リンクファームとは、検索順位を操作する目的で複数のホームページが不自然にリンクを貼り合う仕組みです。一見効果がありそうに見えますが、Googleはこれを明確なSEOスパムとみなしており、放置すると検索順位の低下やインデックス除外を招くおそれがあります。
本記事では、リンクファームの基本的な考え方から相互リンクとの違い、SEOへの悪影響、ペナルティを受けないための対策までを解説します。
リンクファームとは
検索順位を上げる目的で、複数のホームページが互いにリンクを貼り合う仕組みをリンクファームと呼びます。相互リンクを募集しているホームページへ登録し、そこからつながる別のホームページともリンクをし合うことでネットワークがどんどん広がっていくのが典型的な作り方です。
かつては被リンクの数を増やすほど検索順位が上がりやすかったため、リンクファームはSEO対策の手法として広く使われていました。しかし現在のGoogleは、こうした人為的に組まれたリンクの集合体を、検索エンジン向けに操作されたリンクスパムの一種として厳しく評価しています。
Google検索セントラルのガイドラインでも、この仕組みは代表的なリンクスパムの例として取り上げられました。単にリンク数を集めるためだけに組まれたネットワークであるため、そこに含まれるホームページの多くは、訪問者にとって有益な情報をほとんど持っていません。
リンクファームと相互リンクの違い
相互リンクとは、関連性の高いサイト同士が、自然な形で1対1のリンクを結ぶことを指します。同じ分野を扱うホームページが互いに紹介し合うような形が典型で、訪問者にとっても価値のあるリンクになっていることが多く、健全なSEO対策のひとつとされています。
一方でリンクファームは、複数のホームページが互いにリンクを送り合うことで、参加しているすべてのホームページの被リンク数を人為的に底上げする多対多のネットワーク構造を持っています。目的も検索エンジンの評価を人為的に操作することにあり、訪問者にとっての価値は考慮されていません。
つまり両者を分けるのは、リンクの数ではなく、構造と目的です。関連性の高いサイト同士による自然な相互リンクそのものが問題になるわけではなく、リンクファームのように不自然な形で組まれたネットワークかどうかが評価の分かれ目になります。
リンクファームがSEOに与える悪影響

リンクファームへの参加が疑われると、影響は該当ページだけにとどまりません。具体的にどのような形でSEOに悪影響を及ぼすのかを紹介します。
検索順位が下がる
リンクファームからの被リンクは、現在のGoogleのアルゴリズムでは基本的に無効化され、検索順位に直接影響しないケースが増えています。
ただし、意図的にリンクファームへ参加していると判断された場合は話が別です。人為的に検索順位を操作しようとする行為とみなされ、対象のキーワードやページの掲載順位が大きく下落することがあります。特に、同じようなサイト群と繰り返し相互リンクを結んでいる場合は、不自然なリンク操作としてGoogleに検知されやすくなります。
一時的な検索順位の変動ではなく、明確な下落として表れる点が特徴です。
インデックスから除外される
検索順位の下落よりもさらに深刻なのが、検索結果そのものから除外されるケースです。
Googleがリンクファームへの参加を悪質と判断した場合、該当ページやサイト全体が検索結果に表示されなくなることがあります。こうなると、どれだけキーワードで対策していても、そもそも検索結果に出てこないため、検索順位という概念自体が意味を持たなくなります。
インデックス除外は、単発のペナルティではなく、Googleとの信頼関係そのものが損なわれた状態と考えた方が近いです。
ドメイン全体の評価が低下する
リンクファームへの参加は、問題となったページだけでなく、ドメイン全体の信頼性評価にも影響します。
一度ドメイン単位で評価が下がると、リンクファームと無関係な新しいページを公開しても、そのページ自体の内容とは関係なく上位表示されにくくなります。個別ページの問題として片付けられず、サイト全体のSEO対策の効果を底から弱めてしまう点が、リンクファームによる悪影響の中でも特に厄介な部分です。
リンクファームによるペナルティを受けないための対策

リンクファームによる影響は、一度受けると回復に時間がかかります。参加してしまう前に防ぐという視点で、日々のリンク構築で気をつけたいポイントを紹介します。
過剰な相互リンクは行わない
リンクファームは、悪質な業者に誘われて参加するケースだけでなく、運営者自身に自覚がないまま出来上がってしまうこともあります。
リンクファームが良くないと理解していても、被リンクを増やす目的で複数のホームページと次々に相互リンクを結んでいくと、1対1の自然な関係の範囲を超え、気づかないうちに多数のホームページが互いにリンクを送り合うネットワークの一部になってしまうことがあります。
件数だけを追った相互リンクを重ねていないか、定期的に見直す姿勢が欠かせません。
格安の被リンク獲得サービスに安易に頼らない
クラウドソーシングサイトなどで販売されている、格安の被リンク設置サービスには注意が必要です。
低価格で大量の被リンクを設置すると謳うサービスの中には、実態としてリンクファームへの登録を代行しているだけのものが少なくありません。料金に対して被リンクの設置件数が極端に多い、短期間で一気に被リンクが増えるといった特徴が見られる場合は、リンクファームが関与している可能性を疑うべきです。
質の高い被リンクを獲得するには、相応の費用と時間がかかるものだと理解しておくことが、安易なサービス選びを避ける第一歩になります。
まとめ
リンクファームとは、検索順位を操作する目的で、複数のホームページが互いにリンクを送り合う仕組みです。
関連性の高いサイト同士が自然に結ぶ相互リンクとは異なり、参加者全員の被リンク数を人為的に底上げする構造を持つため、Googleからはリンクスパムの一種として扱われます。参加が疑われると、検索順位の下落やインデックスからの除外、ドメイン全体の評価低下といった形で影響が及ぶこともあります。
件数を追った相互リンクや、格安の被リンク獲得サービスに安易に頼らないことが、こうしたリスクを避けるための基本になります。
