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ホームページ制作の納品物とは?納品されないファイルや納品方法を紹介
ホームページ制作を依頼する際に、完成後にどのような納品物が提供されるのかは、意外と見落とされがちです。制作会社からは、HTMLやCSSなどの各種ファイルや画像データなど、ホームページを構成するためのファイル一式が納品されるのが一般的です。
しかし、全ての制作データが納品されるわけではなく、IllustratorやPhotoshopの編集データ、調査用のマーケティング資料などは含まれないケースがほとんどです。
本記事では、ホームページ制作における納品物とは何か、納品されないファイルの種類、主な納品方法、著作権の扱いについて解説します。事前に納品物の範囲を理解しておくことで、制作会社とのやり取りを円滑にし、後のトラブルを防ぐことができます。
目次
ホームページ制作の納品物とは
ホームページ制作における納品物とは、完成したホームページをインターネット上に公開するために必要なファイル一式を指します。主にHTML、CSS、JavaScript、PHPといったテキストベースのファイルや、JPG、PNG、GIFなどの画像ファイルが含まれます。
これらのデータが指定のサーバーにアップロードされることで、ホームページとして閲覧が可能になります。また、WordPressなどのCMSを導入している場合は、管理画面の操作マニュアルなども納品物として含まれることがあります。
納品物の範囲は制作会社との契約内容によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
ホームページ制作で納品されないファイル
ホームページ制作では、すべての制作データが納品されるわけではありません。納品物に含まれないファイルもあり、あらかじめ理解しておくことが重要です。ここでは納品されないファイルを紹介します。
編集用の画像データや未使用素材は納品対象外
ホームページで実際に使用されているJPG、PNG、GIFなどの画像は納品されますが、編集可能な状態のIllustrator(.ai)やPhotoshop(.psd)ファイルは、基本的に納品されません。
また、加工前の写真データや未使用の画像、バリエーション案なども納品対象外となることが一般的です。これらのデータは制作会社の資産として扱われるケースが多く、著作権の関係や再利用性の観点からもクライアントには渡されないことがほとんどです。
ただし、契約時に合意があれば、有償または無償で提供されることもあります。
調査用のマーケティングデータも含まれない
企画段階で収集・分析されたマーケティングデータも、納品対象にはなりません。たとえば、競合分析の詳細なメモや内部資料、SEO調査の元データなどは、あくまで制作会社の業務用資料として扱われるため、納品物には含まれないのが一般的です。
公開されたホームページに反映された構成案や提案書などは納品されますが、調査途中の資料や裏付けデータは提供されないことが多いです。必要な場合は、提供範囲を契約時に明示しておくとよいでしょう。
ホームページ制作の納品方法
ホームページ制作の納品方法には、サーバーへのアップロードによる納品とデータファイルでの納品の2種類があります。どちらの方法を採用するかは、契約内容やクライアントのサーバー運用状況によって異なります。ここではホームページ制作の納品方法を紹介します。
インターネットに公開する納品方法
最も一般的な納品方法は、制作会社が完成したホームページのデータをクライアントの指定サーバーにアップロードし、インターネット上で公開する方法です。この方法は全体の99%以上の案件で採用されています。
制作会社は、FileZillaやCyberduckなどのFTPソフトを使用して、HTML、CSS、JavaScript、画像ファイルなどの必要なデータをサーバーにアップロードします。クライアント側で特別な操作は不要で、指定された日時に自動的に公開される点がメリットです。
ただし、納品後にホームページを更新する可能性する場合に、クライアント自身でもサーバーにアクセスできるよう、FTPソフトのインストールやログイン情報の管理を行っておくと安心です。
データを納品する方法
制作会社にサーバー情報を提供できない場合や、公開作業を自社で行いたい場合には、制作データをファイルとして受け取るデータ納品が選ばれます。
この方法では、HTMLやCSS、画像、JavaScript、PHPなどの必要ファイル一式がZIP形式などでまとめられ、GigaFile便などのファイル転送サービスを通じて納品されます。
注意点として、WordPressなどのCMSを利用したホームページでは、単にファイルをアップロードするだけでは正常に動作しないことがあります。データベースの設定やCMSの構築作業が必要になるため、技術的な知識が求められます。
不安がある場合は、制作会社にアップロード手順のレクチャーを依頼するとよいでしょう。
ホームページ制作の納品物と著作権
一般的に、ホームページ制作における納品物の著作権は、制作費の支払いが完了した時点でクライアントに譲渡されるケースが多いです。ただし、著作権が譲渡されるのは、納品されたファイルに限られます。
たとえば、HTML、CSS、画像データなど、実際にホームページとして使用されている成果物が該当します。一方で、IllustratorやPhotoshopなどの編集可能な元データや、ホームページ上で使われていない素材の著作権は、制作会社側に残るのが通常です。
これらは著作物として制作会社の権利が保護されるため、自動的にクライアントへ譲渡されることはありません。もし未納品のデータや元ファイルの著作権譲渡が必要な場合は、事前に制作会社と取り決めを行うか、別途契約・費用が発生する可能性があることを理解しておきましょう。
まとめ:ホームページ制作の納品物を正しく理解しよう
本記事では、ホームページ制作における納品物の内容、納品されないファイル、納品方法、著作権について解説しました。納品物の範囲を事前に理解しておくことで、公開後のトラブルを未然に防ぐことができます。
特に、編集用データやマーケティング資料、加工前の素材などは納品対象外となる場合が多いため、注意が必要です。なお、納品物の扱いや著作権の範囲は制作会社ごとに異なるため、本記事の内容はあくまで一般的な参考情報としてご活用ください。
具体的な取り決めは、契約前の打ち合わせでしっかり確認することが大切です。