ホームページを制作するなら、問い合わせが多いホームページにしたいと考えるのは当然のことです。しかし、問い合わせが多いホームページにするには、制作の仕方だけではなく、公開後の運用まで見据えた取り組みが必要になります。
当ページでは、問い合わせを増やすためのホームページ制作法と運用法、取り組む際の注意点を紹介します。
ホームページ制作の仕方で問い合わせ数が変わるのか
ホームページ制作の仕方によって、問い合わせ数は変わります。
ただし、制作の仕方を最適化すれば問い合わせが増えるというわけではありません。ホームページ制作で行うのは、問い合わせを増やすための仕組みづくりです。ターゲットの設定やコンバージョンへの導線設計など、成果につながる土台を制作段階で整えることで、問い合わせが生まれやすいホームページになります。
しかし、実際に問い合わせ数を増やしていくのは、公開後の運用です。集客対策やコンテンツの更新を継続して初めて、制作段階で作った仕組みが機能し、問い合わせ数の増加につながります。
問い合わせを増やす仕組みを作るホームページ制作法

問い合わせを増やすためには、ホームページの制作段階で仕組みを整えておくことが重要です。ここでは、制作時に取り組むべきポイントを紹介します。
ターゲットを明確にしてサイト全体のテーマを統一する
問い合わせが多いホームページを制作するには、まず誰に向けたホームページなのかを明確にする必要があります。
ターゲットが曖昧なまま制作を進めると、ページごとに伝える内容がばらつき、サイト全体で何を提供している会社なのかが分かりにくくなります。例えば、リフォーム会社であれば、キッチンや外壁、耐震工事など幅広い施工を手がけていたとしても、すべてのコンテンツがリフォームという1つのテーマに紐づいている状態が理想です。
サイト全体のテーマが統一されていれば、検索エンジンからの評価も高まりやすく、集客力のあるホームページになります。また、訪問者にとっても、このホームページは自分の悩みを解決してくれそうだと感じてもらいやすくなり、問い合わせへの心理的なハードルが下がります。
ユーザー目線で良質なサイト構成やコンテンツを作成する
ターゲットが決まったら、そのユーザーが求めている情報を軸にサイト構成やコンテンツを作成します。
ここで大切なのは、自社が伝えたい情報ではなく、ユーザーが知りたい情報を中心に据えることです。自社の強みやサービス内容をアピールすることは重要ですが、訪問者は自分の課題を解決する情報を探してホームページに訪れています。
そのため、まずはユーザーの悩みや疑問に応えるコンテンツを用意し、その流れの中で自社のサービスに興味を持ってもらう構成にすることが重要です。ユーザーにとって役立つコンテンツが揃っているホームページは、滞在時間が長くなり、複数のページを閲覧してもらえるため、問い合わせにつながる確率が高まります。
コンテンツごとの役割を明確にする
サイト内のすべてのページに、それぞれ明確な役割を持たせることが大切です。
集客を担うページ、サービスの魅力を伝えるページ、問い合わせへ誘導するページなど、各コンテンツが果たすべき役割を制作段階で定義しておきます。この設計が曖昧だと、どのページも似たような内容になったり、訪問者がどこに進めばよいのか分からず離脱してしまいます。
例えば、ブログ記事はSEOで集客するためのコンテンツ、サービスページは興味を持った訪問者に具体的な内容を伝えるコンテンツ、事例紹介は信頼感を高めるコンテンツといった形で整理します。役割が明確であれば、各ページからの自然な導線も設計しやすくなり、訪問者を無理なく問い合わせページへと案内できます。
更新ができるコンテンツを用意する
問い合わせを増やすには公開後の運用が欠かせないため、制作段階で更新しやすいコンテンツを用意しておく必要があります。
具体的には、スタッフブログや事例紹介、お客様の声など、定期的に追加・更新できるコンテンツを設計に組み込んでおきます。更新できるコンテンツがないホームページは、公開後に手を加える場所が限られてしまい、集客対策を進めたくても新しいページを追加しづらくなります。
WordPressなどのCMSを導入すれば、ホームページ制作の知識がなくても自社で更新作業を行えるので、運用を継続しやすい環境が整います。制作段階で更新の土台を作っておくことが、公開後に問い合わせ数を伸ばしていくための前提条件です。
基本的なセキュリティ対策を実施する
問い合わせを増やすうえで見落とされがちですが、セキュリティ対策も制作段階で実施しておくべきポイントです。
SSL化されていないホームページは、ブラウザに警告が表示されるため、訪問者が不安を感じて問い合わせフォームに個人情報を入力することをためらいます。また、セキュリティの脆弱性を放置していると、ホームページが改ざんされたり、マルウェアに感染するリスクがあり、一度そうした被害が発生すると、検索順位の大幅な低下や信頼の失墜につながります。
最低限の対策として、SSL証明書の導入、管理画面のログインURLの変更やパスワードの強化、不要なプラグインの削除などを制作時に対応しておくことで、ユーザーが安心して問い合わせを行えるホームページになります。
問い合わせを増やすためのホームページ運用法

ホームページ制作の段階で問い合わせを増やす仕組みを整えたら、次は運用で成果を伸ばしていく段階です。どれだけ優れたホームページを制作しても、公開後に放置してしまえば問い合わせ数は増えません。ここでは、問い合わせを増やすために取り組むべき運用のポイントを紹介します。
スケジュールに基づいて更新作業を継続する
ホームページの運用で最も大切なのは、スケジュールを決めて更新作業を継続することです。
思いついたときだけ更新するやり方では、1ヶ月以上更新が止まることも珍しくありません。更新が止まったホームページは、訪問者から見ると管理されていない印象を与えてしまい、問い合わせをためらう原因になります。また、SEOの観点でも、定期的に更新されているホームページは検索エンジンから評価されやすく、検索順位の維持や向上につながります。
週に1回や月に4回など、無理のないペースでスケジュールを立て、それを守り続けることが問い合わせ数を増やすための基本です。更新の頻度よりも、決めたスケジュールを途切れさせないことを意識してください。
SEO以外の集客対策にも取り組む
ホームページの集客というとSEOが中心になりがちですが、問い合わせ数を増やすにはSEO以外の集客対策にも目を向ける必要があります。
SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、それだけに頼っていると、検索順位が上がるまでの期間はほとんど訪問者がいない状態が続きます。SNSやリスティング広告、Googleビジネスプロフィールなど、ホームページに見込み顧客を集める方法は複数あります。
ただし、すべてを同時に始めるのではなく、まずはSEOで成果が出始めてから次の集客対策に取り組むという順番が大切です。1つの集客対策でノウハウを蓄積してから次に進むことで、それぞれの対策を確実に問い合わせにつなげられます。
積極的に自社のコンテンツを拡散する
ホームページにコンテンツを公開したら、待っているだけではなく、積極的に拡散することも問い合わせを増やすうえで効果的です。
SNSでの発信やメールマガジンでの紹介など、自社で持っている手段を使って、新しいコンテンツをターゲットに届ける取り組みを行います。検索エンジン経由の集客は成果が出るまでに数ヶ月かかることもありますが、SNSやメールマガジンであれば公開直後から訪問者を集めることができます。また、拡散によってコンテンツが多くの人の目に触れることで、外部サイトからリンクを獲得できる可能性も高まり、結果としてSEOにも良い影響を与えます。
コンテンツを作って終わりにせず、届ける努力をセットで行うことが大切です。
定期的にCMSやプラグイン、PHPのバージョンアップを行う
運用で見落とされがちですが、CMSやプラグイン、PHPのバージョンアップを定期的に行うことも、問い合わせを増やすために必要な取り組みです。
制作段階でセキュリティ対策を行なっていたとしても、古いバージョンのまま放置していると、セキュリティの脆弱性が生まれ、ホームページが改ざんされたりマルウェアに感染するリスクが高まります。実際に被害が発生すると、検索結果に警告が表示されて訪問者が激減し、問い合わせどころではなくなります。
また、バージョンが古いことでホームページの表示速度が低下したり、新しい機能が使えなくなることもあり、ユーザー体験の悪化にもつながります。月に1回など頻度を決めて、管理画面からアップデートの有無を確認し、適用していく習慣をつけておきましょう。
ホームページの問い合わせ数を増やす時の注意点

問い合わせ数を増やすための取り組みを進める際に、注意しておくべきポイントがあります。ここを見落とすと、正しい方向に進んでいても途中で判断を誤る原因になります。
問い合わせ数だけを指標にしない
問い合わせ数を増やすことが目的ではありますが、問い合わせ数だけを見て成果を判断するのは危険です。
問い合わせ数は、集客数やコンバージョン率など複数の要素が掛け合わさった結果であるため、数字が伸びないときに原因を特定できなくなります。例えば、訪問者数は順調に増えているのに問い合わせが増えない場合は、導線やコンテンツの内容に課題がある可能性が高いです。逆に、訪問者数自体が少なければ、問い合わせ数以前に集客対策を見直す必要があります。
問い合わせ数だけではなく、アクセス数や検索順位、問い合わせページへの到達率なども合わせて確認し、どこにボトルネックがあるのかを把握することで、改善すべきポイントが明確になります。
成果が出るまでに時間がかかることを理解する
ホームページで問い合わせを増やす取り組みは、すぐに結果が出るものではありません。
特にSEOを中心に集客を行う場合、検索順位が安定するまでに4ヶ月から1年以上かかることも珍しくなく、その間は問い合わせがほとんどない状態が続くこともあります。この期間に成果が出ないからと運用をやめてしまうケースが非常に多いのですが、途中でやめてしまうと、それまでの取り組みがすべて無駄になります。
ホームページ運用は、継続することで少しずつ集客力が高まり、問い合わせにつながる流れが生まれていきます。最低でも半年から1年は成果が出なくても運用を続ける覚悟を持ち、その期間はアクセス数や検索順位の推移を見ながら改善を重ねることが大切です。
まとめ
問い合わせが多いホームページを制作するには、制作段階で問い合わせにつながる仕組みを整え、公開後の運用で成果を伸ばしていくことが重要です。
制作時にはターゲットの明確化やコンテンツの役割設計、運用時にはスケジュールに基づいた更新や集客対策の継続が求められます。すぐに成果が出るものではありませんが、正しい方向で取り組みを続ければ、問い合わせ数は着実に増えていきます。
