WordPressのサイトヘルスは、ホームページの健康状態をチェックし、改善が必要な項目を提示してくれる機能です。ただ、サイトヘルス自体が表示されなかったり、表示された内容にどう対処すればいいか分からないケースも少なくありません。
このページでは、サイトヘルスの概要から、表示されない原因と対処法、よくある致命的な問題の解決方法までを解説します。
WordPressのサイトヘルスとは
WordPressのサイトヘルスは、ホームページのパフォーマンスやセキュリティに問題がないかを診断し、改善点を表示する機能です。
具体的には、PHPやプラグインのバージョン、サーバーの設定状況などがチェックされ、問題があれば「致命的な問題」や「おすすめの改善」といったステータスで分類されます。それぞれの項目には、ホームページへの影響と対処の方向性も示されるため、何を優先すべきかが判断しやすくなっています。
WordPress 5.2以降に標準搭載された機能で、プラグインの追加は不要です。管理画面から定期的に確認することで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
WordPressのサイトヘルスの確認方法
WordPressのサイトヘルスは、管理画面から確認できます。アクセス方法は2つあります。
ダッシュボードから確認
WordPressの管理画面にあるダッシュボードには、サイトヘルスステータスが表示されています。ここに記載されたリンクをクリックすると、サイトヘルスの詳細ページに移動できます。

ダッシュボードは管理画面を開いた直後に表示されるページなので、日常的にホームページの状態を把握したいときに便利です。
ツールから確認
管理画面の左メニューにあるツールからも、サイトヘルスにアクセスできます。

ツールメニュー内のサイトヘルスをクリックするだけで、同じページが表示されます。
WordPressにサイトヘルスが表示されない原因と対処法
WordPressのサイトヘルスが表示されない場合、主に3つの原因が考えられます。
1つ目は、ダッシュボードの表示オプションでサイトヘルスが非表示になっているケースです。ダッシュボード右上の表示オプションを開き、サイトヘルスにチェックを入れることで解決できます。

2つ目は、制作会社がWordPressの管理権限を制限しているケースです。権限が制限されていると、ツールメニュー自体が表示されません。この場合は、制作会社に相談してアクセス権限を調整してもらう必要があります。
3つ目は、WordPressのバージョンが古いケースです。サイトヘルスはWordPress 5.2以降に追加された機能のため、それより前のバージョンでは表示されません。管理画面でバージョンを確認し、古い場合は更新してください。
WordPressのサイトヘルスにある2つの種類
WordPressのサイトヘルスには、ステータスと情報という2つのタブがあります。それぞれ役割が異なるため、目的に応じて使い分けると効率的です。

ステータスは、ホームページのパフォーマンスやセキュリティに関する問題点を診断するタブです。検出された項目は「致命的な問題」「おすすめの改善」「問題のない項目」に分類され、それぞれに対処の方向性が示されます。日常的な確認では、このステータスをチェックするだけで十分です。
一方、情報は、ホームページの技術的な状態を一覧表示するタブです。PHPのバージョンやサーバー設定、使用中のテーマやプラグインの詳細が確認できます。運営者が直接操作する場面は少なく、制作会社やサーバー管理者に状況を共有するときに役立ちます。
WordPressのサイトヘルスステータスの使い方

WordPressのサイトヘルスステータスでは、検出された項目が「致命的な問題」「おすすめの改善」「問題のない項目」に分類されます。特に致命的な問題は、セキュリティやホームページの動作に直接関わるため、早めの対処が必要です。
ただし、致命的な問題の多くはサーバー設定やPHPの知識が求められるため、自分で対応するのは難しいケースがほとんどです。無理に操作するとホームページが表示されなくなるリスクもあるので、制作会社やサーバー管理者に相談することをおすすめします。
ここでは、致命的な問題として表示される代表的な項目と、その対処法を紹介します。
プラグインやテーマの自動更新が無効化されているようですが、設定が引き続き表示されるようになっています
プラグインやテーマの自動更新が無効になっている場合に表示されます。自動更新を有効にすればセキュリティ面では安心ですが、更新によってレイアウトが崩れるリスクもあります。制作会社に管理を任せている場合は、意図的に無効化していることが多いため、自己判断で変更せず、まず制作会社に確認してください。
バックグラウンド更新が想定通りに動作していません
WordPressのセキュリティ更新を自動で適用するバックグラウンド更新が、正常に機能していない場合に表示されます。サーバー設定やファイルのパーミッションが原因になっているケースが多く、自分で解決するのは難しい問題です。サーバー管理者や制作会社に状況を伝えて、設定を確認してもらってください。
WordPress.org に接続できませんでした
WordPressが公式サーバーと通信できない場合に表示されます。プラグインやテーマの更新、セキュリティ情報の取得ができなくなるため、放置は避けたい問題です。サーバーのファイアウォールや通信制限が原因になっていることが多いので、サーバー管理者に確認を依頼してください。
ファイルアップロード
サーバー側でファイルアップロードが無効になっている場合に表示されます。この状態では、管理画面から画像やPDFなどのファイルを追加できません。サーバーのPHP設定でfile_uploadsが無効になっていることが原因なので、サーバー管理者に有効化を依頼してください。
HTTP リクエストがブロックされています
WordPressが外部サービスと通信できない状態のときに表示されます。wp-config.phpでWP_HTTP_BLOCK_EXTERNALが有効になっている、または許可するホストの設定が不足していることが原因です。この設定はセキュリティ目的で意図的に行われている場合もあるため、制作会社に意図を確認したうえで対応を検討してください。
サイト訪問者へエラー表示を行う設定になっています
WordPressのデバッグモードが有効になっている場合に表示されます。デバッグモードは開発中のエラー確認には便利ですが、公開中のホームページでは、エラー内容が訪問者に見えてしまうセキュリティリスクがあります。wp-config.phpを開き、WP_DEBUG_DISPLAYをfalseに変更するか、制作会社に無効化を依頼してください。
このサイトの設定は、潜在的に誰もが参照可能なファイルにエラーを書き出します
wp-config.phpでWP_DEBUG_LOGが有効になっていると表示されます。エラー内容がログファイルに記録され、そのファイルに外部からアクセスできる状態になっている可能性があります。公開中のホームページではWP_DEBUG_LOGをfalseに変更するか、制作会社に対応を依頼してください。
サイトでループバックリクエストが完了できませんでした
WordPressが自分自身に対して送るリクエストが失敗している状態です。これが正常に動作しないと、予約投稿やプラグインの一部機能に影響が出ることがあります。サーバーの設定やプラグインの競合が原因になっていることが多いため、サーバー管理者や制作会社に調査を依頼してください。
PHP デフォルトタイムゾーンが無効です
サーバーのPHPタイムゾーン設定がWordPressの仕様と合っていない場合に表示されます。WordPressはタイムゾーンを独自に管理するため、PHPのdate.timezoneがサーバー側で個別に設定されていると競合が起きます。サーバーのphp.ini設定の修正が必要なので、サーバー管理者に対応を依頼してください。
1つ以上の必須モジュールが存在しません
WordPressの動作に必要なPHPモジュールがサーバーにインストールされていない場合に表示されます。不足しているモジュールの名前はサイトヘルスの詳細画面で確認できます。サーバー管理者に連絡し、該当するモジュールのインストールを依頼してください。
アクティブな PHP セッションが検出されました
PHPセッションが開いたままになっている場合に表示されます。この状態では、REST APIやループバックリクエストが正常に動作しない原因になることがあります。プラグインやテーマがsession_start()を使用しているケースが多いため、原因となっているプラグインの特定を制作会社に相談してください。
サイトが PHP の非常に古いバージョンで動作しています。更新してください
使用中のPHPバージョンが古く、セキュリティやパフォーマンスに問題がある場合に表示されます。PHPのバージョンアップはサーバーの管理画面から変更できますが、更新後にホームページが正常に動作しなくなるリスクもあります。事前にバックアップを取り、制作会社と相談したうえで進めてください。
更新可能なプラグインがあります
インストール済みのプラグインに新しいバージョンが公開されている場合に表示されます。古いバージョンのまま放置すると、セキュリティリスクや他のプラグインとの互換性の問題につながります。管理画面のプラグインページから更新できますが、更新前にバックアップを取っておくと安心です。
まとめ
WordPressのサイトヘルスは、ホームページのパフォーマンスやセキュリティの状態を手軽に確認できる機能です。ステータスタブで致命的な問題やおすすめの改善をチェックし、情報タブで技術的な環境を把握することで、トラブルの早期発見につながります。
サイトヘルスが表示されない場合は、表示オプションの設定や管理権限、WordPressのバージョンを確認してください。致命的な問題が表示された場合は、自己判断で操作せず、制作会社やサーバー管理者に相談したうえで対応を進めることが大切です。
