ホームページ制作や運用でソーシャルボタンを設置すべきかを悩むケースはよくあります。適切な設置を行えばホームページの集客力を高める効果がありますが、ただなんとなく設置をしてしまうと、全く効果を出すことができません。
この記事では、ソーシャルボタンの基礎知識や種類と集客に与える影響を解説します。さらに、いらないと言われている理由についても紹介します。ソーシャルボタンの導入にお悩みの方の参考になれば幸いです。
ソーシャルボタンとは
ソーシャルボタンとは、サイト上のページをFacebookやXなどのSNSで手軽にシェアするための仕組みです。

以前は「いいね」などの反応を示すボタンが主流でしたが、現在は情報の拡散を目的としたシェアとしての役割が中心となっています。訪問者が有益だと感じたページを、自身のフォロワーや友人に知らせるための窓口を担います。
よく似たものにSNSアイコンがありますが、これは自社の公式アカウントへ誘導するためのリンクであり、ページの内容をシェアするソーシャルボタンとは目的が異なります。
ホームページ制作や運用の段階で設置を検討することで、検索エンジン以外からの訪問者を増やすきっかけが作れるようになります。
また、ユーザーが普段使い慣れているSNSで情報をストックし、後から見返せるようにする利便性の提供という意味合いも大きいです。
適切な位置に配置すれば、自社の魅力が自然な形でSNS上に広がっていく手助けとなるでしょう。単なる飾りではなく、外部との接点を増やすための大切な装置として捉えてください。
ソーシャルボタンの種類

SNSは種類によって、特徴や利用しているユーザー層が大きく異なります。自社サイトの内容やターゲットに合わせて、適切なソーシャルボタンを設置することが大切です。ここでは、自社に最適な選択を行うために、主要なソーシャルボタンについて解説します。
Xのソーシャルボタン
Xのソーシャルボタンには、「シェア」や「いいね」、「アカウントのフォロー」といった複数の種類が存在します。全ての種類を設置する必要はなく、情報の広がりを重視するならシェアボタンが最も重要です。
公式の専用ツールを使うことで手軽にコードを作成でき、投稿画面に自社のURLや文章を自動で含める設定も行えます。
拡散性が非常に高いため、最新ニュースやブログ記事を発信しているホームページには欠かせません。利用者が多く、手軽に情報をシェアできる環境を整えることは、外部との接点を増やすための確実な一歩となります。
Facebookのソーシャルボタン
Facebookのソーシャルボタンには、「シェア」や「いいね」といった複数の種類が存在します。実名での利用者が多いため、シェアされた情報の信頼性が高まりやすいのが大きな特徴です。特に地域に根ざした店舗や、特定のコミュニティとの繋がりを大切にするホームページで大きな力を発揮します。
公式の専用ツールを用いることで手軽に導入でき、ユーザーのタイムラインへ情報を届ける環境を整えられます。
信頼を重視する業種であれば、シェアボタンを優先的に配置することで、質の高い紹介を生むきっかけを作れるようになります。
LINEのソーシャルボタン
LINEのソーシャルボタンには、「トークへのシェア」や「友だち追加」といった種類が存在します。家族や友人などの親しい間柄での情報共有に最適で、国内の圧倒的な普及率により、個人のお客様を対象とするホームページでは大きな効果を発揮します。
公式サイトで好みのデザインを選び、発行されたコードを貼り付けるだけで導入が可能です。他のSNSとは異なり、一対一のメッセージで直接URLが届くため、情報の開封率が非常に高いという強みがあります。
スマートフォンの利用者がメインのホームページであれば、着実な集客のために必ず設置しておきたいボタンといえます。
pinterestのソーシャルボタン
pinterestのソーシャルボタンには、画像を自身のボードに保存するための機能があります。サイト内の写真や図解に保存用のボタンを添えることで、視覚的な情報を集めているユーザーに直接アプローチできます。
公式サイトを確認すれば、特定の画像を指定した保存ボタンを簡単に作成可能です。料理やインテリア、ファッションなど、写真の魅力が重要なホームページには欠かせないツールといえます。
画像が保存されるたびに他のユーザーの目にも触れやすくなるため、画像検索からの流入を強化したい場合に非常に効果的です。
はてなブックマークのソーシャルボタン
はてなブックマークのソーシャルボタンには、記事をオンライン上に保存し、他のユーザーとシェアする機能があります。多くのユーザーにブックマークされることではてなブックマークのポータルサイトの注目エントリーに掲載され、一気にアクセスが増えやすいのが特徴です。
公式サイトでデザインを選び、発行されたコードを設置するだけで導入できます。情報の感度が高い層に届きやすいため、専門的な解説記事や時事ネタを扱うホームページと非常に相性が良いです。
また、ホームページの評価向上にも繋がりやすいため、役立つ情報を発信しているなら優先的に導入を検討すべきボタンです。
Instagramにはソーシャルボタンがない
Instagramには、他のSNSのようなホームページから直接ページをシェアするためのソーシャルボタンは存在しません。アプリ内での体験を重視する方針のため、外部サイトからの直接投稿を認めていないからです。
ホームページに設置できるのは、あくまで自社のアカウントへ誘導するためのリンクボタンのみとなります。ユーザーにストーリーズなどで紹介してもらうには、スクリーンショットを撮りたくなるような魅力的な画像を用意するなどの工夫が求められます。
運用の際は見栄えを意識したコンテンツ作りが何よりの対策となります。
WordPressでソーシャルボタンを設置できるプラグイン

WordPressには、ソーシャルボタンの配置を自動化してくれる便利なプラグインが揃っています。手動でコードを貼り付ける手間が省けるだけでなく、表示位置の調整も管理画面から簡単に行えます。ここでは、代表的な3つのプラグインを紹介します。
Jetpack
Jetpackは、多くの機能が一つにまとまった非常に有名なプラグインです。
ソーシャルボタンの設置だけでなく、ホームページの統計確認やセキュリティ対策なども一括で行えます。
導入の手間が少なく、管理画面も日本語で分かりやすいため、初めてホームページを制作・運用する方でも扱いやすいのが強みです。ただし、機能が豊富な反面、不要なものまで動いてしまうと表示速度に影響が出る場合もあります。
必要な機能だけを厳選して使うようにすれば、ホームページの管理を支える非常に頼もしい味方になってくれるでしょう。
AddToAny Share Buttons
AddToAny Share Buttonsは、世界中で利用されている定番のプラグインです。
最大の特徴は、対応しているSNSの数が圧倒的に多い点にあります。XやFacebook、LINEはもちろん、国内外の多様なサービスを網羅しています。
設定画面がシンプルで、表示するソーシャルボタンの順番や大きさを直感的に調整できるのも魅力です。また、記事の上下や画面の端に固定するフローティング表示など、配置の自由度も高いです。
幅広い層に情報を届けたいと考えているなら、まず検討したい選択肢の一つです。
Simple Share Buttons Adder
Simple Share Buttons Adderは、その名の通りシンプルさに特化したプラグインです。
余計な機能が削ぎ落とされているため、動作が非常に軽く、ホームページの表示速度を落としたくない場合に適しています。ソーシャルボタンのデザインを細かくカスタマイズできるのが特徴で、自社サイトの色調や雰囲気に合わせて、アイコンの形や色を自由に変更可能です。難しい作業を必要とせず、マウス操作だけでおしゃれなソーシャルボタンを配置できます。
必要最小限の機能で、見た目にもこだわりたい個人商店や中小企業のホームページに向いています。
ソーシャルボタンがいらないと言われる理由

Web担当者フォーラムの調査によれば、スマートフォンでのソーシャルボタン利用率は低いという結果が出ています。モバイル環境ではブラウザ上でSNSにログインしていない人が多く、シェアの手間がかかることが主な要因です。
こうした背景から、モバイルWebでは使われていないため不要ではないかという議論がなされるほど、いらないのではないかという声も上がっています。
しかし、当社ではソーシャルボタンが完全に不要だとは考えていません。大きな理由は、ページを読み終えたユーザーに次の行動の選択肢を提示できるからです。記事を読み終えた段階で何の導線もなければ、ユーザーはそのままページを閉じてしまい、自社との接点はそこで途切れます。
この時に適切な位置にソーシャルボタンがあれば、シェアという形でユーザーのSNS上に自社の情報が残ります。たとえ実際のクリック数が少なくとも、その投稿を見たフォロワーが新たな訪問者として訪れる可能性が生まれ、一度きりの接触で終わらせない仕組みとして機能します。
また、現在のホームページにおいてSNSからの流入は重要な集客手法の一つです。検索エンジン以外からのアクセスを強化するためにも、SNS対策は欠かせません。
適切な場所にソーシャルボタンを設置しておくことは、見込み客を獲得し、情報の拡散を促す上で有効な手段となります。ユーザーの動きを予測して配置を工夫することで、ホームページの集客力を高める手助けとなるでしょう。
加えて、かつてはスマートフォンのブラウザでSNSにログインしていない利用者が多く、シェアの障壁となっていました。しかし近年は主要なSNSがアプリを提供しており、ボタンをタップすればアプリが自動で立ち上がり、ログイン済みの状態でそのまま投稿画面へ移れる環境が整っています。
以前ほどモバイル環境での利用しづらさは問題にならなくなってきており、ソーシャルボタンを設置する価値は再び高まっているといえるでしょう。
ソーシャルボタンが与える集客への影響

ソーシャルボタンの設置は、単なる機能の追加ではなく、外部との接点を増やすための戦略です。検索エンジン以外の窓口を作ることで、ホームページの訪問ルートを多角化し、集客力を高める大きな役割を果たします。ここでは、ソーシャルボタンが与える集客への影響を紹介します。
SNSからの流入増加
検索エンジンからのアクセスだけに頼っていると、検索順位の変動によって集客が不安定になるリスクがあります。
ソーシャルボタンを設置することで、利用者が自身のタイムラインへ情報を流し、そこから新しい訪問者が訪れる流れを生み出せます。特にスマートフォンの普及により、移動時間や休憩中にSNSを閲覧する層が増えているため、そこからの流入は無視できません。
適切な位置にソーシャルボタンを配置し、シェアしやすい環境を整えることは、検索エンジンに依存しすぎない安定した集客基盤を築くための第一歩となります。
拡散による認知向上
有益なページがシェアされると、自社の存在を知らなかった層にまで情報が届くようになります。特にXなどの拡散力が強いSNSでは、一つの投稿がきっかけで一気に認知が広がることも珍しくありません。
自分たちの発信だけでは限界がある情報の伝達を、訪問者が手伝ってくれる形になります。第三者の紹介という形で名前が広まるのは大きなメリットです。
良いコンテンツを丁寧に作り、それをソーシャルボタンでシェアしてもらう仕組みを整えることで、自然な形でのブランドの浸透が期待できるでしょう。
リピーターの増加
ソーシャルボタンは情報の拡散だけでなく、自分用の保存手段としても活用されます。
例えば、後で見返したい記事を自分宛にLINEで送ったり、保存用のツールとして使ったりすることで、リピートの可能性が高まります。一度きりの訪問で終わらせず、ユーザーの手元に情報を残してもらうことは、ファンを増やす上で欠かせない要素です。
定期的に役立つ情報を発信し、それを手軽にストックできる環境を提供することで、ホームページへの愛着が深まります。結果として、困った時にまた訪れてくれるようなリピーターの獲得に繋がります。
信頼性の可視化
シェア数や反応が目に見える形で表示されていると、初めて訪れたユーザーに対して安心感を与えることができます。多くの人にシェアされているという事実は、その情報の質が高いことを裏付ける客観的な証拠になるからです。
特に専門的な内容や購入を検討している段階のユーザーにとって、他者の反応は大きな判断材料となります。活発にシェアされている様子が伝われば、サイト全体の活気が伝わり、信頼のおける情報源としての地位を確立できるでしょう。
ソーシャルボタンを活用して、誠実な情報発信とシェアの獲得を組み合わせることが、成約への確実な歩みとなります。
まとめ
ホームページ制作や運用において、ソーシャルボタンを設置するかどうかは大切な判断材料です。
XやFacebook、LINEなど、それぞれのSNSが持つ特徴を正しく理解し、自社のターゲットに合わせて最適な種類を選ぶことが求められます。最近はいらないという意見もありますが、適切な配置は拡散による認知向上やリピーターの獲得など、集客に大きなメリットをもたらします。
プラグインなども活用し、自社サイトに合った形で効果的に取り入れてください。
