- 2014.06.13
ホームページの検索順位が急に大きく落ちたときの対策法
ホームページを運営していると、急に検索順位が大きく落ちてしまうことは十分にあり得ます。
その際には、焦って対策を行うのではなく、なぜ検索順位が落ちてしまったのかを検討し、原因が明確になってから対策を講じることが大切です。
当ページでは、急に検索順位が大きく落ちてしまった場合のよくある原因と対策法を紹介します。
急に検索順位が大きく落ちるのには理由がある
ホームページの検索順位において、小さな変動は日常的と言えます。
当ページで紹介するのは、ある日突然、特定の検索ワードで10位以上も下がってしまった場合に限定しています。
10位未満の変動であれば、基本的には焦る必要はなく、これまでの対策と同様に、良質な新規ページ作成やリライトを継続していれば、検索順位が戻ることがほとんどです。
ただ、10位以上の変動については、そういう訳にはいきません。
理由としては、自社に原因がある、ライバルサイトの評価が上がった、またはサーチエンジンの評価方法が変更されたなどが予測されます。
これらの検索順位の変動は、決して簡単に戻るものではなく、最短でも半年くらいの期間を要する可能性があります。
ただ、改善できないものではなく、検索順位が落ちてしまった理由を明確にして、対策を行うことで、自然と検索順位を戻すことが可能になります。
これまでの経験で見ても、急に突然検索順位が下がった場合に、焦った対策を実施すると、間違えた対策を行ってしまい、さらに検索順位が下がる可能性もあり得るので、必ず検索順位が下がった原因を明確にしてから対策を行いましょう。
では、具体的に、急に検索順位が下がってしまった場合のよくある原因とどんな対策を講じる必要があるのかを紹介します。
急に検索順位が落ちたときの対策法
ライバルサイトの評価が上がった
ライバルサイトの評価が上がってしまったために、自社サイトの検索順位が落ちてしまった可能性があります。
この場合、御社ではどうしようもないため、自社の評価も高めるために、良質な新規ページ作成やリライトを継続して、サーチエンジンからの評価を高めなくてはなりません。
ただ、10サイト以上も、急に評価が上がることは珍しく、恐らく別の原因であると考えられます。
Googleサーチコンソールの手動ペナルティを確認
Googleサーチコンソールを確認しましょう。
左ナビゲーションにある「セキュリティと手動による対策>手動による対策」を確認すると、手動ペナルティを受けている場合は、原因が記載されています。
Googleは、悪質なSEOを行っているホームページに対して、Google社員による目視を行い、手動ペナルティを付与して、大きく検索順位を落としています。
当社では、手動ペナルティが付与された経験がないので、どのような問題点が提示されるかは不明ですが、手動ペナルティは、Googleから問題点が提示されるので、比較的改善がしやすいものになります。
手動ペナルティを付与されたホームページでは、どんなにSEOを頑張ったとしても、検索順位が上がることは絶対にありません。
そのため、ある日突然、検索順位が落ちた場合は、まずはGoogleサーチコンソールの手動ペナルティを確認して、問題点の改善を行う必要があります。
検索順位を決定するアルゴリズムが変更された
もし、Googleサーチコンソールを確認しても、手動ペナルティが付与されていないようであれば、Googleのアルゴリズムの確認を行いましょう。
これまでは高いSEO効果が出ていたホームページも、Googleのコアアルゴリズムアップデートやヘルプフルコンテンツアップデートによって、仕様変更が行われていれば、突然、検索順位が下がってしまいます。
これらの検索順位が決定するアルゴリズムの変更は、基本的にはユーザー目線でコンテンツを作成していれば、問題がないケースがほとんどですが、SEOを実施しているのであれば、Googleの仕様変更は必ず意識して確認しなくてはなりません。
アルゴリズムの確認方法は、Google検索セントラルブログで公表されているので、自社の原稿がGoogleのアルゴリズムに最適化されているかをチェックして、問題がある箇所は改善するようにしましょう。
コンテンツの品質が低い
昨今の事例で見ても、高い可能性があるのがコンテンツの品質です。
ポイントは、ページタイトルに対して、詳しい文章が作成されているかを確認しましょう。
昨今のサーチエンジンは、どのように各ページを把握しているのかは不明ですが、ページタイトルに対して情報に過不足があるや、読みづらく理解しづらい文章になっていると検索順位が低くなる傾向があります。
さらに、重複コンテンツやカニバリゼーションを意識することが大切で、サーチエンジンは、各ページで固有の情報を公開することを推奨しています。
重複コンテンツとは、自社サイトはもちろん、他社サイトから原稿をコピー&ペーストで作成されたページのことを指します。
カニバリゼーションとは、単語や文章こそ違いますが、サーチエンジンが同じような内容のページを作成していると感じた場合に発生します。
この低品質なページや重複コンテンツ、カニバリゼーションのページ数が少ないうちは、該当ページだけの検索順位の話になりますが、数が多いとホームページ全体で検索順位を落としてしまいます。
さらにややこしい話ですが、もともとは高い評価をされていたとしても、サーチエンジンは少しずつページを認識しているため、突然低品質なコンテンツを量産されると見なされ、大きく検索順位を下げてしまう可能性があります。
これらの問題点の発見は、お客さまだけでは難しいと思われ、Web制作会社やSEO会社であれば、しっかりとサポートを提供していると思うので、コンテンツの品質に問題があると感じれば、自社が取引のある業者に相談するようにしましょう。
悪質な被リンクが大量に増えた
御社自身に問題はありませんが、逆SEOと呼ばれる手法があり、競合他社が御社のホームページに向けて低品質な被リンクを大量に行っている可能性があります。
これは、Googleサーチコンソールの左ナビゲーションにある「リンク」を確認して、低品質な被リンクが急増していないかを確認するようにしましょう。
昨今のサーチエンジンは、低品質な被リンクを無効化してくれてはいますが、100%ではなく、もしかすれば評価を下げられている恐れがあります。
低品質な被リンクが大量に発見された場合は、リンク否認ツールを利用するか、Googleが無効化してくれるのを待つ対策を行いましょう。
心当たりがない場合は様子を見る
上記を確認して問題がないと判断をすれば、思い切って1ヶ月くらい様子を見ることも良い手段であると言えます。
サーチエンジンは、検索結果ページを生成するサーバーの変更やアルゴリズムの調整などで、一時期的に大きく検索順位を変動させるケースが見られます。
そのため、心当たりがない場合は、ホームページに対策を行わず、様子を見ることで、元通りの検索順位に戻る可能性もあります。
まとめ
急に検索順位が大きく下がったら、多くのサイト運営者は、急いで対策を行いたいと考えるでしょう。
しかし、焦った対策は、逆に検索順位を落としてしまうリスクが大きいので、しっかりと原因を把握してから対策を行うようにしましょう。
もちろん、検索順位が変動する理由は、ホームページの状態次第になっているので、上記だけで改善するとは言い切れません。
そのため、もっと自社の状況に合わせたアドバイスが必要な場合は、そのホームページを制作した会社や、SEO会社、当社にお気軽にご相談ください。