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所在地以外の地域キーワードでもSEOは可能?複数県で上位を取った方法
多くの企業が自社の所在地を中心にSEO対策を行う中で、別の地域名でも検索上位を狙いたいと考える方も少なくありません。実際に、所在地とは異なる複数の地域キーワードで成果を出すことは可能です。ただし、闇雲にページを増やすだけでは成果にはつながりません。
この記事では、地域キーワードを活用して複数の都道府県名で上位表示を実現した方法を紹介します。
目次
地域キーワードを使ったSEOは所在地外でも目指せる
所在地と異なる地域名を使ってSEOで上位表示を目指すことは、決して不可能ではありません。
実際に、地域名と業種を組み合わせたキーワードで、他県や他エリアの検索結果に上位表示させている企業は多数存在します。当社でも、所在地とは異なる複数の都道府県名で上位表示を実現した事例があり、地域キーワードを活用したSEOの有効性を実感しています。
ただし、これは単に地域名をページに追加すればよいというものではなく、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツが必要になります。
検索エンジンは、検索された地域に対して、本当にその地域に関する有益な情報かどうかを見極めて評価しているため、地域に即した質の高い情報を提供できれば、所在地外でも検索上位を目指すことは十分に可能です。
こうした地域キーワード戦略では、1ページで複数地域を狙うよりも、地域ごとに最適化された専用ページを用意する方が効果を発揮しやすくなっています。
地域キーワードで複数の都道府県名を上位表示させた方法
地域キーワードごとにSEOで成果を出すには、いくつかのステップを丁寧に進める必要があります。ここでは、当社でも実践した方法をご紹介します。
上位表示を狙う都道府県名と提供サービス名をリストアップする
最初に行うべきは、どの地域名とサービス名の組み合わせで上位表示を狙うのかを明確にすることです。たとえば、【大阪 ラーメン屋】、【東京 寿司屋】といったように、ユーザーが検索しそうな地域名とサービス名を組み合わせてリストアップします。
この段階で、市場規模や競合状況もチェックしておくと、より効果的な戦略が立てやすくなります。思いつく限りのパターンを洗い出し、優先順位をつけておくことで、効率的なページ制作や改善につながります。
すべての都道府県ページでも必要なコンテンツを作成する
都道府県ごとのページを量産する際に、各ページに共通して入れるべきコンテンツをあらかじめ用意しておくことで、制作の効率が上がります。
たとえば、店舗の特徴や料金表、よくある質問など、どの地域でも共通する情報はあらかじめテンプレート化しておくと便利です。さらに、ユーザーにとって役立つ情報を中心に据えることで、ページ単位での評価も高まりやすくなります。作業の属人化を避けるためにも、事前に共通要素を整理するのがポイントです。
メインページを作成する
各都道府県名とサービス名の組み合わせに対して、2語で構成されるメインページを作成します。 【ラーメン屋 大阪】、【寿司屋 東京】など、それぞれの地域に対応する主力ページは、検索エンジンに対してその地域に関連した情報をしっかりと伝えるための中核になります。
このページでは、タイトル・見出し・本文に自然な形で地域名とサービス名を盛り込みつつ、地域に関連する事例や特徴を丁寧に紹介することが重要です。 ユーザーが、このページなら自分の探していた情報があると感じられるような内容を心がけることで、検索エンジンからの評価が高まります。
地域性を伝えつつ、ユーザーにとって役立つ良質なコンテンツとして成立させることが成果につながります。
サジェストや関連キーワードからサブページを作成する
メインページに加えて、検索ボリュームのあるサジェストや関連キーワードをもとにサブページを作成していきます。たとえば【ラーメン屋 大阪 禁煙】、【うどん屋 東京 格安】など、具体的なニーズに特化したページを作ることで、ユーザーの検索意図により近いページを用意できます。
サブページは、単独でも検索流入を見込めるほか、メインページに向けて内部リンクを張ることでSEO全体の強化にもつながります。テーマがぶれないように、地域性とサービスの関係を意識して作成することが大切です。
メインページの検索順位を確認してページ数を増やす
メインページを公開した後は、定期的に検索順位を確認し、状況に応じて新たなサブページを追加していきます。検索順位が思うように伸びていない場合は、ラッコキーワードやGoogleキーワードプランナー、Googleトレンドなどのツールを活用して、新たな切り口のキーワードを見つけましょう。
そして、それに応じたサブページを作成し、既存ページと適切に連携させることで、全体の評価を底上げしていくことが可能です。SEOは一度作って終わりではなく、継続的な改善が成果につながります。
まとめ:複数の地域キーワードでSEOを成立させるには地道な努力が必要
複数の地域キーワードでSEOを成功させるには、地域ごとに適切なキーワードを選び、検索意図に合った内容を丁寧に構成していくことが欠かせません。短期間で成果を出すことは難しいものの、質の高いページを継続的に積み重ねていけば、着実に評価されるようになります。
当社が対応したある企業では、こうした対策を1年間継続した結果、主要なサービスキーワードと都道府県名の組み合わせにおいて、約8割のキーワードで検索順位1位を獲得しています。現在ではGoogleからの月間訪問者数が4万5000人を超えており、集客効果を実感いただいています。
所在地外の地域であっても、戦略的に取り組むことで十分に成果を上げることは可能です。地域キーワードを活用したSEOを検討されている方は、今回ご紹介した手順をもとに、自社に合った形で実践してください。