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ページ数とSEOの関係性とは?高いSEO効果を実現するためのページ数の考え方

SEOに取り組んでいる方は、上位表示を狙っているキーワードに関連したページを作成していれば、そのうち検索順位が高くなると考えていませんか?
確かに、そういったケースもあり得ますが、過剰にページ数が増えてしまったホームページは、中長期的に見たときにはSEOで大きなデメリットを被ってしまいます。
当ページでは、ページ数とSEOの関係性とは何かや、ページ数を増やすことでSEO効果が出る理由、ページ数が増えるとSEO難易度が高まる理由、正しい考え方を解説します。
目次
ページ数とSEOの関係性
ページ数とSEOの関係性とは、メインで上位表示を狙っているキーワードと関係したページが増えると、サイト全体の関連性が高まるので検索順位が高くなると考えることが多いですが、検索エンジンは訪問者のためのページを重視しています。
すなわち、どんなにページ数を増やしたところで低品質だとSEO効果が出ず、逆にユーザーのためになるページ数が多いホームページは、少ないページ数でも十分にSEO効果を発揮できるのです。
なぜ、多くのサイト運営者がページ数とSEOに関係があると考えてしまうかというと、実は昔のSEOはページ数が増えるだけでSEO効果を発揮することができていたのです。
従来の検索エンジンは、コンテンツの品質を把握することができなかったので、ページ数が多いホームページの方が、詳しい内容になっていると判断をして、自然と検索結果で上位に表示させている傾向がありました。
しかし、現在は、コンテンツの品質を、ある程度は見ることができるようになっているので、ユーザーにとって価値のないページが多いホームページと言うのは、検索結果で上位表示させる意味がないと判断されています。
つまり、現在のSEOでは、ページ数ではなく、ユーザーに価値あるページ数が重要になっています。
ただし、ページ数が1ページであっても効果が出ると言うことはなく、ライバルサイトのページ数によって必要なページ数を判断していくことが重要になります。
ページ数を増やすことでSEO効果が出る理由
良質なページ数が増えることで、サイト全体のSEO効果が高まります。ここでは、ページ数が増えることでなぜSEO効果が出ることがあるのかを解説します。
関連性の向上
ページ数を増やすことによって、関連性が高まり、作成したページと関係するページのSEO効果が高まります。
たとえば、当社で言えば、トップページで【ホームページ制作 大阪】で上位表示を狙っているのですが、サブページでホームページ制作に関するページ数を増やすことで、ドメイン自体に関連性が生まれ、トップページの検索順位が高まります。
現在SEOのためにページ作成を行っている会社の多くが、この関連性の向上を狙っていると思われます。
検索エンジンからのアクセス数の向上
ページ数が増えることで、狙えるキーワードの幅が広がり、検索結果に表示される機会が増えます。その結果、検索エンジンからのアクセス数が向上し、より多くのユーザーがホームページへ訪れるようになります。
検索エンジンからのアクセス数が増えることで、サイト全体の評価が高まり、SEO効果を後押しします。
被リンクの獲得
新しいページを作成することで、該当のページに被リンクが集まる可能性があります。
検索エンジンは被リンクを人気投票と考えて、被リンク数が多いホームページのSEO効果を高めています。
ただし、短期間で集中的に増えることではなく、ドメイン全体で少しずつ増え続けることを重視しているので、ページ数が多い方が継続して自然な被リンクがされる可能性が高まるのです。
ページ数を増やすことでSEO難易度が高まる理由
ページ数を増やすことには、SEOメリットだけではなく、大きなデメリットも抱えており、逆に難易度を高めてしまう結果になります。ここでは、ページ数を増やすことでSEO難易度が高まる理由を解説します。
品質を保てなくなる
昨今の検索エンジンは、品質を重視してSEO効果を定めています。
ページ数が多いホームページは、ページ作成の速度を重視しているので、高い品質のページを作成することができなかったり、時間の経過とともに品質が劣化したページをリライトすることも難しくなります。
つまり、検索エンジンがSEO効果を与えたいページを作成することができないので、どんなに関連性を高めたとしても、期待通りの結果になることがないのです。
関係がないキーワードで上位表示されてしまう
ページ数が多いホームページは、低品質なケースが多く、検索エンジンがページでどんな主張をしているかが見えなくなるので、関係がないキーワードで検索結果に表示される可能性が高いです。
この関係がないキーワードで上位表示されてしまうと、サイト全体のテーマがぼやけてしまうので、狙ったキーワードでのSEO効果を落としてしまう可能性が高くなります。
関係がないキーワードで上位表示されているホームページと言うのは、Googleサーチコンソールを監視して、関係がないキーワードで検索結果に表示されたページから、該当のキーワードを抜く作業が大量にあるので、新規ページ作成やリライトを行うことが難しくなってしまいます。
これまでさまざまなホームページに対して、SEOサービスを提供してきましたが、この関係がないキーワードで上位表示されてしまっているホームページほど、SEO難易度が高いと感じます。
ページ数とSEOの正しい考え方
SEOを行う上で、ページ数の正しい考え方を知ることは非常に重要です。ここでは、どのようにして考えれば良いかを解説します。
上位表示サイトの平均ページ数を把握する
ホームページで上位表示を狙っているキーワードでGoogle検索を行い、上位10サイトのページ数をカウントして、その平均ページ数がSEO効果を発揮するために必要なページ数になります。
Google検索の方法は、10のホームページに対して、【site:https://www.sevendesign.biz/ "ホームページ制作"】というように、【site:(ドメイン名) "上位表示キーワード"】で検索を行います。

そして、検索ボックスの下部にある「ツール」をクリックすると、右側に該当のホームページに何ページあるかが表示されます。
どんなに良質なページを作成していたとしても、情報量で負けていれば、SEO効果を発揮できる可能性が低くなるので、自社が上位表示を狙っているキーワードで上位表示を実現しているホームページのページ数までは作成するようにしましょう。
作成するページは、上位表示を狙っているキーワードに関連した内容になり、関係性がないページを作成してもSEO効果を得ることはできません。
SEO目的でページを作成する必要はない
SEOのためにページを作成することは絶対に辞めましょう。
SEOのためにページを作成したとしても、検索順位が高まることはないので、ホームページで集客したい検索クエリに対してのみページ作成を行うことが大切です。
SEOのために作成されたページは、低品質になる可能性が高かったり、さらにはページを公開した後、SNSを使って宣伝したりすることもないので、SEO効果が出ない可能性が高くなります。
そのため、不用意なページ作成は行う必要はなく、その時間を使ってコンテンツのリライトやSNS運用を行った方が高いSEO効果を発揮します。
Googleの認識ページ数を増やすことが大切
ページ数を増やす際には、Googleが認識しているページ数を増やしましょう。
どんなに多くのページを作成したとしても、Googleがページの存在に気が付いていなかったり、クロール済み - インデックス未登録や検出 - インデックス未登録になってしまえば、SEO評価が上がることはありません。
ちなみに、Googleが認識しているページのことをインデックスと言い、インデックスとSEOについての詳細はこちらからご確認ください。
質の高いコンテンツ作成を最優先にする
SEOで最も重要なのは、ページ数ではなくコンテンツの質です。どれだけページを増やしても、ユーザーにとって価値がない内容であれば検索順位は上がりません。一方で、ユーザーの課題を解決し、有益でわかりやすい情報を提供するページは、自然に検索エンジンから評価され、被リンクも集まりやすくなります。
そのため、質の高い新規ページ作成や既存ページをリライトして、ユーザーが求める情報を充実させることを最優先にすべきです。
まとめ:ページ数よりもユーザーに価値あるコンテンツがSEOで重要
SEOにおいては、単にページ数を増やすだけでは十分な効果は得られません。むしろ、ページ数が多すぎると品質の維持や更新が難しくなり、結果としてSEO評価が下がるリスクもあります。
重要なのは、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを提供することです。そのうえで、競合に見劣りしない適切なページ数を確保し、関連性を高めることで、検索エンジンからの評価も向上します。
ページ数にこだわるのではなく、ユーザーに価値を届けるコンテンツ作成を最優先に取り組むことで、長期的にSEO効果を発揮し続けることができます。

