- 2023.08.29
ホームページ制作でIE対応を終了
当記事は、2020年2月9日に公開した記事のリライトです。
ホームページ制作の現場では、ユーザーのブラウジング環境の変化に常に対応していく必要があります。近年、Internet Explorer (IE) の利用率は大幅に減少しており、代わりにマイクロソフトエッジの使用が主流となってきました。この背景を鑑み、弊社では2022年5月4日をもって、ホームページのIE対応制作を終了いたしました。実際、多くの企業のアクセスデータを確認すると、IEユーザーはほとんど存在しないことが確認できます。今後の制作では、最新のブラウザ環境を基準に、より快適な閲覧体験を提供することを目指します。
IE11の利用者数が少ない
ホームページ制作の最前線での経験を元に、私たちはIE11の利用者数の減少を明確に感じています。データに基づいて考えると、IEへの対応が今後の制作において必要性を感じる場面は、ますます少なくなるでしょう。
実際、弊社のホームページや取引先のホームページ制作実績を元にしたアクセス解析を行うと、IEのユーザーは極めて少数です。2022年3月においては、弊社のサイトへのIEからのアクセスはゼロでした。さらに4月のデータを見ても、1%未満という微々たる数に留まっています。
他社のホームページ制作実績も参考にしましたが、その傾向は同様です。時間とリソースを割いてIE対応を行う労力は、他のブラウザの最適化や新しい技術の取り入れに使った方が、多くのユーザーにとって価値あるホームページとなります。
更に付け加えると、マイクロソフト自身が2022年6月16日にIEのサポートを終了すると告知している点も、IE対応の終了を後押ししています。もちろん、ホームページのリニューアル時にIEユーザーが一定数以上存在する場合、その対応を行うことも考慮しますが、それも有料の範疇となるでしょう。
結論として、今後のホームページ制作において、IE11の利用者数の減少は無視できない事実です。これを受け、最適なホームページ制作の方針を持って、ユーザーの利便性向上に努めて参ります。
マイクロソフトエッジへの移行
マイクロソフトエッジの台頭は、ホームページ制作の現場でも明確に感じられるものとなっています。IEという歴史的なブラウザから、より近代的で速度性能に優れたマイクロソフトエッジへの移行は、ユーザーエクスペリエンスの観点からも歓迎される動きと言えるでしょう。
以前、新しいパソコンには自動的にIEが搭載されていましたが、現在の状況は異なります。新しいPCには、最初からマイクロソフトエッジがインストールされており、ユーザーが別途IEをダウンロードするシーンは極めて稀となっています。
弊社のアクセスデータを見ても、このトレンドの変化は明確です。2021年5月以降、IEからの訪問は減少の一途をたどり、2022年3月にはついにゼロに。一方で、マイクロソフトエッジからの訪問者は増加し、2022年3月時点で全訪問者の約5%を占めています。これは、IE時代の10%未満の訪問者と比べても、エッジへの移行が進んでいることを示しています。
しかしながら、マイクロソフトエッジがこれから大幅にシェアを拡大することは難しいと考えられます。すでに確固たる地位を築いているブラウザ、例えばグーグルクロームやサファリにはまだ及ばないのが実情です。
そのため、ホームページ制作の視点から言えば、今後はIEに特化した対応よりも、マイクロソフトエッジを始めとする主要ブラウザへの適応が求められるでしょう。これはユーザーにとっても、より快適なブラウジング体験を提供するための重要なステップと言えます。
主要ブラウザの割合
主要ブラウザのシェアとその影響は、ホームページ制作を手がける私たちにとって、非常に重要な要素となります。以下に、弊社の経験とデータをもとに、最新のブラウザの動向を解説します。
グーグルクロームは、圧倒的なシェアを誇ります。2022年3月の弊社のデータによれば、訪問者の約70%がクロームを使用しています。この数値は、過去数年間ほぼ変わらず安定しており、ホームページ制作において、クロームへの最適化は欠かせない要素となっています。
一方、Appleのサファリは、20%のシェアを持ちます。この数値は業界やターゲット層によって大きく変動することがあるため、対応の幅を持たせることが重要です。サファリは主にアイフォンやMacユーザーに使われており、そのニーズに応じて制作を行うことが必要です。
マイクロソフトエッジのシェアは、5%程度。一見小さいように思えますが、1日の訪問者数から換算すると、一定のユーザーがエッジを利用していることがわかります。エッジはグーグルクロームとの互換性が高いため、クロームに最適化していれば、エッジユーザーも問題なく閲覧できるホームページ制作が可能です。
最後に、IEのシェアについてですが、弊社のデータではほぼゼロに近い状態です。IEのサポートが終了したこともあり、現在のホームページ制作においては、IEへの対応は考慮しづらくなってきています。多くの大手サービスもIEのサポートを終了しており、今後のトレンドとしてもIEへの対応は減少していくと予測されます。
総じて、ブラウザのシェアと動向はホームページ制作の方針を決めるうえでの大きな要因となります。常に最新のデータを元に、ユーザーの利便性を最優先にした制作を心がけることが、弊社のミッションです。
まとめ
近年、ホームページの制作業界は劇的な変化を見せています。特に注目すべきは、IEのサポート終了とそれに伴うユーザー数の激減。今後のホームページ制作において、IEへの対応は過去のものとなるでしょう。その背景には、2022年6月16日にIEのサポートが終了したことや、ユーザーの減少が挙げられます。新しくホームページを制作する場合やリニューアルを検討している企業は、現在のアクセス解析データを基に、IE対応の必要性を判断すべきです。
過去、Webサイト制作会社の中には、IE対応のために多くの労力を費やしていたところも少なくありませんでした。確かに、IEは制作側から見れば取り扱いにくいブラウザでした。IEだけのための特別なソースコードを用意するなど、その対応は制作時間の1.4倍程度を必要とする場合もありました。しかし、その時代は終わりを迎えました。
今、ホームページ制作の効率が大きく向上しているのです。これにより、制作時間を有効に利用し、よりクオリティの高いコンテンツや機能の提供が可能になりました。そして、それは結果として、お客様にとっても大きなメリットとして現れることでしょう。
この新しい時代に、私たちと共により質の高いホームページを目指して参りましょう。