株式会社セブンデザイン 大阪市都島区のホームページ制作会社

  • 公開日: 最終更新日:

ECサイトの集客にSNSが重要な理由とは?活用方法や成功事例

SNSをきっかけに商品を知り、購入につながるケースは年々増えています。とくにECサイトにおいては、SNSの活用が集客や売上に直結することも少なくありません。

このページでは、なぜSNSが重要なのかという基本から、実際の活用方法、成功事例までを紹介します。

ECサイトの集客にSNSが重要な理由

SNSは現代のユーザー行動に深く関わっており、ECサイトの集客手段としても欠かせない存在となっています。ここでは、その背景となる市場の変化やユーザーの行動傾向を紹介します。

BtoCにおけるEC市場は拡大している

国内のBtoCを対象としたEC市場は、大きく成長しています。

特にスマートフォンの普及やキャッシュレス決済の浸透により、ユーザーが気軽に商品を購入できる環境が整ってきました。これに伴い、ファッションや食品、家電といった幅広い業種でEC参入が進み、オンラインショッピングのニーズは日常生活に根付いています。

また、新型コロナウイルスの影響を受けて、非接触型の購買行動が加速したことも、市場の成長を後押ししました。今後もこの傾向は続くと見られ、多くの企業がECチャネルを重要な販路と位置付けています。

SNSのユーザー数は増え続けている

総務省の統計などでも明らかなように、SNSの利用者数は年々増加傾向にあります。

年齢層や性別を問わず幅広いユーザーが日常的にSNSを利用しており、情報収集や交流の手段として定着しています。ECサイトにとっては、こうしたユーザーが多く集まるSNSを活用することで、より広い層にアプローチすることが可能になります。

SNSの情報で購入を検討するユーザーは多い

SNSは、商品を認知し、購入に至るまでのプロセスに強く影響を与える媒体です。

ユーザーは企業の投稿だけでなく、他のユーザーの口コミやレビュー、インフルエンサーによる紹介などからも情報を得ています。特にビジュアルで訴求力のあるInstagramや動画コンテンツが豊富なTikTokなどでは、商品イメージや使い方を視覚的に伝えることができ、購入を後押しする力があります。

企業側としては、こうした行動変化に合わせたSNS運用が求められています。

ECサイトがSNSを活用するメリット

SNSは、広告や検索エンジンとは異なるかたちでユーザーとつながることができる集客手段です。ここでは、SNSを活用することで得られるメリットを紹介します。

集客コストを抑えられる

SNSはアカウント作成が無料であり、投稿そのものにも費用はかかりません。

適切な運用を行えば、広告費を使わなくても投稿の拡散によって自然な形で認知を広げることができます。特に、ユーザーがシェアしたくなるような投稿やキャンペーンを実施することで、フォロワー外のユーザーにも情報が届きやすくなります。

広告のように継続的なコストを必要とせず、商品情報を届けられるため、限られた予算で集客したいECサイトにとっては大きなメリットとなります。

顧客とのコミュニケーションが行える

SNSは一方的な情報発信だけでなく、ユーザーと双方向のやり取りができる点が特徴です。

コメントやメッセージ機能を活用すれば、商品に対する質問や感想に対してスピーディーに対応でき、顧客満足度の向上につながります。また、ユーザーの投稿にリアクションを返すことで、企業と顧客の距離が縮まり、リピーターやファンの獲得にも効果的です。

コミュニケーションの積み重ねは、ブランドへの信頼感や愛着を生み、長期的な関係構築に役立ちます。

ECサイトが活用すべきSNSの特徴

SNSにはそれぞれ異なる特徴があり、ターゲット層や商品ジャンルによって適したプラットフォームは変わります。ここでは、主要なSNSごとの特性と、ECサイト運用における活用ポイントを紹介します。

Facebook

Facebookは幅広い年齢層に利用されており、特に30代以上のユーザーが多いのが特徴です。投稿にリンクを添えやすく、キャンペーン情報や新商品の告知などをしっかり伝えたい場合に適しています。

また、Facebookページを活用することで、企業としての信頼性やブランド感を演出しやすく、問い合わせ対応などの導線を整えるのにも向いています。ビジュアルとテキストの両方を活用できるので、丁寧な情報発信に強みがあります。

X

Xは拡散力が高く、短文でスピーディーな情報発信が可能なSNSです。リアルタイム性に優れており、キャンペーンやセール、期間限定商品の告知など、タイミングが重要な情報を届ける際に活用されています。

リポストや引用投稿の文化が根付いているため、ユーザーに拡散されやすく、バズによって一気に認知拡大も期待できます。ハッシュタグの活用も有効で、話題性のある企画との相性が良いSNSです。

Instagram

Instagramは視覚的な訴求に強く、商品写真やブランドイメージを効果的に伝えられるSNSです。ファッション、雑貨、食品、美容など、ビジュアルで魅力を伝えやすい商材と特に相性が良いです。

ストーリーズやリール、ショッピング機能など、ECと連携しやすい機能も豊富に揃っており、投稿から直接購入ページへ誘導することも可能です。フォロワーとのエンゲージメントを高めることで、中長期的なファン育成につながります。

LINE

LINEは日常的に使われているコミュニケーションアプリで、企業の公式アカウントを通じて直接ユーザーに情報を届けられるのが強みです。メッセージ配信機能を使ってクーポンやセール情報を通知したり、リピーター向けに継続的な接点を築いたりするのに適しています。

特に既存顧客へのアプローチに強く、再来訪やリピート購入の促進に効果を発揮します。予約やチャット対応機能を活用することで、顧客対応もスムーズに行えます。

YouTube

YouTubeは動画コンテンツを通じて、商品の使用感やサービスの背景を詳しく伝えられるSNSです。実際の使用シーンを見せることで、ユーザーの不安を解消し、購買意欲を高めることができます。

ECサイトと連携させて、概要欄から商品ページへ誘導する活用法が一般的です。また、YouTube Shortsを活用することで、より短時間で認知を広げるプロモーションも可能です。制作コストはかかりますが、ブランド価値の向上やファン獲得につながります。

TikTok

TikTokは若年層を中心に利用されており、ショート動画を通じて商品の魅力を直感的に伝えることができます。ユニークで話題性のあるコンテンツは爆発的に広がる可能性があり、トレンドを押さえた投稿が重要です。

商品紹介をエンタメ要素として発信することで、親しみやすさを演出でき、特に認知拡大を狙いたいフェーズに効果的です。ECとの連携機能も充実しており、購入への導線も確保できます。

ECサイトがSNSを利用するときに行いたい集客施策

SNSを活用して効果的に集客を行うには、プラットフォームの特性を理解した上で適切な施策を取り入れることが大切です。ここでは、ECサイトと相性の良い代表的な集客施策を紹介します。

ユーザー参加型のキャンペーン

ユーザー参加型のキャンペーンは、SNSを通じて自社商品やサービスに対する関心を高め、拡散を促す効果があります。

たとえば、特定のハッシュタグを付けて投稿してもらう投稿キャンペーンや、写真・レビューを募集する企画などがあります。ユーザーが自発的に参加できるため、ブランドへのエンゲージメントが高まり、フォロワー以外の潜在層にも情報が届きやすくなります。

また、投稿内容を自社アカウントで紹介することで、参加者のモチベーションをさらに高めることができます。

インフルエンサーの活用

インフルエンサーとのタイアップは、短期間で多くのユーザーに商品やブランドを認知させたい場合に有効です。フォロワーとの信頼関係が築かれているインフルエンサーを通じて紹介されることで、広告色が薄まり、自然な形での購買促進が期待できます。

商品提供型のコラボやレビュー投稿、ライブ配信など、SNSごとにさまざまな形での連携が可能です。自社のターゲット層とマッチするインフルエンサーを選ぶことが、成功のポイントとなります。

ライブ配信

ライブ配信は、リアルタイムで視聴者とやり取りをしながら商品を紹介できる手法です。新商品の発表や、限定キャンペーンの告知、使い方の説明など、動画ならではの臨場感を活かして訴求することができます。

視聴者の質問にその場で答えられるため、疑問や不安を解消しながら購入につなげることができ、ECサイトとの連携によって即時購入へ誘導する仕組みも構築できます。

商品を見せて売るスタイルとして、近年多くの企業が取り入れています。

ショッピング機能の利用

InstagramやFacebookなど一部のSNSでは、投稿内から商品ページへリンクできるショッピング機能が提供されています。これを活用することで、ユーザーが興味を持ったタイミングでスムーズに商品詳細や購入ページにアクセスでき、離脱を防ぐ効果があります。

また、商品の価格や説明もあらかじめ設定できるため、検索や比較の手間を減らし、購買率の向上が期待されます。SNSからECサイトへ自然に誘導するための重要な仕組みです。

ECサイトがSNSを利用する時の注意点

SNSは強力な集客ツールですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。ここでは、ECサイトがSNSを運用する際に特に気を付けたいポイントを解説します。

炎上リスクに気を付ける

SNSでは情報の拡散力が高い反面、不適切な投稿や対応によって一気に批判が広がる炎上のリスクもあります。

何気ない表現が一部のユーザーに不快感を与える可能性もあり、投稿前には慎重なチェックが必要です。また、ユーザーからのコメントへの対応も重要で、冷静かつ丁寧に対応することが信頼を損なわないための基本です。

社内でガイドラインを設け、複数人での運用体制を整えることがリスク回避につながります。

効果が出るまでには時間がかかる

SNSはすぐに成果が出るものではなく、継続的な投稿やユーザーとの関係構築が必要です。

開始直後はフォロワーが少なく、反応も限定的ですが、あきらめずに運用を続けることで徐々に成果が現れてきます。短期間での成果ばかりを求めるのではなく、中長期的な視点で育てる意識が大切です。

計画的なコンテンツ配信と、フォロワーの関心に応じた投稿を積み重ねていきましょう。

定期的な更新が必要になる

SNSは一度アカウントを作れば終わりではなく、継続的な更新が求められます。

更新が止まるとアカウント自体の信頼性が下がり、フォロワーの関心も離れてしまいます。投稿内容やタイミングをあらかじめ計画し、投稿カレンダーを作成しておくと運用が安定しやすくなります。

専任の担当者がいない場合は、無理のない投稿頻度を設定し、まずは継続できる体制を整えることが重要です。

利用するSNSを間違えると効果が出ない

SNSごとにユーザー層や使われ方が異なるため、自社の商品やターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。

たとえば、ビジュアル訴求が強い商品ならInstagram、タイムリーな情報発信ならX、既存顧客との関係維持にはLINEが適しています。なんとなく人気があるからといって運用を始めても、見込み客に届かなければ意味がありません。

事前に目的を明確にし、自社にとって最も効果的なSNSを見極めましょう。

SNSを活用しているネットショップの成功事例

実際にSNSを効果的に活用し、集客や売上につなげているECサイトは多数存在します。ここでは、各SNSを使いこなしている企業の事例を紹介し、運用のヒントを探っていきます。

Yogibo japan|X

Yogibo japanの公式Xの画像

ビーズソファブランドのYogibo Japanは、Xを活用してブランドの認知度を高めています。リポスト機能を活用した投稿の拡散や、季節感を取り入れたキャンペーン投稿が特長です。

たとえば、ミントの日には、ミントカラーの商品と新生活応援キャンペーンを組み合わせた投稿を行い、話題性と販促を両立させています。さらに、バレンタインやホワイトデーなどのイベントに合わせたギフト提案も積極的に発信し、タイムリーな情報提供で購買意欲を刺激しています。

視覚的な魅力とユニークなコピーも強みとなっており、Xの特性を活かしたブランディングに成功しています。

かきたねキッチン|Instagram

かきたねキッチンの公式Instagramの画像

かきたねキッチンは、とよす株式会社が展開する贅沢な柿の種ブランドで、Instagramを中心にプロモーションを展開しています。

季節ごとに変化するフレーバーや、カラフルなパッケージデザインがInstagramとの相性が良く、ビジュアル面での訴求力が強みです。贈り物としての提案や、シーンに応じた楽しみ方を伝える投稿により、商品に対する興味を喚起しています。

さらに、ユーザー参加型のキャンペーンを実施することでフォロワーのエンゲージメントを高め、新規顧客の獲得にも成功しています。

uka|LINE

ukaの公式LINEの画像

トータルビューティーブランドukaは、LINE公式アカウントを活用してユーザーとの関係性を深めています。

商品の紹介だけにとどまらず、おみくじキャンペーンなどのエンタメ要素を取り入れたコンテンツでエンゲージメントを強化しています。ユーザーが楽しみながら関われる工夫がされています。

また、メニュー設計では予約やサブスクリプションなど、購入やサービス利用に直結する導線が設けられており、ユーザーの利便性も向上しています。カテゴリごとに最適なタイミングでキャンペーンを展開するなど、継続的にブランドとの接点を作る工夫がされています。

UNIQLO|Facebook

UNIQLOの公式Facebookの画像

UNIQLOは複数のSNSを活用していますが、Facebookでは他の媒体よりも情報量の多い投稿を行っているのが特徴です。

写真や動画を活用しながら、商品の魅力だけでなく、コーディネート例やインタビュー記事など幅広いコンテンツを発信しています。長文でも読みごたえのある投稿で、ブランドの世界観や価値をしっかり伝えるスタイルをとっており、Facebookを読むSNSとしてうまく活用している好例です。

各SNSの特性に応じた運用を徹底しており、プラットフォームごとの役割分担も明確です。

まとめ:ECサイトの集客にはSNSが効果的に働く

EC市場の拡大とともに、SNSの重要性はますます高まっています。情報収集から購買に至るまで、SNS上でのユーザーの動きが購買行動に強く影響していることは明らかです。

各SNSの特性を理解し、自社の商品やターゲットに合った施策を選ぶことで、費用対効果の高い集客が実現できます。また、ユーザーとの継続的なコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことで、リピーターやファンの獲得にもつながります。

SNSは一過性の流行ではなく、今後のECサイトにおいて欠かせない集客チャネルのひとつといえるでしょう。

関連サービス

ネットショップ作成サービス
SNSを活用して集客数を増やすネットショップ作成サービス
記事一覧に戻る