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グローバルナビゲーションとは?目的やデザイン例、作成のポイント
ホームページを訪れたユーザーが、迷わず目的の情報にたどり着けるかどうかはグローバルナビゲーションにかかっています。グローバルナビゲーションは、ユーザーが主要なページへスムーズに移動できるようにするホームページの案内板のような存在です。適切に設計することで、SEOやコンバージョン率の向上につながります。
この記事では、グローバルナビゲーションの基本から目的、デザイン例、効果的な作成ポイントまでをわかりやすく解説します。
目次
グローバルナビゲーションとは
グローバルナビゲーションとは、グローバルナビやメインメニューとも呼ばれ、ホームページのすべてのページに設置されている重要なページへのリンクのことを言います。
上記は当社のグローバルナビゲーションになり、ユーザーが自然に目にする位置に配置しています。具体的には、ヘッダーやサイドなど、アクセスしやすいエリアが中心です。
グローバルナビゲーションを適切に設置したホームページは、ユーザーの利便性が高まるのでコンバージョン数に良い影響を与えることや、SEO効果を期待することができます。
また、スマートフォンの場合は、ヘッダーやサイドではなく、ハンバーガーメニューを利用することが一般的で、メニューボタンをクリックすることでグローバルナビゲーションが表示されます。
グローバルナビゲーションの目的
グローバルナビゲーションは、ユーザーの利便性やSEO効果など、ホームページの成果に直結する重要な要素です。ここでは、グローバルナビゲーションの目的を解説します。
ユーザーにホームページの内容を伝える
グローバルナビゲーションを見れば、ホームページにどんなコンテンツがあるかを知ることができます。
グローバルナビゲーションには、重要なページへのリンクを掲載することが一般的になるので、そのホームページにとって重要なページが表示されていれば、それがそのホームページのテーマであると言えます。
もし間違えて訪問した方がいれば、グローバルナビゲーションを見れば、すぐにホームページから出ていくことができるので、ユーザーに無駄な時間を使わせないためには、適切に設計が重要です。
ユーザーを重要なコンテンツへと導ける
グローバルナビゲーションは、ユーザーの目に付きやすい位置に設置して、重要なコンテンツへのリンクを設置させることが一般的です。
そのため、ユーザーは、ホームページのコンテンツを見る前に、グローバルナビゲーションを見て、自分の興味・関心に合わせてリンクをクリックしてくれるようになります。
SEO効果を期待できる
Googleは重要なページに多くの内部リンクが集まると考えています。
グローバルナビゲーションは、全ページに設置されるので、重要なページは全ページからの内部リンクを獲得でき、SEO効果を発揮できる可能性が高まります。
また、内部リンクが増えることで、Googleのクローラーが該当ページへと移動しやすくなるので、グローバルナビゲーションのリンク先ページが良質であるほど、より高いSEO効果が期待できます。
グローバルナビゲーションのデザイン例
ここでは、当社の制作実績からグローバルナビゲーションのデザイン例を紹介します。
ページ上部に設置
もっとも一般的な配置が、ページ上部のヘッダーに設置するタイプです。この位置はユーザーの目に入りやすく、操作しやすいため、多くのホームページで採用されています。
制作実績の治療院のホームページでは、ヘッダーに「会社名」「最寄駅からの距離」「電話番号」「グローバルナビゲーション」を配置しました。余白をしっかり確保することで、情報量が多くても窮屈に感じさせず、見やすいデザインを実現しています。
また、ターゲット層が年配の方中心であることから、昔ながらの上部ナビに慣れているユーザーにも違和感なく利用してもらえる構成にしました。
さらに、特に重要なLINE・ネット予約のリンクボタンは、他の項目と色を変えて強調しています。その結果、予約ページへの誘導率が上がり、Googleアナリティクス上でも高い誘導率を確認できました。
ページのサイドに設置
コンテンツ量が多いホームページでは、サイドにグローバルナビゲーションを配置する方法も効果的です。
非鉄金属の専門商社のホームページでは、ほとんどのページが重要であることから、ヘッダーに全項目を収めるのが難しく、サイドメニューを採用しました。
サイドに配置することで、ページ数が増減しても簡単に調整でき、デザイン全体のバランスを保つことができます。一方、ヘッダーに多くの項目を詰め込みすぎると、見た目が窮屈になったり、情報量が少ないと空白が目立ったりすることがあります。
その点、サイド型は柔軟性が高く、常に最適な情報量を維持しやすいレイアウトです。
また、このホームページでは電話問い合わせが不要だったため、余分な情報を省き、シンプルで操作しやすい構成にしています。Googleアナリティクスの分析でも、回遊率・滞在時間ともに良好な結果が得られました。
メガメニューを設置
サービス内容が多いホームページでは、メガメニューを活用することで、ユーザーが目的の情報へスムーズにアクセスできるようになります。
インクジェット印刷を行う企業のホームページでは、サービス詳細ページが多く、通常のグローバルナビゲーションでは情報を整理しきれませんでした。
そこで、グローバルナビゲーションのサービスにメガメニューを導入し、関連情報をひと目で確認できる構成にしています。
メニューを開くと、インクジェット印刷とその他の詳細ページへのリンクが表示されています。ユーザーは、ページを移動しなくても目的の情報が見つかるため、迷わずスムーズに次のアクションへ進める設計です。
Googleアナリティクスのデータでも、トップページに次いで各サービスページの訪問数が多く、メガメニューによる導線強化の効果が明確に表れています。
スマホサイトの場合
スマホサイトのグローバルナビゲーションのデザイン例で、スマートフォンのグローバルナビゲーションのことは、ハンバーガーメニューと言います。
お客さまは、カナダ留学をサポートする会社になるのですが、メインのターゲットが大学生になり、メールや電話よりもLINEでの問い合わせが多くなるそうです。
そのため、追従ボタンの「LINEで相談」は、ハンバーガーメニューを開いたとしても消えないようにしており、訪問者が利用しやすいホームページとしています。
Googleアナリティクスを見ても、スマートフォンユーザーは適切にハンバーガーメニューを利用できており、さらには、LINE相談も確実に数を増やすことに成功しているため、期待通りの成果を得ることができました。
効果的なグローバルナビゲーションの作成ポイント
ここでは、ホームページの成果につながるグローバルナビゲーションの作成ポイントを解説します。
見やすくクリックがしやすいデザインを作成する
グローバルナビゲーションは、見やすく、リンクがクリックしやすいデザインを作成しましょう。
グローバルナビゲーションには重要なページへのリンクが配置されるので、リンクをクリックしてもらうことができなければ、期待通りの効果を得ることはできません。
そのため、ユーザー目線に立って、見やすいサイズになっているのかや、クリックがしやすいサイズになっているかを確認するようにしましょう。
ユーザーがリンク先を想像できる文言を用意する
リンクは、ユーザーがリンク先を想定できる文言にしましょう。
リンク先が想定できないグローバルナビゲーションは、クリックされることがないので、期待通りの成果を得ることが難しくなります。
ただし、リンク先を長々と説明してしまうと、見づらいデザインになってしまい、ユーザーから無視される可能性があり、できる限り短文で分かりやすい文言の作成に取り組むことが大切です。
重要なページへと導く
グローバルナビゲーションには重要なページへのリンクを掲載しますが、その中でも重要なページは、他のリンクとデザインを変えて強調しましょう。
たとえば、問い合わせや予約ページなどへのリンクは、最重要なコンテンツであると言えるので、ホームページのイメージを損なわずに強調できるデザインへと仕上げることが大切です。
項目数を絞る
グローバルナビゲーションは、重要なページへのリンクになりますが、過剰に数が多くなってしまうと、視認性が落ちてしまい、ユーザーがクリックしてくれない可能性が高まります。
ホームページにおいては、選択肢を狭めてあげることが大切になり、ユーザーに考えさせてしまうと、そこで離脱される恐れがあります。
そのため、上部に設置されたグローバルナビゲーションであれば最大で8つくらい、サイドに設置されたグローバルナビゲーションであれば最大で12個くらいまでと認識すると良いでしょう。
目的のページに最短で移動ができる
ホームページの訪問者を3クリック以内に目的ページに到達させることが、コンバージョン数を高めるためには重要と言われています。
ユーザーはリンクをクリックすることに抵抗を感じているので、あまりに多くのリンクをクリックさせてしまうと、離脱が発生するのです。
そのため、グローバルナビゲーションを作成する際には、3クリック以内に、すべてのページに移動できる仕組みを構築することが重要です。
ストーリーで順番を決める
グローバルナビゲーションの並びは、闇雲に定めてはならず、訪問者がコンバージョンに至るまでのストーリーから検討しなくてはなりません。
さらに、人間は最初と最後が特に記憶に残ると言われているので、グローバルナビゲーションの最初と最後に重要なページへのリンクを配置することで、より高いコンバージョン数を獲得することができます。
すべてのページで同じデザインにする
グローバルナビゲーションは、すべてのページで共通のものを利用しましょう。
グローバルナビゲーションがページによって異なってくると、デザインが変わることで他のホームページへと移動してしまったのかと不安を覚えて、そこで離脱されてしまう可能性が高くなります。
グローバルナビゲーションをすべてのページで共通化することによって、ユーザーは安心してホームページを閲覧することができます。
まとめ:グローバルナビゲーションはホームページの道しるべ
グローバルナビゲーションは、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着くための道しるべであり、同時に、サイト全体の成果を支える重要な要素です。
配置や文言、デザインを丁寧に設計することで、ユーザー体験が向上し、SEOやコンバージョン率に良い影響を与えます。
単なるメニューではなく、サイト全体の導線をどう設計するかという視点で考えることが大切です。これからグローバルナビゲーションを作成する方にとって、本記事が設計のヒントになれば幸いです。