株式会社セブンデザイン SEOに強い大阪のホームページ制作会社

  • 2023.08.29

ページのnoindexは辞めたほうが良い!一気に検索順位を落とした事例

ホームページ制作時のnoindex適用のリスクを示す事例のアイキャッチ画像。

ホームページ制作の際、SEO対策としてnoindexのタグを適用する判断は、時に大きなリスクを孕んでいます。実際、私たちの顧客が経験した事例によれば、不要と判断されたページをnoindexとした結果、予期せぬ検索順位の低下を招いてしまったのです。その後の回復には時間がかかりました。この事例から学ぶべきことは、SEOの対策を行う際の慎重な判断の重要性です。当社では、このような問題を未然に防ぐために、ホームページ制作の初期段階からページ構築の戦略を明確に立てています。今回のページでは、noindexのリスクと、適切なホームページ制作のアプローチについて深掘りします。

noindexって何?

noindexというタグは、ホームページ制作におけるSEO対策の一つとして知られていますが、正しく理解して利用しなければ、意図しない結果をもたらすことがあります。

このタグは、ホームページの特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するためのものです。具体的には、ホームページのソースコード内の<head>部分に記載し、そのページを検索エンジンのクローラーに「認識しないで」という指示を出します。例えば、WordPressで制作されたホームページには、「All in One SEO」というプラグインがあり、このプラグインを利用することで、各ページごとに簡単にnoindexを設定することができます。

では、なぜこのようなタグが必要なのでしょうか。実は、現代の主要な検索エンジン、例えばGoogleやYahoo! Japan、Bingなどは、低品質と判断されるページを持つホームページに対して、検索結果のランキングを下げることがあります。そのため、noindexを適切に利用して、低品質と判断される可能性のあるページを検索エンジンの評価から外すことで、ホームページ全体の検索順位を保護する考え方があります。

しかし、ここで注意が必要です。何をもって「低品質」と判断するかは、我々ユーザーやホームページ制作者の観点と、検索エンジンの観点とで必ずしも一致しないことが多いのです。私たちが「低品質」と判断してnoindexを適用しても、検索エンジンがそのページを価値あるものと評価する可能性があります。したがって、noindexのタグの利用は、十分な検討と理解をもって行う必要があります。

noindexはホームページ制作では不要

ホームページ制作の際、noindexの利用が真に必要かどうかは、制作者と運営者の間で議論の対象となることがよくあります。弊社の経験と考えに基づき、この問題を明らかにしたいと思います。

初めに明確にしたいのは、弊社は「noindex」の採用は基本的には不要と位置づけています。ホームページ制作の段階で各ページが存在するのは、それには確かな意味や価値があるからです。言い換えれば、そのページが必要だと判断した上で制作されています。

もちろん、例外もあります。例えば、お問い合わせの確認ページやサンキューページのような、特定の目的のためだけに存在するページには、noindexの利用が適切である場合があります。しかし、今の検索エンジン技術の進歩を考慮すると、これらのページも適切に認識・評価される時代になっています。

また、ホームページ制作では、定期的な更新が可能なコンテンツ、例えばスタッフブログなどを取り入れることが増えています。これらのコンテンツにもnoindexの必要性は低いと見ています。なぜなら、検索エンジンに認識させたくないページをわざわざ作るのであれば、そもそも公開する意義が疑問になるからです。

さらに、グーグルのスタッフからも、noindexに対する否定的な意見が出されています。彼らの考えとしても、可能な限りこのタグを使用しない方が良いという方針があるようです。

総じて、弊社のホームページ制作におけるスタンスは、ホームページの各ページが持つ価値を最大限に発揮すること。そして、ユーザーにとって有益な情報を提供することにあります。そのため、noindexの採用は極力避け、それをクライアント様にもお伝えしております。

noindexを実施した事例

ホームページ制作の際、SEO対策は不可欠な要素となっています。その中でも、「noindex」の設定に関しては、制作会社として多くの説明を行ってきました。多くのホームページオーナーは、SEOの効果を上げるために様々な情報を求め、矛盾する情報に頭を悩ませることが少なくありません。その一つが「noindexの有効性」に関する情報です。

実際に、ある会社では、SEOに関するブログ記事を読み込んで、彼らが不要と感じたページにnoindexを付与してしまいました。特にカテゴリーページに関して、一般的には大きな影響を受けることは少ないと言われています。しかし、最近では、カテゴリーページもしっかりと検索エンジンに認識させることが大事だとの指摘が増えてきました。それは、インデックスされるページ数が多い場合、検索順位に有利に働くという事例も存在するからです。

制作する際の注意点として、カテゴリーページの名前が他ページと重複しないよう心がける必要があります。確かに、企業のホームページなどで内容が部分的に重複することは避けられない場合もある。しかし、そのような場面でも、各ページのユニークさを保持することで、SEOの評価を維持することができます。

興味深い事例として、一つのホームページが突如、検索順位を大幅に落としたケースがあります。その原因は、質が低いと判断したページに対してnoindexを大量に適用したからでした。このホームページには、元々500ページ程度のコンテンツが存在し、そのうちの約250ページにnoindexが設定されていたのです。その多くはスタッフブログや事例ページでした。

しかし、この大量のnoindex設定が逆効果となり、検索順位を大きく下げる結果となりました。なぜなら、ウェブマスターや企業が質が低いと判断しても、検索エンジン側はそのページを価値あるものと評価している場合があるからです。その結果、大量のページを一気に非表示にすると、ホームページ全体の評価が下がってしまうのです。

このような経験から学べることは、質が低いと感じるページを単純に削除するのではなく、まずはリライトや他のページとの統合を検討することが重要です。そして、ページを削除する場合も、一気に大量に行うのではなく、年間で10ページ程度に抑えるよう心がけると、SEOへの影響を最小限に抑えることができるでしょう。

noindexを解除後1ヶ月くらいで検索順位が戻る

ホームページ制作におけるSEOの重要性は言うまでもありません。特に、noindexの取り扱いは非常にデリケートであり、適切な知識と経験が求められます。

この度の事例では、noindexが原因で検索順位が急落したケースを取り上げますが、その中で注目すべきは、noindexの解除後、約1ヶ月の間に検索順位が驚異的に回復したことです。この現象は、検索エンジンがコンテンツの質や過去の評価を保持しているため、一時的なエラーでも正しく対応すれば回復が可能であることを示しています。

当社への初回のご相談時、顧客は新規ページの制作やコンテンツのリライトを行っていたとのこと。しかし、これらの作業自体が検索順位の低下を招くことは稀です。調査の結果、実際の原因は低品質と判断されたコンテンツにnoindexを付与したことでした。これが検索順位の大幅な低下を招いたのです。

そして、弊社の提案により、すぐに全ページのnoindexを解除。さらに、グーグルサーチコンソールを使用して、URLの検査を行い、グーグルに正確な情報を伝えました。この結果、約1ヶ月後、検索順位は落ちる前の90%まで回復しました。

この事例から学ぶべきは、ホームページのSEO対策において、一時的なミスや誤解も適切な対応と知識があれば克服可能であるということ。そして、常にユーザー目線でのコンテンツ制作と、正確なSEO対策が不可欠であることを再認識する機会となりました。

まとめ

ホームページ制作の過程で、デザインやユーザビリティの最適化は欠かせない要素です。しかし、それと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのがSEO対策です。なぜなら、どんなに魅力的なホームページを制作しても、それが検索エンジンで上位表示されなければ、多くのユーザーにその存在を知ってもらうことは難しいからです。

noindexの取り扱いについて考える時、確かに大規模なサイトでは、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するために役立つ場面が考えられます。しかし、一般的なホームページ制作において、noindexの使用は慎重に検討すべき問題です。何故なら、誤った使い方をすると、検索順位に大きな影響を及ぼす可能性があるからです。

実際、noindexの誤用は、ホームページの検索順位を一気に落とすリスクを持っています。特に、中小規模のホームページでは、リソースの有限性やページ数の少なさを考慮すると、一つ一つのページが検索順位に与える影響は大きいと言えます。

そうした背景を考慮すると、noindexの使用は控え、代わりにコンテンツのリライトや改善を進める方が、ユーザーにとっての価値を維持しつつ、SEOの観点からも効果的と言えるでしょう。制作するホームページの持つ独自性や価値を最大限に活かすためには、SEO対策とのバランスを見つつ、最適な選択をすることが不可欠です。