- 2022.10.15
成果報酬でホームページを制作しない理由
当社は、大阪のWebサイト制作会社であり、クライアント利益を追求しています。
そのように提案をしていると、まれに「成果報酬で仕事を依頼できないか」とご相談をいただきます。
昔は行っていましたが、現在では、成果報酬でホームページ制作はお受けできず、理由をご紹介したいと思います。
成果報酬型ホームページ制作とは
成果報酬のホームページ制作とは、問い合わせや商品購入など、結果に応じて支払いが発生し、初期費用は0であるケースがほとんどです。
例えば、企業やサービスサイトであれば、お問い合わせ数が1本あたりいくらか。
ネットショップであれば、お客さまの利益率から、このカテゴリーごとに何%というような成果報酬額の定め方をします。
昨今、相見積相手などの見積書を確認すると、大阪のホームページ制作金額相場としては、50万円と100万円、200万円以上の3グループがあると思います。
成果報酬では、この初期費用を支払う必要はありません。
しかし、まったく無料というケースはほとんどなく、レンタルサーバーとドメイン費用は請求されるケースがほとんどです。
ただし、レンタルサーバーとドメインの金額は、かなり安くなっていて、年間2万円前後が多いと思います。
ホームページ制作料金は、初期投資と言われています。
クライアントが心配する内容が、公開しても、まったく効果が出なかった場合、初期投資した分を回収できないではないでしょうか。
このような場合に、初期費用が無料になり、安心できると思いますが、以下で理由をご紹介しますが、弊社ではお受けしていません。
成果報酬でホームページを制作するメリット
成果報酬でホームページを制作するメリットは、先行投資をしなくても良いという点です。
ホームページを制作する目的は、さまざまありますが、これまでの経験で言えば、「新規開拓ツールとして利用したい」がもっとも多いです。
そして先述している通り、昨今の料金は、安くても50万円、一般的に100万円、高いと200万円以上がかかります。
これだけ先行投資を行って、もし結果が出なければ、大きな損失となってしまい、回避できるのが成果報酬です。
もちろん、原価がかかるレンタルサーバー代やドメイン代は請求されると思いますが、それ以外コストはかかりません。
そして、結果が出れば、提案段階で定められた金額を支払う流れになります。
もし、初期投資を少しでも下げたいとお考えであれば、成果報酬型ホームページ制作は、非常に良い手段であると思います。
成果報酬でホームページを制作しない理由
上記のようにクライアントメリットが大きく、さらには当社も成果を追求したホームページを制作していますが、現在サービスを辞めています。
その理由は、現仕様において、成果報酬というスタイルは失敗する可能性が非常に高いからです。
では、なぜ失敗してしまうケースが多いかをご紹介します。
納期が長くなる
サービスを提供しているころから、結構ありましたが、成果報酬でホームページを制作する際に、外注を使うことができません。
もちろん、外注を使わなければ良いと考えられる方もいると思いますが、常に当社内にリソースが余っているわけではありません。
そのため、公開まで、すなわち納期が比較的長くなる傾向があり、複数ある通常案件で、間時間を使って作業が行われます。
サービス提供をしていたころから問題点ではありましたが、外注を使えないというのも、辞めた理由の一つになっています。
SEO効果を出しづらい
提供を辞めた最大の理由は、現在のSEOは成果報酬というスタイルでは、良い結果にぜったにならないという点があります。
従来は、ホームページを公開した後、サテライトサイトを制作し、そこから被リンク対策を行っていたのです。
もちろん、闇雲ではなかったですが、無料ブログや無料サイトツールを利用して、クライアントサイトと似たテーマから被リンクを行っていました。
確かに、昔から被リンクは駄目だとは言われてましたが、それでも2021年6月に開催されたグーグルコアアルゴリズムアップデートまでは同テーマであれば、検索順位が高まっていました。
2021年6月になるグーグルコアアルゴリズム以降どうなったかと言うと、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングが被リンクの価値を判断するようになりました。
被リンク価値を判断、すなわち精査がかなり厳しくなっています。
あくまで経験則からですが、クライアント、あるいは自社サイトについている被リンクの8割くらいが無効化されていると判断して良いでしょう。
この無効化を解除するために、さまざまな対策を行ってみましたが、どうやっても解除することができず、成果報酬サービス自体を辞めることにしています。
もちろん、ホームページ制作だけではなく、同タイミングで、成果報酬SEOもサービスを終了しています。
では、被リンク効果が弱くなった半面、何を評価するようになったかと言うと品質です。
検索エンジンが評価する品質の基準はいくつかありますが、基本的には以下が大切だと言われています。
- テーマに沿った新規ページ作成
- タイトルに対して詳しいページへリライト
- 不要なページを削除
- 内部リンク充実
全体的なテーマからぶれずに新規ページを作成し、タイトルに対して詳しくするためにリライト、そして内部リンクが張り巡らされている状態を検索エンジンは評価します。
実際に、これらを当社が行うことは不可能です。
当社はあくまで、ホームページ制作は専門家ですが、お客さまの業種では素人と変わりありません。
そのため、最大の流入経路であったSEOを失ったため、成果報酬がビジネスとして成立しなくなり、サービス提供を辞めることとしました。
その他の集客ルート
もちろん、SEOだけを考えているわけではなく、SEOが駄目なら他の集客ルートを試してみようと思っています。
そこで利用したのが、ソーシャルメディアになるツイッターとリンクトインです。
実際に、弊社はツイッターとリンクトインで高い結果を出している経験があるため、ある程度は運用法を理解をしています。
しかし、ある実績のクライアントで試してみましたが、やはりお客さまの業界に関する投稿を行うことができませんでした。
ソーシャルメディアは、SEOの何倍も流入数を獲得が難しくなっています。
と言うのも、SEOみたいに、機械的な判断ではなく、本当に人が見て良い投稿でなければ、流入数が稼げません。
さらには、流入した後、すなわち入口ページの品質が高くなければ、単に直帰者数を増やしてしまうだけです。
言い訳ではありませんが、当サイトは、一時期ソーシャルメディアを使って、1日に80人以上を獲得してきた経験があります。
また、ソーシャルメディア運用レクチャーで、クライアントを成功へと導いた実績があります。
ただ、自社でクライアントのソーシャルメディアアカウントを運用するという点においては、専門性が足りず、良い結果を得れませんでした。
お客さまの本気度
最後に、お客さまの本気度が、かなり低くなる傾向があります。
ホームページ制作自体は、基本的には完全無料です。
そのため、「取り敢えずこれでいいかな」と原稿を出されてしまう傾向が多くありました。
従来であれば、それでも、被リンク本数を稼ぐことで、訪問者数が稼げていましたが、現在ではそれができません。
そのため、主に集客についてですが、現在の仕様では、ほぼ成果を出すことができないと判断をしております。
成果報酬でホームページを制作したい理由
成果報酬でホームページ制作をご検討の方は、再度理由を明確にして業者選定を行うと良いでしょう。
実際に、新規受付はしていませんが、現在でも受けている案件が5サイトほどあります。
それらの案件については、クライアントもしっかりとサイト更新作業を行っています。
具体的に、クライアントが行っている内容は以下です。
- 毎日1記事を新規作成
- 週1記事をリライト
- たまに被リンク
実際に、BtoBサイトであれば、月間に60本以上の問い合わせを獲得しています。
さらには、ネットショップでは、年商1億を超えているため、ネットショップを買取れないかと相談をしています。
現在では、かなり集客難易度が高くなっているように感じます。
そして、その集客を成功へと導けるのは、クライアントだけであり、業者が作った原稿では、SEOはもちろん、ソーシャルメディアでも成功しません。
なぜ、成果報酬を利用したいかを考えて、そして丸投げではなく、自社で行える内容を明確にしていきましょう。
単に、初期投資を抑えたいという理由であれば、昨今では、格安になるサブスクでのホームページ制作サービスを利用する方が良いと思われます。
そのホームページを使って、どうなりたいかを再検討し、具体的な対策法を明確にすることこそが、希望を100%叶える手段になります。
成果報酬でホームページを制作してくれる会社
最後に、成果報酬でホームページを制作してくれる会社をご紹介します。
現在取引のあるWebサイト制作会社では行っておらず、ネットを使って調べたのですが、大阪に限定すると企業が見当たらず、全国でご紹介をいたします。
また、全国としても少し少ないですが、完全初期費用無料に絞ってご紹介をしていますので、ご理解をお願いします。
今後調べてみて、見つかれば、どんどん追加していきたいと思います。
LOOSEY株式会社
福井県鯖江市にある業者です。
サーバーやドメイン費用も完全無料になっていて、本当にコストをかけずに、ホームページを公開できます。
また、サポートなどもしっかりと行ってくれるようで、成果報酬でホームページを制作したいという企業は一度問い合わせをして見てはいかがでしょうか。
株式会社桑原敬事務所
福岡県太宰府市にある業者です。
成果報酬型ホームページ制作には、いくつかプランがあり、初期費用によって報酬額が違ってくるようです。
創業が2003年になっていて、かなりしっかりとしたWebサイト制作会社であると思われ、候補の一社としては抑えておきたい会社だと思います。
株式会社デザイントランスメディア
福岡と東京、名古屋に事務所を構える業者です。
単にホームページを制作するだけではなく、写真撮影やメルマガ配信までトータルで依頼ができるようです。
そのため、クライアントメリットとしては、もちろん打ち合わせは行う必要があると思いますが、ほとんどサイト運営労力とコストをかけずに成果を出せるようになっています。
社員数は不明ですが、3つも事務所を構えていて、かなりしっかりとしたWebサイト制作会社であると予測されます。
気になるポイントとしては、規模が大きい業者であり、成果報酬割合が高いかも知れず、気になる方はお問い合わせをしてご確認ください。