株式会社セブンデザイン 大阪市都島区のホームページ制作会社

  • 公開日: 最終更新日:

GA4のセッションあたりのページビュー数とは?見方や目安を紹介

セッションあたりのページビュー数は、ユーザーがどれだけページを閲覧しているかを示す重要な指標です。特にGA4では、サイトの課題を見つけたり改善の方向性を考えるうえで、この数値の確認が欠かせません。

このページでは、セッションあたりのページビュー数の意味やGA4での見方、サイトの目的別に考えるべき目安について解説します。

GA4のセッションあたりのページビュー数とは

セッションあたりのページビュー数は、1回の訪問において、ユーザーが平均して何ページ閲覧したかを示す指標です。たとえば、数値が2.0であれば、訪問者が2ページを見ていることになります。

セッションあたりのページビュー数は、ユーザーがサイト内をどれだけ回遊しているかを測る手がかりとなり、導線設計やコンテンツの配置が適切かどうかを判断するうえで役立ちます。

特に企業サイトの場合、複数ページを閲覧してもらうことで資料請求やお問い合わせといった目的ページへの到達が期待できるため、セッションあたりのページビュー数が一定以上あることは、コンバージョン率にも間接的に影響します。

一方で、ページ構成やサイトの目的によっては、この数値が低くても問題がないケースもあります。そのため、自社サイトの運用目的に合わせてセッションあたりのページビュー数をどう読み取るかが重要です。

GA4のセッションあたりのページビュー数の見方

GA4でセッションあたりのページビュー数を確認するには、カスタム設定が必要です。以下の手順で表示できます。まず、Googleアナリティクスにログインし、左ナビゲーションからレポート→ライフサイクル→エンゲージメント→ページとスクリーンを選択します。

ページとスクリーンの場所を示す画像

次に、画面右上にある鉛筆マークレポートをカスタマイズをクリックします。

レポートをカスタマイズのリンクを示す画像

表示されたカスタマイズ画面で指標をクリックし、指標を追加でセッションあたりのページビュー数と入力して追加します。追加後、適用をクリックしてください。

GA4でセッションあたりのページビュー数の表示を適用させる画像

その後、保存ボタンを押し、現在のレポートへの変更を保存を選択します。最後に、左上の←戻るをクリックすると、ページとスクリーンレポートにセッションあたりのページビュー数が表示されるようになります。

セッションあたりのページビュー数の目安

セッションあたりのページビュー数は、サイトの構造や目的によって目安が変わります。ここでは、代表的な3つのタイプに分けて、目標にすべき数値や考え方を紹介します。

企業サイトの場合

企業サイトでは、サービス紹介や料金案内、実績ページ、問い合わせフォームなど複数ページにわたる構成が一般的であり、セッションあたりのページビュー数は4.0以上を目指すのが理想的です。

問い合わせフォームを設けている場合、訪問者は、サービス詳細ページ→フォーム→確認画面→サンクスページと最低4ページを閲覧することになります。したがって、この指標が4未満の場合は、フォーム到達率が低い、または途中離脱が多い可能性があると考えられます。

セッションあたりのページビュー数が1.5〜2.5程度で停滞している場合は、サイト全体の構造や内部リンク、ボタン配置などに改善の余地があると判断できます。

企業サイトにおいては、単に数値を追うのではなく、ユーザーの行動を促すための導線が意図通りに機能しているかどうかを確認する指標として活用することが重要です。

1ページ完結型の情報配信サイトの場合

1ページ内で完結する読み切り型のブログやニュース記事を扱うサイトでは、セッションあたりのページビュー数が1.0〜1.2程度であっても問題ありません。ユーザーのニーズが1ページ内で満たされるため、無理に回遊を促すよりも、質の高いコンテンツを提供することのほうが重要です。

こうしたサイトでは、ページビュー数よりも滞在時間やエンゲージメント率など、別の指標でユーザー満足度を測る方が適しています。ただし、関連記事の導線を工夫することで、ページビュー数を伸ばす余地もあるため、内容や目的に応じた対応が求められます。

外部サイトへの誘導を目的としたサイトの場合

アフィリエイトサイトや求人情報サイト、キャンペーン用のランディングページなど、外部リンクのクリックを目的とした構成の場合は、セッションあたりのページビュー数が低くても問題ありません。むしろ、必要な情報を1ページで端的に伝え、スムーズに外部サイトへ誘導できているかが成果につながります。

このようなサイトでは、セッションあたりのページビュー数が1.0程度でも高い効果が出るケースが多く、数値の高低よりもクリック率やコンバージョン率といった他のKPIを重視することが求められます。

指標の読み方を目的に応じて切り替えることが正しい改善につながります。

セッションあたりのページビュー数に関するよくある質問

ここでは、セッションあたりのページビュー数について、よく寄せられる質問にお答えします。

GA4で1以下になるのはなぜ?

セッションあたりのページビュー数が1以下になるのは、1ページも表示されなかったとみなされるセッションが含まれているためです。

たとえば、計測タグが正しく動作していない、JavaScriptエラーでページビューが記録されなかった、セッションが開始された直後に離脱されたといったケースが考えられます。

1以下の数値が頻繁に出る場合は、タグの実装状況やセッションの質を見直すことが重要です。

平均はいくつになりますか?

セッションあたりのページビュー数に明確な平均値は存在しません。サイトの目的や構造、ターゲットによって理想的な数値は大きく異なるため、一般的な平均を鵜呑みにするのは避けるべきです。

ただし、参考値として多くの企業サイトでは4.0以上がひとつの目安とされています。コンテンツマーケティングやサービス導線を重視した構成であれば、ページ間を自然に移動させる設計になっており、この程度の数値を達成しやすい傾向があります。

一方で、1ページ完結型や外部誘導を目的としたサイトでは、1.0〜1.5でも問題ないケースがあります。

大切なのは、平均を気にするよりも、自社サイトの構造と目的に合った数値を目標に設定することです。そのうえで、課題の発見や改善に役立てる指標として活用するのが効果的です。

まとめ:セッションあたりのページビュー数は成果改善の第一歩

セッションあたりのページビュー数は、ユーザーがどれだけサイト内を回遊しているかを測る指標です。GA4では、カスタマイズによってこの数値を可視化しやすくなっており、サイト改善の出発点として活用できます。

ただし、目標とすべき数値はサイトの構造や目的によって異なります。企業サイトでは4.0以上を目指す一方で、1ページ完結型や外部誘導型のサイトでは1.0前後でも問題ないケースがあります。

大切なのは、平均値や他社との比較ではなく、自社の目的に合ったセッションあたりのページビュー数を設定し、その推移を見ながら改善に取り組むことです。セッションあたりのページビュー数を正しく理解し、的確に活用することが、成果を伸ばす第一歩となります。

関連サービス

アクセス解析サービス
セッションあたりのページビュー数を改善するアクセス解析サービス
記事一覧に戻る