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noteをホームページの代わりに使うのは辞めた方がよい理由
noteは誰でも簡単に文章を発信できる便利なブログサービスです。
その手軽さから、ブログだけでなくホームページの代わりとして使おうとする考える方も見られます。確かに、見た目も整っており記事の更新も簡単ですが、実際にはいくつかの課題があり、ビジネス用途には向かないケースもあります。
このページでは、noteをホームページの代わりとして使うことは辞めた方がよい理由や、WordPressを使った選択肢について解説します。
目次
noteはホームページの代わりとして使えるのか
noteは、誰でも手軽に文章や画像を投稿できるブログサービスです。
シンプルな操作で記事の作成ができるため、日々の情報発信を無理なく続けられるツールとして、多くのユーザーに利用されています。
その手軽さから、noteをホームページの代わりに使おうと考える人も少なくありません。実際に、事業内容や会社案内、これまでの事例を紹介する記事を作成し、名刺代わりに活用しているケースもあります。
初期コストを抑えて最低限の情報だけを掲載できれば十分という場合であれば、noteをホームページの代替手段と考えるのもひとつの選択肢です。
ただし、note本来の用途がブログ記事の投稿にある以上、ホームページとして求められる役割を満たすには、いくつかの制約があるのも事実です。
noteをホームページの代わりに利用しない方がよい理由
noteには手軽に始められるという魅力がありますが、ホームページとして使うにはいくつかの問題があります。
ここでは、noteをホームページの代わりに利用しない方がよい理由を紹介します。
デザインのカスタマイズ性が低い
noteでは、見た目に関してユーザーが自由に編集できる範囲が限られています。
フォントや色、レイアウトといったデザイン要素はnoteが用意したテンプレートに従う必要があり、自由にカスタマイズすることはできません。
そのため、自社のブランドイメージを反映したデザインに仕上げるのが難しく、他のnoteユーザーと同じ見た目になりがちです。結果として、独自性やプロフェッショナルな印象を持たせたい場合には不向きと言えます。
ユーザー導線の設計が難しい
ホームページでは、訪問者に問い合わせや資料請求などのコンバージョンを促すために、導線設計が必要です。
しかし、noteにはページ間を行き来するための柔軟なナビゲーション機能がなく、自由な構成を作るのが難しいのが実情です。
記事内にリンクは設置できますが、全体を通した導線設計が難しく、訪問者が目的の情報にたどり着きにくくなります。コンバージョンを意識した導線設計ができないことは、企業サイトとして大きなデメリットです。
有料プランでなければ独自ドメインが使えない
noteでは、無料プランのままでは独自ドメインの設定ができません。
独自ドメインを利用するためにはnoteプレミアムという有料プランへの加入が必要です。
独自ドメインは、企業としての信頼性を高めるために重要な要素です。無料プランのままではnote.comのサブディレクトリとなり、ビジネス用途としての信頼性に欠けてしまいます。
サービスが終了する可能性がある
どんなWebサービスにも言えることですが、サービスそのものが終了してしまうリスクが存在しています。
noteも外部サービスである以上、自社で運用しているホームページとは異なり、サービス停止や仕様変更などの影響を受ける可能性があります。
万が一、サービスが終了した場合、サイト全体が消失してしまう恐れもあるため、長期的な視点で見ると安定した運用は難しいと言えます。
自社の情報発信を外部のサービスだけに任せてしまうのは、長期的にはリスクを伴います。
ホームページの代わりに使うならnoteよりWordPressをおすすめする理由
noteは情報発信に特化したサービスであり、WordPressは本格的なホームページ運用を前提に設計されたCMSです。自由度や拡張性、ビジネス活用の観点から見ると、WordPressの方が明らかに優れています。
ここではnoteよりもWordPressがおすすめの理由を紹介します。
デザインの自由度が高い
WordPressは、既存のテーマを活用するのはもちろん、独自にデザインしたオリジナルテーマを導入することも可能です。さらに、CSSやHTMLを編集すれば細かなカスタマイズにも対応できるため、自社のブランドイメージに合ったホームページを柔軟に制作することができます。
一方、noteではフォントや配色、レイアウトなどの見た目はあらかじめ決められており、ユーザーが自由にデザインを変更することはできません。細かい調整やブランディングを意識したデザインの反映が難しいため、見た目に独自性を持たせたい場合には不向きです。
デザインにこだわるなら、WordPressの方が圧倒的に有利です。
導線設計とページ構成の自由度が高い
WordPressでは、サービス紹介や実績紹介、ブログ、問い合わせフォームなど、必要な情報をページごとにまとめ、グローバルナビゲーションを使って訪問者を誘導することができます。
noteでは、グローバルナビゲーションを設置できないため、複数の記事を整理して見せたり、ページ間をわかりやすく行き来させたりすることができません。
SEO対策がしやすい
WordPressは、タイトルタグやmeta情報の最適化、パーマリンクの設定、構造化データの追加など、SEOのための細かな調整が可能です。これにより、戦略的に検索順位の向上を狙っていくための土台が整います。
一方、noteもドメイン自体が強いため、ニッチなキーワードであれば上位表示を狙いやすい面もあります。ただし、記事単位でのSEO設定や細かなチューニングは行えないため、中長期的に継続して検索エンジンからの訪問者数を増やしていくには限界があります。
機能の拡張性が高い
WordPressでは、問い合わせフォームや予約機能、会員機能など、必要に応じてさまざまな機能を追加できます。プラグインを活用することで、ビジネスの成長にあわせてホームページを柔軟に拡張できるのが魅力です。
noteにはこうした拡張機能がほとんどなく、特定の目的に特化した機能を追加することができません。
まとめ:noteはブログには適していてもホームページの代わりには向かない
noteは手軽に使える情報発信ツールとして優れていますが、デザインの自由度や導線設計など、ホームページに求められる機能面では多くの制限があります。
最低限の情報を伝える目的であれば利用できなくはありませんが、ビジネスの信頼性や集客効果を考えると、ホームページとしての運用には不向きです。
情報発信の場としてnoteを活用しつつ、しっかりとしたホームページは別で制作するのが理想的な形です。特にコンバージョンを獲得したいと考えているなら、柔軟性の高いWordPressを導入するのが現実的な選択肢です。