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SEOに公開日と更新日は影響する?効果と考え方を解説
Webページの公開日や更新日は、SEOにどのような影響を与えるのか気になる方も多いのではないでしょうか。検索結果に表示される日付は、検索ユーザーの行動やクリック率にも関係してくる可能性があります。
このページでは、公開日と更新日の基本的な考え方から、SEOへの影響、適切な記述方法までを解説します。
目次
Webページの公開日と更新日とは
Webページには公開日と更新日という二つのタイムスタンプが存在します。どちらもコンテンツの情報として重要ですが、その意味や使われ方には明確な違いがあります。
公開日は、そのページが初めてインターネット上に掲載された日付を指します。多くの場合、ブログ記事やお知らせ、コラムなどの情報発信系コンテンツに表示されるのが一般的です。ユーザーが、この情報はいつ書かれたのかを確認するうえで、公開日は信頼性に関わる要素とも言えます。
一方で更新日は、そのページが後から修正・加筆されたタイミングを示すものです。内容が新しく保たれているかどうかをユーザーが判断する材料となるため、更新日が表示されていることで、この情報は古くないという印象を与えることができます。
ただし、すべてのページに公開日や更新日を表示する必要があるわけではありません。たとえば、トップページやサービス紹介など、頻繁に更新しないページでは、あえて日付を出さない設計もよく見られます。
逆に、ブログや制作実績、事例紹介のように情報の鮮度が価値につながるページでは、公開日または更新日を表示しておくほうがユーザーにとって親切です。
このように、ページの目的や性質に応じて、公開日と更新日の表示方法を考えることが重要です。SEOとの関係を理解する前に、まずはこの2つの役割を正しく把握しておく必要があります。
公開日と更新日のHTMLでの記述方法
ブログやホームページにおいて、記事の公開日や更新日を正しく記述することは、検索エンジンにページの新しさや鮮度を伝えるうえで重要です。単に日付を表示するだけでなく、HTMLや構造化データを用いてマークアップすることで、検索エンジンがその情報を正しく認識し、検索結果に反映される可能性が高まります。
ここでは、HTMLと構造化データ、それぞれの記述方法について解説します。
HTMLの記述方法
公開日や更新日をHTMLで記述する際には、<time>タグを使用するのが一般的です。検索エンジンに、これは日付情報であると伝えることができるため、SEO対策としても有効です。
<span class="date">公開日:<time datetime="2024-12-01">2024年12月1日</time></span>
<span class="date">最終更新日:<time datetime="2025-06-06">2025年6月6日</time></span>
datetime属性にはISO 8601形式(年-月-日)で正確な日付を記述し、表示されるテキスト部分はユーザーにとって読みやすい形式で構いません。このように記述することで、見た目も自然でありながら、検索エンジンにも適切に情報が伝わります。
構造化データの記述方法
構造化データを活用することで、公開日や更新日をより明確に検索エンジンに伝えることができます。とくにGoogleが推奨するJSON-LD形式での記述が一般的で、ブログ記事の場合はBlogPostingタイプを使用します。公開日にはdatePublished、更新日にはdateModifiedプロパティを使用します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BlogPosting",
"headline": "記事タイトル",
"datePublished": "2024-12-01",
"dateModified": "2025-06-06",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "著者名"
},
"publisher": { "@type": "Organization",
"name": "会社名", "logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.png"
}
}
}
</script>
なお、構造化データ内の日付と、ページ上に表示されている日付が一致していることが重要です。不一致があると、検索エンジンにとって不自然に映り、意図した評価を得られない可能性があります。
SEOにおける公開日と更新日の影響
公開日と更新日は、SEOにおいて直接的な検索順位の決定要因ではないとされていますが、間接的にはさまざまな形で影響を与える要素です。検索エンジンは、ページの鮮度や情報の信頼性、ユーザーの行動傾向などを総合的に見て評価しているため、日付の扱い方によって結果が変わることもあります。
まず公開日についてですが、これはコンテンツが最初にインデックスされたタイミングと深く関わっています。特定のテーマに関して早い段階で情報を出せば、その分だけGoogleに先に評価されやすくなり、競合がまだコンテンツを出していないタイミングでの露出が可能になります。
一方で更新日は、検索結果上に表示されることがあり、ユーザーのクリックに影響を与える要素となります。
検索結果に並ぶ複数のページの中で、自分のページだけが古い日付を表示していると、「この情報は古そう」と思われ、クリックされにくくなる可能性があります。逆に、新しい更新日が表示されていれば、「このページは情報が新しい」と安心感を与え、クリックされる可能性が高まります。
さらに重要なのは、更新日によってクリック率が上がると、ユーザーの滞在時間や離脱率、ページ内での行動も改善されやすくなる点です。これらはすべて検索エンジンの評価対象であり、結果として検索順位の向上につながることがあります。
このように、公開日や更新日は検索順位に直接作用するというよりも、ユーザー行動を通じて間接的にSEOに寄与する要素です。細かい部分ではありますが、意識して活用することで、検索パフォーマンスに大きな差を生む可能性があります。
SEOに効果的な公開日と更新日の考え方
公開日と更新日は、ただ表示するだけでなく、どのように活用するかがSEOの効果に影響します。ここでは、運用の際に意識すべき考え方を解説します。
更新日を変更する時は内容も変える
SEO対策として更新日を新しくする目的で、内容を変更せずに日付だけを更新するケースがあります。しかし、こうした操作は検索エンジンにとって本質的な更新とは認識されません。
検索エンジンが評価するのは、実際に情報が新しくなったかどうかです。たとえば、新しい統計データの反映、不要になった情報の削除、ユーザーにとって重要な追記や改善など、コンテンツに意味のある変化があって初めて、それが評価の対象になります。
表面的に日付だけを変更しても、クロール頻度が変わるわけではなく、検索順位が上がるような効果も期待できません。むしろ、更新履歴に一貫性がない状態が続けば、検索エンジンからコンテンツの信頼性を疑われる可能性すらあります。
そのため、更新日を変更する際は、実際にページの内容に明確な修正や追加があったタイミングで行うのが適切です。定期的な見直しと合わせて、本当に意味のある更新が行われたときにのみ更新日を変更しましょう。
ユーザーニーズを満たすことが最も重要
SEOにおいては、どんなに構造やテクニックに気を配っても、最終的に評価されるのは、ユーザーにとって有益な情報かどうかです。日付の新しさだけでなく、実際にユーザーの疑問に答えているか、知りたい情報にたどり着けるかといった本質的な価値が重視されます。
検索結果に表示される公開日や更新日は、ユーザーがクリックするかどうかの判断材料にはなりますが、ページを開いたときにその中身が期待に応えていなければ意味がありません。情報の正確さや網羅性、読みやすさなど、ページ全体としての完成度が問われます。
また、ユーザーの検索意図は時間とともに変化するため、定期的にコンテンツを見直し、今のニーズに合っているかをチェックすることも大切です。情報が古くなっていたり、現状に合わなくなっている場合は、積極的に更新を行いましょう。
SEOで成果を出すためには、検索エンジンだけでなく、情報を求めているユーザーの視点に立ってコンテンツを整える姿勢が欠かせません。
まとめ:公開日や更新日よりもユーザーへの価値を優先する
公開日や更新日の設定や表示方法は、SEOにおいて一定の役割を果たします。特に検索結果に表示された際の印象や、情報の鮮度をアピールする意味では、適切な管理が重要です。
しかし、日付の扱いはあくまでも補助的な要素であり、SEOの本質ではありません。検索エンジンが評価するのは、最終的にユーザーニーズを満たしているかどうかです。表面的な更新や日付の調整だけでは、期待した効果を得ることはできません。
コンテンツの中身そのものが信頼性や有用性を持ち、検索意図に応えるものであることが、評価されるための前提となります。日付をどう扱うかよりも、どのような情報を提供するかに重きを置くことが、長期的に見て検索エンジンにもユーザーにも選ばれるページをつくるための基本です。
また、公開日や更新日ではなく、更新頻度が与えるSEOへの影響について興味がある方は、Webサイトの更新頻度とSEOの関係!毎日更新は必要?のページをご覧ください。