セブンデザイン 成果を追求した大阪のホームページ制作会社

  • 2023.09.03

構造化データを入れればホームページの検索順位は向上するのか

構造化データの導入はホームページ制作の際に頻繁に取り上げられるトピックとなっています。多くの人々が、このデータが検索順位に与える影響についての正確な情報を求めています。特に、ワードプレスでのホームページ制作においては、デフォルトで構造化データが導入されるため、その有効性についての議論が盛んに行われています。

パンくずリストはその中でも最も一般的な形式の一つで、ユーザーにとってのナビゲーションの助けとなるだけでなく、SEOにも一定の効果があると言われています。しかし、その実際の効果はどれほどなのでしょうか。当社では、構造化データの効果を実際のホームページ制作の現場で検証し、その結果を基に信頼性のある情報を提供しています。

構造化データとは

構造化データとは何か、その存在がなぜホームページ制作やSEOにとって重要なのかを理解するためには、まず検索エンジンの動作原理を知る必要があります。

検索エンジンは、インターネット上に存在する無数のホームページの中から、ユーザーの検索クエリに最も適した情報を高速に提供することを目的としています。そのために、クローラーと呼ばれるプログラムを使用して、ホームページの内容を自動的に収集し、それを独自のデータベースに保存します。

しかし、インターネット上にはさまざまなデザインやレイアウト、コーディングスタイルで制作されたホームページが存在しており、クローラーがこれらのページの情報を正確に解析するのは簡単ではありません。特に、現代のホームページは動的な要素や複雑なコンテンツが増えてきているため、誤解を生じやすくなっています。

ここで構造化データの役割が重要となります。グーグルなどの主要な検索エンジンは、ホームページ制作者が自分のページの内容を検索エンジンに伝えるための方法として、構造化データの導入を推奨しています。具体的には、JSON-LD、microdata、RDFaという3つの形式があり、これをホームページのコードに組み込むことで、検索エンジンに対してそのページの主要な情報(例:タイトル、説明、主要なキーワードなど)を明示的に伝えることができます。

構造化データの導入により、ホームページが目指すキーワードや内容を検索エンジンに正確に伝えることができるため、検索結果での順位向上の可能性が高まります。逆に、構造化データを適切に導入していないホームページは、クローラーによる誤った情報収集のリスクが増え、検索結果で不利になる可能性があります。

しかし、最近の検索エンジンは進化を続けており、多くのホームページは構造化データがなくても正確に認識されているように感じられます。実際に、構造化データの導入を行ったとしても、その効果は一概には言えません。しかし、SEOの観点からみれば、構造化データの導入は、情報をより明確に検索エンジンに伝えるための有効な手段と言えるでしょう。

構造化データを入れても検索順位は変わらず

構造化データの導入に関して、ホームページ制作会社としての私たちの経験を共有いたします。

最初に、何はともあれホームページ制作において最も大切なのは、ユーザーエクスペリエンスとコンテンツの質です。それに、SEOにおいても、これは核心的な部分であると強調されています。構造化データの導入は、確かにサイトの情報を検索エンジンに正確に伝えることができる手段として推奨されています。しかし、それだけで検索順位が劇的に変わるわけではありません。

私たちの実績として、パンくずリスト、ロゴマーク、企業情報、サイト内検索ボックス、商品情報といった要素への構造化データの導入を行いました。これにはかなりの時間と労力がかかりましたが、検索セントラルの記述法を参考にスムーズに進めることができました。

では、この導入から得られた効果はどうだったのでしょうか。

残念ながら、実装から1ヶ月経過しても、検索順位の向上や訪問者数の増加は確認できませんでした。私たちが導入したグーグルアナリティクスやグーグルサーチコンソールのデータを見ても、訪問者数や検索順位はほとんど変わっていません。事実、いくつかのキーワードにおいては、ランキングがわずかに下がっているものもありました。

では、構造化データの導入は意味がないのでしょうか。答えは「No」です。構造化データは検索エンジンがサイトの情報を理解する手助けをするものですが、それだけで順位を上げる魔法の杖ではありません。SEOの成功には、コンテンツの質、サイトのユーザビリティ、外部リンクの質、技術的な要素、そして時間など多岐にわたる要素が影響します。

結論として、構造化データの導入はホームページ制作の一部として取り入れるべきですが、それだけに頼るのではなく、全体的なSEO戦略の中で位置づけることが重要です。

まとめ

ホームページ制作の際、構造化データの導入は検索順位や訪問者数を劇的に変える魔法の杖ではありません。ただ、主要なサーチエンジンがコンテンツを正確に認識するための手助けとしての役割は持っています。確かに、すべてのホームページが検索エンジンに正確に認識されるわけではなく、その結果、高品質なページであっても、ランキングが低くなる場合もあります。このような状況を避けるために、構造化データの導入を検討する価値はあると言えます。

しかし、その効果を最大限に引き出すには、質の高いコンテンツ制作が前提となります。SEO効果を発揮するには、良質なコンテンツ作成が基盤となるため、ホームページ制作時にはこの点を特に重視すべきです。そして、その上で構造化データを適切に導入することで、より良い結果を期待することができます。ただ、それでも必ずしも成果が得られるわけではないため、その点を理解し、構造化データの導入に際しては、その価値と予算のバランスをよく考えて判断することが大切です。