被リンクはSEOにおいて重要な評価要素ですが、不正な方法で獲得した被リンクはGoogleからペナルティを受ける原因になります。ペナルティを受けると検索順位が大幅に下落し、最悪の場合はインデックスから削除されることもあるため、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。
当ページでは、被リンクペナルティの確認方法や対象となる被リンクの種類、解除方法までを解説します。
被リンクペナルティとは

被リンクペナルティとは、不正または不自然な被リンクを大量に獲得しているとGoogleが判断した場合に、検索順位の低下やインデックスの削除といった措置が行われることを言います。被リンクは本来、他のホームページから評価された証としてSEOにプラスの効果をもたらしますが、意図的にリンクを操作して検索順位を上げようとする行為はGoogleのガイドライン違反にあたります。
被リンクペナルティの現状
現在のGoogleは、SpamBrainと呼ばれるAIベースのスパム検出システムを導入しており、不正な被リンクの大半を自動で無効化しています。そのため、以前のように低品質な被リンクが原因で検索順位が大幅に下落するケースは少なくなっています。
Googleのジョン・ミューラー氏も、ほとんどの場合はリンクの効果を無効化するだけで十分であり、ホームページを検索結果から削除する必要はないと述べています。ただし、悪質な自作自演やリンク購入などを大規模に行っている場合は、手動ペナルティの対象になる可能性があるため、被リンクペナルティ自体がなくなったわけではありません。
手動ペナルティと自動ペナルティの違い
被リンクペナルティには、手動ペナルティと自動ペナルティの2種類があります。
手動ペナルティは、Googleのスパムチームが目視で確認し、ガイドライン違反と判断した場合に科されるもので、Googleサーチコンソールに通知が届きます。原因が明確にわかるため、対処の方向性を判断しやすいのが特徴です。
一方、自動ペナルティはアルゴリズムによって自動的に処理されるもので、通知は届きません。ただし、現在のGoogleは不正な被リンクの効果を無効化する仕組みが中心になっているため、自動ペナルティとして検索順位が下がるケースは以前に比べて少なくなっています。それでも、不正なリンクが大量にある場合はアルゴリズムの評価に影響する可能性があり、検索パフォーマンスの推移から判断する必要があります。
被リンクペナルティの確認方法

被リンクペナルティを受けているかどうかは、Googleサーチコンソールを使って確認できます。手動ペナルティと自動ペナルティでは確認の方法が異なるため、それぞれの手順を解説します。
手動ペナルティの確認方法
手動ペナルティは、Googleサーチコンソールの「セキュリティと手動による対策」から「手動による対策」を開くことで確認できます。
被リンクペナルティを受けている場合は、「サイトへの不自然なリンク」といったメッセージが表示されます。問題がなければ「問題は検出されませんでした」と表示されるので、判断に迷うことはありません。
また、サーチコンソールに登録しているメールアドレス宛にも通知が届くため、定期的にメールを確認しておくことも大切です。
自動ペナルティの確認方法
自動ペナルティはGoogleからの通知がないため、自分で判断する必要があります。
確認方法としては、Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」から「検索結果」を開き、合計クリック数・合計表示回数・平均掲載順位の推移を確認します。日付の範囲は、被リンク対策を始めた時期を起点にすると変化がわかりやすくなります。特定のタイミングで数値が急激に落ち込んでいる場合は、被リンクペナルティの影響を受けている可能性があります。
ただし、Googleコアアップデートなど他の要因でも同様の変動は起きるため、被リンクだけが原因とは限らない点には注意が必要です。
ペナルティの対象になる被リンクの種類

被リンクペナルティの対象になるのは、検索順位を操作する目的で獲得されたリンクです。ただし、1本や2本で即座にペナルティを受けることはなく、大量かつ悪質な場合に問題になります。
ペイドリンク
ペイドリンクとは、金銭を支払って獲得した被リンクのことです。
Googleはリンクの売買をガイドラインで明確に禁止しており、被リンクペナルティの中でも特に厳しく取り締まられている対象です。現在でもクラウドソーシングサービスなどで被リンクを販売しているケースがありますが、購入したリンクはパターンが似通っているためGoogleに検出されやすく、SEO効果も期待できません。
リンクファーム
リンクファームとは、大量のホームページが互いにリンクを張り合うことで、被リンクの数を人為的に増やす仕組みのことです。
かつてはリンクの本数が多いほど評価されていたため、多くのホームページが活用していましたが、現在では被リンクペナルティの対象になっています。リンクファームに参加しているホームページは、Googleのアルゴリズムによってネットワーク全体が検出される可能性が高いため、関わらないことが重要です。
過剰な相互リンク
相互リンクとは、2つのホームページがお互いにリンクを張り合うことを言います。
関連性のあるサイト同士で自然に行う相互リンクは問題ありませんが、検索順位を操作する目的として大量に設置すると被リンクペナルティの対象になります。例えば、2つのホームページがすべてのページのフッターに互いのリンクを設置すると、一度に数百本の相互リンクが生まれることになり、不自然なリンクとして検出されるリスクがあります。
コピーコンテンツからの被リンク
自社のコンテンツを無料ブログなどにコピーして、そこから自社サイトへリンクを張るといった手法も被リンクペナルティの対象です。
一見すると手軽にリンクを増やせる方法に見えますが、Googleはコピーコンテンツの検出精度が高く、リンク元がオリジナルではないと判断された場合、リンクの効果は無効化されます。こうしたリンクが大量にあると、悪質な操作とみなされて被リンクペナルティを受ける可能性があります。
自作自演の過剰なリンク
自分でサテライトサイトや無料ブログを複数作成し、そこから自社サイトへ大量にリンクを張る行為は、被リンクペナルティの典型的な原因です。
現在のGoogleは、同一の運営者が管理するサイト群からのリンクパターンを検出する精度が高くなっています。少数であれば無効化されるだけで済むケースもありますが、大規模に行っている場合は手動ペナルティの対象になるリスクがあります。
被リンクペナルティの解除方法

被リンクペナルティを受けた場合は、原因となっているリンクを特定し、適切な手順で対処する必要があります。放置すると検索順位の回復が見込めないため、早めの対応が重要です。
問題のある被リンクを削除する
まずはGoogleサーチコンソールの「リンク」から、自社サイトに張られている被リンクの一覧を確認しましょう。
リンク元のホームページを1つずつ確認し、ペイドリンクやリンクファーム、自作自演など被リンクペナルティの原因になっている低品質なリンクを特定します。自分で設置したリンクであれば直接削除し、外部サイトからのリンクであれば、ホームページ運営者に連絡してリンクの削除を依頼します。
ただし、悪質なホームページの場合は対応してもらえないことも多いため、その場合は次のリンク否認ツールで対処します。
リンク否認ツールを使う
削除できない被リンクに対しては、Googleが提供しているリンク否認ツールを使って、該当のリンクを評価対象から外すようGoogleに申請できます。
否認したいリンクのURLまたはドメインをテキストファイルにまとめてアップロードする形式です。ただし、被リンクペナルティの原因ではない正当なリンクまで否認してしまうと、SEO効果が落ちる可能性があります。
否認対象は慎重に選定し、明らかに不自然なリンクだけに絞ることが大切です。
また、リンク否認ツールの使い方は、Google公式のサイトへのリンクを否認するの記事をご覧ください。
再審査リクエストを送信する
手動ペナルティの場合は、問題のあるリンクを削除または否認したうえで、Googleサーチコンソールから再審査リクエストを送信する必要があります。
再審査リクエストでは、どのような被リンクがペナルティの原因であり、どのような対処を行ったかを具体的に記載します。Googleの審査には数週間かかることがあり、対処が不十分と判断された場合は再度リクエストが必要になります。
なお、自動ペナルティの場合は再審査リクエストの仕組みがないため、原因となるリンクを対処したあと、アルゴリズムの再評価を待つことになります。
被リンクペナルティについてのよくある質問
被リンクペナルティに関して、よくいただく質問にお答えします。
自分で被リンクを増やすと必ずペナルティですか?
自分で被リンクを増やすこと自体が、必ず被リンクペナルティになるわけではありません。
ペナルティの対象になるのは、リンクの購入や大量の自作自演など、検索順位の操作を目的とした悪質な行為です。現在のGoogleはSpamBrainによって低品質な被リンクを自動で検出し、効果を無効化する仕組みを持っています。そのため、悪質でない被リンクであれば、ペナルティではなく無効化される程度で済みます。
ただし、無効化されるということはSEO効果もないため、自作自演の被リンクに時間をかけるよりも、良質なコンテンツ作成に注力する方が成果につながります。
ペナルティを受けない被リンクの種類を教えてください
被リンクペナルティを受けないのは、第三者が自発的にリンクを張るナチュラルリンクです。自社のコンテンツが有益だと判断されて自然に獲得したリンクであれば、ペナルティの対象になることはありません。
また、求人サイトへの掲載やプレスリリースの配信、業界団体への登録など、企業活動の中で自然に発生する被リンクも安全です。こうしたリンクは事業を運営していれば自然に集まるものなので、Googleがペナルティを科すことはありません。
まとめ
被リンクペナルティについて、確認方法や対象となるリンクの種類、解除方法を解説しました。
現在のGoogleはSpamBrainによって低品質な被リンクを自動で無効化する仕組みが中心になっているため、以前と比べてペナルティを受けるケース自体は減少しています。ただし、リンクの購入や大量の自作自演といった悪質な行為に対しては、手動ペナルティが科される可能性は今も残っています。
被リンクペナルティを避けるためには、不正な方法でリンクを増やすのではなく、良質なコンテンツを通じてナチュラルリンクを獲得することが最も確実な方法です。
