ホームページを制作したものの、問い合わせがほとんど来ないというご相談は少なくありません。問い合わせが増えるホームページにするには、制作段階で仕組みを整えるだけでなく、公開後の運用まで見据えた取り組みが必要です。
当ページでは、問い合わせが増えたホームページの共通点や、制作と運用で取り組むべきポイント、注意点を紹介します。
ホームページ制作の仕方で問い合わせ数が変わるのか
ホームページ制作の仕方によって、問い合わせ数は変わります。
ただし、制作の仕方を工夫すればすぐに問い合わせが増えるわけではありません。制作段階で行うのは、問い合わせが生まれやすい仕組みを整えることです。ターゲットの設定やコンテンツの設計、問い合わせへの導線づくりなど、成果につながる土台を制作時に作っておくことで、問い合わせが発生しやすいホームページになります。
しかし、問い合わせ数を実際に伸ばしていくのは公開後の運用です。集客対策やコンテンツの更新を継続して初めて、制作段階で整えた仕組みが機能し始め、問い合わせの増加につながります。
つまり、制作は仕組みづくり、運用は成果づくりであり、どちらが欠けても問い合わせが増えるホームページにはなりません。
問い合わせが増えたホームページの共通点

問い合わせが増えたホームページには、いくつかの共通点があります。制作の仕方はそれぞれ異なりますが、公開後の取り組み方には共通する特徴が見られます。
集客対策の重要性を理解している
問い合わせが増えたホームページに共通しているのは、集客対策に力を入れていることです。
どれだけ見やすいデザインや充実したコンテンツを用意しても、訪問者がいなければ問い合わせは発生しません。問い合わせ数はアクセス数に比例するため、まずホームページに人を集めることが出発点になります。SEOやSNS、広告など手段はさまざまですが、重要なのは集客を後回しにせず、ホームページ運用の中心に据えていることです。
集客対策の重要性を理解し、継続的に取り組んでいるホームページほど、安定して問い合わせを獲得しています。
継続的に新規コンテンツを追加している
問い合わせが増えたホームページは、公開後も定期的に新しいコンテンツを追加しています。
新規コンテンツが増えれば、検索エンジンからの流入キーワードが広がり、ホームページへの入り口が増えます。例えば、施工事例やお客様の声、業務に関連するコラムなど、ターゲットが関心を持つ情報を継続的に発信しているホームページは、アクセス数が右肩上がりに伸びていく傾向があります。
逆に、公開時のコンテンツのまま更新が止まっているホームページは、時間が経つほどアクセスが減少し、問い合わせも先細りになります。
継続的に扱いづらい箇所を改善している
問い合わせが増えたホームページは、訪問者にとって扱いづらい箇所を放置せず、継続的に改善しています。
例えば、問い合わせフォームの入力項目が多すぎて途中で離脱されている、スマートフォンで見たときにボタンが押しにくいといった問題は、アクセス解析やヒートマップを使えば発見できます。こうした細かな問題を1つずつ解消していくことで、同じアクセス数でも問い合わせにつながる割合が上がっていきます。
制作時に完璧なホームページを作ることは難しいため、公開後に実際のデータを見ながら改善を積み重ねる姿勢が、問い合わせ数の差を生んでいます。
問い合わせが増えるホームページの制作法

問い合わせが増えるホームページにするには、制作段階で仕組みを整えておくことが重要です。ここでは、制作時に取り組むべきポイントを紹介します。
ターゲットを明確にしてサイト全体のテーマを統一する
問い合わせが増えるホームページを制作するには、まず誰に向けたホームページなのかを明確にする必要があります。
ターゲットが曖昧なまま制作を進めると、ページごとに伝える内容がばらつき、サイト全体で何を提供している会社なのかが分かりにくくなります。例えば、リフォーム会社であれば、キッチンや外壁、耐震工事など幅広い施工を手がけていても、すべてのコンテンツがリフォームという1つのテーマに紐づいている状態が理想です。
サイト全体のテーマが統一されていれば、検索エンジンからも評価されやすくなり、訪問者にとっても自分の悩みを解決してくれるホームページだと感じてもらいやすくなります。
わかりやすく目的の情報が探しやすいサイト構成を作成する
ホームページに訪れたユーザーが、目的の情報にすぐたどり着ける構成にすることが大切です。
どれだけ良いコンテンツを用意していても、たどり着けなければ読まれることはありません。具体的には、ナビゲーションの項目をユーザーが探す言葉に合わせる、階層を深くしすぎない、関連するページをリンクでつなぐといった工夫が必要です。また、スマートフォンでの閲覧が主流になっているため、パソコン表示だけでなくスマートフォンでも情報が探しやすい構成になっているかを必ず確認してください。
ユーザーが迷わず情報を見つけられるホームページは、ページの閲覧数が増え、問い合わせにもつながりやすくなります。
ページごとの役割や目的を明確にしてから文章を作成する
サイト内の各ページには、それぞれ果たすべき役割があります。
この役割を決めずに文章を書き始めると、どのページも似たような内容になり、訪問者がどこを読めばよいのか分からなくなります。例えば、ブログ記事はSEOで集客して、サービスや事例ページへ誘導するためのページ、サービス紹介は興味を持った訪問者に具体的な内容を伝えるページ、事例紹介は信頼感を高めるページといった形で役割を整理します。役割が決まれば、そのページで何を伝えるべきかが明確になるため、ユーザーにとって必要な情報だけを過不足なく書けるようになります。
役割が明確なページで構成されたホームページは、訪問者が自然に回遊し、問い合わせへの意欲を高めてくれます。
コンバージョン導線を意識する
コンバージョン導線とは、訪問者が問い合わせに至るまでのページの流れのことです。
問い合わせボタンを目立つ場所に置くだけでなく、訪問者が今見ているページの次に何を知りたいかを考えて、ページをリンクでつないでいくことが重要です。例えば、サービスページを見た訪問者が次に気になるのは料金や事例であることが多いため、そこへのリンクを設置し、料金や事例を見て納得した段階で問い合わせページへ案内します。各ページに問い合わせへの直接リンクも設置しつつ、ユーザーの検討段階に合わせてページを回遊させることで、自然な流れで問い合わせにたどり着ける設計になります。
この導線設計を制作段階で行っておくことが、問い合わせ数に大きく影響します。
更新ができるコンテンツを用意する
問い合わせを増やすには公開後の運用が欠かせないため、制作段階で更新しやすいコンテンツを用意しておく必要があります。
スタッフブログや施工事例、お客様の声など、定期的に追加できるコンテンツを設計に組み込んでおきます。更新できるコンテンツがないホームページは、公開後に新しいページを追加しづらく、集客対策を進めたくても手を加える場所が限られてしまいます。
WordPressなどのCMSを導入すれば、ホームページ制作の知識がなくても自社で更新作業を行えるので、運用を継続しやすい環境が整います。
運用にかかる費用をあらかじめ理解する
ホームページ公開後にも、コンテンツの修正やページの追加、CMSのバージョンアップなど、さまざまな更新作業が発生します。
制作会社に依頼する場合、サービスページの修正はいくらか、ページの新規追加はいくらか、CMSのバージョンアップはいくらかといった費用感を事前に把握しておくことが大切です。費用がわかっていれば、あらかじめ予算を確保しておけるため、必要なタイミングで迷わず依頼できます。費用がわからないまま運用を始めると、改善が必要だと感じても予算の確保が間に合わず、対応が後回しになりがちです。
定期的にコンテンツを見直せる体制を維持することが、問い合わせが増えるホームページを保つための土台になります。
問い合わせを増やし続けるためのホームページ運用法

制作段階で問い合わせが増える仕組みを整えたら、次は運用で成果を伸ばしていく段階です。どれだけ優れたホームページを制作しても、公開後に放置してしまえば問い合わせは増えません。ここでは、問い合わせを増やし続けるために取り組むべき運用のポイントを紹介します。
スケジュールに基づいて更新作業を継続する
ホームページの運用で最も大切なのは、スケジュールを決めて更新作業を継続することです。
思いついたときだけ更新するやり方では、気づけば1ヶ月以上手つかずになっていることも珍しくありません。更新を継続するとコンテンツが増え、検索エンジンからの流入キーワードが広がるためSEOの効果が高まります。また、新しいコンテンツをSNSで発信すれば、検索経由とは異なる層の訪問者も集められます。さらに、コンテンツが増えるほど、さまざまなニーズを持った訪問者がホームページに訪れるようになり、問い合わせの増加につながります。
週に1回や月に4回など、無理のないペースでスケジュールを立て、それを守り続けることが基本です。
アクセス解析の結果をもとに改善を繰り返す
ホームページを公開したら、アクセス解析のデータを定期的に確認し、改善を繰り返すことが大切です。
Googleアナリティクスやサーチコンソールを使えば、どのページがよく見られているか、どのページで離脱が多いか、どんなキーワードで訪問者が来ているかを把握できます。例えば、アクセスは多いのに問い合わせにつながっていないページがあれば、導線やコンテンツの内容に課題がある可能性が高いです。逆に、特定のページ経由で問い合わせが多く発生しているなら、そのページと同じ構成で別のテーマのコンテンツを増やすことも有効です。
感覚ではなくデータに基づいて改善を進めることで、問い合わせ数を着実に伸ばしていけます。
自社のコンテンツを多くの人に届ける
ホームページにコンテンツを公開したら、検索エンジンからの流入を待つだけでなく、自ら届ける取り組みも行いましょう。
例えば、新しく公開した施工事例を取引先に紹介してリンク付きで掲載してもらったり、業界の関連サイトに情報を提供したりする方法があります。こうした取り組みによってコンテンツが多くの人の目に触れれば、ホームページへの訪問者が増えるだけでなく、外部サイトからのリンクを獲得できる可能性も高まります。外部リンクが増えることでSEOにも良い影響を与えるため、検索順位の向上にもつながります。
コンテンツを作って終わりにせず、届ける努力をセットで行うことが大切です。
定期的にCMSやPHPのバージョンアップを行う
見落とされがちですが、CMSやPHPのバージョンアップを定期的に行うことも、問い合わせを増やし続けるために必要な取り組みです。
古いバージョンのまま放置していると、セキュリティの脆弱性が生まれ、ホームページが改ざんされたりマルウェアに感染するリスクが高まります。実際に被害が発生すると、警告が表示されて訪問者が激減し、問い合わせどころではなくなります。また、バージョンが古いことでホームページの表示速度が低下し、ユーザーが離脱する原因にもなります。
ただし、自社で対応するとレイアウトが崩れたり不具合が発生する恐れがあるため、制作会社に依頼するのが安全です。制作会社にバージョンアップの頻度や費用を確認し、定期的に対応してもらえる体制を整えておきましょう。
ホームページの問い合わせ数を増やす時の注意点

問い合わせ数を増やすための取り組みを進める際に、注意しておくべきポイントがあります。ここを見落とすと、正しい方向で取り組んでいても途中で判断を誤る原因になります。
成果が出るまでに時間がかかることを理解する
ホームページで問い合わせを増やす取り組みは、すぐに結果が出るものではありません。
特にSEOを中心に集客を行う場合、検索順位が安定するまでに半年から1年以上かかることもあり、その間は問い合わせがほとんどない状態が続くこともあります。この期間に成果が出ないからと運用をやめてしまうケースが非常に多いのですが、途中でやめてしまうと、それまでの取り組みがすべて無駄になります。
ホームページの運用は、継続することで少しずつ集客力が高まり、問い合わせにつながる流れが生まれていきます。最低でも半年から1年は成果が出なくても運用を続ける前提で、アクセス数や検索順位の推移を見ながら改善を重ねていくことが大切です。
問い合わせ数だけを指標にしない
問い合わせ数を増やすことが目的ではありますが、問い合わせ数だけを見て成果を判断するのは危険です。
問い合わせ数は、アクセス数やコンバージョン率など複数の要素が掛け合わさった結果であるため、数字が伸びないときに原因を特定できなくなります。例えば、訪問者数は増えているのに問い合わせが増えない場合は、導線やコンテンツの内容に課題がある可能性が高いです。逆に訪問者数自体が少なければ、問い合わせ数以前に集客対策を見直す必要があります。
問い合わせ数だけではなく、アクセス数や検索順位、問い合わせページへの到達率なども合わせて確認し、どこにボトルネックがあるのかを把握することで、改善すべきポイントが明確になります。
まとめ
問い合わせが増えるホームページにするには、制作段階で仕組みを整え、公開後の運用で成果を伸ばしていくことが重要です。
制作時にはターゲットの明確化やサイト構成の設計、コンバージョン導線の整備を行い、運用時にはスケジュールに基づいた更新やアクセス解析による改善を継続します。
すぐに成果が出るものではありませんが、正しい方向で取り組みを続ければ、問い合わせ数は着実に増えていきます。
