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  • 2023.08.28

ホームページ制作前に知りたいDNSレコードとは

DNSレコードを理解することで、サーバーやドメインの知識を向上させることができるので、より安心で安全なホームページ運営が可能です。

新規ホームページ制作時には、DNSレコードを変更するケースはありませんが、サーバーを変更するサイトリニューアルの際には、DNSレコードを変更するので理解することが重要です。

当ページでは、DNSレコードとは何かや、どんな種類があるのかを紹介します。

DNSレコードとは

DNSレコードとは、Domain Name Systemレコードの略になり、ドメイン名とIPアドレスを紐づけているデータのことを言います。

ホームページをインターネットに公開すると、ドメイン名ではなく、IPアドレスで管理されるのですが、人間がIPアドレスを見てもどんなホームページかを想像することができません。

そこで、DNSレコードを使って、ドメイン名とIPアドレスを紐づけることによって、ユーザーが理解できるドメイン名で表示することが可能になります。

DNSレコードは、サーバー変更を伴うホームページリニューアルのみに利用することが一般的で、サーバーを変更すればIPアドレスも変わるので、IPアドレスとドメイン名を紐づけなくてはなりません。

DNSレコードが関係してくるのは、ホームページの表示とメールアドレスの利用の2点になっており、適切な設定を行っていないと、ホームページが表示されなかったり、メールの送受信が行えなくなってしまいます。

では次に、少し難しいですが、DNSレコードにはどのような種類があるかを紹介します。

DNSレコードの種類

Aレコード

Aレコードとは、Addressレコードの略になり、DNSにおいて、ドメイン名とそれに関連するIPv4アドレスを紐づけるためのレコードです。

ユーザーがホームページにアクセスする際に、ドメイン名を使ってリクエストを行いますが、そのリクエストは、まずDNSに問い合わせを行い、ドメイン名に対応するIPアドレスを取得するので、この流れを実現するために、Aレコードが利用されます。

もう少し具体的に言うと、ユーザーがウェブブラウザにexample.comと入力した場合、DNSはexample.comに関連付けられているAレコードを参照し、そのドメイン名が指すIPv4アドレスを取得します。

その後、ユーザーのブラウザは、このIPアドレスを使ってウェブサーバーに接続し、適切なコンテンツを取得して表示します。

AAAAレコード

AAAレコードとは、AレコードのIPv6版になります。

CNAMEレコード

CNAMEレコードとは、Canonical Nameレコードの略で、あるドメイン名を別のドメイン名にエイリアスとして関連付けるためのレコードです。

これにより、複数のドメイン名を同じリソースに紐付けることが可能になります。

CNAMEレコードは、たとえば、ホームページのドメイン名を他のドメイン名にエイリアス化したり、サービスのサブドメインを共通のリソースに指すように設定する際に利用されます。

MXレコード

MXレコードとは、特定のドメイン宛てのメールの配送先、つまりメールサーバーのホスト名を指定するためのレコードです。

以下の点に注意して設定してください:

  • VALUEには、事前にAレコードが設定されているホストを入力します。
  • VALUEに指定するホストが他社管理の場合、その管理会社で該当ホストのAレコードが適切に設定されていることを確認してください。
  • VALUEには、ワイルドカードを使ったホストは入力できません。
  • 優先値はメールの配送先としての優先順位を示し、値が小さいほど優先度が高く、メールはそのサーバーに優先的に送られます。

このように、MXレコードはメールの配送先を定義する重要な役割を果たし、正確な設定により、メールが正しく送信され、受信されることが保証されます。

NSレコード

NSレコードとは、DNSのゾーン情報を管理するネームサーバーを指定するためのレコードで、以下の点に注意して設定してください。

  • NSレコードで指定するホスト名には、事前にAレコードが設定されている必要があります。
  • NSレコードを設定する際は、同じホスト名に異なるVALUEを持つ2つ以上のNSレコードを入力および追加する必要があります。

NSレコードの適切な設定は、ドメインの安定した運用に不可欠です。

これにより、インターネット上でドメイン名が適切に解決され、ユーザーが必要なリソースにアクセスできるようになります。

TXTレコード

TXTレコードとは、ホスト名に関連するテキスト情報を定義するためのレコードです。

通常、ドメインに関する追加情報や、セキュリティ目的で使われることが多いです。

TXTレコードには、たとえば、送信ドメイン認証のための情報や、SPF設定などを含めることができ、メール送信元の認証や、迷惑メール、なりすましなどを防ぐために利用されます。

このように、TXTレコードは幅広い用途で使われ、ドメインのセキュリティや信頼性を高める役割を果たしています。

SRVレコード

SRVレコードとは、特定のサービスに関する情報を定義するためのレコードで、負荷分散、冗長性の確保、サービスポート番号の通知などを可能にします。

SRVレコードは、特定のプロトコルやサービスをどのサーバーで、どのポート番号を使って提供するかを示します。

たとえば、ボイスオーバーIPやインスタントメッセージングなど、特定のサービスがどのサーバーで稼働しているか、またそのサービスが利用するポート番号などの情報を指定できます。

このように、SRVレコードは、サービスの位置情報を提供し、負荷分散や冗長性の確保、サービスの安定性を高めるために使われます。

DSレコード

DSレコードとは、サブドメインでDNSSECを利用するために必要なレコードです。

DSレコードは、親ゾーンと子ゾーンの間でセキュリティチェーンを確立し、DNSデータの完全性と信頼性を保証する役割を果たし、DSレコードを設定することで、サブドメインにおけるDNSSECの連携を確保し、改ざんや不正アクセスからドメインを守ります。

通常、DNSSECをサポートするために使用されるため、DNS環境のセキュリティ強化に寄与します。

CAAレコード

CAAレコードとは、ドメインのSSL/TLS証明書を不正に発行されるのを防ぐためのレコードです。

認証局は、SSL/TLS証明書を発行する前に、ドメインのCAAレコードを参照して、自身の認証局のコモンネームが指定されているか、あるいはCAAレコードが空になっているかを確認します。

もし他の認証局のコモンネームが設定されていた場合、その認証局は証明書を発行できません。

これにより、ドメインの所有者は、信頼できる認証局に対してのみ証明書の発行を許可することが可能となり、第三者による不正な証明書発行を防止できます。

まとめ

DNSレコードについて紹介しました。

種類については少し難しい話になってしまいましたが、理解ができなかった場合でも一読だけは行い、分からない箇所は、ホームページ制作会社や当社にご質問ください。

DNSレコードは、お客さまが触る機会はないと思いますが、安心で安全なホームページ運営を継続するために、知識として身に着けておくことが大切です。