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h1タグとは?正しい使い方とSEOへの影響

ホームページの構造を正しく伝えるためには、h1タグは欠かせない要素です。検索エンジンにもユーザーにもページの主題を明確に示す役割があり、適切に使うことでSEOにも好影響をもたらします。

このページでは、h1タグとは何かを解説し、書き方や正しい使い方までを紹介します。

h1タグとは

h1タグとは、HTMLで使用される見出しタグの一種で、ページ内でもっとも重要な見出しを示す要素です。文章構造において最上位の見出しに位置づけられ、通常はページの主題を示すために使われます。たとえば、ブログ記事であれば記事タイトル、ホームページであればページの提供内容や目的がh1に該当します。

ユーザーにとって、h1タグがあることでページの内容を瞬時に理解でき、読み進めやすくなるというメリットがあります。検索エンジンにとっても、h1タグはページの主題を判断する重要な手がかりとなり、コンテンツ内容との関連性を明確にする役割があります。

このh1タグの役割を正しく理解することが、見やすく伝わりやすいWebページを作るための第一歩です。

h1タグとページタイトルの違い

h1タグとページタイトル(titleタグ)は、どちらもページの主題を示す重要な要素ですが、表示される場所やSEOへの影響に違いがあります。ここでは、その違いを紹介します。

表示される場所の違い

h1タグは、Webページの本文内に見出しとして表示されます。多くの場合、ページ上部の最初に表示されるタイトル要素として配置され、ユーザーが最初に目にする見出しとなります。

一方で、ページタイトルは、ブラウザのタブや検索結果のタイトル部分に表示されます。これはページのHTML内のhead要素に記述され、画面上には直接表示されない情報です。

つまり、h1タグはページ内でユーザーに向けて表示される情報であり、ページタイトルは検索エンジンやブラウザに向けたメタ情報となります。この違いを理解することで、それぞれの使い分けが明確になり、ユーザーにも検索エンジンにも伝わりやすいページ設計が可能になります。

HTML構造とSEOでの役割の違い

HTMLにおいて、h1タグはページ内の構造的な最上位の見出しとして機能し、h2やh3などの他の見出しタグと階層的に連携することで、ページ全体の論理構造を明確にします。これにより、ユーザーは情報を段階的に理解しやすくなり、検索エンジンもページ内のコンテンツの関係性や重要度を把握しやすくなります。

一方で、ページタイトルはHTMLのhead要素に記述され、ページそのものの名前やテーマを検索エンジンに伝えるための要素です。検索結果に表示されるテキストとしても機能し、クリック率やSEO評価に直接影響を与える重要な存在です。

つまり、h1はページ内の構造整理と主題の明示、ページタイトルは検索結果での訴求とSEO評価への貢献という異なる役割を担っています。それぞれを正しく使い分けることで、検索エンジンとユーザーの両方にとって伝わりやすいページになります。

併用する際のポイント

h1タグとページタイトルは、意味として大きく乖離しないことが重要です。全く異なる文言を設定してしまうと、検索エンジンがページの主題を正確に判断しにくくなり、SEO上の評価が不安定になる可能性があります。

ただし、まったく同じ文章にする必要はありません。ページタイトルは検索結果に表示されるため、キーワードを含めつつクリックを促す表現が効果的です。一方、h1タグはページ内で表示される要素なので、見出しとして自然で読みやすい文に仕上げることが望まれます。

つまり、意味は揃えつつ用途に応じた表現にするのが理想です。h1とページタイトルを適切に併用することで、ユーザーにも検索エンジンにも伝わるページになります。

h1タグが与えるSEOへの影響

h1タグはSEOに直接大きな影響を与えるわけではありませんが、ページの内容の伝わりやすさや構造の明確さに関係し、結果として検索エンジンからの評価にプラスに働くことがあります。ここでは、h1タグとSEOの関係性を紹介します。

検索エンジンがページの内容を理解しやすくなる

検索エンジンはWebページの内容を把握する際に、h1タグを重要な手がかりのひとつとして利用しています。h1タグには、そのページの主題が端的に記述されていることが望ましく、検索エンジンはこの情報をもとに「このページは何についてのページか」を判断します。

たとえば、同じキーワードを含む複数ページがあった場合でも、h1タグに主題が明確に示されていれば、そのページの意図がより伝わりやすくなります。また、ページタイトルやmeta descriptionなどと併せて文脈を補完する役割も果たし、検索エンジンにとってページの内容の関連性や主題の一貫性を判断しやすくなります。

こうした積み重ねが、検索エンジンの正確な評価につながります。

構造的に適切なマークアップが信頼性を高める

h1タグをはじめとする見出しタグは、ページ内の情報を整理し、論理的な構造を作るためのHTMLマークアップです。検索エンジンはこの構造をもとに、コンテンツの流れや要素の重要度を理解し、評価に活かしています。

h1タグが適切に使われていれば、検索エンジンに対して「このページは整った構造で書かれている」という信頼感を与えることができます。逆に、h1タグが複数あったり、ページ内に存在しなかったりすると、構造的な一貫性が欠け、コンテンツの主題が曖昧になりやすくなります。

こうした点からも、構造的に正しいマークアップは、SEO上の信頼性向上に貢献します。

キーワードを自然に含めることで評価されやすくなる

h1タグには、そのページの主題を表すキーワードを無理なく含めることが理想です。検索エンジンはページの見出しに含まれる語句から、コンテンツとの関連性を判断します。そのため、ターゲットとするキーワードがh1タグに自然に含まれていれば、ページの内容と検索クエリとの一致度が高まり、評価されやすくなります。

ただし、キーワードの詰め込みや不自然な表現は逆効果となる可能性があるため、あくまで読みやすく、ユーザーにとって意味の通る文章にすることが重要です。キーワードは使うことよりも伝えることが優先されるべきであり、検索エンジンにもユーザーにも伝わるh1を設計することが、SEOにおいて有効です。

h1タグの書き方

hタグにはh1からh6までの階層があり、その中でもh1タグは最上位にあたります。ページの主題を示す役割を持ち、訪問者や検索エンジンの両方にとって、内容を正しく理解するための重要な要素です。以下は、HTMLでの見出し構造の具体例です。

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このように、h1タグはページで一度だけ使い、その下位にあたるh2、h3などと階層的に整理することで、検索エンジンにもユーザーにも内容が伝わりやすいページが実現します。

正しいh1タグの使い方

h1タグを効果的に活用するには、HTMLのルールだけでなく、検索エンジンやユーザーの視点も踏まえた使い方を理解することが大切です。ここでは、SEOに配慮した正しいh1タグの使い方のポイントを紹介します。

1ページに1つだけ使うのが基本となる

h1タグは原則として1ページに1回だけ使用するのが適切です。h1タグはそのページ全体の主題を示す役割を持つため、複数使ってしまうと検索エンジンにとってページの意図が曖昧になり、評価の対象が分散してしまう可能性があります。

HTML5ではセクションごとにh1を使うことも技術的には可能ですが、SEOの観点から見ると、依然として1ページに1つの原則が推奨されます。

特に企業サイトやサービス紹介ページなど、明確な主題があるページでは、最も重要な内容に対して1つのh1を与えることがベストです。これにより、検索エンジンはそのページの中心的なテーマを正確に把握できるようになります。

ページの最上部に配置するのが望ましい

h1タグは、基本的にページの冒頭、できるだけ上部に配置するのが望ましいとされています。これはユーザーにとって最初に目にする情報であり、ページの内容を素早く理解するための手がかりになるためです。

また、検索エンジンもHTMLの上部からコンテンツをクロールする性質があるため、h1が早い段階で登場することは、そのページの主題を明確に伝える上で有利に働きます。

たとえば、ファーストビュー内にh1が自然に配置されていれば、視覚的にも意味的にも一貫性のある構造となり、ページ全体の信頼性や可読性にもつながります。SEOの効果を高めるうえでも、h1はなるべく本文の最初に配置することを意識しましょう。

ロゴよりもテキストに利用した方がよい

h1タグに企業ロゴの画像をそのまま使っているホームページもありますが、これはSEOやユーザビリティの観点からはあまり好ましくありません。

h1タグには、そのページの主題を明確に示すテキストを含めるのが基本です。画像では検索エンジンが内容を理解しにくく、ユーザーもページのテーマを読み取りにくくなります。もしロゴをh1で囲む必要がある場合は、代替テキストに主題となるテキストを記述するなどの工夫が求められます。

理想的には、ロゴは装飾的な要素として扱い、主題はh1タグでテキストとして明示するのがベストです。これにより、検索エンジンにもユーザーにも伝わる、意味のあるマークアップが実現できます。

h1タグに関するよくある質問

h1タグの役割や使い方については、初めての方にとって疑問が多いポイントでもあります。ここでは、よく寄せられる質問に答えるかたちで、実践的な知識を紹介します。

h1タグを使わなくても問題ないですか?

技術的には、h1タグがなくてもWebページは表示されますし、検索結果にも表示されることはあります。ただし、h1タグはそのページの主題を検索エンジンに明確に伝えるための要素であり、SEOの基本的な対策として推奨されるものです。

特に、コンテンツが多いホームページやテーマ性の強いページでは、h1タグを省略すると内容の焦点が不明確になり、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。

また、ユーザーにとってもページの主題がひと目で分からず、離脱につながる恐れがあります。したがって、SEOの観点でもユーザビリティの面でも、h1タグは必ず設置するべきです。

自分のサイトのh1タグを確認する方法はありますか?

自分のホームページに正しくh1タグが使われているかを確認するには、いくつかの方法があります。最も簡単なのは、ブラウザ上でページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」して、<h1>タグがあるかどうかを探す方法です。

また、Google Chromeのデベロッパーツールを使えば、ページ上のどの部分がh1になっているかを視覚的に確認できます。さらに、SEOツールを使えば、複数ページを一括でチェックすることも可能です。

サイト全体を管理する立場であれば、こうしたツールを使って定期的に確認することで、h1の重複や漏れといったミスを防ぐことができます。

h1タグってなんて読むんですか?

h1タグは「エイチワンタグ」と読みます。

hはheading(見出し)の略で、1は最上位の見出しを示します。h2(エイチツー)やh3(エイチスリー)といった他の見出しタグも、同様のルールで読みます。

まとめ:適切なh1タグはSEO効果が高い

h1タグは、Webページの主題を伝えるための基本的かつ重要な要素です。正しい位置に配置し、1ページに1つだけ使用することで、検索エンジンにもユーザーにも内容が伝わりやすくなります。

また、ページタイトルとの役割の違いを理解し、構造的に整ったマークアップを心がけることで、SEOに好影響を与えます。HTMLの知識があまりない方でも、基本を押さえて運用すれば十分な効果が期待できます。

Webサイト全体の品質向上のためにも、まずはh1タグの使い方から見直してみることをおすすめします。

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