- 2023.03.10
複数サイトを運用する注意点
当社のホームページ制作では、基本的に公開後、1年で期待通りの成果を得ることを目標にしています。
実際に、1年後に成果を出すことはウェブマスターが適切に運営を行えば可能ですが、期待通りとなると約半数と言ったところです。
そして成果が出ると多くのクライアントがもう1つホームページを制作すれば、取りこぼしたSEO効果を拾えるのではないかと相談をいただきますが、その際には注意点があります。
複数サイト運用とは
複数サイト運用とは、その名の通り、2つ以上のホームページ制作と運営の実施を指します。
当社のお客さまで言うと、結構目的が明確にあり、本体で取りこぼしたSEOユーザーを別ドメインで集客し、成果の取りこぼしをなくしたいと言われます。
確かに、本体で制作したホームページでは、取りこぼしてしまうニッチなキーワードも多くあり、耳にしたときは非常に優れていると感じました。
しかし、1つ目のホームページ制作が上手く集客と成約に成功したからと言って上手くいく保証はどこにもありません。
詳細は以下で紹介しますが、さらに公開して放置と言うのは現実的ではなく、成果を出すには更新を行う必要があります。
当社はホームページ制作はメイン業務ですが、毎月当社で原稿作成を行う更新代行はしておらず、お客さま自身で運営しなくてはなりません。
そのため、ホームページ制作は、公開すれば終わりですが、その後の運営ボリュームが倍になります。
このように複数サイトを運用すれば、確かにグーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビング、ダックダックゴーで取りこぼした見込み顧客を集客できる可能性は高まります。
ただ、安直にホームページを制作すると、どちらも運営量が中途半端になり、両方の成果を得られなくなるリスクもあります。
では、これまでの経験からウェブマスターが複数サイト運用で理解すべき注意点を詳しく紹介します。
複数サイトを運用する注意点
複数サイトをオープンしたら、どちらも運用は必須であり、その際のお客さまが意識すべきポイントを紹介します。
ドメインとサーバーの扱い
2つ目以降を公開する際には、ドメインとサーバーをどうするかを検討しましょう。
ホームページを制作し、公開するにはドメインとサーバーは必須で、これらをどう扱っていけば良いかを考えることは必須です。
当社のおすすめとしては、現在レンタルサーバー会社の多くがマルチドメインは無制限で、本体と同じものを利用していいと思います。
ドメインは、大きく分けて3つの選択肢が存在します。
- ディレクトリー
- サブドメイン
- 別ドメイン
当社がおすすめするホームページ制作法としては、別ドメインになっています。
やはり現状成果が出ているお客さまがベースになり、その複数サイト運用が本体に影響を与えたくないというのが本音で、結論はドメインは別サーバーは同じがベストな選択です。
ただし、SEOで言うと1からのスタートになり、それが嫌だという方は、ディレクトリーかサブドメインを選択すれば、本体の評価を受けられるようになります。
更新量が倍
更新作業量が2倍になり、ウェブマスターがパンクする可能性があり、行う業務としては以下です。
- 新規ページ作成
- リライト
- アクセス解析データからの改善
2人目のウェブマスターが理想ですが、もし雇用するほど余裕がない場合は、日々の作業量を明確にしてスケジュールを立てましょう。
もちろん、ぎりぎりの範囲ではなく、余裕を持つことが大切で、日々の作業量は少なくても、実現が可能で50年でも継続できる計画性が大切です。
昨今のSEOでは、突発的な作業はほとんど意味がなく、毎日は少なくても、継続の方が高いランキングになるケースが多いです。
そのため、経営者や上司は担当者の作業量が倍になる認識を持って取り組む必要があります。
制作したホームページの成果と比例して複数サイトを運用
このように複数サイトを運用する際には、基本的には労働力が倍になるという認識が必須です。
ただし、これまでの実績で言えば、この倍を行うというのはかなり大変で、1つであっても多くのウェブマスターが日々何とかノルマを達成しないとという状態で作業をしています。
運営作業のメインは、ブログ更新がメインで、今日は記事を作成したと聞いたときに、結構簡単だと思われるかもしれませんが、かなり大変です。
昨今の検索エンジンのランキングを高めるには、ボリュームと良質の両方が大切であると言われ、量は頑張れば良いですが、品質は公開してみないとどう判断されるか分かりません。
そのため、新規ページ作成と同時に、効果の足を引っ張っているページの発見と、リライト作業を繰り返し行い続ける必要があります。
このようにウェブマスターは単純に作業量が倍だからできるでしょ?と言われると、結構つらいと上司が認識する必要があります。
単純に複数サイトを作成すれば、本体として制作したホームページでは取りこぼしたSEO効果を得られると考えるのではなく、運用計画とスケジュールから判断しましょう。
そうすれば、必ず御社の期待を超える成果を得られます。