- 2022.10.18
ウェブアクセシビリティとは?ホームページ制作前に抑えたいポイント
ウェブマスターであれば、ウェブアクセシビリティという言葉を、1度は耳にした経験があると思います。
簡単に言うと、制作したホームページが、アクセスしやすいや、利用しやすいという点を追求する考え方になっています。
今回は、ウェブアクセシビリティとは何かや、制作したホームページに活かせる情報をご紹介します。
ウェブアクセシビリティとは
アクセシビリティとは、アクセスがしやすいや、利用がしやすいといった概念を表す言葉を言います。
そして、ウェブアクセシビリティとは、ホームページに限定したアクセスがしやすいと、利用がしやすいという意味になり、成果を出すには概念をしっかりと把握しなくてはいけません。
基本的に、ホームページは、インターネット環境さえあれば、だれでも、いつでも閲覧ができるものです。
そのため、あらゆる人が、訪問しやすく、利用がしやすいという考え方が、非常に大切になってくるのです。
ウェブマスターが、ウェブアクセシビリティに真剣に取り組めば、御社サイトは訪問者の取りこぼしがなくなります。
その結果、本当に効果的なものになり、期待以上の成果を出せるようになるのです。
ちなみに、一般的なスタンスとして、Webサイト制作会社では、ウェブアクセシビリティへの対策は、仮に提案されなかったとしても、しっかりと行っています。
ウェブアクセシビリティのガイドライン
ウェブアクセシビリティは、なんとなくユーザーがアクセスしやすく、利用しやすいという漠然としたものではなくガイドラインが明確に定まっています。
それは、WCAGと言われるウェブアクセシビリティに関する世界的な基準のガイドラインであり、このガイドラインに則ってホームページを制作すれば準拠が可能です。
このガイドラインに準拠すれば、全盲や難聴、学習障害など、さまざまな障害をお持ちの方であっても利用が可能になります。
注意点としては、自社サイトでは、障害を持っている人は、あまりターゲットにならないと思い、ウェブアクセシビリティを無視してはいけません。
先述もしている通り、ホームページは誰でもいつでも閲覧ができるという、基本ベースの考え方があります。
そのため、御社ビジネスにおいて、障害をお持ちの方は見込み顧客になる可能性が低い場合であっても、しっかりと準拠しなくてはなりません。
準拠することで、実は、SEOとしても効果を発揮できるようになっていて、御社にとっても大きなメリットになってくるのです。
このウェブアクセシビリティは、単に概念だけを紹介しているだけではなく、実は、適合レベルをしっかりと設定しています。
WCAGに記載されたウェブアクセシビリティでは、以下3つの適合レベルがあります。
- レベルA
- レベルAA
- レベルAAA
レベルAは、最低限の基準であり、この基準を達成していないと、制作したホームページを閲覧できない人が出てきてしまいます。
レベルAAは、望ましい基準、すなわち一般的な企業サイトを制作する際に目指すべき基準になっています。
レベルAAAは、すべての人が閲覧できる状態を指していて、適合レベルとしては、もっとも良い状態を指しています。
現在の公的機関サイトでは、レベルAAが最低ラインになっています。
ただ、レベルAAは、比較的難易度が高いケースもあり、レベルA達成を目標にするのがベストでしょう。
ホームページ制作に活かすウェブウェブアクセシビリティ
実際に当社が実施するウェブアクセシビリティ対策をご紹介します。
SEOに強いホームぺージ制作を行っていると、普通に実施される内容であり、以下はウェブアクセシビリティだけではなく、検索エンジン対策としても効果を発揮します。
ページタイトルの作成
ページタイトルは、そのページの内容を分かりやすく説明した文章です。
このページタイトルは、検索結果ページのリンク文言になっていたり、さらにはウェブブラウザのタブに表示される情報です。
そのため、書籍のタイトルと同様で、そのページに書かれている内容をまとめた文章とすれば、よりユーザーが読みやすく理解しやすいページとなります。
SEOの基本として、適切なページタイトルとすれば、検索順位を高める効果もあります。
オルトタグ(代替テキスト)の実装
ホームページに利用する画像にオルトを実装すれば、その画像の説明文を表示させれるようになります。
もちろん、普通の環境で見ている訪問者は、画像が表示されるのですが、例えば、スマートフォンを利用している方で、回線状況が悪いと画像が表示されません。
そのときに、オルトに入れた文章が表示され、画像は表示されなかったけれども、どんな画像が表示される予定だったのかを明確に伝えれるようになります。
また、障害をお持ちの方が、原稿を音声として読み上げてくれるツールをご利用の場合、画像があるとオルトを読み上げてもらえるようになります。
見出しやリストなどの文章構造をマークアップ
見出しとは、Hタグを指していて、適切に見出しを利用すれば、ユーザーの理解度を向上させれます。
Hタグは、SEOに関係なく、読みやすさ理解しやすさのために、利用されるタグであるべきだと考えます。
また、リストタグも、文章の読みやすさを向上させるには必要であり、ユーザーの読みやすさや理解しやすさを考慮したマークアップが大切になっています。
当社は、このマークアップは、ホームページ制作時はデフォルトで行い、サイト運営時には利用法をマニュアル化してお客さまに提示しています。
アンカーテキストはリンク先が分かりやすく
アンカーテキストとは、リンク文言になり、リンク先の内容がイメージできる文章でなくてはなりません。
知識がない状態で、アンカーテキストを設置すると、「こちら」や「クリック」だけをアンカーテキストにしてしまいがちです。
しかし、リンク先の内容そのものをアンカーテキストにすれば、アンカーテキストが長くなり、ユーザーがクリックしやすくなります。
さらには、アンカーテキスト=リンク先と検索エンジンが認識し、SEO効果も高まり、現在はホームページ制作の基本となっています。
文字色と背景色のコントラストを意識
文字色と背景色のバランスは非常に大切です。
特に、トップページのメイン画像にテキストを含める場合は、細心の注意が必要になっています。
昨今では、一般的に多くのホームページ制作で、文字色と背景色を意識していますが、まれにあまり意識していないケースも見かけ注意が必要になっています。
エラーメッセージをしっかりと表示
お問い合わせフォームやネットショップでカートシステムなどの入力フォームでは、しっかりとエラーメッセージを表示させましょう。
また、分かりづらいのは論外で、ユーザーの分かりやすさを意識して、しっかりと表示文言を最適化しなくてはなりません。
このエラーメッセージの最適化は、EFOと呼ばれるフォーム最適化対策では、基本的な内容になっていて、ホームページ制作時からしっかりと意識するようにしましょう。
環境依存文字を避ける
環境依存文字を避けて、ユーザーがどのような媒体でアクセスしても、適切な文字が表示されることも、ホームページ制作の基本です。
文字化けが起こってしまうと、ユーザーはそこに何が書いてあったか読めません。
環境依存文字は、パソコンに入っているIMEなどが適切に環境依存文字を告知してくれ、その文字は避けて原稿作成を行うようにしましょう。
ウェブアクセシビリティの概念を含むホームページへ
ウェブアクセシビリティを抑えることは、基本中の基本です。
もちろん、レベルAAAにしようとすると非常に難易度が高まりますが、最低でもAは達成しておく必要があります。
これらの概念を含んだホームページを制作すれば、御社サイトを閲覧するユーザーの環境や状況に依存しなくなっていきます。
このウェブアクセシビリティの概念は、単に成果を最大化させるだけではなく、SEOにおいても重要です。
そのため、しっかりと対策を実施することは、すべてのウェブマスターにとって最重要課題であると言えます。