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サーチコンソールで存在しないURLが出てきた原因と対処法
サーチコンソールを確認していると、作成した覚えのない存在しないURLがエラーとして表示されることがあります。どこから発生したのか分からず戸惑うことも少なくありません。
このページでは、サーチコンソールに存在しないURLが出てくる原因と対処法について解説します。
目次
サーチコンソールで存在しないURLが出てきた原因
サーチコンソールに存在しないURLが表示されるのには、いくつかの主な原因があります。ここではそれぞれの理由について解説します。
内部リンクがある
サイト内部のリンクに、存在しないURLが設定されている場合、Googleのクローラーがそのリンクをたどることでエラーが検出されることがあります。
過去の記事や更新漏れによって古いリンクが残っているケースが多く、意図せず存在しないURLがクロール対象になるなることが原因です。
XMLサイトマップに記述がある
XMLサイトマップに、作成した覚えのない存在しないURLが誤って記載されている場合、Googleはその情報をもとにクロールを試みます。
その結果、サーチコンソール上で存在しないURLがエラーとして報告されることになります。サイトマップ作成時の設定ミスや自動生成ツールの誤動作によって、意図しないURLが記載されるケースが原因の一つです。
被リンクがある
外部サイトから存在しないURLに対してリンクが貼られている場合も、Googleはクロール対象とします。
他サイトによる誤リンクが原因で、存在しないURLが検出されるケースが発生します。被リンクは自サイト側で完全にはコントロールできないため、このような現象が起きることがあります。
昔にページを作成していた
過去に作成していたページを削除したことを忘れている場合でも、Googleは古いデータを保持しており、クロールの過程で存在しないURLとして検出することがあります。
特に長年運営しているサイトでは、管理者自身が削除した履歴を把握していないケースも珍しくありません。
Googleの誤検知
稀に、Google側のクロールやインデックス処理において誤検知が発生することがあります。存在しないURLが何らかのクロールエラーや解析ミスにより検出され、サーチコンソール上にエラーとして表示される場合です。
このケースでは特別な操作を行っていないにもかかわらず、存在しないURLが報告されることになります。
サーチコンソールで存在しないURLが出たときの対処法
存在しないURLがサーチコンソールに表示された場合でも、落ち着いて原因を確認し、適切な対処を行えば問題ありません。ここでは代表的な対処法について解説します。
URL検査でリンク元を改善する
URL検査ツールを利用することで、存在しないURLがどこからリンクされているのかを調査できます。
内部リンクが原因であれば、正しいURLに修正する必要があります。特に、記事内リンクやナビゲーションメニュー、フッターなどに存在しないURLが残っているケースは早急に修正することが望ましいです。
外部サイトからの被リンクが原因の場合は、被リンク元の運営者に連絡して修正を依頼します。ただし、外部サイトの対応を強制することはできないため、無理に依頼せず、次の対処法も併せて検討することが重要です。
被リンクの修正が難しい場合はURLを活用かリダイレクトを行う
被リンクの修正が難しい場合には、リンク先のURLを活用するかリダイレクトを行う対応が効果的です。
まず、被リンク元のページテーマやアンカーテキストに合った新しいページを作成し、訪問者が違和感なく内容を受け取れるように設計します。このとき、すでに似たテーマのページが存在していないかを確認し、重複を避けることも大切です。
また、リンク先を正しいURLに301リダイレクトする方法も有効です。リダイレクトを設定することで、被リンクの評価を引き継ぎつつ、存在しないURLエラーを解消できます。リダイレクト先のページは、元のリンク内容に関連性を持たせることが重要です。
XMLサイトマップを確認する
サイトマップに存在しないURLが記載されている場合は、必ず修正を行いましょう。サーチコンソールに登録しているXMLサイトマップを確認し、不要なURLが含まれていないかをチェックします。
存在しないURLを削除し、正しい内容に更新して再送信することで、クロールエラーの改善につながります。特に自動生成ツールを使用している場合は、設定ミスや更新漏れがないか細かく確認することが求められます。
放置する
誤検知と考えられる存在しないURLは、無理に対応せず放置する選択肢もあります。Googleは一定期間エラーを検出できなければ自然にエラーを削除するため、必ずしも全てに対して手動で対応する必要はありません。
ただし、放置する場合でも、エラー数が増え続けないか、クロールエラーが別の問題を引き起こしていないかを定期的にチェックすることが大切です。
サーチコンソールに存在しないURLが出てきた時のFAQ
サーチコンソールで存在しないURLが出てきたときのよくある疑問についてまとめました。状況に応じた適切な対応の参考にしてください。
全部を改善に直す必要はありますか?
すべての存在しないURLに対して改善作業を行う必要はありません。内部リンクやサイトマップ由来で発生している場合は修正した方がよいですが、外部サイトからの被リンクやGoogleの誤検知によるエラーは、必ずしも対応しなければならないものではありません。
影響度を見極め、必要なものだけ対応する方が効率的です。
削除リクエストをするべきですか?
基本的に、存在しないURLに対して削除リクエストを使うべきではありません。削除リクエストは、意図しない情報が検索結果に表示されている場合などに限定して使用するものです。
Googleは、サーチコンソールのデータ整理やクロールエラーの解消を目的に削除リクエストを行うことを推奨していません。存在しないURLがエラーとして表示されている場合は、まずはリンクやサイトマップの修正を行い、それ以外は無理に操作しないことが重要です。
存在しないURLが増え続けるのは問題ですか?
存在しないURLが増え続けている場合は注意が必要です。
クロールバジェットの無駄遣いにつながり、重要なページへのクロール頻度が下がるリスクがあります。また、サイト全体の品質評価に悪影響を与える可能性もあります。原因を調査し、改善対応を進めることが重要です。
まとめ:サーチコンソールの存在しないURLは落ち着いて対処しよう
サーチコンソールに存在しないURLが表示されると不安に感じるかもしれませんが、原因を正しく理解し、状況に応じた対応を行えば心配する必要はありません。
内部リンクやXMLサイトマップ、被リンクの確認といった基本的なチェックを丁寧に進めることで、多くの問題は解決できます。また、Googleの誤検知や影響の小さいエラーについては、過剰に反応せず冷静に対応方針を決めることが重要です。
焦らずにサイト全体の品質を保ちながら、適切な管理を続けていきましょう。