- 2022.04.24
ワードプレスに更新マニュアルは必要か
昨今のホームページ制作は、ワードプレス実装が当たり前になりました。
ワードプレスは管理画面が提供され、従来のホームページ制作では、クライアントごとに毎回オリジナルで更新マニュアルを作成していました。
ただ、最近というか、少し前から感じていたのが、昨今のバージョンでは、そもそも更新マニュアルがなくてもお客さまは適切な運営が行えるという点です。
ワードプレス更新マニュアルとは
ホームページ制作では、ワードプレス実装が当たり前になります。
ワードプレスには管理画面が存在して、そこからウェブマスター自身が自由に運営ができる仕様です。
管理画面が与えられるということは、その操作性が分からないと、運営作業がスムーズに行えないと考えるのが普通でしょう。
当社も昔はそう考えていたため、実績ごとにオリジナルで更新マニュアルを用意していました。
作成はパワーポイントを使っていて、管理画面のキャプチャーを取りながら、具体的な運営法を記載していました。
当社はホームページ制作が専門であるため、作り込まれたものに比べると陳腐なものだとは思いますが、それを見れば適切に運営できるとお喜びをいただいていました。
そのため、作って良かったと思っていたのですが、作成していて、ずっと引っかかっていたポイントがあり、それは作業時間です。
無料提供していたのですが、無料の割に作業時間が1冊当たり5時間程度かかっていました。
ただ、有料にすると恐らくはいらないと言われ、当社は成果を出すホームページ制作の提供を追求しているため痛手です。
そのため、仕方ないことだと思いながら、作業実施を継続していました。
ワードプレス更新マニュアルの記載内容
実際に、ホームページ制作後にどんな内容を更新マニュアルに記載していたかを紹介します。
ページごとの変更箇所
ページの変更箇所ごとに管理画面のどこを触れば新規ページ作成や修正が行えるかを記載し、これが最も大切な要素で、どこを触れば良いかが分からないと、操作方法以前の問題になります。
適切なタグの実装
管理画面は非常に分かりやすく、見出しや強調、表などは、直観的であっても作業が可能です。
ただ、稀に実績のクライアントで、適切な操作を行っているのになぜかレイアウト崩れが発生すると相談をいただいたことがあります。
結論としては、操作方法を間違えていて、このようなミスが発生しないために、しっかりとレイアウトの整え方を記載していました。
画像のアップ方法
お客さま自身で運営作業をする際に、画像を利用しないというケースは非常に珍しく、本文とアイキャッチ画像でアップ方法が異なるため、それぞれを明確に記載しています。
作成側としては、これがもっとも面倒くさい作業でした。
プラグインの利用法
実装しているプラグインで運営が必要な場合は、起動方法やなぜ実装しているかを記載し、特にデータのバックアップ関係の記載が多かったように感じます。
その他の注意点
その他にも、レイアウト崩れが発生した場合の対処法なども記載し、基本的には、業者に連絡をしなくても、対応できることを目的として、項目作成を行っていました。
ワードプレス更新マニュアルがなくても良くなった
ずっと悩んでいたワードプレス更新マニュアルの必要性ですが、以前にホームページを制作したクライアントに聞くと、一度も見たことがないと言われました。
理由は、ホームページ制作時に、管理画面に情報はできる限り網羅的に記載をしているからです。
例えば、アイキャッチ画像の縦横サイズを何pxにして欲しいとかや、画像を必ずWebPに変換後アップロードして欲しい、変換方法はこのURLアドレスからなどです。
これらを見れば、わざわざ印刷された資料を見なくてもすべて明確であると言われました。
その後、複数のクライアントに確認しても、多くが、実はほとんど見ていないと言われました。
それは、管理画面に拡張性が出てきたからであり、運用がしやすいように、カスタマイズを徹底しています。
そのため、ワードプレスを実装したホームページ制作で、マニュアルは不要ではないかと考え、現在では作成を行っていません。
それでもホームページ制作後に、運営方法が分からないと言われるケースはなく、順調に運営作業を行っていただいています。
ちなみにですが、コーポレートサイトだけではなく、ネットショップにおいても不要です。
ホームページ制作後にワードプレス更新マニュアルが必要かどうか
ワードプレスを実装したホームページ制作では、現在は更新マニュアルは不要だと思います。
ただし、まったく作成しないというものではなく、クライアントに応じて有料で対応します。
例えば、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアを埋め込む作業の最適化は、少しだけ工数がかかり、そのような場合は利用が必要です。
ただ、現状では一度も申込まれた経験はなく、自社の体制やレベル、制作したホームページに応じてお気軽にお申し付けください。
ホームページ制作後に、本当に必要かを検討し、必要であればお申込みいただければ幸いです。