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短縮URLとは?メリットやデメリット、おすすめのサービスを解説
短縮URLとは、長いURLを短く変換したURLのことです。短縮URLを作成するには専用のサービスを利用する必要があり、自分で文字数を削っても正常には動作せず、404 NOT FOUNDが表示されてしまいます。
本記事では、短縮URLの仕組みや、メリット・デメリット、無料で使える短縮URLサービスを紹介します。
目次
短縮URLとは
短縮URLとは、長いURLを数文字程度のシンプルな形に変換したURLのことです。
たとえば、自社のドメイン名が長かったり、特定のページのURLが極端に長くなってしまった場合、そのURLを名刺やパンフレットに印刷しようとすると、文字数が多すぎて見た目が悪くなったり、文字が入りきらないケースがあります。
また、ホームページに長いURLをそのまま掲載すると、レイアウトのバランスを崩してしまうこともあります。
そういった場合に短縮URLを利用すれば、スッキリと見やすい形で掲載できます。
短縮URLは、URLを扱いやすくし、さまざまな場面で共有をスムーズにするための便利な手段になります。
短縮URLの仕組み
短縮URLの仕組みは、非常にシンプルです。
まず、短縮URLサービスに正規URLを入力すると、サービス側で自動的に短縮版のURLが生成されます。このときに、短縮URLと正規URLの組み合わせがサービス提供会社のデータベースに保存されます。
その後、利用者が短縮URLにアクセスすると、サービスがデータベースを参照して元のURLを呼び出し、自動的に正規ページへリダイレクトされる仕組みになっています。
この仕組みによって、ユーザーは短縮URLを経由しても元のページに問題なく到達できます。
ちなみに、転送時間はわずかで、体感的には正規URLに直接アクセスした場合とほとんど違いはありません。
短縮URLのメリット
短縮URLは、ただURLを短くするだけでなく、実際の運用で多くのメリットがあります。ここでは、短縮URLを利用することで得られるメリットを紹介します。
URLが覚えやすくなる
長いURLは、正確に覚えたり入力することがほぼ不可能です。特にイベントの告知やキャンペーンページのように、口頭で案内したり、資料やスライドに掲載する場合、長いURLではユーザーに負担がかかってしまいます。
短縮URLを使えば、「https://example.com/ADGD」や「https://◯◯.to/123abc」のように、数文字から十数文字程度にまとめられるため、直感的に覚えやすく、入力もスムーズになります。
改行によるリンク切れを防げる
以前は、メールに長いURLを貼り付けると、途中で自動的に改行されてしまい、2行目以降がリンクとして認識されず、リンク切れが発生することがよくありました。
現在では多くのメールソフトが改善され、長いURLでも自動的に正しくリンクとして扱われるようになっています。そのため、昔ほど頻繁に起こる問題ではなくなりました。
しかし、古いメールソフトを利用している場合や、テキスト形式のメールを送った場合などでは、依然としてリンク切れが発生する可能性があります。
こうしたリスクを避けるために短縮URLを利用すれば、改行による不具合が起こらず、環境に左右されずにスムーズにアクセスしてもらうことが可能です。
見栄えがすっきりする
長いURLをページに貼り付けると、見栄えが悪く、レイアウトを崩してしまうことがあります。
訪問者は気にしないかもしれませんが、ホームページ運営者にとっては、見やすさやデザイン性を損ねる要因となり、文章の調整に余計な手間がかかることも少なくありません。
短縮URLを使えば、シンプルで短い文字列に置き換えられるため、レイアウトを崩す心配がなく、スッキリとした見栄えを保つことができます。
限られた文字数を有効活用できる
SNSの投稿や広告など、文字数に制限がある場合に、長いURLをそのまま載せると文章の大半を占有してしまい、伝えたい内容を書くスペースが減ってしまいます。
短縮URLを使えば、必要最小限の文字数でURLを表現できるため、残りの文字数を本文や訴求メッセージに充てることができます。これにより、無駄なく効果的に情報を伝えられるようになります。
短縮URLのデメリット
短縮URLは、広く使われていますが、注意しておくべきリスクも存在します。ここでは、短縮URLのデメリットを紹介します。
ユーザーがスパムを疑う
短縮URLの最大のデメリットは、ユーザーがスパムを疑う可能性があるという点です。
昨今では、ウイルス感染を狙ってアクセスさせるホームページも増えており、無作為にリンクをクリックするユーザーは少なくなっています。ユーザーが最低限の対策として行っているのが、URLの文字列をチェックして安全性を確認してからアクセスすることです。
しかし、短縮URLを利用している場合、リンク先の内容を想像できないため、クリックして良いか不安を感じるケースが少なくありません。
そのため、短縮URLを使う際には、利用シーンを見極めて慎重に扱うことが重要です。
サービスが終了するリスクがある
短縮URLは、サービスのデータベース上で正規URLと紐づけられて運用されています。
ただし、このサービスを提供しているのは国や公共機関ではなく一般企業であるため、突然終了してしまうリスクがあります。 もしサービスが終了すると、短縮URLは、404 NOT FOUNDと表示され、リンクがすべて無効になってしまいます。
その結果、ホームページやブログで設定したリンクを修正しなければならなくなります。 特に、一度公開した内容を長期的に残す場合やSNSの投稿などでは、こうしたリスクが大きなデメリットとなります。
短縮URLの不安を解消する方法
短縮URLは、安全性に不安を持たれることがあります。けれども、いくつか工夫を取り入れることで安心して利用してもらえます。ここでは、信頼性を高める具体的な方法を紹介します。
独自ドメインが使えるサービスを選ぶ
短縮URLサービスの多くは、サービス提供会社の共通ドメインを利用しますが、それだとユーザーにとって見慣れない文字列になり、不安を与えてしまうことがあります。一方、独自ドメインを利用できる短縮URLサービスを選べば、ブランドや企業名をそのままURLに含めることができます。
たとえば、「https://sevendesign.biz/xxx」のように表示されれば、利用者は「この会社が発行しているリンクだ」とすぐに認識でき、安心感が大幅に高まります。
さらに大きなメリットとして、独自ドメインであれば、仮に短縮URLサービス自体が終了しても、自社サーバーでリダイレクト設定を行うことで、同じURLを継続利用できます。
これにより、リンク切れを防ぎ、長期的に安定した運用を実現できます。
ユーザーが見慣れているサービスを使う
インターネット上には数多くの短縮URLサービスがありますが、ユーザーが知らないサービスを使うと「このリンク、本当に安全なの?」と疑念を抱かれることがあります。
そこで、ユーザーにとって馴染みのある有名サービスを利用することが効果的です。たとえば「bit.ly」や「t.co」のように、SNSや大手メディアでも広く使われている短縮URLサービスであれば、多くの人にとって既に見慣れた安全なURLとして認識されています。
見慣れたサービスを選ぶことで、クリック率が高まり、リンク先に安心してアクセスしてもらえる可能性が大きくなります。
会社の信頼性を高める
短縮URLそのものが不安視される場合でも、発信元の企業に信頼があれば不安は大幅に軽減されます。ユーザーは「この会社が案内しているリンクなら、怪しいページではないだろう」と考えるからです。
たとえば、オウンドメディアやSNSの公式アカウントで継続的に有益な情報を発信したり、ホームページで透明性の高い運営を行うなど、企業としての信頼性を積み重ねることが、短縮URLの安全性にも直結します。
つまり、誰がそのURLを発行しているのかがユーザーの安心材料になるのです。
無料で利用できるおすすめの短縮URLサービス
短縮URLサービスは複数あるのですが、当社が利用した経験がある無料の短縮URLサービスを紹介します。
00Min
00Minの知名度は高い短縮URLサービスで、以下のように〇は5文字で表示されます。
00Minは、短縮URLサービスの中でも高機能なサービスで、URLの短縮を行うと、自動的にQRコードが発行されたり、マイページで短縮したURLをすべて管理することができたり、クリック数の計測も行えます。
また、無料プランだけではなく、有料のプレミアムプランも用意されており、プレミアムプランでは、独自ドメインの利用や〇〇の箇所を自由に設定が可能など、さまざまなメリットがあります。
X.gd
X.gdは、日本企業が運用している短縮URLサービスで、以下のように〇は5文字で表示されます。
X.gdの魅力は、ドメイン名が3文字になっているので、他の短縮URLサービスよりも短い文字数のURLを生成することが可能です。
また、会員登録を行わずとも、アクセス解析の結果が閲覧できたり、ブラウザの拡張機能も提供されていて、利用者にとっては必要な機能が網羅されている短縮URLサービスです。
さらに、APIも提供されているので、短縮URLを使ってホームページやアプリを制作する際には、Web制作会社に伝えるだけで、スムーズな実装が行えます。
is.gd
is.gdは、昔からある短縮URLサービスで、以下のように〇は6文字で表示されます。
シンプルなホームページになっているので操作性は高いと思いますが、1点だけ問題点があり、それは運営企業が不明という点です。
プライバシーポリシーを見ると、アメリカの企業であるとは思いますが、詳細については不明なので、リスクを考えた場合は選択肢から外しましょう。
ただ、昔からやっていて、これまで大きな問題が発生した事例は聞いたことがないので、短期間で1度限りの利用であれば、活用しても良いと思われ、当ページで紹介しました。
Amazonの短縮URL
Amazonは、商品名がURLに入り、長い傾向があります。
そのため、Amazonのページを拡散する場合には、短縮URLを利用しましょう。
行い方は、商品画像の上に「シェアする」というボタンがあるのでクリックして、EメールかSNS、リンクをコピーの中から行いたいアクションを選ぶだけです。
そうすると短縮したURLは上記になり、上記のように〇は7文字で表示されます。
まとめ:短縮URLは便利だが注意も必要
短縮URLは、長いURLをスッキリと見せられるだけでなく、SNSやメールなど文字数やレイアウトに制限がある場面で特に効果を発揮します。
ユーザーにとっても覚えやすく、シェアがしやすいという大きなメリットがあります。一方で、リンク先が見えないことによる不安や、サービス終了によるリンク切れのリスクなど、注意すべき点も存在します。そのため、ビジネス利用では、独自ドメインの導入や信頼できるサービスの選定が欠かせません。
短縮URLをうまく活用すれば、情報発信の効率を高められます。利用を検討する際の参考になれば幸いです。