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サイト内検索にnoindexを設定すべき理由とWordPressでの設定方法
サイト内検索の結果ページをnoindexにすべきか悩むケースは少なくありません。意図しないページが検索エンジンにインデックスされることで、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、サイト内検索にnoindexを設定すべき理由と、WordPressサイトでの設定方法を解説します。
目次
サイト内検索にnoindexを設定すべき理由
サイト内検索の結果ページをそのままインデックスさせていると、SEOにおけるさまざまな問題を引き起こす可能性があります。ここでは、noindexを設定すべき理由を解説します。
重複コンテンツやカニバリが発生する
サイト内検索の結果ページは、ユーザーが入力する語句に応じて動的に生成されるため、内容が既存の固定ページやブログ記事と重複することがあります。検索エンジンがこうした重複を検出すると、どのページを優先して評価すべきか判断できず、コンテンツの価値が分散してしまう可能性があります。
さらに、過去には外部のスパマーが検索結果ページに対して意図的に被リンクを行い、検索エンジンに価値あるページと誤認させようとするケースが多く見られました。
その結果、無数の検索結果ページがインデックスされてしまい、本来上位に表示されるべきページの順位が下がる、いわゆるカニバリゼーションが発生するリスクが高まります。
意図しないページが検索上位に表示されると、ユーザー体験が損なわれるだけでなく、コンバージョンの機会を逃す要因にもなります。
一時的にSEO効果が出てもすぐに検索順位が落ちる
検索結果ページが大量にインデックスされると、一時的にサイト全体のページ数が増え、検索エンジンからの評価が高まったように見えるケースがあります。実際に、スパマーなど外部から意図的に被リンクを受けた検索結果ページがインデックスされ、一時的に検索流入が増えるといった現象が発生することもありました。
しかし、こうした状況は検索エンジンから見ると不自然であり、Googleのアルゴリズムはこのような構造をスパムと判断するよう進化しています。その結果、初期に得られたSEO効果は長続きせず、やがて検索順位が急落したり、サイト全体の評価が下がるといったリスクが高まります。
SEOを考えるなら、検索結果ページにはnoindexを設定し、無駄なインデックスを避けることが重要です。
WordPressのサイト内検索をnoindexに設定する方法
WordPressでは、サイト内検索の結果ページをnoindexに設定することで、検索エンジンからの評価低下を防ぐことができます。ここでは、設定方法を紹介します。
function.phpを編集する
コードを直接書いて対応したい場合は、テーマ内のfunctions.phpファイルに条件分岐を追加して、検索結果ページだけにnoindexを設定する方法があります。以下はその一例です。
function add_noindex_to_search() {
if (is_search()) {
echo '<meta name="robots" content="noindex,follow">';
}
}
add_action('wp_head', 'add_noindex_to_search');
このコードを追加すると、検索結果ページにのみnoindexタグが挿入され、インデックス対象から外れるようになります。ただし、テーマのアップデートで上書きされる恐れがあるため、子テーマに追加するか、アップデート前にバックアップをとっておくのが安全です。
コード編集に慣れていない場合は、無理に作業せず、プラグインを活用する方法が適しています。
プラグインで実装する
コードを書かずに対応したい場合は、SEO系プラグインを使って検索結果ページにnoindexを設定することができます。代表的なプラグインにはAll in One SEOやYoastSEOなどがあります。
たとえば、All in One SEOの場合は、管理画面の検索の外観設定から検索結果ページのインデックスなしにチェックを入れるだけで対応が完了します。プラグインを使えばテーマ更新の影響を受けずに設定を保持できるため、運用面でも安定しています。
特に複数人でサイトを管理している場合や、SEO設定の管理をビジュアルで行いたい場合には、プラグインの方が安全かつ効率的です。
まとめ:サイト内検索にnoindexを設定して検索順位を守ろう
サイト内検索の結果ページをそのままインデックスさせていると、重複コンテンツやカニバリゼーションの発生、さらには外部からの不自然な被リンクによる評価の分散など、SEOにおけるリスクが高まります。
一時的に検索流入が増えるように見えても、長期的には検索順位の低下やサイト全体の評価ダウンにつながるおそれがあります。
こうしたトラブルを避け、検索順位を安定的に維持するためには、検索結果ページにnoindexを設定することが有効です。特にWordPressを利用している場合は、functions.phpの編集やSEOプラグインの活用によって、比較的簡単に対応できます。
SEOの健全性を保つためにも、早めの対策をおすすめします。