- 2022.10.10
ページスピードインサイトでホームページの表示速度を高める
ページスピードインサイト(PageSpeed Insights)とは、グーグルが提供するホームページの表示速度を点数化してくれる計測ツールになります。
このページスピードインサイトは、当社では、ホームページを制作後に、お客さまに提案をしていません。
その理由は、当社のホームページ制作は、60点前後が一般的で、それ以上高めてもSEO効果が無いように思います。
ページスピードインサイト(PageSpeed Insights)とは
ページスピードインサイト(PageSpeed Insights)とは、検索エンジンのグーグルが提供しているホームページの表示速度を点数化してくれるツールになります。
上記ページへアクセスをして、「ウェブページのURLを入力」と書かれている箇所に、計測したいページのURLを記載し、「分析」をクリックすれば点数化が始まります。
分析を押した後、「パフォーマンスの問題を診断する」の左に円がぐるぐる回っているのですが、その回転が止まれば、計測が完了したことを意味しています。
点数化をしてくれるのは、「携帯電話」と「デスクトップ」になっていて、それぞれの表示速度が何点になっているかが確認できます。
もちろん、単に点数化してくれるだけではなく、問題点を提示もしてくれます。
この問題点は、言葉の意味だけであれば、すべての項目は、さまざまなブログやツイッターで紹介をされています。
しかし、実際に改善となってしまうと、恐らくクライアントだけでは難しいものになっていて、Webサイト制作会社の協力が必須になってくると思います。
もちろん、企業ウェブマスター自身で行えるのであれば、どんどん改善しても良いと思いますが、分からなければ改善予算が必要だと認識していくのが良いでしょう。
また、これまで数多くのホームページで、ページスピードインサイトを改善した経験で言うと、最大で10点を90点まで向上させた事例があります。
しかし、10点から90点に上げたからと言って、目に見えるSEO効果があったかと言うと、まったくありませんでした。
もちろん、1社だけではなく、10社以上は行ってきた経験になっていて、目に見えるSEO効果向上が狙いであれば、早急な対応は不要であると思われます。
ただ、必ず改善した方が良いというのは事実であり、中長期的な目線で、サイト更新依頼を行う際に、ついでにページスピードインサイト対策も依頼して、少しずつ高めていきましょう。
最後に、少しおせっかいな内容ですが、そのホームページを制作した業者に依頼したほうが、コストパフォーマンスは高くなります。
その理由は、構造的な改善内容も多くなっていて、依頼した業者以外の場合は、お見積書に解析費用が乗ってくる可能性があります。
ページスピードインサイトの点数はホームページ制作法で決まる
ページスピードインサイトの点数は、そのホームページを制作した業者が、どれくらいページスピードインサイトを意識しているかで決まると思います。
もちろん、点数が高ければ検索順位が高くなるというものではありませんので、短期的に見れば、別に低くても問題ありません。
一例ではありますが、昨今の流行りで、画像をJPGやPNG、GIFではなく、WebPにするだけでも、点数を高めれるようになっています。
これらはホームページ制作時に設定をしているかどうかの話になっていて、Webサイト制作会社がどのように考えているかで結果が変わります。
また、その他にも、サーバーの初期設定でキャッシュをどうするかなどでも変わります。
このように、ページスピードインサイトの点数は、ホームページ制作法に大きな影響を与えていて、あまりクライアントが行うサイト運営で劇的に変わることはありません。
また、もちろん点数を高める改善を、Webサイト制作会社に依頼しても点数が高まります。
当社では、基本的には、それほどページスピードインサイトの点数は気にしていませんが、これまでの経験で言うと、大体が60点以上という結果になっています。
そして、クライアントが80点を希望された場合は、ホームページ制作作業前にお伝えいただければ、80点になるように対策を取ることは可能です。
ページスピードインサイトで点数を高める手軽な対策
ページスピードインサイトは、基本ベースはWebサイト制作会社に依頼する対策がメインです。
ただ、できれば予算を使いたくないというクライアントでもできるページスピードインサイトの点数の高め方をご紹介します。
ただし、FTPを使えるなど、最低限の知識を持っていなければ、少し難しいかもしれません。
もしFTPなどが利用できなければ、以下でご紹介する作業であれば、低価格でWebサイト制作会社が対応してくれると思います。
画像をWebPに変更
昨今のホームページ制作では、画像にJPGやGIF、PNGを利用しなくなり、一般的には、WebPを利用します。
WebPとは、グーグルが開発した画像の拡張子になっていて、JPGファイルとほぼ同じクオリティーなのに、容量が半分以下になっています。
昨今、ホームページの閲覧は、パソコンだけを意識するのではなく、スマートフォンを意識しなくてはなりません。
当然、スマートフォンは、パソコンよりも性能が落ち、重たい写真を多数利用していると、スマートフォンで表示に時間がかかります。
そこで役立つのがWebPになっていて、実際に当社もホームページで利用している9割ほどの画像をWebPに変更したところ、スマートフォンで体感できるほど表示速度が早くなりました。
ページスピードインサイトで、どれくらい点数が高まるかは、制作したホームページにもよりますが、すべての画像を変更すると、経験では10点前後は変わるケースもあります。
画像にwidthとheightを追加
ソースコード内の画像にwidthとheightのサイズを指定しましょう。
検索エンジンは、画像の縦幅と横幅を認識はしてくれていますが、やはりソースコードに書いておいた方が、スムーズな認識が可能になっています。
画像サイズは、元画像のサイズではなく、ウェブページに表示されるサイズを記載すると良いでしょう。
昨今はワードプレスでホームページを制作するのが当たり前になっていて、自動的にサイズ調整をしてくれています。
そのため、元画像サイズを書くと、本当に表示されているものよりも、小さく、あるいは大きく指定してしまい、ページスピードインサイトとは別の問題が発生します。
当社のこれまでの経験で言えば、すべての画像にwidthとheightのサイズを指定することで、5点前後は上がるように思われます。
適切なサイズの画像
例えば、ウェブページでは、850×500で表示しているのに、1000×800などのサイズで画像をアップしてはいけません。
先述している通り、昨今は、ワードプレスを実装したホームページ制作が一般的で、自動的にサイズ調整は行われます。
しかし、検索エンジンは、自動的にサイズ調整を行われたサイズでページ情報を読み込んでいるわけではなく、元画像サイズで読み込んでいます。
そのため、大きい画像を読み込むには、時間がかかり、点数が低くなっていきます。
実際に、当社がホームページを制作した企業などにおいても、SEO効果を出している会社ほど、適切な画像サイズでアップロードをしています。
そのため、点数だけではなく、もしかすればSEO効果があるかもしれませんので、適切な画像サイズでアップをしましょう。
これまでの経験で言えば、元画像のサイズ次第ではありますが、適切なサイズにすることで、5点前後が上がるように思われます。
サーバー会社のキャッシュを利用
昨今のサーバー会社は、ホームページの表示速度を高めるオプションが結構頻繁にリリースされています。
よく利用するエックスサーバーであれば、定期的に表示速度を高める無料オプションがリリースされています。
実際に、そのオプションを利用するかどうかは、そのホームページを制作した業者判断で良いと思いますが、利用すれば点数が高まるケースもあります。
実際に何点上がるかは、そのオプション内容によって異なり不明ですが、もし表示速度を高めたいのであれば、利用を検討しても良いかもしれません。
詳細はWebサイト制作会社へ
上記が簡単に行えるページスピードインサイトでの点数を高める対策になっています。
その他にも利用していないソースコードを削除したり、レンダリングを妨げるリソースの除外などもありますが、クライアントフェーズでは難しい対策になっています。
そのため、上記以上の対策をして、さらに点数を高める場合は、Webサイト制作会社かSEO業者に相談をしましょう。
これまでの経験上ですが、サイト運営期間が長いホームページであればあるほど、利用していないソースコードの削除は時間がかかる対策です。
そのため、100点は別に狙わなくても良く、簡単に行える内容で、予算額を伝えたうえで、行う内容を決定していくと良いでしょう。
実際に、ビッグワードで不動の1位を獲得しているホームページは、30点になっていました。
そのため、それほど高いSEO効果はないと思われますが、中長期的に見たときには、SEOや成約率に何かしら良い影響があるかもしれません。
高い方が良いとは思いますが、当社では、予算をベースにして検討をし、少しずつ高めていく程度で良いと思っています。
ホームページ制作のSEOとページスピードインサイト
当社ホームページ制作では、ページスピードインサイトの点数は60点前後が多いです。
そして実際に、当社がホームページを制作した企業の多くがSEOで成功をしています。
この成功要因は、ページスピードインサイトではなく、サイト更新業務により、関連性が高まった結果、検索順位が上がっていると思います。
ただ、だからと言って、30点が良いとは思いませんが、50点以上あれば、取り敢えずは、急いで対策を行う必要がないと認識しても良いでしょう。
ページスピードインサイトで点数を高めることは、中長期的に見れば重要な要素です。
ただ、SEOで検索順位を高めたいというだけであれば、50点以下であれば50点以上にする対策を、50点以上であれば急いで対策を行うよりも、サイト更新作業を行いましょう。