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ホームページリニューアルの進め方とは?成功する流れを解説

ホームページのリニューアルは、見た目を変えるだけではなく、目的や課題に応じた計画と準備が欠かせません。なんとなく進めてしまうと、時間も費用もかかるうえに、成果に結びつかないケースもあります。

このページでは、リニューアルをスムーズに進めるための手順と、公開後に取り組むべき流れについて解説します。初めてリニューアルを検討する方にも分かりやすくまとめていますので、計画の参考にしてください。

ホームページリニューアルの進め方とは

ホームページのリニューアルをスムーズに進めるには、全体の流れと各工程の目的を把握しておくことが大切です。ここでは、実際の進め方を解説します。

目的を明確にする

リニューアルを始めるにあたって、最初に行うべきなのが目的の明確化です。

ただ見た目を新しくしたいのか、スマートフォン対応を強化したいのか、集客や問い合わせ数の向上といった成果を重視するのかによって、進め方や注力すべきポイントは大きく変わってきます。あいまいな状態のまま進めてしまうと、途中で方向性が揺らぎ、成果に結びつかないリニューアルになってしまうこともあります。

目的は必ず言語化し、社内で共有できる資料としてまとめておくと、関係者の認識をそろえながらリニューアルを進めやすくなります。

目標を立てる

次に、リニューアルの成果を測るための目標設定を行います。ここでは、できるだけ数値化できる目標を立てることが重要です。

たとえば、お問い合わせ件数を月10件から15件に増やすや直帰率を60%から45%以下に改善する、表示速度を3秒以内に抑えるといった具体的な指標があると、改善活動の方向性が明確になります。

目標は、後に行うアクセス解析や効果測定の指針にもなるため、初期段階で設定しておきましょう。

アクセス解析で問題点を抽出する

現状のホームページにどのような課題があるのかを把握するためには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールが欠かせません。ユーザーがよく見ているページや、すぐに離脱しているページ、コンバージョンに至っている導線など、数字から得られる情報は多くあります。

たとえば、トップページの直帰率が高いやお問い合わせページへの遷移率が低いといった具体的な数値が分かれば、どこをどう改善すべきかが見えてきます。

感覚だけでなく、データをもとにリニューアルの方針を決めることで、成果に結びつきやすくなります。

競合サイトを調査する

競合他社のホームページを調査することも、リニューアル時の重要な工程です。デザインの傾向、情報の見せ方、導線設計、コンテンツの種類、SEOの取り組み方など、得られるヒントは多くあります。

たとえば、自社が載せていない事例紹介や料金表が競合ではしっかり掲載されているなど、ユーザーにとっての分かりやすさや信頼性の面で改善の余地が見つかることもあります。

複数の競合を比較しながら、自社の強みや独自性をどう打ち出すかを検討することで、差別化につながります。

要件定義を行う

要件定義では、どんな機能が必要か、どんなページ構成にするか、どんなコンテンツを掲載するかなどを明文化します。ここが曖昧なままだと、制作途中での変更や修正が増え、スケジュールの遅延や追加費用の発生につながります。

社内で全てを決めきれない場合も、制作会社と相談しながら固めていくことが大切です。また、既存のデータをどのように移行するか、CMSを使うかどうかといった点も要件定義の段階で明らかにしておくと安心です。

リニューアルの予算を定める

予算はリニューアルの規模や実現可能な内容を左右する重要な要素です。どこまでを自社で対応し、どこからを外注するのか、必要な機能は何かによって、費用は大きく変動します。

たとえば、デザインの刷新のみであれば比較的低コストで済みますが、CMSの導入や予約機能の追加などを行う場合は、それなりの投資が必要になります。

予算をあらかじめある程度決めておくことで、制作会社に相談する際も具体的な提案を受けやすく、無理のない進め方ができます。

制作会社に依頼する

準備が整ったら、信頼できる制作会社を選んで依頼します。ここでは、これまで整理してきた目的・目標・要件を具体的に伝えることで、見積もりや提案の精度が上がり、納得のいくパートナー選びにつながります。

また、コミュニケーションの取りやすさやスケジュール感、実績なども確認ポイントです。場合によっては、数社から相見積もりを取って比較検討するのも有効です。

新しいホームページを公開する

ホームページの公開前には、テスト環境での動作確認を必ず行いましょう。リンク切れや表示崩れ、誤字脱字のチェックはもちろん、スマホやタブレットでの表示確認、フォームの送信テストも重要です。

また、SEOへの影響を最小限にするために、リダイレクト設定もチェックしておきます。公開はあくまでスタート地点なので、トラブルのないように万全の体制で進めることが大切です。

ホームページリニューアル後の流れ

リニューアルが完了して公開した後も、サイト運用には継続的な取り組みが必要です。ここでは公開後に確認・実施すべき流れについて紹介します。

アクセス解析が導入されているかを確認する

リニューアル後は、サイトにアクセス解析ツールが正しく設置されているかを必ず確認しましょう。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどを使用している場合、リニューアルの過程で設定が消えてしまうことがあります。解析ツールが正常に動作していないと、ユーザーの行動データが取れず、改善すべきポイントの把握が困難になります。

リニューアル直後は特に、全ページでデータが取得できているか、イベントトラッキングが機能しているかなどを細かくチェックすることが重要です。

リニューアルの効果測定を行う

サイトをリニューアルしたら、その成果を客観的に評価する必要があります。アクセス数、直帰率、コンバージョン率、平均滞在時間など、目的や目標に合わせて定めた指標をもとに、リニューアル前と後での数値を比較しましょう。

効果が出ていれば改善の方向性が正しかったことが分かり、思うように結果が出ていない場合には次の施策を立てる材料になります。効果測定は一度きりではなく、公開後一定期間ごとに行い、継続的に状況を確認することが大切です。

PDCAサイクルを回す

リニューアルはゴールではなく、スタート地点です。リニューアル後の運用では、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のPDCAサイクルを意識して継続的にサイトを育てていくことが求められます。

たとえば、アクセス解析の結果から特定のページの直帰率が高いと分かれば、導線やコンテンツの見直しを検討し、再び効果を確認するという流れです。このようにして改善を繰り返すことで、ホームページはより成果につながるメディアへと成長していきます。

まとめ:手順を押さえてホームページリニューアルを成功させよう

ホームページのリニューアルは、ただデザインを一新するだけではなく、目的の明確化から効果測定まで一連の手順を丁寧に踏むことが重要です。事前の準備や調査をしっかり行うことで、リニューアル後に得られる成果が大きく変わってきます。

また、公開して終わりではなく、アクセス解析による状況の把握や改善活動を継続することで、ホームページを効果的な営業ツールとして育てていくことができます。今回紹介した手順を参考に、自社に合った計画を立て、納得のいくリニューアルを実現しましょう。

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