- 2022.02.08
HTMLサイトマップの内部リンクにSEO効果はあるのか
SEOについて調べていると、HTMLサイトマップからの内部リンクにSEO効果があるという意見を見かけました。
当社のホームページ制作では、シンプルなサイト構成のホームページが多くなるので、最近はサイトマップページを作成する機会が減っていますが、もしSEO効果があるのであれば、今後は作成していこうと考えています。
当ページでは、HTMLサイトの内部リンクにSEO効果があるという情報が、本当かどうかを試してみたので、その結果を紹介したいと思います。
HTMLサイトマップの内部リンクのSEO効果を検証
SEO効果が低いホームページに行った検証
ホームページからSEO効果が上がらないので、検索順位を上げて欲しいと問い合わせをいただいた企業に、実験になるので、成果報酬でHTMLサイトマップを作成させていただきました。
問い合わせをいただいたときの状態は、ホームページを公開して約2年間、毎日良質を意識した新規ページ作成を継続していたのですが、一向に検索順位が上がらなかったそうです。
そのため、HTMLサイトマップを無料で作成させていただくので、HTML作成後は1ヶ月は運営を辞めていただくようにお願いしました。
HTMLサイトマップに設置した内部リンク先ページは、トップページと各サービス、お客さまの声など、ホームページで重要と思われるページになります。
公開して1ヶ月間、様子を見ていたのですが、検索順位が変わらず、SEO効果がないと判断しました。
SEO効果が高いホームページの検証
制作実績で、HTMLサイトマップがあり、高いSEO効果を発揮しているホームページに対して、HTMLサイトマップを削除させて欲しいとお願いをしました。
もちろん、SEO効果が落ちた場合は、すぐにHTMLサイトマップを復活させる約束をして、承諾いただけました。
HTMLサイトマップを削除して、1ヶ月は様子を見ていたのですが、検索順位が変動することはありませんでした。
そのため、HTMLサイトマップの内部リンクは、もともと効果が出ていなかったのではないかと判断をしています。
新規ホームページ制作時に行った検証
当社のホームページ制作では、最近HTMLサイトマップの作成をしていません。
これまでHTMLサイトマップがなかったとしても、良質な運営を継続していれば高いSEO効果を出せていたのですが、HTMLサイトマップがあるとどうなるのかを検証してみました。
効果は出ないとは思っていましたが、念のために新規ホームページ制作ならどうかの検証です。
結果は、もしかすれば微妙にSEO効果を発揮しているのかもしれませんが、GRCでの検索順位やサーチエンジンからの訪問者数の伸びを見る限りは、HTMLサイトマップはあってもなくても同じだと判断しました。
HTMLサイトマップの内部リンクにSEO効果がない理由
HTMLサイトマップの内部リンクにはSEO効果がないことが分かりました。
では、なぜHTMLサイトマップの内部リンクにSEO効果がないのかを検討したので紹介します。
低品質コンテンツと判断されている
HTMLサイトマップは、コンテンツの品質が低いと、サーチエンジンに判断されていると思います。
HTMLサイトマップにあるコンテンツは、ホームページで重要なページへのアンカーテキストによる内部リンクだけになるのが一般的です。
すなわち、ページとしての品質は低いと言わざるを得ず、サーチエンジンの検索結果ページに表示しないまではいかないまでも、コンテンツを評価することがない状態であると思います。
コンテンツの品質が低いページからの内部リンクのSEO効果は、0あるいは検索順位に影響を与えないくらい弱いという結果になります。
内部リンク1つではSEO効果は変わらない
サーチエンジンは、ホームページで重要なページには内部リンクが自然と集まると発言しています。
そのため、多くの方は、ホームページで重要なページに内部リンクがあれば、SEO効果が生まれると勘違いしてしまいますが、内部リンクが1つ増えたくらいで検索順位は変動しません。
また、HTMLサイトマップは、1ページで多くの内部リンクがあるので、1つあたりの内部リンクのSEO効果も弱くなっている可能性があり、検索順位を高めることができないのだと思います。
まとめ
HTMLサイトマップの内部リンクのSEO効果を検証してみた結果を紹介しました。
昨今は、シンプルなサイト構成のホームページが流行っているので、HTMLサイトマップを無理に作成する必要はないと思います。
SEO効果の向上を狙ってHTMLサイトマップの作成を検討中の方の参考になれば幸いです。