- 2022.06.02
訪問者の平均値はホームページには存在しない
当社ホームページ制作では、アクセス解析グーグルアナリティクスを実装し、お客さまに利用をお願いしています。
このグーグルアナリティクスを見ていただけるクライアントでは、自社の訪問者数が、業界として多いのか少ないのかと質問をいただきます。
解答は、基本的に、訪問者数の平均値は存在せず、御社がホームページを制作した目標成果数から算出することが一般的です。
ホームページの平均訪問者
ホームページ制作を行った目的は、成果を出すことですが、まだまだ訪問者が多ければ、成果が出ると信じているクライアントが多くいます。
もちろん、訪問者になる分母が増えれば、制作したホームページごとに成果率が存在するため、仮に成約率が低くても、期待通りまでならば、確実に成果を出せます。
そのため、多くが成果ではなく、訪問者数で制作したホームページを評価しますが、その際によくいただく質問が、業界平均ってどれくらい?になります。
この業界平均は、昔はグーグルアナリティクスでベンチマークという指標で確認できましたが、5年くらい前に廃止されています。
このベンチマークは、ホームページ制作後にグーグルアナリティクスを実装する際の初期設定で業界をプルダウンで選択できていました。
では、なぜ現在はアウトプットされないかと言うと、まったく役に立たない数値データだからで、ホームページ制作目的は、成約の向上であり、成果率は企業ごとに異なります。
御社の競合他社が月間に10万人集めていて、成約率が1%だと、1,000件の成果を出しています。
ただ、御社が仮に月間の訪問者数が1万人であった場合に成約率が10%だと、1,000件の問い合わせを得ている計算です。
この場合、平均値だけを見ていると、確かに競合他社の方が優れていると感じますが、目的は成果を出すことであるため、同じ結果を得ているのです。
このように制作するホームページ次第で、成約率が異なり、基本的には、平均値は役立たず、さらにはデータの集計法もないため、誰も知らない数値になります。
目標訪問者数の定め方
平均がないなら、訪問者数は気にしなくても良いという訳ではなく、独自の目標を定めましょう。
この定め方は非常にシンプルなものになり、恐らく大半はホームページ制作時に、大まかにでも定めていると思います。
当社で言うと、お客さまとのヒアリングの中で、コーポレートサイトなら問い合わせ数、ネットショップなら商品販売数あるいは売上から、大体の欲しい成果数を確認します。
そして先述している通り制作したホームページには成約率が存在するため、欲しい成果から具体的な目標を定めていきます。
もう少し具体的に説明すると、例えば、ネット月間の売上目標が100万円のネットショップがあり、目標売上から取扱い商品のそれぞれで販売数を仮定します。
そうすると総販売数が算出されるため、そこに一般的な新規ホームページ制作では1%、リニューアルでは現サイトの成約率をかけることで、目標訪問者数を算出します。
ちなみに、成約率については、公開直後は1%ですが、運営の中で調整が必要で、業界や業種、制作したホームページによって成約率が大幅に変わりチューニングが必須です。
ホームページ制作会社も成約率までは操作することができず、公開してみないと、実際にどれくらいの割合になるかは言えません。
もちろんもっと優れた計算方法があるかもしれませんが、これが当社の目標値の定め方になっています。
これらの目標値を定めた後、どう運営に活かすかを検討し、具体的な集客対策を行うことで、期待通りの訪問者が集まるようになります。
平均訪問者は存在せずゴール数から算出
平均訪問者は存在しておらず、成約率から目標値を定める必要があります。
計算式は、初見では結構面倒くさいと感じ、うちはそこまではできないと考えられると思います。
当社のようなホームページ制作会社が行うべき内容ではありますが、だからといってクライアントがこの計算をしなくても良いかと言うと決してそうではありません。
公開後に時間とともに、さまざまなポイントが変更されていきます。
集客ルートでSEOを選択されれば、コアアルゴリズムアップデートにより、仕様が変更する可能性も出てきて、成約率が大幅に変わる可能性もあります。
さらには、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどの主要なソーシャルメディアも今後どんな改定が入るか分かりません。
また、リスティング広告やユーチューブ広告、競合他社にならない御社業界の大手ポータルサイトなども、日々仕様変更が行われています。
その度にホームページ制作会社に問い合わせをして、計算して貰うのは、業者もそうですが、御社ウェブマスターにとっても面倒くさい作業です。
そのため、計算方法は非常にシンプルで分かりやすいと思いますので、当ページをご覧の機会に、ぜひ計算方法だけは理解していただけると幸いです。