知らずに始めると、小さな操作にも時間がかかり、日々の作業が滞る原因になります。
事前に基礎知識を押さえておくことで、運用時のストレスを減らし、作業の効率を高められます。
WordPressの2つの種類
WordPressにはwordpress.orgとwordpress.comという2つの種類があり、目的や使い方に応じて選ぶ必要があります。ここでは、WordPressの2つの種類を紹介します。
wordpress.org
wordpress.orgは、WordPressの本体ファイルを自分でダウンロードして利用する形式です。レンタルサーバーを契約し、WordPressをインストールして使うため、自由度が非常に高いのが特徴です。
デザインのカスタマイズやプラグインの追加、広告掲載なども自由に行えるため、ビジネス利用や本格的なホームページ制作に適しています。実際に、ホームページ制作会社が提供するWordPressサイトの多くは、このwordpress.org版をベースに作成されています。
サーバー管理やセキュリティ対策など、ある程度の知識や運用スキルが求められます。
wordpress.com
wordpress.comは、WordPress公式が提供するクラウド型のサービスです。サーバーの契約やインストール作業は不要で、アカウント登録をすればすぐにサイトを制作できます。
初心者でも簡単に使える反面、無料プランでは独自ドメインが使えない、プラグインの追加ができないなど、機能に制限があります。商用利用や細かなカスタマイズをしたい場合は、有料プランを選ぶ必要があります。
WordPressの基本用語
WordPressを使いこなすには、最低限知っておきたい用語がいくつかあります。ここでは、よく使われる基本用語をわかりやすく紹介します。
プラグイン
プラグインとは、WordPressの機能を拡張できる追加パーツのようなものです。たとえば、お問い合わせフォームの設置やSEO対策、セキュリティ強化なども、プラグインを導入することで実現できます。
無料・有料を問わず多くの種類があり、サイトの目的に合わせて柔軟に機能を追加できるのが特徴です。
テーマ
テーマは、WordPressサイトの見た目やデザインのテンプレートです。レイアウトや色使い、フォントなどの外観を簡単に変更でき、サイト全体の雰囲気を手軽に整えることができます。
無料・有料のテーマが多数提供されており、用途や業種に合ったデザインを選ぶことが可能です。
投稿ページ・固定ページ
WordPressでは、主に投稿ページと固定ページという2種類のページ形式があります。
投稿ページはブログのように時系列で並ぶ記事に使われ、カテゴリやタグで整理できます。一方、固定ページは会社概要やお問い合わせページのように、内容が変わりにくく独立したページに向いています。
目的に応じて使い分けることで、サイト構成をわかりやすくできます。
バージョンアップ
バージョンアップとは、WordPress本体やテーマ、プラグインなどのソフトウェアが新しいバージョンに更新されることを指します。
バグ修正や新機能の追加、セキュリティ強化が目的で定期的に行われます。
パーマリンク
パーマリンクとは、各ページごとに設定されるURLの形式のことです。たとえば、/news/123や/about/のようなアドレスの部分を指します。
ユーザーにも検索エンジンにも読みやすい構造にすることで、SEO面でも有利になります。初期設定のまま使うのではなく、わかりやすい形式に変更しておくのが一般的です。
WordPressが選ばれる理由
WordPressは世界中で利用されており、多くのホームページやブログに選ばれています。ここでは、WordPressが選ばれている主な理由を紹介します。
HTMLやPHPの知識がなくても始められる
WordPressは、専門的なプログラミング知識がなくても使えるのが大きな魅力です。
記事の作成やページの追加、デザインの変更といった操作が管理画面から直感的に行えるため、初心者でも比較的すぐに扱えるようになります。HTMLやPHPの知識がない方でも、基本的なホームページの運用や更新ができる点は大きなメリットです。
情報が豊富で学びやすい
WordPressは利用者が多いため、インターネット上にマニュアルや解説記事、動画などの情報が豊富にあります。操作に困ったときも、検索すればすぐに解決策を見つけやすい環境が整っています。
また、公式フォーラムやユーザーコミュニティも活発で、安心して情報収集ができるのが特長です。
SEOに強い構造になっている
WordPressは検索エンジンに評価されやすい構造を持っており、SEOに有利とされています。たとえば、見出しタグの構造やパーマリンクの設定、レスポンシブ対応など、検索エンジンが読み取りやすい要素が標準で備わっています。
また、SEO対策に特化したプラグインを追加することで、より細かなチューニングも可能です。
誰でも無料で始められる
WordPress本体はオープンソースで提供されており、誰でも無料でダウンロードして利用できます。初期費用を抑えてサイトを立ち上げたい方にとっては、コスト面で大きなメリットになります。
本体自体が無料である点は他のCMSと比較して導入しやすいポイントです。
WordPressを利用する際の注意点
WordPressは便利で自由度の高いツールですが、正しく使わなければ思わぬトラブルや不具合が起こることもあります。ここでは、利用前に知っておきたい注意点を紹介します。
大きなカスタマイズにはコードの知識が求められる
WordPressは基本的にプラグインやテーマを使えば簡単に使えますが、細かなデザイン変更や複雑な機能追加を行いたい場合には、HTML・CSS・PHPといったコードの知識が必要になります。
たとえば、独自の表示ロジックを組み込みたい、複雑な問い合わせフォームを作りたいといったケースでは、プラグインだけでは対応しきれないため、専門的な対応が求められます。
プラグインを入れすぎるとセキュリティに弱くなる
WordPressは機能を自由に追加できる反面、プラグインの使いすぎはセキュリティリスクになります。特に開発元が不明なプラグインや、更新が止まっているものを使い続けると、脆弱性を狙われる危険性が高まります。
必要以上にプラグインを導入せず、信頼できるものを厳選して使うことが、WordPressを安全に運用するための基本です。
脆弱性を改善するにはバージョンアップが必要になる
WordPressはオープンソースであるため、セキュリティ面での脆弱性が見つかることもあります。これらの脆弱性に対応するには、WordPress本体やプラグイン、テーマのバージョンアップを定期的に行うことが重要です。
更新を怠ると、古い状態のまま脆弱性を抱え続けることになり、悪意のある攻撃を受けやすくなります。
バージョンアップで不具合が出ることがある
WordPressのバージョンアップは必要な作業ですが、まれに更新後にレイアウトが崩れたり、プラグインが正常に動作しなくなったりすることがあります。こうしたトラブルを回避するためには、事前にサイトのバックアップを取っておくことが大切です。
安全にバージョンアップを行うには、最新情報の確認やテスト環境での動作チェックも有効です。
まとめ:WordPressを始める前に基礎知識を理解しよう
WordPressは自由度が高く、多くの人に選ばれているツールですが、正しく使いこなすためには基礎知識が欠かせません。種類の違いやよく使われる用語、注意点を事前に理解しておくことで、制作や運用がスムーズになり、トラブルを防ぎやすくなります。
これからWordPressサイトを立ち上げようと考えている方は、まず基礎知識を押さえることから始めましょう。