- 2023.02.14
SEOだけのホームページ制作は成果が出ない
ホームページ制作で成果を出す対策で人気がある施策はSEOです。
ただ、このSEOは、確かに効果を発揮し高い集客力へと成長しますが、成約数がまったくないと相談を受けるケースもあります。
今回は、SEOだけを考えたホームページ制作のリスクやデメリットを紹介します。
SEOだけを考えたホームページ制作
当社で、最も人気が高い対策はSEOで、公開後は多くのお客さまが新規ページ作成に取り組みます。
新規作成は、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなどのサーチエンジンは、関連性を重要視し、かなり効果を発揮します。
公開当初であれば、結構な割合で、少しずつ上昇するケースよりも、ある程度のボリュームに成長すると一気にランキングが上がります。
実績でも、3ヶ月以上成果が出ない状態で、必死に新規作成を継続すれば、ある日突然検索ランクが上がり、多くの問い合わせを得ています。
そのため、一般論で、ホームページを制作したら新規作成をとにかく頑張り、順位が高まれば成果が出ると提案をしていますが、必ず効果が出ると言えません。
と言うのも、最近いただいた問い合わせに、成果が一切出ないという相談があります。
まず真っ先に疑った内容は集客力が足りていない?ですが、話を聞いていると狙い通りに上位表示ができているそうです。
実際に、お客さまが重要だと思われる【業種名 地域名】で検索をして見たところ、さまざまなキーワードで1位から3位の間にランクインしていました。
お客さまには昔から提案していた話で、主要なサーチエンジンだけに依存すると成果が出ないケースがあると言っていました。
ただ、実際に、本当にあったのかと思わざるを得ず、初めて見たケースでした。
ウェブデザインは、ぱっと見で最新の流行は取り入れてないにしても、普通という印象です。
そのため、明確な問題点を探す目的で、グーグルアナリティクスとグーグルサーチコンソールの閲覧権限をいただき、確認しました。
理想的なホームページの割合はSEO6で成果4
グーグルアナリティクスとグーグルサーチコンソールを閲覧すると数点問題点が見えてきました。
下層ページの集客力が低い
まず、確かにトップページでは、主要なキーワードで上位表示ができていましたが、下層ページの集客力がほとんどありませんでした。
実際に、多くのホームページ制作を行ってきて、見た経験がない事例でしたが、トップ以外はほとんど集客力がありませんでした。
トップが上位表示できれば、成約数が高まるイメージを持っていましたが、それはあくまで下層のランキングが高く集客力がある前提です。
当事例から、下層が低いと、トップを向上させても、メインワードだけでランキングが向上し、その他のキーワードが上がらず、上位表示ができない可能性があります。
実際に、サーチコンソールの検索パフォーマンスを見ても、実は訪問者数の割にキーワード数が少なく、700ワード前後になっていました。
実績で言えば、それくらいアクセス数があれば、1,000ワードは超えているレベルです。
平均エンゲージメント時間の低さ
トップの集客力だけ高いのですが、グーグルアナリティクスを見ると、平均エンゲージメント時間が異常に低い特徴が見られました。
平均エンゲージメント時間とは、内容を読みながら、ゆっくりスクロールしている時間になり、要するに大半の訪問者はまったく内容を見ていません。
これから推測されるに、恐らくトップの上部やメイン画像、全体的なイメージがユーザーの求めている内容と異なると想定されます。
そしてこれらのデータから、成果向上を目的にしたサイト改善提案を実施しました。
理想のホームページとは
数値データから問題点が見え、後は仮説を立てて実際に改善を行うだけです。
まず、下層の改善として、お客さまに全ページの原稿ボリュームのアップを提案しています。
文字数と検索順位に関連性がないと考えることが一般論ですが、文字数が多い方が上位表示がしやすいというデータもあります。
そのため、まずは各ページを1,500文字数前後まで向上する提案をしました。
次にトップのエンゲージメント時間ですが、こればかりは結構大がかりな修正が必要でした。
ただ、予算もあり、少しずつ実施したいと希望され、まずは1画面で表示されるファーストビューの範囲を変更しています。
もともとメイン画像直下にムービーを埋め込み、その動画を見れば、企業のすべてが分かる仕組みで構築されていました。
ただ、訪問者が動画を見てくれるかは分からず、その会社のサービスの最も売りになるポイントを大きめのサイズで打ち出すように変更しています。
実際にこの作業は、翌月以降にアクセス解析を見ると、10秒ほど増え、全体を変更して欲しいと依頼をいただいています。
そしてその結果、制作したホームページは、そこまで高くはありませんが、成約を獲得することに成功しました。
この事例から、ホームページ制作の基本的な考えで、SEO6、見込み顧客4がベストな割合であると考えるようになりました。
SEO以外も考えたホームページ制作を
ホームページ制作は、さまざまな集客ルートや成果を考えることが非常に大切です。
実際に、あるクライアントと話をしていて、同業他社が同じケースに陥ったと聞いたことがあると言われていました。
そこまで高い頻度ではないとは思いますが、そういった事例も稀にあるそうです。
そのため、もちろんSEOに取り組むことは重要ですが、必ずユーザー目線も忘れてはならず、そうすれば、御社が期待する以上の成果を出せるように成長します。