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検索順位を上げるために知っておきたい11の基本対策
ホームページを公開しても検索順位が上がらないと、集客や問い合わせに大きく影響します。検索エンジンで上位表示を目指すには、Googleの仕組みを理解し、正しいSEO対策を行うことが重要です。
この記事では、検索順位が決まる仕組みと、上位表示のために実践すべき11の基本対策をわかりやすく解説します。検索流入を増やし、成果につなげたい方はぜひ参考にしてください。
目次
検索順位を上げるための11の基本対策
検索順位を上げるには、検索エンジンがどのような基準でページを評価しているかを理解し、適切な対策を行うことが重要です。ここでは、検索順位を上げるための11の基本対策を紹介します。
ドメインを正規化する
検索エンジンは、同じ内容のページが複数存在すると、どのURLを評価すべきか判断しにくくなります。
たとえば、「wwwの有無」や「index.phpと/」、「httpとhttps」など、同じ内容のページが複数のURLでアクセスできる場合は、URL表記のゆれを統一することが重要です。
そのためには、自己参照のcanonicalタグを設定し、301リダイレクトを適切に行いましょう。ドメインを正規化することで、SEO評価の分散を防ぎ、検索順位への悪影響を避けることができます。
HTTPSに対応する
検索エンジンは、HTTPSに対応しているホームページを優先的に評価します。
SSL証明書を導入し、HTTPSに対応することで、ホームページの安全性が向上し、検索順位が向上します。
また、HTTPとHTTPSの両方のURLが存在すると評価が分散するため、canonicalタグの設定やhttpからhttpsへの301リダイレクトを適用し、一貫性を保つことが重要です。
スマホ対応を行う
検索エンジンはモバイルファーストインデックスを導入しており、スマホ対応が不十分なホームページは検索順位に悪影響を受ける可能性があります。
レスポンシブデザインを採用し、画面サイズに応じた適切なレイアウトを提供することが推奨されます。また、タップしやすいボタンの配置や、読みやすいフォントサイズを意識することも重要です。
ページの表示速度を改善する
ページの表示速度は、Googleが検索順位を決定する際の技術的な要素のひとつと公表されています。表示が遅いページは検索エンジンからの評価が下がる可能性があるため、速度の最適化は欠かせません。
具体的には、画像を軽量化したり、ブラウザキャッシュを活用したり、不要なスクリプトを削除したり、画像や動画に遅延読み込みを取り入れることが効果的です。
こうした改善によってページの表示が速くなると、検索エンジンからの技術的な評価が向上するだけでなく、ユーザーの離脱率や直帰率が改善され、さらに検索エンジンからの評価が高まります。
これら複合的な効果によって、検索順位の向上が期待できます。
各ページで固有のキーワードを選定する
検索順位を上げるには、ユーザーが実際に検索するキーワードを適切に選ぶことが不可欠です。どのキーワードで上位表示を狙うかによって、そのページが持つSEO効果は大きく変わります。
キーワードプランナーやサジェストキーワードを活用し、ユーザーがどのような言葉で情報を探しているかを把握しましょう。そして、キーワードを見つけたら、それを軸にページ構成やコンテンツ内容を設計しましょう。
キーワードとページの内容に一貫性を持たせることで、検索エンジンに正しく評価されやすくなり、上位表示が狙えるようになります。
キーワードをタイトルやメタディスクリプションに含める
検索エンジンは、ページのタイトルやメタディスクリプションを検索結果に表示する重要な情報として扱います。ここに狙ったキーワードを自然に含めることで、検索エンジンからの評価が得やすくなります。
さらに、検索結果でユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上も期待できます。クリック率が高まれば、検索エンジンからの評価が上がり、結果として検索順位も高まりやすくなります。
検索意図を満たすコンテンツを作成する
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードの裏にある目的や知りたいことを指します。たとえば、【ランニングシューズ おすすめ】というキーワードの検索意図は、「自分に合ったランニングシューズを選びたい」といった具体的なニーズです。
検索エンジンは、単にキーワードが含まれているだけでなく、そのページがユーザーの検索意図をどれだけ正確に満たしているかを重視しています。
検索結果で上位に表示されるには、ユーザーが「なぜそのキーワードで検索しているのか」を考え、疑問や悩みに的確に答えるコンテンツを作ることが重要です。
背景や理由、具体例なども交えながらわかりやすく整理することで、検索エンジンからの評価が高まり、検索順位の向上につながります。
地域に合わせたコンテンツを作成する
検索エンジンは、ユーザーの位置情報をもとに検索結果を調整しています。
たとえば「カフェ」や「工務店」、「美容室」など、地域名と組み合わせて検索されることが多いキーワードでは、検索する場所によって上位に表示されるページが変わります。
しかし、検索エンジンは、会社の所在地で検索順位を定めているわけではなく、その地域のユーザーにとって有益かどうかで検索順位を定めています。
したがって、自社に拠点がない地域であっても、実際にビジネスを行っている場合は、その地域に合わせたコンテンツを用意することが大切です。
たとえば、「◯◯市での施工事例」「◯◯地域への出張対応」「◯◯県からのお問い合わせ実績」など、地域との関係性がわかる具体的な情報を記載しましょう。これにより検索エンジンは「この地域に関連する有益なページ」と判断しやすくなります。
物理的な所在地に関係なく、地域性のある実績や対応エリアをコンテンツとして明示することで、ローカル検索にも対応でき、検索順位の向上が期待できます。
ホームページの専門性を高める
検索エンジンは、特定の分野に特化して情報を提供しているホームページを、専門性が高いと判断し、評価する傾向があります。
専門性を高めるには、まずホームページ全体で主題となるテーマを明確にし、そのテーマに沿った情報だけを発信することが重要です。内容に一貫性があることで、検索エンジンに「このホームページは◯◯に特化している」と認識されやすくなります。
さらに、関連するトピックを体系的に整理し、情報の深さや網羅性、信頼性を意識してコンテンツを作成することで、検索エンジンからの専門的なホームページとしての評価がさらに高まり、検索順位が向上します。
関連ページを内部リンクで繋げる
ホームページ内で関連する情報を扱うページに、内部リンクを適切に設けることは、SEOで重要な対策です。
内部リンクが整備されていると、検索エンジンがサイト構造やページ間の関連性を理解しやすくなり、評価されやすくなります。あわせて、ユーザーが必要な情報へスムーズに移動できることで回遊率が向上し、直帰率の改善にもつながります。
こうした技術的評価とユーザー行動の両面からの改善が、検索順位の向上を後押しします。
被リンクを獲得する
検索エンジンは、他のホームページから張られたリンクを、そのホームページが信頼されている証拠として評価に反映しています。
特に、信頼性や権威性の高いホームページからの被リンクは、検索順位の向上に大きな効果があります。ただし、無関係なホームページや質の低いリンクを大量に集めると、スパムと見なされ、Googleからペナルティを受けるリスクがあります。
そのため、関連性の高い業種や地域のホームページから、自然な形でリンクを獲得できるような情報発信やコンテンツ設計が重要です。
Googleの検索順位が決まる仕組み
検索順位は、検索エンジンの仕組みによって自動的に決定されます。ここでは、仕組みを公開しているGoogleの公式情報をもとに、検索順位が決まるプロセスを解説します。
クロール
クロールとは、Googleが自動的にインターネット上のページを巡回し、ページの情報を広く収集するための仕組みのことです。
この巡回を行うプログラムはクローラーと呼ばれ、リンクをたどって新しく公開されたページや更新されたページを見つけ出し、その内容を読み取ります。ただし、この時点ではあくまで情報を取得した段階であり、まだ検索エンジンのデータベースには登録されていません。
つまり、検索結果に表示されるには、まずページがクローラーに見つけられ、取得されることが前提です。
インデックス
インデックスとは、クローラーによって収集されたページの情報を、Googleのデータベースに整理して保存するプロセスです。この処理により、ページは初めて検索結果に表示される対象として扱われるようになります。
Googleは、取得したHTMLの構造、テキスト、メタ情報などをもとに、ページの内容を分析し、検索クエリとの関連性を判断できるように整理します。ここでインデックスされなければ、どれだけ内容が充実していても、検索結果には表示されません。
つまり、検索順位以前に、まずインデックスされていることが前提条件となります。
ランキング
ランキングとは、インデックスされたページの中から、検索クエリに対して最も関連性が高いと判断された順に並べるプロセスです。
Googleは独自のアルゴリズムに基づき、数百の評価指標を用いて各ページをスコア化します。これには、ページの内容と検索キーワードとの一致度、他サイトからのリンク、ページの更新頻度などが含まれます。
最終的に、ユーザーの検索意図に対して最も適切と判断されたページが、上位表示される仕組みとなります。
検索順位が下がることもある危険な対策
検索順位を上げようとするあまり、逆効果となる対策を行ってしまうことがあります。ここでは、検索エンジンにマイナス評価を受けてしまう避けるべき対策について解説します。
キーワードを詰め込みすぎる
検索順位を上げようとして、ページ内に過剰にキーワードを詰め込む行為は、かえって逆効果になります。
ユーザーにとって読みづらく、不自然な文章になっていると判断されると、Googleからスパムコンテンツと見なされ、評価を下げられる可能性があります。
適切なキーワードの使用量と、自然な文脈の中での配置を意識し、読みやすく役立つコンテンツを提供することが大切です。
自動生成コンテンツを使用している
自動ツールやAIを使って大量のページを機械的に生成する行為は、品質が低いと判断されやすく、検索順位に悪影響を及ぼします。
検索エンジンは、ユーザーの検索意図に合致しない意味不明な文章や、オリジナリティがないコンテンツを評価しません。テンプレート的な内容ばかりのページが多いと、サイト全体の信頼性に悪影響を及ぼします。
あくまで人間の視点で、ユーザーの疑問に答える情報を丁寧に作成することが求められます。
ページが重すぎる
画像やスクリプト、外部サービスの読み込みが多すぎると、ページの表示速度が遅くなります。表示が遅いページは、検索エンジンからの評価が下がる原因となります。
特にモバイルユーザーは表示が遅いとすぐにページを閉じてしまう傾向があるため、パフォーマンスの最適化は不可欠です。
画像の圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用など、読み込み速度の改善を意識しましょう。
まとめ:検索順位は正しい対策を続けることで上がる
検索順位を上げるには、Googleの仕組みを理解し、基本的なSEO対策を地道に継続することが重要です。
キーワード選定や検索意図に合ったコンテンツの作成、ドメインの正規化、スマホ対応、表示速度の改善など、小さな積み重ねが検索エンジンからの評価につながります。
近道はありませんが、検索エンジンの評価基準に沿った対策を続けていけば、検索順位は向上していきます。