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h1がないとSEOで不利になる!改善時の注意点
h1は、検索エンジンにページの主題を伝える重要な要素です。これがないとテーマが正確に認識されず、検索順位の低下につながる可能性があります。
この記事では、h1がないことで起こるSEO上の不利な点と、改善時に押さえておきたい注意点を解説します。
目次
h1がないとSEOで不利になる理由
h1はページ全体のテーマを検索エンジンに伝える重要な要素です。これがないとテーマが正確に認識されず、検索順位に悪影響が出る可能性があります。ここでは、具体的にどのような不利が生じるのかを解説します。
検索エンジンがページのテーマを把握しづらくなる
検索エンジンは、ページのh1を重要なシグナルとして扱い、その内容からページの主題を推測します。
たとえば、h1がラーメンの作り方となっていれば、検索エンジンは、「このページはラーメンの作り方に関する情報だ」と判断できます。しかしh1がないと、検索エンジンは本文や他の見出しからテーマを推測しなければならず、主題を誤って解釈するリスクが高まります。
結果として、意図したキーワードでの評価が得られにくくなったり、関係性の薄いクエリで表示されてしまう可能性があります。
つまり、h1がない状態ではページのテーマが正しく伝わらず、SEO的に大きな機会損失となります。
検索エンジンが構造を理解しづらくなる
HTMLの見出し構造は、論文の目次のように階層的に整理されます。
本来はh1が最上位にあり、その下にh2、さらにその下にh3といった順序で構造が作られることで、検索エンジンはページ全体の情報の優先度や関係性を理解できます。
ところが、h1がないページでは構造のスタート地点が不明確になります。たとえば、いきなりh2から始まってしまうと、「このh2は何の大テーマに属しているのか?」が判断しづらくなり、情報の整理が不完全になります。
構造が適切に伝わらないと、検索エンジンはページ全体の関連性や重要度を正しく評価できず、結果的に検索順位にも影響が出る可能性があります。
訪問者がページのテーマを理解するのに時間がかかる
h1は、訪問者がページを開いた瞬間に、「このページは何について書かれているのか」を把握するための道しるべです。特に検索経由で訪れたユーザーは、短時間で情報の有用性を判断します。
h1がなければ、本文や他の見出しをある程度読み進めないと内容が分からず、「探していた情報と違う」と感じて離脱するリスクが高まります。テーマの理解に時間がかかれば、訪問者の満足度は下がり、ページ滞在時間や回遊率の低下につながります。
このようなユーザー体験の悪化は、間接的にSEO評価にも影響します。Googleは直帰率や滞在時間などの行動指標を参考にしており、ユーザーが早々に離脱するページは評価が上がりにくくなる可能性があります。
h1を改善する時のSEO上の注意点
h1を修正するだけではSEO効果が最大化されるとは限りません。改善作業の段階でミスをすると、期待していた成果が得られないだけでなく、逆に評価を下げる要因になることもあります。ここでは、h1を改善する際に注意したいポイントを紹介します。
全ページに一律で同じh1を入れない
全ページに一律で同じh1を設定するのは避けましょう。
特によくあるのが、ホームページのロゴにh1を設定しているケースです。この場合、全ページのh1が会社名になってしまい、ページごとのテーマが検索エンジンに伝わりにくくなります。さらに、ロゴは画像であることが多く、たとえalt属性を入れても、検索エンジンはテキストのh1ほど強く評価しません。
h1はあくまでそのページ固有の主題を示すテキストとして設置し、コンテンツ内容と関連性の高い文言を設定することが重要です。
h1とtitleタグの整合性をとる
h1とtitleタグは、どちらもページのテーマを検索エンジンに伝える重要な要素です。この2つがまったく異なる内容になっていると、検索エンジンはどちらを優先すべきかを迷い、テーマの一貫性が損なわれます。
理想は、titleタグとh1が同じキーワードやテーマを含みつつ、文言や表現を少し変えて使うことです。こうすることで、検索エンジンに統一感のあるメッセージを伝えられます。
整合性がない場合、テーマの評価が不安定になり、SEO上のマイナス要因となる可能性があります。
h1を隠さない
デザイン調整やレイアウトの都合で、h1をCSSやJavaScriptで非表示にしてしまうケースがありますが、これはSEO的にリスクがあります。
検索エンジンは、ユーザーが実際に見られないテキストを隠しテキストとみなす可能性があり、ガイドライン違反と判断されることがあります。特に、SEO目的だけで表示しないh1を入れるのは避けましょう。
h1は、ユーザーにも見える形で設置し、デザイン的にもページのテーマを一目で理解できる状態にすることが重要です。
すぐに効果を求めない
h1を改善しても、翌日から検索順位が急上昇することはほぼありません。
検索エンジンの評価は、クローリング>インデックス>再評価というプロセスを経て反映されるため、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。短期的な順位変動だけで成果を判断すると、せっかく正しい改善をしても途中でやめてしまう恐れがあります。
重要なのは、h1の改善を、コンテンツ全体の質の向上や内部リンクの見直しといった他の対策と組み合わせ、長期的に評価される基盤を作ることです。
まとめ:h1でSEO効果を高めやすくしよう
h1は、検索エンジンに「このページは何について書かれているのか」を伝える重要な要素です。欠けていればテーマの理解が遅れ、検索順位に悪影響が出る可能性があります。逆に、適切に設定すれば、ページテーマの明確化や関連キーワードとの一致度向上につながり、SEOのプラス要因となります。
ポイントは、単にh1を置くだけではなく、ページの内容と一致したキーワードを自然な形で含めること、各ページで固有の内容に合わせて作成すること、そして検索エンジンが読み取れる状態で設置することです。
h1タグの改善は、一見小さな修正に思えても、サイト全体のSEO評価に大きく貢献します。今日からでも自社サイトのh1を点検し、「テーマが正確に伝わり、SEO評価を高めやすい構造」になっているか確認しましょう。