月額無料のホームページを制作する方法とは?必須の維持費も紹介
ホームページを制作する際に見落とされがちなのが、公開後に発生する維持・管理・更新費です。継続的な費用負担を避けたいと考える方にとって、月額無料で運用する方法を知っておくことは大きな助けになります。
このページでは、月額無料を実現するための具体的な方法、維持費を抑えるための工夫、事前に確認しておきたい注意点について紹介します。
目次
月額無料のホームページを制作する方法
月額費用がかからないホームページを制作するためには、初期設定の工夫や日常的な運用の設計が重要です。ここでは、月額無料を実現するための具体的な方法を紹介します。
CMSを使って自分で更新できる環境を作る
ホームページ制作時にCMSを導入することで、自分でテキストや画像の更新が行えるようになります。これにより、自社でページを随時更新できるようになり、更新依頼にかかる手間とコストを減らすことができます。
CMS導入時には、サーバー要件や操作性などを確認し、自社の運用体制に合ったCMSを選ぶことが大切です。
ちなみに、代表的な無料のCMSにはWordPressやStudioなどがあります。
無料ツールを活用
ホームページ制作や運用では、画像の加工やSEOチェック、アクセス解析など、さまざまな作業が発生します。これらを外注すると費用がかかりますが、無料のWebツールを活用することで、コストをかけずに一定の品質を保つことが可能です。
たとえば、画像編集にはCanva、アクセス解析にはGoogleアナリティクス、SEOチェックにはGoogleサーチコンソールなどが代表的です。いずれも無料で使えるうえ、基本操作であれば専門知識がなくても対応できます。
このような無料ツールをうまく活用することで、月額費用を抑えることが可能です。
セキュリティやバックアップは無料プラグインで対応する
CMSを使って運用する場合、セキュリティ対策や定期的なバックアップの取得は必須です。これらを制作会社に委託すると月額費用が発生することが一般的ですが、無料のプラグインを活用すれば、セキュリティ対策やバックアップといった基本機能を、無料で補うことができます。
たとえば、WordPressであれば、セキュリティ対策のAll in One WP Securityや、バックアップ対策のBackWPupなどが代表的な無料プラグインとして使われており、初期設定も比較的簡単です。
重要なのは、導入するだけで満足せず、定期的に設定内容をチェックする習慣を持つことです。適切な保守環境を整えることで、不要な保守契約を避け、月額無料を実現できます。
ホームページの維持費を安くするコツ
ホームページを運用する際に、必ず毎月発生する維持費をどれだけ抑えられるかは、長期的なコスト管理において重要なポイントです。ここでは、維持費を安くするためのコツを紹介します。
自社でサーバーとドメインを契約する
ホームページの維持費を抑えるうえで、自社でサーバーとドメインを契約するのは基本とも言える方法です。
制作会社に依頼してサーバーやドメインの管理を任せると、利便性は高まる一方で、代行手数料や保守費用が毎月発生するケースが一般的です。これに対して、自社でレンタルサーバー会社やドメイン管理会社と契約すれば、中間コストを省くことができます。
また、プランの見直しや契約の自由度が高まり、無駄な機能に費用を支払い続けるリスクも減らせます。契約や管理に多少の手間はかかりますが、長期的な運用を考えるとコスト面でのメリットは大きくなります。
必要な機能だけを含んだプランを選択する
サーバーの料金プランを選ぶ際には、必要な機能だけが含まれているプランを選ぶことが維持費を安くするコツになります。高機能なプランほどサーバースペックやセキュリティ強化機能が充実していますが、小規模な企業サイトや店舗の情報発信が中心であれば、こうした機能は過剰になる場合も少なくありません。
たとえば、アクセス解析やバックアップ機能が不要であれば、よりシンプルなプランを選んだ方が月額費用を抑えられます。機能をよく確認した上で、運用に本当に必要な要素に絞ることが、結果として無駄なコストの発生を防ぐことにつながります。
月額無料のホームページを制作する前に知っておきたい注意点
月額無料のホームページを制作する際には、あらかじめ知っておくべきリスクがあります。ここでは、事前に確認しておきたい注意点を紹介します。
定期的なメンテナンスは必須になる
CMSを使って自社でホームページを運用する場合、サイトの安全性と安定性を保つために、定期的なメンテナンスが欠かせません。
たとえば、WordPressでは本体・テーマ・プラグインの更新が頻繁に行われます。これらを放置すると、セキュリティホールが生まれ、外部からの攻撃や表示不具合の原因になる可能性があります。
さらに、最新バージョンに対応しないままでいると、ページが正しく表示されなかったり、一部の機能が正常に動作しなくなるリスクも生じます。
月額無料でホームページを運用する場合、こうしたメンテナンスは制作会社にスポットで依頼することを検討すると安心です。毎月の作業が必須というわけではなく、状況に応じて必要なタイミングで対応すれば、無駄なコストを抑えながら安全な運用が可能です。
サポートがないためトラブル時は自己解決が求められる
月額無料でホームページを運用している場合、トラブルが発生した際に制作会社のサポートを受けられないことも少なくありません。たとえば、ホームページが突然表示されなくなった、ログインできなくなったといった場合に、保守契約がないと復旧作業をすべて自社で対応しなければならない可能性があります。
ただし、制作会社によっては、軽微なトラブルの相談であれば、無償で対応してくれることもあります。月額無料でホームページを運用する際には、あらかじめサポート体制の有無や対応範囲を確認しておくと安心です。
月額無料のホームページを制作する際のよくある質問
月額無料でホームページを制作・運用する際には、ドメインやサーバーの扱い、セキュリティ面、サポート体制などについて不安や疑問を感じる方も少なくありません。ここでは、実際によく寄せられる質問をもとに、事前に確認しておきたいポイントを紹介します。
ドメインやサーバーは無料で使えますか?
海外のサービスを活用すれば、ドメインやサーバーを無料で利用してホームページを公開することは可能です。たとえば、静的なサイトであればGitHub PagesやNetlifyなどを使って、無料でホスティングすることができます。また、Freenomでは.tkや.mlといった一部のドメインを無料で取得することも可能です。
ただし、無料ドメインは信頼性が低く、検索エンジンやユーザーからスパムと判断されやすいリスクがあります。また、無料サーバーも機能制限や通信の不安定さ、サポートの欠如などの課題があるため、ビジネス利用や長期運用にはあまり適していません。
ブランドイメージや安定性を重視する場合は、年間数千円程度の独自ドメインと、月額千円程度の有料サーバーを利用する方が安心です。
セキュリティやトラブルが不安です。サポートは受けられますか?
月額無料でホームページを運用する場合、基本的には制作会社による継続的なサポートは付いていないことが一般的です。不具合や表示エラー、ログインできないといったトラブルが発生した際も、原則として自分で原因を調査し、解決する必要があります。
ただし、制作時にスポット対応を前提とした契約をしておくことで、必要なときだけ相談できる体制を整えることが可能です。また、WordPressなどのCMSでは、セキュリティやバックアップに対応した無料プラグインが多く提供されており、日常的なトラブルを未然に防ぐ環境を整えることは十分可能です。
万が一に備えて、どこまで自分で対応して、どの部分を外部に頼るかをあらかじめ整理しておくと安心です。
まとめ:月額無料でもホームページは制作できる
月額無料でホームページを制作・運用することは十分可能です。維持費を抑える工夫や、自分で更新できる環境を整えることで、制作後のコストをほとんどかけずにサイトを持ち続けることができます。
ただし、メンテナンスやトラブル対応といった部分は自分で行う必要があるため、事前にその点も踏まえた準備が大切です。費用を抑えながらも、継続的に活用できるホームページを目指すためには、初期の設計やツールの選定が重要になります。