ホームページを運用していると、自社のアクセス数やPV数が多いのか少ないのか、判断に迷うことがあります。平均値や目安を調べても、ホームページによって数値がバラバラで参考にならないと感じる方も多いはずです。実際に、ホームページのアクセス数・PV数に一律の目安はなく、業種・規模・目的によって適切な数値は大きく異なります。
このページでは、アクセス数の意味を整理したうえで、コンバージョン数から逆算して自社に合った目標を立てる方法を解説します。
ホームページのアクセス数の目安を考える時に見るべき指標
ホームページのアクセス数には、ユーザー数とセッション数の2つの指標があります。それぞれ意味が異なりますが、目標を立てる際の基準はユーザー数です。
何人に来てもらう必要があるかを考える場合、複数回の訪問もカウントされるセッション数より、純粋な訪問者数を示すユーザー数の方が実態に近いためです。
ユーザー数とセッション数はGoogleアナリティクスで確認でき、どちらも集客の状況を把握するうえで重要な指標です。
ホームページのアクセス数・PV数に目安がない理由

ホームページのアクセス数・PV数の目安を調べると、さまざまな数値が出てきますが、自社の判断基準にすることは推奨できません。一律の目安が存在しない理由は大きく3つあります。
業種や規模によってアクセス数・PV数は大きく異なる
ホームページへの訪問者数は、業種・事業規模・ホームページの規模によって大きな差があります。
全国展開している企業と地域密着型の中小企業では、そもそもターゲットとなる人数がまったく異なります。また、同じ業種・同じ事業規模であっても、コンテンツを充実させているホームページとそうでないホームページではアクセス数に大きな開きが出ます。
業種や規模が異なるホームページの数値を横並びにした目安は、自社には当てはまらないと考えるべきです。
平均値は一部の高アクセス数やPV数のホームページに引っ張られる
平均値は、アクセス数やPV数が極端に多い一部のホームページに大きく影響されます。
ポータルサイトや大手企業のホームページは、中小企業のホームページとは比べものにならないほどの訪問者数を集めています。そのような数値が平均に含まれることで、中小企業の実態とはかけ離れた数値になります。
平均値を基準にしてしまうと、本来妥当な数値であっても少なすぎると誤解したり、達成困難な目標を設定してしまう恐れがあります。
アクセス数・PV数だけを増やしても成果につながらなければ意味がない
アクセス数やPV数が増えても、問い合わせや購入などの成果につながらなければホームページの目的は果たせません。
見込み顧客ではないユーザーを集めても、コンバージョンには結びつかないためです。重要なのはアクセス数の多さではなく、自社のサービスに関心を持つユーザーをどれだけ集めて成果に結びつけられているかです。
目安となる数値を考える際も、成果から逆算する視点が欠かせません。
自社に合ったアクセス数・PV数の目標の立て方

アクセス数・PV数の目標は、平均値ではなく自社の成果目標から逆算して設定します。手順は大きく3つです。
目標コンバージョン数を設定する
まず「月に何件の問い合わせ・注文が必要か」という目標コンバージョン数を明確にします。
アクセス数やPV数の目標はあくまで手段であり、何のためにアクセスを増やすのかが明確でなければ、目標を立てても意味がありません。問い合わせ数・資料請求数・購入数など、自社のホームページで達成したい成果を具体的な数値で設定することが出発点です。
コンバージョン数から逆算して目安を立てる
目標コンバージョン数が決まったら、コンバージョン率を用いて必要なアクセス数を逆算します。
計算式は「目標コンバージョン数÷コンバージョン率=必要なユーザー数」です。たとえば月10件の問い合わせを目標にしてコンバージョン率が1%であれば、月間1,000ユーザーが必要という計算になります。
現在のコンバージョン率が把握できていない場合は、まず月1件の問い合わせを獲得することを優先してください。逆算よりも先に、見込み顧客を集める集客対策に取り組むことが出発点です。
事業規模・業種・商圏に応じて調整する
逆算で算出した数値が、自社の事業規模・業種・商圏と照らし合わせて現実的かどうかを確認します。
地域密着型のビジネスであれば商圏内の人口に限りがあるため、目標値が高すぎる場合はコンバージョン率の改善を優先する判断も必要です。逆にアクセス数に余裕がある場合は、コンバージョン数の目標を引き上げることも検討できます。
事業の実態に合わせて数値を調整しながら、現実的な目標を設定することが継続的な改善につながります。
アクセス数・PV数の目標を立てる時の注意点

アクセス数・PV数の目標を立てる際に、あらかじめ押さえておきたい注意点が4つあります。目標を正しく設定しても、運用の方向性がずれていると成果につながりません。
集客チャネルごとに集客数を設定する
アクセス数の目標は、流入元のチャネルごとに分けて設定することを推奨します。
検索エンジン・リスティング広告・SNSなど、チャネルによってユーザーの質や期待できる成果が異なるためです。たとえばSEOは長期的な安定集客に強く、リスティング広告は短期の集中集客に向いています。チャネル別に目標を持つことで、どの施策に注力すべきかの判断がしやすくなります。
見込み顧客以外は集客しない
アクセス数やPV数を増やすことだけを目的にすると、自社のサービスに関心のないユーザーまで集めてしまうことがあります。
見込み顧客以外のアクセスがいくら増えても、コンバージョンには結びつきません。キーワードの選定や広告のターゲティングを見直し、自社のサービスに関心を持つユーザーに絞って集客することが重要です。
集客対策だけではなくホームページの改善にも力を入れる
アクセス数が増えても、ホームページの内容や導線が整っていなければユーザーは離脱してしまいます。離脱が多い状態ではPV数も伸びず、コンバージョンにもつながりません。
集客対策と並行して、コンテンツの質や問い合わせへの導線を定期的に見直すことが重要です。アクセス数の目標を達成してもPV数や問い合わせ数が増えない場合は、サイト側に課題がある可能性が高いです。
公開当初はコンバージョンが発生しないケースが多い
ホームページを公開したばかりの時期は、アクセス数が少ないためコンバージョンがまったく発生しないケースがほとんどです。
当社のこれまでの経験では、月間3,000ユーザーに達するまではコンバージョン数がゼロになるケースが多くなっています。公開当初はコンバージョンを追うよりも、見込み顧客を集めるための集客対策を優先することが現実的です。
アクセス数・PV数と合わせて確認すべき指標

アクセス数・PV数の目標を達成しても、それだけで成果が出ているとは判断できません。合わせて確認すべき指標があります。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、訪問者がホームページにどれだけ関与したかを示す指標です。
GA4では、10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・コンバージョン発生のいずれかを満たしたセッションの割合として計測されます。エンゲージメント率が低い場合は、訪問者がコンテンツに関心を持てていないサインです。
アクセス数が増えてもエンゲージメント率が低いままであれば、集めているユーザーの質やコンテンツの内容を見直す必要があります。
検索順位
検索順位とは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社のホームページが何番目に表示されるかを示す指標です。
アクセス数やPV数が伸びない場合、検索順位が低いことが原因であるケースがほとんどです。検索結果の1ページ目に表示されるかどうかでクリック率が大きく変わるため、アクセス数の目標を達成できていない場合はまず検索順位を確認してください。
検索順位はGoogleサーチコンソールで無料で確認できます。
まとめ
ホームページのアクセス数・PV数に一律の目安はなく、業種・規模・目的によって適切な数値は大きく異なります。
平均値を基準にするのではなく、目標コンバージョン数から逆算して自社に合った数値目標を設定することが重要です。目標を立てた後は、集客対策と並行してホームページの改善にも取り組みながら、エンゲージメント率や検索順位を合わせて確認する習慣を持つことが成果への近道です。
