- 公開日: 最終更新日:
アコーディオンメニューとは?メリット・デメリット、ギャラリーサイトを紹介

アコーディオンメニューは、ホームページ制作において便利な機能のひとつです。訪問者がスムーズに情報を探せるようにすることで、ユーザビリティを高め、コンテンツを見やすく整理できます。
本記事では、HTMLやCSS、jQueryを使ったアコーディオンメニューの実装方法を解説し、さらにおしゃれなギャラリーサイトもご紹介します。ホームページ制作やリニューアルを考えている方に、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
アコーディオンメニューとは
アコーディオンメニューとは、クリックやタップの操作でコンテンツを開閉できる仕組みのことです。限られたスペースの中で多くの情報を整理できるため、PC・スマートフォンを問わず、さまざまなホームページで使われています。
HTML・CSS・jQueryなどを使って実装され、見出しと内容をセットにしたシンプルな構造が特徴です。また、矢印アイコンやアニメーションを取り入れることで、より分かりやすく、おしゃれなデザインに仕上げることもできます。
ユーザーが快適に情報を閲覧できるようにするWebデザインの基本要素のひとつです。
アコーディオンメニューのメリット
アコーディオンメニューは、限られたスペースを有効活用しながら、サイト構造やUIを最適化できるデザイン手法です。ユーザーにとっても検索エンジンにとってもわかりやすい構成を実現できるため、サイト全体の質を高める効果があります。ここでは、その代表的なメリットを解説します。
ユーザビリティが向上する
アコーディオンメニューは、必要な情報だけをコンパクトに表示できるため、訪問者が迷うことなく目的の情報にたどり着けます。特に、コンテンツ量が多いページでは、クリックやタップで簡単に開閉できる構造が、情報を整理しながらスムーズな閲覧を可能にします。
デザイン面でも、見やすさや分かりやすさを高める要素として評価されており、UI/UXの観点からも効果的な手法といえます。
SEOに配慮した構造になっている
一昔前までは、アコーディオンメニュー内に隠されたコンテンツが検索エンジンに正しく認識されない問題がありました。しかし現在、検索エンジンは、このような隠れたコンテンツを正確にインデックスする技術を持っています。
そのため、アコーディオンメニューを使用してもSEOへの影響はほとんどありません。むしろ、適切にデザインされたアコーディオンメニューは、訪問者の回遊率向上や直帰率低下に影響し、間接的にSEO効果を高めます。
スマートフォンで見やすいホームページになる
スマートフォンやタブレットのモバイルデバイスでは、画面サイズが限られているため、アコーディオンメニューが特に効果的です。情報を折り畳んで表示する構造が、モバイルファーストのデザインに適しています。
また、矢印アイコンやボタンを活用した分かりやすいデザインにより、指先で簡単に操作ができるため、スマホでのユーザー体験が向上します。
アコーディオンメニューのデメリット
アコーディオンメニューは便利な機能ですが、すべての場面で適しているわけではありません。ここでは、アコーディオンメニューを利用するデメリットを解説します。
ユーザーがコンテンツに気が付かない
アコーディオンメニューは、コンテンツを隠した状態から展開する構造が特徴です。そのため、訪問者が重要な情報やボタンに気付かないリスクがあります。特に初見のユーザーや、スマートフォンの小さな画面で閲覧している場合は、隠されたコンテンツが見落とされる可能性が高まります。
この問題を軽減するには、矢印アイコンやボタンの目立つデザインを採用し、展開できることをユーザーに視覚的に知らせる工夫が必要です。
一目で全コンテンツが確認できない
アコーディオンメニューは、コンテンツを段階的に表示する特性上、ページ全体の情報を一度に確認したい場合には不向きです。特に、複数のセクションを比較したいと考える訪問者にとっては、何度も展開と閉じる操作を繰り返す必要があり、ストレスの原因となる可能性があります。
このデメリットを補うためには、重要な情報を最初から開いた状態にする、または状況に応じてアコーディオンメニューを使わず、リスト形式やテーブル形式を採用するなどの代替案を検討するとよいでしょう。
アコーディオンメニューの作り方
アコーディオンメニューは、HTMLやCSS、jQueryを使って簡単に作成できます。ここでは、アコーディオンメニューの作り方を解説します。
HTMLの記述法
アコーディオンメニューのHTML構造は、展開エリアとそのトリガーとなるクリックエリアをセットで記述することが基本です。以下は<dl>タグを使用した例です。
<dl class="ac">
<dt class="ac-parent">1</dt>
<dd class="ac-child">1の中身</dd>
<dt class="ac-parent">2</dt>
<dd class="ac-child">2の中身</dd>
</dl>
<dl>タグを使うことで、見出し<dt>と内容<dd>の関係性が明確になります。
ただし、コンテンツに応じて<div>や<ul>、<li>タグを使用するケースもあります。選ぶタグは、目的や構造に合わせて柔軟に対応しましょう。
CSSの記述法
次に、スタイルを整えるCSSを記述します。以下は基本的なスタイル例です。
.ac {
width: 90%;
max-width: 600px;
margin: 0 auto;
}
.ac-parent {
height: 50px;
line-height: 50px;
text-align: center;
background-color: #6b90ff;
border-bottom: 1px solid #fff;
cursor: pointer;
transition: .3s;
}
.ac-child {
padding: 2em 1em;
background-color: #d3deff;
display: none;
}
このコードでは、.acがアコーディオン全体の領域を定義し、.ac-parentはクリックエリア、.ac-childは展開されるコンテンツ領域を表します。
デザインを調整する際は、背景色やフォントサイズ、アイコンの追加などで個性を出せます。
jqueryの記述法
アコーディオンの動作を簡単に実装するために、jQueryを使用します。以下は基本的なスクリプト例です。
$(function () {
$('.ac-child').css("display", "none");
$('.ac-parent').on('click', function () {
$(this).next().slideToggle();
});
});
このスクリプトでは、次の動作を実現しています。
- 初期状態で展開領域(.ac-child)を非表示に設定
- クリックエリア(.ac-parent)がクリックされるとslideToggleで表示と非表示を切り替え
この記述で基本的なアコーディオンメニューの動作が完成します。
おしゃれなアコーディオンメニューのギャラリーサイト
アコーディオンメニューのデザインにお悩みの方に向けて、参考になるギャラリーサイトを紹介します。これらのホームページでは、多彩なアコーディオンメニューの事例を閲覧でき、デザインのアイデアやインスピレーションを得ることができます。
Web Design Garden

Web Design Gardenは、国内の美しいWebデザインを集めたギャラリーサイトです。
「サイト種別」「業種・業界」「印象」「機能・要素」「色」の5つのカテゴリーからデザインを探すことができ、アコーディオンメニューを実装しているホームページの事例も多数掲載されています。
UI LIBRARY

UI LIBRARYは、良質で参考になるWebデザインをUIコンポーネント別にまとめたギャラリーサイトです。
ヘッダー、スライダー、お問い合わせフォームなど、Webデザインのアイデアにつながる事例をUIパーツごとに紹介しており、アコーディオンメニューの参考事例も豊富に揃っています。
まとめ:整理されたWebデザインを実現するアコーディオンメニュー
アコーディオンメニューは、情報をコンパクトにまとめ、スッキリと整理されたデザインを実現できる便利な仕組みです。
見出しをクリックして必要な情報だけを表示できるため、閲覧者が迷わず目的の内容にたどり着けます。また、限られたスペースでも多くの情報を扱えることから、PC・スマートフォンを問わず効果的に活用できます。
一方で、隠れたコンテンツに気づかれにくいという課題もあり、デザイン上の工夫や視覚的な誘導も重要です。
アコーディオンメニューをうまく取り入れることで、ユーザーにとって見やすく使いやすいホームページを制作でき、SEOの観点からも好ましい構造を実現できます。
おしゃれで機能的な実装例を参考にしながら、自社サイトに合った最適な形を目指しましょう。

