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コピーコンテンツとは?転載によるSEOリスクと判断基準、防止策

Webサイトの文章が他と同じだと、検索順位に悪影響を及ぼします。検索エンジンからコピーコンテンツと判断されると、順位の低下やインデックス削除につながるため注意が必要です。

このページでは、コピーコンテンツのSEOリスクや判断基準、チェック方法と防止策について解説します。

コピーコンテンツとは

コピーコンテンツとは、すでに他のページで公開されている内容と同じ、または極めて類似している文章を含むコンテンツのことを指します。他人のサイトからの転載はもちろん、自社内で使い回した文章も対象です。

検索エンジンは、コンテンツが他の情報をコピーして作られているかどうかを重視しており、文章構成や表現が他ページと一致・酷似している場合はコピーと判断されます。コピーコンテンツはオリジナルの価値がないと見なされ、検索順位の低下やインデックス削除といったSEO上のマイナス評価を受けることになります。

なお、混同されやすい言葉に重複コンテンツがありますが、これはサイト構造やCMSの仕様、同じ内容を意図せず複数ページで扱った場合など、技術的・運用的な要因で同一または類似の内容が複数のURLに存在する状態を指します。

コピーコンテンツが他の情報を流用した内容の問題であるのに対し、重複コンテンツは仕組みや管理の問題に起因することが多く、検索エンジン側もその違いを考慮して評価を行います。重複コンテンツについて詳しくは、重複コンテンツとは?のページをご覧ください。

コピーコンテンツの状態

コピーコンテンツと判断されるのは、文章や構成が他と酷似しているだけでなく、その使われ方や意図によっても左右されます。ここでは、検索エンジンがコピーとみなす典型的なケースを紹介します。

自社サイトと他社サイトは問わない

コピーコンテンツというと、他人のサイトを丸ごとコピーするような行為を想像しがちですが、実際には自社サイト内での文章の使い回しも対象になります。

たとえば、複数のサービスページでまったく同じ紹介文を使っていたり、別ページで再利用した文章が多かったりすると、検索エンジンはそれをコピーコンテンツと判断する可能性があります。

検索エンジンは、どのサイトが書いたかよりも同じ情報が複数存在しているかどうかを基準に評価を下します。そのため、自分で書いた文章であっても、複数のページで同じものを流用すれば、オリジナルとは見なされなくなり、SEO上のマイナス評価につながることがあります。

明確な悪意があると判断できる

検索エンジンが特に厳しく対処するのは、他サイトからの情報をコピーし、それをあたかも自分のコンテンツとして公開しているケースです。

語尾を少し変える、言い回しを入れ替える、単語を言い換えるなど、表面的に加工しても実質的な中身が同じであれば、検索エンジンはそれを容易に検出し、コピーコンテンツと見なします。

また、他人のコンテンツを流用して意図的にSEO順位を上げようとする行為は、Googleのガイドラインに明確に違反しており、手動ペナルティや検索結果からの除外といった厳しい処置を受けることがあります。

見た目だけを変えても中身が変わっていなければ、悪意があると判断されても不思議ではありません。

コピーコンテンツの転載によるSEOリスク

コピーコンテンツは、検索エンジンから倫理性・品質に問題のあるコンテンツとみなされるため、SEO上の大きなリスクにつながります。ここでは、Googleによってどのような不利益が生じる可能性があるかを解説します。

Googleペナルティの対象になる

他サイトの情報を転載したコンテンツや、明らかに模倣と判断できるページは、Googleの品質ガイドラインに違反するため、手動ペナルティを受ける可能性があります。

手動ペナルティとは、Googleの検索品質チームが目視で内容を確認し、ガイドライン違反と判断した場合に与えられる制裁です。ペナルティを受けたページは、検索結果から完全に除外されてしまいます。さらに、ドメイン全体の評価が低下することもあるため、他のページの検索順位にも影響が及ぶ可能性があります。

一度ペナルティを受けると、修正しても評価が回復するとは限らず、検索流入の大幅な減少につながります。

検索順位が下がる

コピーコンテンツを含むページは、検索エンジンから価値の低いコンテンツと判断されやすくなります。その結果、該当ページだけでなく、サイト全体の評価が下がり、検索順位の低下につながります。

特に、競合と似た内容のページが多いサイトや、他ページと重複している箇所が目立つサイトでは、検索上位に表示されにくくなります。検索順位が下がるとクリック率やアクセス数も落ち込み、最終的にコンバージョンにも悪影響を及ぼすため、早めの対策が必要です。

コピーコンテンツの判断基準

コピーコンテンツと見なされるかどうかは、検索エンジンがその内容をどの程度別物と認識できるかにかかっています。ここでは、Googleがコピーと判断する代表的な基準を紹介します。

コピー元と完全一致している

最も明確にコピーコンテンツと判断されるのが、他サイトや自サイト内のテキストと文章が一字一句同じであるケースです。特に、段落単位でのコピペや、見出しごとの構成まですべてが一致している場合は、機械的な検出も容易であり、検索エンジンからの評価は大きく下がります。

このようなコンテンツは、情報の独自性が一切ないと判断されるため、インデックスされなかったり、検索順位が極端に落ちたりするリスクがあります。仮に引用の意図があっても、引用元の明記がなく、内容がそのままであればペナルティの対象になる可能性があります。

ですをますに変えているだけも含まれる

一見オリジナルに見せかけるために、ですやますを変える、語尾を修正する、単語を一部言い換えるといった表面的な変更だけで済ませた場合でも、検索エンジンはそれを容易に見抜きます。

文の構造や意味内容が同じであれば、形式上の修正だけではコピーコンテンツの回避にはなりません。Googleのアルゴリズムは、文脈や意味の一致も精度高く判別できるようになっており、見た目の違いでは評価をごまかせません。

このような偽装オリジナルはむしろ悪質と判断されることもあるため、コンテンツを作成する際は、言い換えではなく実質的な内容の違いを意識することが重要です。

コピーコンテンツのチェックツール

自分のWebサイトがコピーコンテンツになっていないか心配な場合は、専用のチェックツールを活用するのが効果的です。ここでは、無料または一部無料で利用できる代表的なツールを紹介します。

CopyContentDetector

CopyContentDetectorサイトの画像

CopyContentDetectorは、株式会社ニューシステムクリエイトが提供する日本語対応のコピーコンテンツチェックツールです。25文字以上4,000文字以下の文章を対象に、他サイトとの一致箇所を検出できます。

無料で複数回利用でき、詳細画面では、どの文がどのWebサイトと一致しているのかが色分け表示されるため、可視性も高く実用的です。

特に日本語の文章に対応している点が強みであり、SEO対策や外注原稿の品質確認にも広く使われています。類似率の数値も表示されるため、どの程度の被りがあるかの判断材料になります。

こぴらん

こぴらんサイトの画像

こぴらんは、個人開発者が運営する軽量なコピーチェックツールです。Yahoo!とGoogleにインデックスされているWebページを対象に、コピー&ペーストされた文章がどの程度一致するかを検出します。シンプルな設計と使いやすさが特徴で、結果もわかりやすく表示されます。

初心者でも直感的に操作できる設計になっており、文章を貼り付けて検索するだけで使えます。日本語コンテンツ向けの簡易チェックツールとして便利です。

Copyscape

Copyscapeサイトの画像

Copyscapeは、英語圏を中心に世界的に使われているコピーコンテンツチェックツールです。URLを入力するだけで、そのページと類似するコンテンツが他のWeb上に存在するかをスキャンしてくれます。

盗用検出や継続監視機能もあり、有料プランではコピー検出時に通知を受け取ることも可能です。特に国際的な情報発信や、英語コンテンツを扱うWebサイトと相性が良く、国内外のコピー対策に役立つツールです。

コピーコンテンツの防止策

自分のWebサイトが他者にコピーされないようにするためには、事前に対策を講じておくことが重要です。ここでは、比較的すぐに取り入れやすい実践的な防止策を紹介します。

著作権表示を行う

まず基本となるのが著作権表示です。フッターやページ下部に© 2025 ○○株式会社などの表記を入れることで、自社コンテンツに対する権利を明示できます。これにより、コピーした側が知らなかったと言い逃れできない状況をつくることができ、法的主張の下地になります。

著作権は表記がなくても自動的に発生しますが、明示しておくことでトラブルを未然に防ぎやすくなります。

JavaScriptで右クリックを禁止する

JavaScriptを使えば、ページ上での右クリック操作を制限することができます。これにより、安易にコピー&ペーストされるリスクを多少なりとも軽減できます。

とはいえ、完全な防止にはなりませんし、ユーザーの利便性を損なう可能性もあるため、導入には慎重さが求められます。対策の一つとして導入する価値はありますが、他の方法と組み合わせて使用するのが現実的です。

コピーされればDMCA通報を行う

万が一、他のサイトに自社のコンテンツがコピーされて掲載されてしまった場合には、Googleに対してDMCA違反の申し立てを行うことができます。

Googleはこの通報に基づき、該当ページを検索結果から削除する対応を行います。DMCA申請は正当な権利を守る強力な手段ですが、誤報や濫用があった場合には逆にペナルティを受ける可能性もあるため、あくまで事実関係をしっかり確認したうえで利用すべきです。

コピーコンテンツに関するよくある質問

コピーコンテンツに関しては、SEO初心者の方からよく寄せられる疑問があります。ここでは、特に多い質問に絞って、実際の検索エンジンの評価基準や実務上の判断について解説します。

SEO効果が下がらないケースもありますか?

一時的には検索順位が維持される場合もありますが、長期的にはほぼ確実にSEO効果が下がります。コピーコンテンツとみなされたページは、継続的な検索順位の維持や上位表示が難しくなり、Googleによって検索結果から除外されることもあります。

検索エンジンは、独自性がなくユーザーの役に立たないと判断したページに対して、段階的に評価を下げていくため、短期的に影響が見られないからといって安心はできません。継続的にオリジナルな内容を提供し続けることがSEOでは不可欠です。

コピーサイトはバレますか?

コピーサイトは必ず発覚します。たとえ目視での確認が難しくても、Googleなどの検索エンジンは高度なアルゴリズムで文脈・構造・類似度を判定し、コピー元とコピー先の関係性を把握できます。

また、実際の制作者が検索エンジンで自分の文章を検索した際に、コピーサイトが上位に出てくることで簡単に発見されます。見つかった場合は、通報やDMCA申請、SNSでの拡散といったリスクにもつながるため、たとえ軽い気持ちであってもコピーは絶対に避けるべきです。

自社サイト内のコピーコンテンツは問題ですか?

自社サイト内であっても、同じ文章を複数のページに掲載すれば、検索エンジンからコピーコンテンツと見なされる可能性があります。

ただし、すべてのケースが問題になるわけではありません。たとえば、製品ページでスペック情報や注意事項などが複数のページで共通している場合、それはユーザーにとって必要な情報と判断され、SEO評価に悪影響を及ぼすことがありません。

Googleはコンテンツのコピーそのものではなく、そのページの目的に対して独自性があるかどうかを重視しています。つまり、ページタイトルや意図に対して価値ある情報が提供されていれば、同一サイト内の共通表現やテンプレート文は問題視されにくいということです。

ただし、すべてのページが似たような構成や文章だけで成り立っていると、サイト全体の評価が落ちるリスクがあるため、できる限り固有の情報を盛り込むようにしましょう。

まとめ:コピーコンテンツはSEOでマイナスしかない

コピーコンテンツは、検索エンジンからの評価を大きく下げる原因になります。転載や流用が明確であれば、ペナルティやインデックス削除といった厳しい処置を受ける可能性もあり、SEO上のメリットは一切ありません。

他人のコンテンツだけでなく、自社内での使い回しであっても、ページの目的や内容に独自性がなければマイナス評価につながります。コピーと判断されないためには、オリジナルの情報や表現を心がけ、ページごとに価値のあるコンテンツを提供することが大切です。

SEOで成果を出すには、どれだけ書いたかではなく、どれだけ独自の価値を伝えているかが問われています。

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