- 2022.05.23
構造化データのSEO効果を調べた事例
ワードプレスを実装したホームページを制作するとデフォルトで構造化データが実装されています。
当社がよく目にするのがパンくずリストになり、効果はどれくらいあるのでしょうか。
そこでホームページ制作実績のクライアントと当サイトで構造化データの効果について検証した事例を紹介します。
構造化データとは
構造化データとは、グーグル指定のJSON-LDとmicrodata、RDFaの3つのどれかを導入してホームページを制作することを言います。
JSON-LDとmicrodata、RDFaは、ユーザーが制作したホームページを閲覧しても一切見栄えは変わらず、検索エンジンに影響を与えます。
検索エンジンは、クローラーと呼ばれるプログラムを利用し、ホームページにある全ページの情報収集を行い、自社データベースに格納しています。
そして、単にHTMLで記述していると、さまざまなウェブデザインのホームページがあるため、間違った情報を認識してしまう恐れがあります。
例えば、タイトルタグは普通に収集ができますが、パンくずリストや企業情報などを間違えて収集してしまう可能性があります。
誤って収集されると、正しく認識されていれば1位表示だったけど、間違えた認識では10位表示されるケースもあります。
そのため、グーグル推奨箇所に、しっかりと構造化データを入れれば、より正しくサーチエンジンに情報を伝えることが可能になります。
ただ、ホームページを制作して感じるポイントは、最近の検索エンジンは、なくても正しく認識しているように思います。
以下で紹介する構造化データを導入したSEO効果もそうですが、よほどおかしなコーディングを行っていない限りは、正しい認識がされていると思います。
構造化データを入れても検索順位は変わらず
どうするかを考え、ホームページ制作実績と当サイトで実装した内容は以下です。
- パンくずリスト
- ロゴマーク
- 企業情報
- サイト内検索ボックス
- 商品情報
実装の仕方自体は結構面倒くさかったですが、記述法は検索セントラルに記載があり、時間はかかりましたがスムーズな実装が可能でした。
気になる効果としては、実装から本日で1ヶ月が経過しましたが、検索順位も上がらず、さらには訪問者数も一切増えていません。
では、実際にお客さまのアクセス解析は公表ができず、当社の結果をご紹介します。
今回紹介するのは、ホームページ制作後に導入したグーグルアナリティクスとグーグルサーチコンソールになります。
こちらがグーグルアナリティクスの検索からの訪問者数になり、構造化データの実装は、4月4日に完了しています。
確かに、4月よりも5月の方が訪問者数がわずかに増えています。
しかし、本当に誤差で、調査をして実装する労力を使って、新規ページ作成を行ったほうが、高い効果を出せていたと感じます。
そのため、訪問者数の増加は、ほとんど見られなかったと判断しました。
こちらがグーグルサーチコンソールが提供する検索順位の推移になります。
不要またはお見せしづらいデータは、切り取っているので少し見づらいですが、見ていただくと分かる通り、ほぼ横ばいです。
上げるための対策として取り組んだことを考えると少しだけ残念です。
ちなみに、弊社がGRCで計測しているキーワードだけを言うと、4月よりも5月の方が少しだけランキングが下がっています。
ホームページ制作に構造化データは必要か
構造化データを入れても、検索順位も訪問者数も増えることはなく、ホームページ制作に不要かと言うと、そうとも言えず、運営体制次第では必要と提案します。
と言うのが、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなど、主要なサーチエンジンに正しく認識してもらう目的で導入すべきものです。
検索エンジンは、正確に認識できることも多いですが、あくまで一般論で100%ではなく、ホームページ制作を行うだけでは、正しく認識してもらえるか、されないかは運次第です。
認識されなかった場合には、どんなに高品質なホームページを制作しても、低品質と見なされ、検索ランクが上がらないデメリットが発生します。
そして、SEO目的で運営をしていて、サーチエンジンに間違えて認識されると、努力しているけど成果が上がらないというスパイラルに陥ります。
もちろん、多くのホームページ制作会社は、構造化データに対応するのは別途費用が必要です。
そのため、これからホームページを制作される方は、効果があるかもしれないし、ないかもしれないと理解をして、予算と兼ね合いで選択するのをおすすめします。
業者から言われているかと思いますが、良質なコンテンツ作成の方が重要でSEO効果を発揮します。
ホームページ制作時や運営時に、良質なコンテンツを作成したうえで、構造化データを導入すれば、必ず期待以上の成果を得られると思います。
ただし、再三ですが、実装したからと言って、成果を得られるものではないと理解をお願いします。