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WordPressに操作マニュアルはいらない!管理画面に説明を書けば十分
WordPressの操作マニュアルを毎回作るのは手間がかかり、内容がすぐに古くなることも少なくありません。実は、管理画面に必要な説明を直接記載するだけで、マニュアルの代わりとして利用することができます。
このページでは、操作マニュアルがいらないと考えられる理由や、管理画面に説明を記載して運用する方法について解説します。
目次
WordPressの操作マニュアルがいらない理由
WordPressの操作マニュアルは、内容がすぐに古くなったり、運用に手間がかかる場面が多く見られます。ここでは、操作マニュアルが不要と感じられる主な理由を紹介します。
定期的に作り直しの必要がある
WordPressは定期的にバージョンアップが行われ、管理画面のデザインや項目の位置が変更されることがあります。この変更によって、過去に作成したマニュアルの画面キャプチャや操作手順が実際と異なる状態になります。また、追加されたカスタムフィールドなどが修正された場合も、操作マニュアルの更新が必要になります。
結果として、定期的にマニュアルを見直して作り直す手間が発生し、更新作業が非効率になりがちです。
作成に時間と費用がかかる
操作マニュアルを一から作成するには、多くの時間が必要です。たとえば、対象の管理画面をキャプチャして画像を加工したり、テキストで丁寧な手順説明を書いたりする必要があります。
また、クライアントごとにカスタマイズされた管理画面に合わせたマニュアルを作る場合、汎用的なテンプレートが使えず、都度対応が求められます。結果として、制作者側の工数が増えるだけでなく、依頼者側にとってもコスト負担が大きくなります。
WordPressの操作マニュアルは管理画面に説明を書けば代用できる
WordPressの操作マニュアルを毎回作成するのは手間がかかるうえ、内容がすぐに古くなりやすいという課題があります。こうした手間を軽減する方法として、管理画面内に直接説明文を表示する方法が注目されています。
操作を行う場所の手順や注意点が管理画面に書かれていれば、別でPDFファイルの作成やマニュアルサイトを用意する必要がありません。
具体的には、Advanced Custom Fields(ACF)というプラグインを使うことで、管理画面の投稿ページやカスタム投稿の編集エリアに説明文を自由に挿入できます。たとえば、画像の推奨サイズや文字数の目安、ボタンの使い方などを項目ごとに記載すれば、管理者や更新担当者はその場で確認しながら作業できます。
マニュアルの内容を管理画面の中に組み込むことで、作成・更新の手間を大幅に減らしながら、情報の正確性や運用のしやすさを維持できます。
WordPressの管理画面に操作マニュアルを書く時の注意点
管理画面に操作マニュアルの内容を直接記載する場合にも、いくつかの注意点があります。伝えたい情報を正確に届けるためには、記載方法や運用面での工夫が欠かせません。ここでは、実際に管理画面へ説明を追加する際に意識しておきたいポイントを紹介します。
更新担当者に確認を取りながら説明を記載する
実際にサイトを更新する担当者によって、操作に対する理解度や知識の差があります。そのため、説明文を記載する際には、現場の担当者と内容をすり合わせることが重要です。
たとえば、何を迷っているのか、どの操作で間違いやすいかといった点を事前に把握しておけば、より実用的な操作マニュアルになります。一方的な説明ではなく、使う人の視点に立った内容にすることで、更新ミスや作業の手戻りを防ぎやすくなります。
当たり前の内容でもできる限り記載する
操作方法の中には、制作者側から見ると当然と思えるようなことも多くあります。しかし、更新担当者にとっては初めて触れる内容であることも少なくありません。
そのため、画像のアップロード方法や見出しの使い方といった基本的な項目も省略せずに記載することが大切です。こうした当たり前の操作を丁寧に記述しておくことで、更新漏れや誤操作を防ぐ効果があります。
情報を省かずに記載しておくことが、安心して更新できる環境づくりにつながります。
管理画面のレイアウトが変われば記載内容を変更する
WordPressのバージョンアップやプラグインの更新によって、管理画面のレイアウトや操作フローが変更されることがあります。その際に、説明文の内容が古いままだと、かえって混乱を招いてしまう可能性があります。
特に、表示位置が変わったり、ボタンが増減した場合などは、説明が実際の画面と合わなくなるため注意が必要です。レイアウトに変更があった際には、都度説明を見直し、現状に即した形に更新しておくことが大切です。
まとめ:WordPressの更新マニュアルは管理画面で完結できる
WordPressの操作マニュアルは、更新のたびに見直しや修正が必要になるうえ、作成にも時間やコストがかかります。そうした負担を減らす方法として、管理画面に直接説明を記載する手法は非常に有効です。
プラグインを活用すれば、使いやすいマニュアルを手軽に作成することができ、必要に応じた内容の更新も簡単に行えます。紙やPDFの操作マニュアルに頼るのではなく、管理画面に必要な情報を集約することで、運用効率の高いWordPressサイトを実現することが可能です。
更新担当者にとっても使いやすく、運営側にとってもメンテナンスしやすい、実践的な選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。