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サーチコンソールの分析情報で始める初心者向けのSEO対策

サーチコンソールの分析情報とは

サーチコンソールの分析情報は、以前はSearch Console Insightsとして提供されていた機能で、現在は名称が変わり分析情報と表示されています。よく見られているページや検索語句を視覚的に確認でき、ホームページの状態を把握しやすくなっています。初心者にも扱いやすく、正しく活用すればSEO対策に役立ちます。

このページでは、分析情報で確認できる内容と、それをSEOに活かす方法について解説します。

サーチコンソールの分析情報とは

サーチコンソールの分析情報とは、Googleが提供するSearch Console Insightsをもとに表示されているレポートで、初心者でも扱いやすいよう設計された機能です。

この分析情報では、ホームページ内のどのページが多く閲覧されているか、どの検索語句でアクセスされているかといった情報を、リスト形式で直感的に確認できます。

通常のサーチコンソールと比べて視覚的な要素が強く、専門用語が少ないため、SEOに不慣れなユーザーでも感覚的にデータを読み取ることができます。

こうした特徴から、分析情報はホームページの現状を把握し、改善のヒントを得るための入り口として活用しやすく、SEO対策の第一歩として効果的なツールといえます。

分析情報で確認できる内容

サーチコンソールの分析情報では、ホームページのアクセス状況をわかりやすく確認できます。たとえば、よく見られているページや、検索に使われた言葉、どこからアクセスが来ているかなど、基本的な情報が一覧で整理されています。

ここでは、実際に分析情報で表示されるデータの内容について紹介します。

期間の選択

期間の選択の場所を示す画像

分析情報では、表示されるデータの期間を選ぶことができます。これにより、直近の動きや、ある程度まとまった期間の傾向を確認しやすくなります。初期設定では過去28日間が表示されますが、7日間や3ヶ月に切り替えて表示することが可能です。

季節性のあるビジネスや、短期間のキャンペーンを実施している場合には、期間を調整することで成果の把握に役立ちます。

サイト全体の概要

サイト全体の概要の場所を示す画像

サイト全体の概要では、ホームページ全体のパフォーマンスとしてクリック数と表示回数が表示されます。これらの数値は、前の期間と比べた増減がパーセンテージで表示され、折れ線グラフとともに推移を確認できます。

この画面を見ることで、サイト全体が検索経由でどれだけ見られているか、また変化があったかをひと目で把握できます。

個別ページやキーワードに入る前に、全体の動きをざっくり確認したいときに役立つ指標です。

お客様のコンテンツ(ページ)

お客様のコンテンツ(ページ)の場所を示す画像

お客様のコンテンツでは、検索経由でよくクリックされているページがカテゴリ別に表示されます。

表示されるカテゴリは「トップへ(クリック数が多いページ)」「上昇基調(クリック数が増えているページ)」「下落基調(クリック数が減っているページ)」の3種類で、それぞれ5件ずつ確認できます。

さらに「もっと見る」をクリックすることで、最大20件までのページを一覧で確認できます。

この項目を活用することで、サイト内でどのページが注目を集めているか、あるいは注目度が下がってきているかを把握できます。

お客様のサイトにつながる検索語句(キーワード)

お客様のサイトにつながる検索語句(キーワード)の場所を示す画像

お客様のサイトにつながる検索語句では、ユーザーが検索に使用し、自サイトへのアクセスに繋がったキーワードが表示されます。

表示されるカテゴリは「トップへ(クリック数が多いキーワード)」「上昇基調(クリック数が増えているキーワード)」「下落基調(クリック数が減っているキーワード)」の3種類で、それぞれ上位5件まで確認可能です。

さらに「もっと見る」をクリックすることで、最大20件までのキーワードを一覧で表示できます。

この項目を確認することで、検索経由でユーザーがどのようなキーワードを使ってアクセスしているのかを把握でき、ホームページの内容がどう受け取られているかを読み解く手がかりになります。

上位の国

上位の国の場所を示す画像

上位の国では、Google経由でホームページにアクセスしてきたユーザーの国別データを確認できます。表示されるのは、クリック数が多い順に並んだ上位5つの国です。

この項目には「もっと見る」などの拡張機能はなく、最大5件までの表示となっています。

基本的に日本国内向けのビジネスであれば、日本からのアクセスが中心であることが望ましい傾向といえます。想定していない国からのアクセスが多い場合は、言語やコンテンツのミスマッチが起きていないかを確認するきっかけになります。

詳細なトラフィックソース(参照元)

詳細なトラフィックソース(参照元)の場所を示す画像

詳細なトラフィックソースでは、Google内のさまざまなサービスを経由したアクセス状況を確認できます。表示されるのは、通常の検索結果を除く、画像検索、動画検索、Google Discover、Googleニュースなどです。

この項目では、検索結果以外の経路からどれだけのユーザーがホームページに訪れているかを把握できます。たとえば、画像検索やDiscoverからの流入が多い場合は、それぞれの媒体に適したコンテンツ設計を検討することで、さらなる集客につなげるヒントになります。

初心者がサーチコンソールの分析情報で実践できるSEO対策

分析情報は、SEO初心者でも視覚的にデータを把握しやすい設計になっています。

ここでは、実際に表示される情報をもとに、SEO対策としてどのような活用方法があるかを紹介します。

クリック数が多いページから関連ページへ内部リンクを送る

クリック数が多いページは、検索結果で目立って表示されており、検索エンジンやユーザーから評価されている状態といえます。このようなページから関連するページへ内部リンクを設置することで、次の2つの効果が期待できます。

1つは、アクセスの多いページを起点にすることで、ユーザーを他のページへ自然に誘導でき、サイト内の回遊性が向上し、コンバージョン率が高まる可能性があります。もう1つは、リンク先のページにも評価が分散され、SEO効果が高まりやすくなることです。

たとえば、「飲食店の紹介ページ」から、「メニュー」や「アクセス」「予約フォーム」などへのリンクを追加すれば、ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすい構造となり、サイト全体の評価向上につながります。

クリック数が増加したページの集客ルートを増やす

クリック数が増えているページは、検索エンジンからの評価が高まっている可能性があり、今後さらに集客を伸ばすチャンスがあります。こうしたページは、検索以外の流入経路も活用することで、より多くのアクセスを集めることが可能です。

具体的には、そのページのURLをSNSで紹介したり、ブログ記事やメルマガで取り上げたりすることで、検索エンジン以外からもユーザーを呼び込めます。外部メディアやまとめサイトで紹介されることも有効です。

もともと検索から評価されているページはコンテンツの質が高いため、他の媒体でも受け入れられやすく、結果としてアクセス数やコンバージョンのさらなる向上が期待できます。

クリック数が減少したページをリライトする

クリック数が減っているページは、検索意図とのズレや競合ページの台頭により、検索結果での順位が下がっている可能性があります。

このようなページは内容を見直し、検索ユーザーのニーズに合った情報へと更新することで、再び順位とクリック数を取り戻せる可能性があります。

見出しの整理、情報の追加、古くなった情報の修正など、リライトの方向性を明確にして改善を進めましょう。

クリック数が多いキーワードから関連ページに内部リンクを送る

検索経由で多くクリックされているキーワードは、現在の自社サイトにとって重要なテーマといえます。

たとえば、「美容室」というキーワードで多くのクリックを獲得している場合、その周辺語である「美容室の料金」「駅近の美容室」「個室美容室」といったページと内部リンクで繋ぐことで、サイト全体のテーマ性が強まり、検索エンジンからの評価向上が期待できます。

クリック数が増えたキーワードの関連語をサイト内で活用する

クリック数が伸びているキーワードは、今後さらに強化すべきテーマです。このキーワードと意味や目的が近い関連語を、他のページ内で適切に使うことで、全体の検索流入を底上げできます。

たとえば、「テイクアウトランチ」のクリック数が増えている場合、「お持ち帰りランチ」「ランチメニュー」「テイクアウト対応店」といった語句を自然に取り入れたページを整備することで、サイト全体での評価を引き上げる効果が期待できます。

クリック数が減っているキーワードは対象ページを特定しリライトする

クリック数が減っているキーワードに関しては、まずどのページが対象かをサーチコンソールの検索パフォーマンスレポートで特定する必要があります。そのうえで、検索意図を満たせていないと判断した内容を中心に、見出し構成や情報の追加・削除を行い、ページ全体をリライトします。

キーワード単位ではなく、ページ全体の整合性を重視して対応することが、再評価を得るための鍵となります。

まとめ:分析情報はSEO初心者にこそ役立つ機能

サーチコンソールの分析情報は、SEOに不慣れな初心者にとって、ホームページの現状を把握し改善につなげるための入口となるツールです。表示されるデータはシンプルで理解しやすく、どのページやキーワードが注目されているのかを視覚的に把握できます。

これらの情報をもとに、内部リンクの設計やリライトの判断など、具体的な対策に活かすことが可能です。まずは分析情報を定期的に確認する習慣をつけることが、SEOの第一歩といえるでしょう。

サーチコンソールの分析情報を見ても改善方法が分からない方は、当社のSEO対策サービスをご活用ください。分析データをもとにした課題抽出と対策提案を行い、検索順位の向上をサポートします。

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