- 公開日: 最終更新日:
競合サイト分析とは?競合サイトの見つけ方や分析法を紹介
ホームページを制作するにあたり、すでに成果が出ている競合サイトを分析することの重要性は高いです。
競合サイトを分析することによって、それぞれのホームページがなぜ成果を実現しているのかを知ることができるので、良い点を活かし、悪い点を改善したホームページを制作できるようになります。
当ページでは、競合サイト分析とは何かや、目的、競合サイトの見つけ方、分析結果で見るべきデータ、分析ツールの紹介、分析結果の活かし方を紹介します。
目次
競合サイト分析とは
競合サイト分析とは、ライバルのホームページが高い成果を実現している理由を分析することを言います。
ホームページを制作する際に、既存顧客からの話や自社の考え方だけでデザインやコンテンツを作成してしまうことは、効果的な対策とは言えません。
すでに成果を出している競合サイトがあるのであれば、成果が出ている競合サイトの良い点を活かし、悪い点を改善してホームページを制作したほうが、御社のホームページが成功する可能性を高めることができるのです。
このように競合サイト分析は、ホームページに必須の対策と言え、適切に行うことによって、ホームページのコンバージョン数の最大化が見込めます。
競合サイト分析の目的
競合サイト分析を行う目的は、ホームページを制作した目的を達成することになります。
競合サイトを分析することで、見込み顧客のニーズが明らかになるので、インターネットにおける自社のポジションが明確になり、自社の強みを活かしたコンテンツの作成が行えるようになります。
さらに競合サイト分析を行うことで、より効果的なマーケティング戦略の立案を行うことが可能です。
例えば、競合サイトに訪れているターゲットユーザーの年齢層や性別、趣味・趣向を推測することが可能になるので、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているのかを検討でき、ホームページ運営でも利用ができるマーケティングデータとして活用できるようになります。
競合サイトの見つけ方
当社が提案する競合サイトの見つけ方は3つあります。
- 検索エンジンから探す
- SNSから探す
- リアルでのライバル企業
この中で、もっとも効率的な競合サイトの見つけ方は、検索エンジンから探す方法です。
検索エンジンを使って、御社がメインで上位表示を狙うキーワードで検索することで、上位に競合サイトが表示されます。
ただし、昨今では、多くの企業がさまざまなブログページを作成していて、例えば、「〇〇業界でおすすめの会社〇選」などのページを作成していることがあると思いますが、これらのホームページは無視しても問題ありません。
あくまで、御社のライバルになる企業だけに限定して分析することが大切になり、異なる業種のホームページを分析しても、そもそものユーザーニーズが異なってしまうので、役立つ結果を得ることはできないでしょう。
競合サイト分析で見るべきデータや内容
競合サイト分析で見るべきデータや内容を紹介します。
ユーザーのニーズ
競合サイトがターゲットにしているユーザーのニーズを確認しましょう。
ホームページの訪問者のニーズには、大きく分けて顕在ニーズと潜在ニーズの2つがあり、競合サイトで、顕在ニーズと潜在ニーズのどちらか、あるいは両方をターゲットにしているかを把握します。
ターゲットのニーズだけを把握しても意味がありませんが、アクセス数を調査したときに、もし顕在ニーズのみをターゲットにしているのに、多くのアクセス数を獲得していれば、御社も顕在ニーズだけを狙ったホームページでも高いコンバージョンを実現できます。
作成しているコンテンツ
競合サイトがどのようなコンテンツを作成しているかを把握します。
自社の考えだけでコンテンツを検討していると、どうしても漏れが発生する恐れがあり、競合サイトのコンテンツを見ることで、思いもつかなかった優れたコンテンツを発見することができます。
ただし、競合サイトのコンテンツを確認したときに、良いコンテンツを見つけても、自社のリソースでコンテンツを作成できない場合は、参考にしてはならないので注意しましょう。
アクセス数
有料の競合サイト分析ツールを利用することで、大まかにライバルのアクセス数が計測できるので、有料の競合サイト分析ツールを利用する場合は、アクセス数を確認しましょう。
競合サイトのアクセス数を確認する際には、訪問者の層や流入経路、ページ数なども併せて確認しなくてはならず、単にアクセス数だけを見ていても、ホームページに役立つデータにはなりません。
また、上記で調査したユーザーのニーズと併せてアクセス数を確認することで、コンテンツ作成に役立つデータとなります。
流入ルートと被リンク元
ホームページの流入経路には複数があります。
例えば、検索エンジンやSNS、広告、他のホームページからのリンクなどになり、競合サイトの流入経路を知ることで、御社も同じ流入経路から見込み顧客の集客が行えます。
ただし、ホームページの集客対策は、流入経路ごとに対策法が異なってくるので、競合サイトの流入経路のすべてを真似してはならず、自社で対策を継続できる流入経路だけを選択しましょう。
また被リンク元については、被リンクを多く獲得しているホームページは、Googleから人気があるホームページとして判断され、検索順位が上がりやすいホームページとなっているので、SEO効果の出しやすさと認識し、どのようなコンテンツを作成すれば、被リンクが獲得しやすいかを確認するようにしましょう。
検索エンジンでの検索キーワード
競合サイトが、どのような検索キーワードで上位表示を狙っているのかを調査しましょう。
競合サイトが独占しているキーワードがあれば、御社も似たテーマでページを作成することによって、競合サイトと御社でそのキーワードを独占することが可能です。
ホームページを公開当初は、比較的ライバルが少ないキーワードで上位表示を狙うことが大切で、運営期間が長くなってから競合サイトの多いキーワードを狙うことが正攻法のSEOになります。
滞在時間
有料の競合サイト分析ツールを利用すれば、競合サイトに訪れた訪問者の滞在時間を知ることができます。
滞在時間が長いホームページは、訪問者がコンテンツをしっかりと読んでくれているのでコンバージョン率が高い傾向があったり、Googleなどの検索エンジンは、滞在時間が長いホームページを評価しているのでSEO効果が発揮しやすくなります。
そのため、なぜ競合サイトの滞在時間が長いのかを検討して、自社のコンテンツ作成に活かすことによって、さらに高いSEO効果やコンバージョンを獲得できるようになります。
競合サイト分析に役立つツール
競合サイト分析ツールは多くあるので、当社が重要だと考える競合サイト分析ツールに厳選して紹介します。
アクセス数と滞在時間が分かるSimilar web
Similar webは、競合サイトのアクセス数と滞在時間を知ることができるツールです。
Similar webには無料版と有料版があり、無料と有料の違いについては、【公式】Similarweb(シミラーウェブ)とは? | 無料版と有料版の違いと使い方、そして料金についてのページに記載されています。
当社の意見としては、無料版でも、アクセス数や流入元のホームページ、エンゲージメント、トラフィックソース、ソーシャルトラフィックなどを知ることができるので、初めての競合サイト分析であれば十分なデータを抽出できます。
そのため、まずは無料版を利用して、さらに詳しく見てみたい場合は有料版を利用することがおすすめです。
被リンクを調査できるAhrefs
Ahrefsとは、競合サイトの被リンクを調査できるツールです。
競合サイトの被リンクを徹底的に分析したい場合は有料版を利用して、被リンクはそれほど重要ではないと考える場合は無料版を利用しましょう。
Ahrefsを利用して、どのようなコンテンツを作成すればナチュラルリンクが得やすいのか、またどのようなホームページに登録しているのかを確認することで、被リンク数を増やすことが可能です。
ただし、登録型のホームページは、闇雲に登録してしまうと、SEOペナルティと判断される恐れがあるので、国が運営するホームページだけに限定して登録しましょう。
無料版のAhrefsはこちらから、有料版のAhrefsはこちらから申し込むことが可能です。
検索順位チェックツールGRC
GRCとは、競合サイトの検索順位をチェックできるツールです。
GRCには、無料と有料版があり、無料版のGRCは1ドメイン10キーワードまでしか設定ができませんが、有料版になると複数のドメインと多くのキーワードを設定することができます。
昨今のホームページは、どの業界も競合サイトは多くのページ数を作成しているので、手動で検索順位をチェックするのは難しく、スタンダードプランでも良いので利用することがおすすめです。
ページの表示速度計測ツールPageSpeed Insights
PageSpeed Insightsとは、Googleが提供する無料のページの表示速度を計測するツールです。
ページの表示速度は、ホームページのコンバージョン数やSEOにも重要になっているので、過剰に表示速度が遅い場合は対策を行わなくてはなりません。
PageSpeed Insightsでページの表示速度を計測すると、以下のように点数化を行ってくれるので、競合サイトよりも表示速度を高めることを意識しましょう。
また、さらには、PageSpeed Insightsは、点数を高めるための問題点を提示してくれるので、問題点を確認して、改善することで、点数を高めることが可能です。
ただし、100点を目指しても、SEOもコンバージョン数も期待通りには高くならないので、競合サイトよりも良い点数に留めるだけで充分になります。
競合サイト分析の結果の活かし方
競合サイト分析を行った結果は、単に数値データとして捉えるのではなく、どのようにしてライバルのホームページよりも優れたホームページにできるのかを考えることが大切です。
例えば、漠然と競合サイトよりもアクセス数や滞在時間を高くしたいと考えるのではなく、なぜ競合サイトのアクセス数や滞在時間が高いのかを検討して、その結果をホームページに活かすことによって、期待以上の成果を実現できるようになります。
競合サイト分析は、数値データではありますが、必ずその数値データを言語化して、自社のホームページに活かすことを考えましょう。
競合サイト分析のまとめ
競合サイト分析について紹介しました。
ホームページを制作前はもちろん、運営中においても、高いコンバージョンを実現するためには、競合サイト分析は必須になります。
ホームページのコンバージョンを増やしたいとお考えの方は、当ページをご覧の機会に、競合サイト分析を行うことをおすすめします。