ティザーサイトとは、新しい商品やサービスの情報をあえて少しずつ公開し、お客様のもっと知りたいという期待感を高めるためのホームページです。知名度のない中小企業でも、リリース前から新サービスを知ってもらう手段として活用できますが、本番のホームページとは別に制作すると費用や更新の手間がかかります。
この記事では、ティザーサイトの基本から、中小企業がティザーサイトを制作するメリットとデメリット、今のホームページの中で費用と手間を抑えて制作する方法、集客方法、リリース日までの運用の進め方、注意点までを解説します。
ティザーサイトとは
ティザーサイトを理解するために、まずティザーという言葉の意味から確認しておきましょう。
ティザーとは、英語のtease(じらす)に由来するマーケティング手法で、商品やサービスの情報をあえてすべて見せず、断片的に公開することで、受け手の興味や期待感を引き出す手法です。映画の予告編やCMなどでも広く使われており、あえて全貌を隠すことで、もっと知りたいという気持ちを生み出す効果があります。
ティザーサイトは、このティザーの考え方をホームページに応用したもので、新しい商品やサービスの情報を少しずつ小出しにして、お客様の期待感を高めていくためのホームページです。リリース前の一定期間だけ公開し、リリース日を迎えたら本番のホームページに切り替えるのが一般的な使い方です。
一般的なホームページがすべての情報を網羅して安心感や信頼を与えるのに対し、ティザーサイトは「リリースまであと〇日」や「新商品のシルエットだけ公開」といった限定的な情報に絞って見せるのが特徴です。
あえて情報を制限することで、正式な公開日や発売日に向けてお客様の期待を育て、当日のアクセスやお問い合わせを大きく増やす土台を作ります。大手メーカーが多額の費用をかけて制作するイメージが強いですが、中小企業でも工夫しだいで費用と手間を抑えてティザーサイトを制作できます。
ティザーサイトと一緒に使われる予告の方法

ティザーはホームページだけでなく、さまざまな場面で活用されている手法です。ここではティザーサイトと一緒に使われる代表的な3つの予告の方法をご紹介します。
ティザー広告
ティザー広告とは、商品やサービスの詳細をあえて明かさず、断片的な情報だけを見せることで興味を引く広告手法です。
たとえば、商品名を伏せたまま意味深なキャッチコピーだけを掲載したり、シルエットだけのビジュアルを使ったりして、あれは何だろうと話題を生み出します。街中の看板やWeb広告、電車の中吊りなど掲載場所を問わず活用でき、正式発表の前段階で幅広い層に認知を広げられるのが特徴です。
広告で興味を持った人をティザーサイトへ案内すれば、続きの情報を見てもらうきっかけになります。
詳細が分からないからこそ受け手が自分なりに想像を膨らませ、正式発表時に答え合わせをしたくなる心理が働くため、リリース当日の反響を大きくする効果があります。
ティザー動画
ティザー動画は、本編や完成版の公開に先駆けて、ごく短いダイジェスト映像を公開する手法です。
数秒から数十秒程度の短い動画で、商品の一部や使用シーン、雰囲気だけをちらりと見せることで、続きが気になるという感情を引き出します。テキストや画像だけでは伝わりにくい質感や臨場感を届けられるため、視覚と聴覚の両方からお客様の期待を高められるのが強みです。
作ったティザー動画はティザーサイトに載せるだけでなく、ティザー広告やティザー投稿の素材としても使えるので、1本の動画をさまざまな場所で活用できます。
ティザー投稿
ティザー投稿は、自社のSNSアカウントを使って新商品やサービスの情報を段階的に発信していく手法です。
発売前にシルエット画像だけを投稿したり、カウントダウン形式で毎日少しずつ情報を解禁したりすることで、フォロワーの関心を維持できます。投稿に対するコメントやリアクションを通じてお客様の反応をリアルタイムで確認できるため、リリース前にどんなポイントへの関心が高いのかを把握する手段にもなります。
費用をかけずに始められ、ティザーサイトの更新に合わせて投稿すれば、フォロワーをティザーサイトへ呼び込めます。
中小企業がティザーサイトを制作するメリット

中小企業がティザーサイトを制作すると、新サービスのリリース前から次のようなメリットが得られます。
知名度がなくてもリリース日に向けて期待感を高められる
一つ目のメリットは、知名度がなくてもリリース日に向けてお客様の期待感を高められることです。
知名度のない中小企業の新サービスは、ある日突然公開しても気づいてもらえないことがほとんどです。
ティザーサイトで情報を一度にすべて出さず小出しにすれば、次はどんな情報が出るのだろうというワクワク感を引き出し、ブランドへの関心をじわじわと育てていけます。一度にすべてを見せるよりも、あえて一部を隠して想像力をかき立てるほうが、人々の記憶に強く残りやすくなります。
リリースまでの期間を単なる準備期間にせず、お客様の関心を高めるプロモーションの期間として活用できるのが、中小企業がティザーサイトを制作する大きなメリットです。
リリース初日の集客ゼロを防ぎ事前にお客様と繋がれる
二つ目のメリットは、リリース初日の集客ゼロを防ぎ事前にお客様と繋がれることです。
何も告知せずにいきなり新サービスのページを公開しても、最初はなかなか誰にも見に来てもらえません。事前にティザーサイトを公開し、SNSのフォローや問い合わせ窓口への連絡を促しておけば、リリースと同時にアプローチできる見込み客を確保できます。
あらかじめお客様と繋がっておけば、初日からホームページに賑わいを作ることができ、その後のスムーズな運用やサービス提供に良い影響を与えてくれます。
先行してSEO効果を蓄積できる
三つ目のメリットは、先行してSEO効果を蓄積できることです。
検索エンジンにページが認識され、検索順位が安定するまでには、どうしても一定の時間が必要になります。本番のホームページが完成してから公開するのではなく、早い段階でティザーサイトを立ち上げておくことで、リリース前から検索結果への表示を狙えます。
重要なキーワードで早めに検索エンジンにインデックスさせておけば、本番公開時にすでに検索エンジンからの流入が見込める土台を作れるため、有利なスタートダッシュを切ることが可能です。
本格的なリリース前にお客様のフィードバックを集められる
四つ目のメリットは、本格的なリリース前にお客様のフィードバックを集められることです。
開発中や準備中の段階でティザーサイトを通じて情報を一部見せることで、ターゲット層が何に興味を持っているのかを事前に測れます。たとえば、新商品のデザイン案をいくつか載せてSNSで意見を募ったり、ティザーサイトへのアクセス数や問い合わせの数で需要の大きさを予測したりすることが可能です。
この段階で得た生の声をもとに、公開直前まで内容や見せ方を調整できるため、リリース後に思っていたのと違うとお客様に思われる失敗のリスクを大幅に減らせます。限られた予算で新サービスを立ち上げる中小企業にとって、リリース前に方向性を確かめられるのは大きな安心材料になります。
中小企業がティザーサイトを制作するデメリット

中小企業がティザーサイトを制作するのはいくつかのデメリットがあります。特に限られた予算や人員で運用している場合、本来の業務に支障が出てしまう可能性も否定できません。まずは現実的な問題点を紹介します。
制作費が余分にかかり予算の負担が大きい
ティザーサイトを制作するには、本番のホームページとは別にデザインやホームページ制作の作業が必要になります。つまり一回のリリースに対して、実質二回分の費用を支払うような形になってしまうのです。
販促に回せる資金の多くを一時的な期待感を高めるためだけに使い切ってしまうと、リリース後の広告や日々の運用に回すお金が不足しかねません。
本来であれば新サービスそのものの改善や周知に充てるべき資金が、ホームページ制作だけで消えてしまうのは非常に大きな痛手となります。
公開後の切り替え作業など管理の手間が増える
ティザーサイトの役割を終えたあと、管理に手間がかかる点も無視できません。
正式なリリース日を迎えたら、ティザーサイトから本番のページへ切り替える作業が必要です。別のURLで作った場合は本番のページへ自動的に移動させる転送設定、同じURLで作った場合は中身の差し替えを、リリース当日に確実に行わなければなりません。この作業を間違えると、せっかく集めたお客様が迷子になってしまい、大きな機会損失を招く恐れがあります。
制作会社に依頼している場合は切り替え作業も任せられますが、その分の作業費がかかるうえ、リリース当日に確実に作業してもらえるよう前もって日程を調整しておく必要があります。自社で作業する場合は、専門の担当者がいないことが多い中小企業では、こうした技術的な作業が本来の販売活動やサービスの準備時間を削る原因になりかねません。
特に本番とは別にティザーサイトを用意すると、ホームページが二つ存在することになり、管理の複雑さが増してしまいます。
定期的な更新が必要になる
ティザーサイトは情報を小出しにして注目を集める手法だからこそ、リリース当日までこまめな更新が求められます。
事前に計画を立てて、決まったスケジュール通りに何度も内容を書き換えなければなりません。日々の業務で忙しい担当者にとって、本業の準備をしながらホームページの修正を続けるのは想像以上に大変な作業です。
もし更新が途絶えてしまうと、お客様の期待を裏切るだけでなく、会社への信頼を損ねてしまう可能性もあります。限られた時間の中で運用の継続にはかなりの労力が必要となります。
ティザーサイトの成功に欠かせない要素

ティザーサイトを成功させるためには、単に情報を隠すだけでは不十分です。お客様の興味を持続させ、公開日にアクションを起こしてもらうための必須要素があります。
コンセプトに合ったデザイン
デザインは商品やサービスの雰囲気を一瞬で伝えるための大切な手段です。
ティザーサイトを見た瞬間に、センスの良さや面白そうな内容を直感的に感じてもらう必要があります。本番のホームページとイメージがかけ離れないよう、コンセプトに合ったデザインでブランドのカラーや世界観を統一しましょう。
視覚的なワクワク感があれば、細かな文字情報を読み込まなくても期待値は高まります。第一印象で自分に合うコンテンツだと感じてもらうことが、再訪してもらうための第一歩です。
単におしゃれなだけでなく、ターゲット層が好む雰囲気を的確に捉えることが大切になります。
リリース日
いつ正式に公開するのかというリリース日は、必ずティザーサイトの目立つ場所に記載してください。
具体的な日程が分からないと、お客様はまた今度見ればいいかと思い興味を失い、二度と戻ってきてくれません。〇月〇日リリースとはっきり書くことで、記憶に残りやすくなり、予定を空けてもらうなどの準備を促せます。
正確な日程を示すことは、お客様からの信頼にもつながります。また、リリース日が決まっていれば自社も告知のスケジュールを組みやすくなり、当日のアクセスを集めるための準備を計画的に進められます。
サービスや商品の概要
ティザーサイトでは、すべてを隠すのではなく、どのような内容なのかというサービスや商品の概要といった最低限の情報は必要です。
正体が全く見えない状態では、お客様は興味を持つきっかけさえ掴めません。例えば、事務作業の負担を大幅に減らす新しいシステムや、長年の技術を活かして開発した新製品など、ターゲットが自分にとって必要だと直感できる一言を添えましょう。
全体像を少しだけ見せることで、自分に関係がある情報だと思ってもらうことが期待感の土台となります。どのような内容を用意しているのかを、短く分かりやすい言葉で丁寧に伝えることが大切です。
期待感を高める情報
あともう少しで詳細がわかると思わせるための、期待感を高める情報を盛り込みます。
ティザーサイトにカウントダウンタイマーを設置したり、先行予約で特典があることを予告したりするのが効果的です。また制作の裏側をチラ見せするような動画や画像を掲載するのも良いでしょう。完成品だけでなく、試行錯誤している様子や店内の準備風景などを発信すれば、お客様に親近感を持ってもらえます。
公開日まで何度もホームページを訪れたくなるような仕掛けを配置することで、当日の反響を最大化させることができます。
問い合わせ窓口
ティザーサイトには、リリース前でもお客様が連絡できる問い合わせ窓口を設けておきましょう。
ティザーサイトを見て新サービスに興味を持ったお客様の中には、リリースを待たずに詳しい話を聞きたい、導入を検討したいと考える人もいます。問い合わせ窓口がなければ、せっかく高まった関心の受け皿がなく、リリース日までに他社のサービスへ流れてしまうかもしれません。
問い合わせフォームや電話番号を載せておけば、こうした見込み客を逃さずに、リリース前から関係を作れます。
また、リリース前に届いた問い合わせの数や内容は、新サービスへの需要や、お客様がどこに関心を持っているかを知る手がかりにもなります。今のホームページの中にティザーサイトを作る場合は、既存の問い合わせフォームを使えば新しく用意する手間もかかりません。
SNSでの共有リンク
お客様が自ら情報を広めてくれるよう、ティザーサイトにはSNSでの共有リンクを整えておきましょう。
シェアボタンを設置し、手軽に拡散できるようにします。あわせて自社の公式アカウントへの誘導も欠かせません。ホームページを何度も更新するのは大変でも、SNSなら日々の準備状況を気軽に発信できます。
ファンと交流しながらホームページへと誘導する流れを作れば、公開当日の勢いをさらに加速させられます。ハッシュタグを決めておくなど、お客様が投稿しやすい環境を整えておくことも大切です。
中小企業が費用と手間を抑えてティザーサイトを制作する方法

デメリットで挙げた費用や手間は、ティザーサイトの作り方を工夫すれば抑えられます。ここでは中小企業でも取り組みやすい3つの方法を紹介します。
本番のホームページと同じドメインで作る
ティザーサイトは、リリース後に公開する本番のホームページと同じドメインで作りましょう。
別のドメインで作ると、ドメインやサーバーの契約が新たに必要になるうえ、リリース日には本番のページへ転送する設定も欠かせません。転送したあとも、使わなくなったドメインをどう扱うかという管理が残ります。
新サービスを今のホームページの中で紹介する場合は、今のホームページに新サービスのページとしてティザーサイトを作り、リリース日には同じURLのまま中身を本番の内容に差し替えます。新しいドメインで専用のホームページを作る予定がある場合も、ティザーサイトを最初からそのドメインで作っておけば、リリース日にそのまま本番のホームページへ切り替えられます。
同じドメインのまま公開を続けられるので、ティザー期間に検索エンジンから得た評価や、SNSや販促物で広めたURLも、そのまま本番で生かせます。制作会社に依頼している場合も切り替えの作業が少なくなり、制作費を抑えられます。
ティザーサイトは1ページにまとめる
ティザーサイトは、複数のページを作らず1ページにまとめましょう。
ティザーサイトに載せるのは、リリース日やサービスの概要、期待感を高める情報など、限られた情報です。ページを分けるほどデザインや制作の作業が増えて制作費がかさみ、どの情報をどのページに載せるかを決める手間もかかります。1ページにまとめれば、制作費を抑えられるうえ、載せる情報も絞り込みやすくなります。
訪問者にとっても、1ページで必要な情報がすべて分かるほうが、ページを行き来する必要がなく、リリース日や問い合わせ窓口も見落としにくくなります。デザインやパーツは本番のホームページのものを流用すれば、さらに制作費を抑えられます。
こまめな情報発信はSNSに任せる
ティザーサイトで少しずつ情報を公開していくといっても、ページそのものを何度も更新する必要はありません。こまめな情報発信は、自社のSNSアカウントに任せましょう。
ページを更新するたびに文章や画像を差し替えたり、制作会社に依頼したりしていては、手間も費用もかさみます。ティザーサイトにはリリース日やサービスの概要など、リリースまで変わらない情報を中心に載せておき、準備の様子や新しく解禁する情報はSNSで発信すれば、更新の負担を大きく減らせます。
ティザーサイトの更新は、大きな情報を解禁するタイミングに絞れば十分です。カウントダウンタイマーのように自動で表示が変わる仕組みを入れておけば、ページを更新しなくても動きのあるティザーサイトにできます。
ティザーサイトの集客方法

ティザーサイトは公開しただけでは見てもらえないので、リリース日までに人を集める工夫が必要です。当社はこれまで数社のティザーサイトを制作してきましたが、制作を始めたころの経験から集客対策の大切さを学び、その後は集客対策までしっかり行うことで、期待通りの効果を出せています。ここでは中小企業でも取り組みやすいティザーサイトの集客方法を紹介します。
今のホームページのトップページやお知らせで案内する
まず活用したいのが、今のホームページです。トップページやお知らせに新サービスの予告を載せ、ティザーサイトへのリンクを設置しましょう。
今のホームページには、すでに自社に興味を持っているお客様や取引先が訪れています。新サービスの情報を最も届けやすい相手なので、新しく集客の仕組みを作らなくても、最初の訪問者を確保できます。トップページの目立つ場所にバナーを置いたり、関連するサービスのページからリンクしたりすれば、より多くの人の目に触れます。
新しいドメインでティザーサイトを作る場合も、今のホームページからリンクを張っておけば、既存の訪問者をそのまま案内できます。
既存のお客様や取引先にメールで知らせる
既存のお客様や取引先には、メールで直接ティザーサイトを案内しましょう。
取引のある相手は自社への信頼があるので、新サービスの予告にも目を通してもらいやすく、知名度がなくても確実に情報を届けられます。メールマガジンを配信している場合はその中で紹介し、配信していない場合も、日頃やり取りしている相手への連絡に一言添えるだけで十分です。
既存のお客様が新サービスに興味を持てば、周りの人に紹介してもらえる可能性もあります。リリース前から関係のある相手に知らせておくことが、初日の集客の土台になります。
SNSや広告からティザーサイトへ誘導する
自社のSNSアカウントや広告から、ティザーサイトへ誘導する方法もあります。
SNSでは、新しい情報を解禁する投稿にティザーサイトへのリンクを添えておけば、続きを知りたい人をそのまま案内できます。広告を使う場合は、ターゲットや地域を絞って配信できるWeb広告を選べば、少ない予算でも新サービスに関心を持ちそうな人にティザーサイトを見てもらえます。
SNSの投稿や広告は、ティザーサイトと同じデザインやキャッチコピーでそろえておくと、訪れた人が迷わず内容を理解できます。
チラシや名刺などの販促物にQRコードを載せる
店舗や営業活動でお客様と接する機会がある場合は、チラシや名刺などの販促物にティザーサイトのQRコードを載せましょう。
店頭で配るチラシや商談で渡す名刺、商品に同封するカードなどにQRコードがあれば、興味を持った人がその場でスマートフォンからティザーサイトを見られます。URLを手入力してもらう必要がないので、直接会ったお客様もティザーサイトへ案内しやすくなります。
本番と同じURLで作っていれば、リリース後も同じQRコードのまま本番のページへ案内できるので、販促物を刷り直す必要もありません。
プレスリリースで新サービスの予告を配信する
新サービスの発表を、プレスリリースとして配信する方法もあります。
プレスリリース配信サービスを使えば、中小企業でもメディアや業界関係者に向けて新サービスの予告を届けられます。ニュースサイトに掲載されれば、自社のホームページやSNSだけでは届かない層にもティザーサイトを知ってもらえます。
配信する際は、プレスリリースの中にティザーサイトのURLとリリース日を必ず入れておきましょう。続報はティザーサイトで公開すると伝えておけば、プレスリリースを読んだ人がティザーサイトを訪れるきっかけになります。
ティザーサイトをリリース日まで運用する進め方

ティザーサイトは、公開してからリリース日までの運用しだいで成果が変わります。ここでは公開前の計画からリリース日までの進め方を紹介します。
リリース日から逆算して公開する時期を決める
まずは、リリース日から逆算してティザーサイトを公開する時期を決めましょう。
大手企業のティザーサイトには、正式発表の数日前から1〜2週間前に公開されるものもあります。ただし、これはすでにファンがいて、公開した瞬間に人が集まる場合の話です。知名度のない中小企業の新サービスは、ティザーサイトを知ってもらい、期待感を育てていくまでに時間がかかるので、余裕を持って早めに公開する必要があります。
公開時期を決める際は、ティザーサイトの集客にかかる準備も含めて考えましょう。チラシなどの販促物の印刷やプレスリリースの配信、既存のお客様へのメールなどは、ティザーサイトの公開に合わせて動けるよう、前もって段取りを決めておくと慌てずに済みます。
公開する情報の順番とスケジュールを決める
公開する時期が決まったら、リリース日までにどの情報をどの順番で公開していくのかを決めます。
最初からすべてを見せてしまうと、リリース日までお客様の関心が続きません。たとえば、公開直後は新サービスのコンセプトとリリース日だけを載せ、途中で特徴や使用シーンを少しずつ解禁し、リリース直前に料金や先行特典を発表するといった流れにすると、何度も見に来てもらうきっかけを作れます。
情報を解禁する日をあらかじめスケジュールにしておけば、ティザーサイトの更新とSNSでの発信のタイミングもそろえやすくなり、準備に追われて更新が途絶える心配も減らせます。
お客様の反応を見て見せ方を調整する
ティザーサイトを公開したら、お客様の反応を確認しながら見せ方を調整していきましょう。
アクセス解析でティザーサイトへの訪問数やどこから訪れたのかを確認すれば、どの集客方法が効果を上げているのかが分かります。SNSの投稿へのコメントやリアクション、問い合わせ窓口に届いた質問の内容からは、お客様がどの点に関心を持っているのかが見えてきます。
反応がよい情報は次の解禁で詳しく伝え、反応が薄い情報は伝え方を変えるなど、リリース日までに調整を重ねることで、当日に向けて期待感を高めていけます。
リリース日に中身を差し替えてSNSなどで告知する
リリース日を迎えたら、ティザーサイトの中身を本番の内容に差し替え、新サービスの公開をSNSなどで告知します。
差し替えたことを知らせなければ、ティザー期間に興味を持ってくれたお客様が気づかないままになってしまいます。SNSでの告知に加えて、今のホームページのトップページやお知らせ、既存のお客様へのメールなど、ティザー期間に使った経路で同じように知らせれば、期待して待っていたお客様をリリース当日に呼び込めます。
リリース当日の告知の文章や画像はあらかじめ用意しておき、差し替えと同時に発信できるようにしておくと、公開直後の勢いを逃さずに済みます。
ティザーサイトを活用する際の注意点

ティザーサイトを活用する際は、ただ情報を隠せばいいわけではありません。やり方を間違えると、お客様にストレスを与えてしまい、逆効果になる可能性もあります。期待を成果につなげるために、特に気をつけるべき注意点を紹介します。
ティザー期間の集客は短期間で効果の出る方法を選ぶ
ティザー期間の集客は、短期間で効果が出る方法を選びましょう。
ティザーサイトを公開している期間は、長くても数ヶ月ほどです。SEOは検索エンジンに評価されて検索順位が上がるまでに時間がかかるので、ティザー期間の集客方法としてはほとんど期待できません。リリース前から評価を積み上げておく意味はありますが、ティザー期間に人を集める方法とは分けて考える必要があります。
SNSも同じで、これまで運用した経験がなく、フォロワーがいない状態から始めると、短い期間で多くの人に見てもらうのは難しいのが現実です。新しくアカウントを作ること自体は無駄になりませんが、ティザー期間の集客の柱にするのは避けたほうが安全です。
集客の中心にしたいのは、今のホームページの訪問者や既存のお客様、取引先など、すでに自社とつながっている経路です。こうした経路なら公開したその日から情報を届けられるので、ティザー期間が短くても成果につながりやすくなります。
ただし、既存のお客様や取引先は、ティザーサイトがなくても新サービスを知らせられる相手です。
ティザーサイトの効果を大きくするには、自社の状況に合わせて、SNS広告やWeb広告などでまだ自社を知らない見込み客を集めることも大切です。当社がこれまで制作したティザーサイトでも、自社を知らない見込み客を集められたことが、成果につながる大きな要因になりました。
出し惜しみで興味をそいでしまわない
じらして期待を高めようとするあまり、肝心の商品・サービスの内容やメリットまで隠しすぎてしまうのは禁物です。
情報の出し惜しみによって、何に役立つのかが全く分からない状態になってしまうと、お客様は興味を持つ前にページを閉じてしまいます。あくまでお客様の抱える悩みを解決できるという一番大事な情報はしっかりと伝えつつ、詳細な仕様や全貌を段階的に見せていくというバランスを意識しましょう。
自分に関係がある情報だと思ってもらえなければ、どれほど巧妙に隠しても期待感は育ちません。
期待値を上げすぎてハードルを高くしすぎない
過度な演出や大げさな告知で期待値を上げすぎてしまうと、実際のリリース時に思っていたほどではなかったとガッカリされるリスクがあります。
自らハードルを高くしすぎないよう、等身大の良さを伝えていくことが大切です。一度でも期待外れという印象を与えてしまうと、その後の信頼を取り戻すのは容易ではありません。
期待感を煽ることに終始せず、提供するサービスがどのようにお客様の役に立つのかという事実に即して、誠実に魅力を伝えていくことが長く愛されるための重要なポイントとなります。
確実に守れるリリース日を載せる
ティザーサイトに載せるリリース日は、準備が確実に間に合う日にしましょう。
リリース日をはっきり載せることは期待感を高めるうえで欠かせませんが、その日付を延期すると、楽しみに待っていたお客様をがっかりさせてしまいます。一度延期すると、次に示した日付も信用してもらいにくくなり、新サービスだけでなく会社そのものへの信頼を損ねかねません。
リリース日を決める際は、サービスの準備だけでなく、本番のページの原稿や画像の用意、差し替え作業の日程なども含めて、余裕のある日を選びましょう。準備の遅れが心配な場合は、ティザーサイトを公開する前にスケジュールを見直し、確実に守れる日付が決まってから公開することが大切です。
まとめ
ティザーサイトとは、新しい商品やサービスの情報を少しずつ公開し、リリース前からお客様の期待感を高めるためのホームページです。知名度のない中小企業でも、新サービスを事前に知ってもらい、リリース初日の集客ゼロを防ぐ手段として活用できます。
本番とは別に制作すると費用や切り替え作業、更新の手間がかかりますが、本番のホームページと同じドメインで1ページにまとめて作り、こまめな情報発信をSNSに任せれば、負担を抑えられます。
ティザー期間の集客は、今のホームページや既存のお客様など、すでにある経路を中心にしながら、自社の状況に合わせてSNS広告やWeb広告でまだ自社を知らない見込み客を集めることが大切です。
この記事を参考に、新サービスのリリースに向けたティザーサイトの活用を検討してください。
